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2006年5月27日 (土)

アンケートの効用?功罪?その2

「だいたい君は失礼じゃないか!」
驚いたことに、突如として、福岡センセは大きな声で怒り始めたのだ。
「専門家に対してあんなアンケートを送りつけるなんて!」
「は?」
「『基本高水の算定方法をソラでいえますか?』なんて質問、失礼だ」
「そりゃ、先生は当然ご存知でしょうけど、河川工学の専門家じゃない方もおられますから、一律に出させていただきました」
「それだって失礼だよ!」
「でしたら、『失礼じゃないか』とお寄せいただければよかったのであって」
「そんなことはせんよ!」

センセの声に、委員長と委員長を質問攻めにしていたマスコミ陣たちも、一瞬、こちらに目を向け、また何事もなかったかのように取材を続けていた。

「それは失礼しました。お詫び申し上げます。
それで質問ですが、発言者名も公開すべきではありませんか?」
「いいんじゃないですか?」
「公表してもいいと?」
「いや、しなくても。委員会全体としての意見が重要なんだから」
「そのプロセスでどなたが何を言ったからどのような結果が出たかということが重要では?」
「どうしてですか?」
「どのような議論がなされたからどのような結果となったかということが傍聴に来る人だけでなく、来られない人も後追いで見ることができるということ」
「私はそうは思いませんね。委員会全体としての意見が分かるんだからいいでしょ」

と、「失礼だオーラ」を発しながら、行ってしまわれた。
こりゃ、ダメだなと思った。失敗である。

『基本高水の算定方法をソラでいえますか?』 という質問項目をソラで言われるほど(^^;)、強烈な印象を与えて嫌われてしまった(^^;)。

委員名の公表までソフトランディングをと思っていたのに、墓穴を掘ってしまったのは私か(ため息)、みたいなショック。

後にある研究者に、この衝撃的な事件のことをぼやいたら
「研究者はプライド高いですからねぇ」と一般論を言う。
「高いですねぇ。びっくり」
「その上、子どもっぽいんですよ。研究ってのはある意味、純粋な心をもっていなければ出来ませんからね。すぐ感情的になるんですよ」
「いやもうびっくり」

一般的に研究者というのはそういうものだと聞いて、気が軽くなったが失敗は失敗である。

全委員の中で基本高水の算定方法をソラで言える人のは、2,3人だろうと思っていた。他の委員は、河川工学の「カ」の字も知らないに近い委員だ。

しかし、好むと好まざると、河川整備基本方針を策定する上での基礎、意義ぐらいは十分に分かってもらわないと、ハナシにならないはずで、アンケートのターゲットはそういう「素人委員」のつもりだった。

想定外の反応を、今頃になって知り、落ち込んだ。
てっきりちゃんと届いていないか、目も通さずゴミ箱いきかと思っていたのに。

「敗北」と思った。

でも、努力は続けなければならない。
振り返ることなく、委員長の方へと近寄っていった。(続く)

・・・はぁ、コシ辛いのでちょっと休憩。

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