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2006年5月23日 (火)

相模川を歩く2

5月20日の「相模川・中津川ふれあい巡視」の続き。

各自持参したランチを八菅橋の近くで開く。それは、宮ヶ瀬ダムと相模川との合流地点の中間地点ぐらい。と、顔なじみのお仲間から「ちょっとちょっと」と紹介されたのが、その八菅橋から少し行ったところにある尾山耕地(おやまこうち)の田んぼを自然観察のフィールドにしている「あいかわ自然ネットワーク」の大木悦子さんだった。

Photo_8

守りたい河畔林

大木さんによれば、今、八菅山につながる河畔林をつぶしてしまう道路計画が愛川町にあるという。右写真、中津川の河原に立ってもらった。大木さんの向こうに見える見事な河畔林が道路計画が進むと、取っ払われてしまうという。周辺住民は快く思っていないが、推進している人の手前、反対できない土地柄だという。(日本はどこも・・・言いたいことを言わなければ人生は一回しかないのだが)広域の産業廃棄物処分場も近くにできる予定があると大木さんは言う。

ランチを食べながら、ぼ~と水面とその壊されて欲しくない河畔林を見ていると、なんどもトンビがその森の決まった枝に止まっては、水面に急降下を繰り返していた。セキレイは飛んでくるわ、鵜は飛んでくるは、名前の知らない鳥も飛ぶわ。なんともいい味わいの河畔である。水がぬるい。稚魚が泳いでいて、私も泳ぎたかった。(でも浅かった。水の透明度はまぁまぁ) 

もらった資料で場所を確認すると、なんのことはない。そこは「あいかわ景勝10選」に選ばれている風景ではないか。その向こうの八菅山と八菅神社もまた、それぞれ「あいかわ景勝10選」と「かながわ景勝50選」に選ばれている。3つの景勝地を一挙に台無しにする計画ではないか。

なんとも突っ込みどころ満載な「ふれあい巡視」になった。

そこで、ここでも県に渡すチェックシートに書いた。

「道路計画があるようだが、川から森へすぐつながっている河川環境は珍しい。昼食を食べている間、トンビが決まった枝から水面に飛来を繰り返していた。生物多様性の観点からも、こうした河畔林は残すべきではないか。」

Photo_9 その後、大正時代に出来た国の文化財登録されている平山橋を見たり、田代運動公園や、これまた中州に茂ったニセアカシなどをNPOが伐採した場所などを見たりして、第一回のふれあい巡視が一通り終わった。

厚木市役所の会議室で、参加者が3班に別れて、メモったことをそれぞれ共有。「環境や景観」「治水」「利水」と三色のポストイットに分けて意見を出した。

出たてきた意見は、表現に誤差はあるが、各班重なる部分が多かった。私の意見は他の班からも共通して出ていた。

ただし、たとえば、前半の堤防と道路の話や、河畔林の話などは、別に神奈川県が情報を与えてくれたわけではない。歩きながら気づいたことを元に資料を見ながら県職員などに質問したり、参加市民が自分の持っている情報を自主的に歩きながら共有しあったただけである。

Photo_11 県からは、資料はある程度配られたし、現地も連れまわしてくれたが、前のめりで参加しなければ、川べりを歩きましたというだけの「ふれあい巡視」になってしまうところだった。

その他でてきた意見として思い出すのは、

     実態と河川空間管理計画との関係がはっきりしない。河川空間管理計画は「施設利用ゾーン」「整備自然ゾーン」「自然利用ゾーン」「自然保全ゾーン」と4つに区分けされているのだが、イマイチその区分が、実態とあっていないのではないか、どうやって区分したのだろうかと疑問に思う箇所があったのだ。

     自然な河川環境を取り戻すため、ダムのフラッシュ放流をやって欲しい。これに対してはある班では、宮ケ瀬ダムの管理者(国交省からも参加があった)が、「ダムがあるから夏は渇水にならない、今の時期、ダムがなければ川の水は3分の1だ」という意見が出たという。(建設的な提案に対して的外れな(自己防衛的な)意見ではないか?)

     河川敷に花壇を作っているNPOがいるが、除草剤をまいているという。それは止めて欲しい。

     愛川町の道路計画の近くに産業廃棄物処理場も計画があるらしいが、水源地に作るのはやめて欲しい。道路や産廃など計画がドンドン進んでしまうものは、早いうちに対応をして欲しい。

     環境管理計画を、河川整備計画策定の際、一緒に見直すべきではないか。

     あちこちで労力とお金をつかってニセアカシなどの木を根っこごと伐採しているが、そのあとの処理がなされず、放置してあった。伐採までは市民の発意でできても、処理費までは負担できないので県に任せたいということだが、県も限られた予算でキューキューだとすれば、使っていない水がある限りにおいて(あるのだ)、定期的なり不定期的なり、可能な限り自然に近い形でのフラッシュ放流を行うべきではないか。

そして、最後に

     今日出てきた意見はどう扱われるのか、いいところ取りにならないよう、きちんと反映し、どんな理由で反映し、どんな理由でしなかったのかを明らかにしてほしい。

     多摩川では河川整備計画を2、3年かけてつくった、相模川も一回切りで終わらないで欲しい。

この日の私の感想:

●自然に手を入れると、かならずそのしっぺがえしはくる。そのしっぺ返しまでを社会的コストとして建設費などに算入すべきなのだ。川で適度におきる大水により、河川敷が健全に保たれきたることは言うまでもない。ダムの洪水調整機能は、ときに迷惑な結果をもたらす。

●道路や産廃の話を、河川の担当者は「自分とは関係ない」と思ってしまうかもしれない。しかし町づくりの中に川があるのであって、川だけで景観や治水や利水が成り立っているわけではないのだから、自分の担当なのだと考えてもらえたら、うれしいし、参加の意味があるというものだ。

●たとえば、これからダムをつくろうとしているところでは、川で適度におきている大水により、河川敷が健全に保たれていることをもう一度、それがどれだけ重要なことかを考えるべきだろう。今、相模川や他の多くの河川で起きている矛盾が新たに作り出されることにならないように。

Photo_10 帽子と雨具は必需品として持っていったのだが、長袖という必須アイテムを忘れ、たくましい二の腕にまっかっかな日焼けをしてしまった。写真の半袖さんは、相模川キャンプインシンポジウムの氏家さん。 

さて、そもそも何故、このような企画に参加しているか、それが書きたいのだが、そろそろ夕ご飯を作らねばならない。

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