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2006年1月 4日 (水)

群馬県知事の「確認」

以上6回で、2005年11月から12月に行われた利根川水系の河川整備基本方針についての「社会資本整備審議会・河川分科会・河川整備基本方針検討小委員会」(審議会と略しました)について気づいた論点をまとめてきましたが、最後にもっとも重要なまとめです。

12月19日、利根川水系の群馬県知事代理の川西寛理事が、河川計画課長に確認をしたことです。

八ツ場ダム予定地のご当地の委員が、最後の最後に行ったこの確認は、とても意味が深いと思いました。

「利根川の河川整備基本方針の案ができて、これから河川整備計画へと移っていくわけですが、最新の知見で出てきているさまざまなデータが積み重なってきているわけで、計画が策定されていく段階で、今度も社会情勢の変化により、河川整備基本方針が変更されることがあるのか、確認したい」

これに対し、「そのとおりです」という意味のことを布村課長は言いました。

この確認と答弁は、まるで、1997年の国交省の国会答弁「基本方針で定めた中ではこの整備計画がどうしてもできないということになれば、またこの基本方針のあり方についても再度検討をする」を再答弁させたような見事なタイミングでの見事な確認でした。

私、このとき思いました。この間の布村課長の言動を見ていて、この人は、一人で思い切った発言をできる性格でもポジションでもない、普通なら、ここで短くきっぱりした肯定発言すらできないかもしれなかった。ただでさえ、前コマで書いたように審議委員や委員長からは方針と計画について妙なプレッシャーがかかっていた。

でも、この日は12月19日。計画と方針の関係については、ほんの2週間前の12月3日に日弁連のシンポジウムで、改正当事を知る元河川局長が、同様の質問をシンポジウムの実行委員会事務局長に何度も迫られて、ついに「これはね、なんでもあると思う。ダムがだめなら次の代替案はある」と布村課長の目の前で答えたばかりだった。この鮮明な記憶がなければ、群馬県からのこの確認にこうは答えられなかったのではないか。

この確認を行った群馬県の「理事」さんもスゴイと思ったし、ちゃんと答えた布村課長も偉かった。

審議会の傍聴とシンポジウム(その前日の研究会も)と、絶妙なタイミングで、関係者が絡み合うことができた。運命的だったと、傍聴をした会議室を出ながら思った。

まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp
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