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2004年12月 8日 (水)

裁判官に何を求めるのか?

 大川隆司弁護士が語る「八ッ場ダム住民訴訟の意義と展望」を引き続きレポートします。
 その前におさらいですが、住民監査請求は・・・、「私たちの自治体では、もう水は要らない。たしかに52年前は、水が欲しいと言ったかもしれないが、現在の状況に照らしてみれば、もう要らないことは誰の目にも明らか。だから、水は要らないと言いましょう。そうでないと、要らない買い物をすることになってしまう。私たちの税金で。だから、知事や水道事業管理者(水道局や企業庁)に、もう止めましょうって言いましょう」というものでした。

 それを、1都5県(東京、群馬、埼玉、千葉、茨城、栃木)で一斉にやってみたわけです。5400人もの人が。ところが、示し合わせたかのように、どの都県でも却下または棄却したので、今度は裁判官に向かって訴えていくことになりました。

 そこで、今日は、「裁判官に何を求めるのか」の巻です。
 
 大川弁護士のレジメのままを書き留めると、以下の4点です。

1. 水道事業管理者(水道局や企業庁長)は利水負担金を支出するな
2. 水道事業管理者は八ッ場ダムの使用権設定申請を取下げて八ッ場ダム事業から撤退せよ
3. 知事は治水負担金を支出するな(また、水道事業特別会計への繰出金を支出するな) 
4. 知事と水道事業管理者は過去1年分の違法支出について損害賠償金を支払え

 これを普通の言葉で言えば、こういうことです。
 裁判官に対し、次のようなことを訴えていくことになります。

「いや~、裁判官、参りましたよ。ウチの自治体の住民監査委員たち、もう、52年前に欲しいと言った水は要らないから、要らないって国交省に言ってやれって知事たちに言ってくれって頼んだのに、聞きやしないんです。だから、貴方のところに来ましたよ。よろしくお願いしますよ。今度こそ、要らない水の請求書が来ても、払う必要はないって言ってやって欲しいんですよ。それから52年前に欲しいっていった水、あれはもう要らないって国に言ってやれって、知事や水道事業管理者たちに裁判官から言ってやって欲しいんです。それからね、「治水負担金」ってやつも請求されるんですが、こんなもんも払う必要はないと言ってやってください。八ッ場ダムにその費用に見合うだけの「治水効果」がないことはもうバレてんですよ。っていうかね、治水計画がメチャクチャだってことがバレてんですよ。国交省だって百も承知ですよ。それからね、過去1年分に税金から払っちまったカネは、テメエの責任だから、テメエのポケットマネーから、自治体の金庫にちゃんと返せと、知事たちに言ってやって欲しいんだ。ほんとは今までの分、全額返せって言いたいんだけどね。法律ってややこしいね、1年しか返せって言えないっていうんだから、困ったもんだ。でも、1年分だけでも、返してもらわねぇよりいいや。じゃ、頼みますよ」

1都5県受付軍団.jpg

って、ことで、次回は、この「頼みますよ」ってのを、どういう法律を根拠にして頼むのか、を解説したいと思います。(写真は1都5県、集会の受付軍団。お疲れさまでした。ほとんど盗撮状態だったかも?やっほ~と美しい笑顔をこっちを向けてもらえば良かった。ゴメンなさい)

まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp

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コメント

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投稿: clintoen | 2005年2月 4日 (金) 14時34分

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