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2004年8月30日 (月)

「あの川」というモティベーション

メキシコ・チアパス州、ある町にほど近い山の中の
コミューンに、妙な縁で、居候することになりました。
そこには、シャワーもお風呂も水道もなく、
川がありました。

3日に一度、皆で川を渡り、森を抜け、泉にたどり着き、
水を汲んで帰り、手作りで建てた家のキッチンの大瓶を
満たしました。
おでこから背中にかけて重い物を運ぶコツを覚えました

清流を守りたいと叫ぶ日本の小さな村に出会ったとき、
あの川だ、と思いました。
川は違っても、目の前の川は私の一部!という感覚。
その感覚は、理屈ではない。
  私だって、命をかけて守るだろう。
汚い川しか知らずに育った。
でも、この国で、すべてが失われたわけではなかった。
この国には、まだ「あの川」が残っている。
「あの川」を持っている人がまだ、日本にはいる。
だとしたら、私も、それを守らなければならない。
「あの川」だから。そして…、

あの小さな村の大きなダムが中止になってから、
数年が経ちました。
川やダムを巡る状況も、かなり変わってきました。
法律も変わりました。「河川法」だけでなく、
司法制度や行政手続も変化しつつあります。
でもそれらは、誰にでも分かりやすく整理されている
わけではありません。

また、各地の現場ではまだまだドンパチと、
住民と国土交通省の闘いを、繰り広げられています。
そして、
闘いのルールは、圧倒的に計画の推進者に有利なままです。

そこで、かつて、小さな村の動きを、ただただひたすら
「こんな村があるよ」と「ダム日記」で伝えたように、
今度は、「ダム日記2」で、ただただひたすら、
「河川法を改正しようヨ」と、現場情報とルールを
整理しながら呼びかけていきたいと思います。

何かを始めると、「なぜ?」と聞かれることがあります。
だから、聞かれる前に書いておきました。

私の行動の原点は、
メキシコ・チアパス州を流れる、ある名もない川。
「どこ?」と聞かないでください。
誰にも教えません。私の川だから。
でも、あの川が、私を動かしていくのです。

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