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2005年12月30日 (金)

孤軍奮闘の人々II

孤軍奮闘の人々も、横につながれば大群。一滴一滴の水はいつか岩を穿ち、目に見えない風は砂漠に波紋を作る。誰かが休んでいても、誰かがシャカリキで頑張っている。時代は変わらざるをえない。
 今日はダム編の孤軍奮闘の一部。

【石川県金沢市からの一滴】
 石川県というお国柄なのか、私が知る人は皆、飄々としている方が多い。その一人、ナギの会の渡辺さんは「情報公開ものがたり日誌」で、強制収用を視野に入れて動き始めた石川県営の辰巳(たつみ)ダム計画について発信中。
 私が尊敬するエンジニアの中登史紀さんが書いている「辰巳ダム日誌」も必読です。2005年11月25日に行われた石川県による辰巳ダム事業説明会に参加した模様も、飄々と書かれています。
今週は、辰巳ダムの根拠である想定洪水量についての「住民監査請求」を県に提出したそうです。

【栃木県鹿沼市からの一滴】
「ダム反対鹿沼市民協議会のホームページ」に、元河川局長が12月3日に大阪で発した発言「住民は責任をとるのか」に反論する コメントがアップされました。

【熊本からの一滴】
2005年8月末に、熊本県の収用委員会が川辺川ダムの本体着工のために国交省が行っていた漁業権の強制収用採決申請に対し「取下げ勧告」を出したことはお伝えしましたが、その直後の9月15日、国交省はこの勧告に従って取り下げました。

これで、もう強制収用ができません。川辺川ダムを作る正当な理由であるはずの農業用水が宙に浮いたままでは、一歩も進めない。

では治水はどうかと言えば、たとえば、堤防を点検して強化しましょうという時代に、川辺川ダムによる治水の対象地になっている熊本県八代市で予定されていた球磨川(川辺川が合流する本流)の萩原堤防を補強する計画を、今になって白紙に戻したり、治水計画そのものが、糸の切れたタコ、いや骨すらバラバラになった状態で浮遊している。

国交省は今更やめたと言える柔軟性を持っていないので、ここは一発、熊本県知事が、「利水・治水共に、道理を失ったダム計画に、県税は使えない」と言うべきだ。もちろん、公明党の北側大臣も歴史に名前を刻む功名心からでもなんでもいいから、「もう止めましょう」と英断を下すべきときだ。
 ポール・マッカートニーが「誰だって、自分からParty’s overとは言いたくないさ」とビートルズを辞めたときに言ったけれど、今必要なのは、「川辺川ダムは終わった」と本当のことを言う政治家なんでしょうね。
 読売新聞によれば、熊本県議会には8人からなる超党派の会「ダムによらない治水・利水を考える県議の会」が結成されたそうです。それが、政治決断への一歩につながるといいですね。

 けんかをした後、「ごめんなさい」が言えない子どもじゃないんだから。「ごめんなさい。ダムが要らなくなりました」って認めて、償うべきを償えば、誰も責めたりしない。時代が変わってしまったんだから。

【本日のオマケ】
リバーポリシーネットワークからいただいた情報で、アウトドア服で有名なPatagonia が販売している「アクティビスト・アスリート・Tシャツ」の売り上げの一部が以下の団体に寄付されることになったそうです。
 *北海道自然保護連合・沙流川を守る会(北海道)、
 *サンル川を守る会(北海道)
 *八ツ場ダムを考える会(群馬県)
 *徳山ダム建設中止を求める会(岐阜県)

さらなるオマケで内閣官房・総務省発表の【天下り情報】
2005年12月26日 
独立行政法人
認可法人、公益法人

さて、今年中に、なんとか利根川の河川整備基本方針についてまとめたいと思っています。

まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp
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