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2005年1月27日 (木)

東京電力の水利権

前号で口頭弁論の第一報を書いた神原さんに、先日、お話を聞いていたところ、「東京電力に『水利権を放棄するな』っていう運動はどうかなぁ」という。
 
 実は、計画中の「八ッ場ダム」に流れ込む水のほとんどは、現在、東京電力が発電に使っている。東電が自分の水権利を、もしも「手放さない」と言えば、八ッ場ダムは、できたとしても、「空っぽ」になる。なぜなら今のままでは、川の水は、吾妻川(あがつまがわ:利根川に流れ込む八ッ場ダムが計画されている川)を通らずに、東電の送水管から下流へと、八ッ場ダム付近を迂回してしまうからだ。
 具体的に数字を挙げるとこうだ。

 八ッ場ダムの水利権 14.7トン/秒

 それに対し、東電は、3カ所の取水堰で、発電用の水を取る。
 白砂川取水堰  7.5トン/秒
 須川取水堰   4.5トン/秒
 長野原取水堰 18.5トン/秒
        計 30.5トン/秒 

(2004年11月30日提出 
衆議院議員塩川鉄也氏の質問主意書より)

 これだけを見ても、八ッ場ダムは、社会全体からみて、経済効率の悪い計画だと分かる。東電が、大正時代から資本を投資して作ってきた諸々の発電施設を、放棄しなければ、八ッ場ダムはできないのだ。

 その補償費(次号で紹介します)は、受益者にツケ回すことになる。(受益者とは、水代を払わせられる1都5県の住民であり、治水については、回り回って、全国の国民の負担だ。)

 「だから、東電に、水利権を手放すなと、僕は言いたい。今ある施設を有効に使ってくれ、『原発』なんかより、今すでにある『水力発電施設』を有効に使ってくれと、そんな運動やってくれる人いないかなぁ」と神原さん。
 
 神原さんは住民訴訟を抱えているので、このことで一緒にやってくれる人が欲しいのだ。
  「協力者が現れるかどうか分からないけど、ウェブサイトで呼びかけてみましょうか?」と私。
 
 というわけで、「東電さん!今持っている水利権を手放すな!」という運動を、一緒にやってみようかと思う人は、次号の補償費のことを読んでからでも結構ですので、神原禮二さん(メルアド garyoan@tiara.ocn.ne.jp)に、是非、直接連絡を。

まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp

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コメント

はじめまして。いつものハンドルで投稿するべきか迷いましたが、
多分わたしのホームページは皆さんと相容れない系統だと思うので匿名で失礼します。

私は基本的に日本の国土にはダムは必要だとは思うのですが、
悲惨なほど渇水が起きない地域にむやみにダムを作るのもあれだと思っていますと同時に、
水力発電の活用は重要だと思ってますので、東京電力株式会社の古い水力設備をもっと活用案には賛成です。

よくダムが土砂に埋まるといいますが、関東平野の2大水源である矢木沢ダムは2000年以上、
小河内ダムは1000年以上放置してやっと土砂に埋まるという先の長い話でして、
新しい水源の奈良俣ダムや滝沢ダム、浦山ダムもおそらく1000年は土砂満杯年数があると思いますので、
八ツ場ダムが一基作れば何億トンという貯水量があるならともかく、
有効貯水が1億トン未満なのに無理して作る必要があるんですかね。
そりゃ備えは多いほうがいいとは思いますが、事業費の額が凄いみたいですね・・・高い水になりそう・・・

投稿: 匿名希望 | 2005年1月29日 (土) 18時31分

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