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2006年10月20日 (金)

無法地帯の法定手続

無法地帯で法定手続が行われていいんでしょうか、国土交通大臣!

昨日は徹底的に打ちのめされて帰って来た。球磨川水系の河川整備基本方針を策定するための「社会資本整備審議会河川分科会河川整備基本方針検討小委員会」の取材・傍聴へいったのだが、20分遅れて入るといやに委員が少ない。22名の委員のうち7名しかない。3分の1を切っている。

結論から言うと、親会である「河川分科会」もその上の「社会資本整備審議会」も3分の1以上いなければ成立しないという運営規則があるにも関わらず、小委員会である河川整備基本方針検討小委員会は、『委員長がいいといえばいいんです』というルールで、開けるというのだ。

この会議は河川法上の法定手続きとして行っている。「河川法第63号 国土交通大臣は、河川整備基本方針を定めようとするときは、あらかじめ、社会資本整備審議会の意見を聴かなければならない」という奴だ。

親会では、実質何も審議をしない。小委員会が、実際の63号を執行する場なのである。それが『小委員会は成立定足数を定めていません。委員長がいいといえばいいんです』というルールで運営されていたのである。

運営規則は誰の目にも明らかで公明正大に定められているべきである。ルールがない場で「法定手続」を行っていることの異常さをつかれて、『委員長がいいといえばいいんです』と開き直る河川官僚。

こういう開き直りに慣れっこで、「はいはい。アンタが大将。ここで争うほど私は馬鹿じゃないけど、書くからね」と内心思いながら、スマートにひっこんだ自分も含めて、だんだん、ほとほと嫌になった。こういう場合は、馬鹿になってトコトン大騒ぎすべきだった。

知事の戦闘服

熊本から遠路はるばる毎回、出席している潮谷知事は、赤い戦闘服で現れ、今回もまた「私は納得がいきません!」と、前回(はじめて私が傍聴ができなかった日)、突然、飛び出した基本高水流量について、論陣を張っていた。誰かが「一人討論集会だね」と言っていた。以前、熊本県で行われた基本高水などを巡る討論集会では、県民たちが入れ替わり立ち代り、ものスゴイのべ数で議論を戦わせていたのだが、霞ヶ関では、その県民の意思を受けて知事が「国交省は説明責任を果たすべし」というメッセージを送り続けているのだ。

しかし、その場すら、無法地帯だったという事実に、愕然とする。

国民に不信感をもたれたくなかったら、最低でも、運営ルールは定めるべきだろう。

「私(委員長)がルール」という場で、なんでもありな運営の仕方で、河川事業のおおもとである河川整備基本方針が定められることに国民が納得すると思ったら大間違いだ。

まさのあつこ

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