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2006年10月15日 (日)

何が分からないかの説明

「通りすがりさん」という方から、『「ZenZen分からん」という印象は持ちませんでした』というコメントをいただき、以下のように、コメントでお返事しました。確かに、審議の全体像が分かっていないと、よく分からないですね、ということで私の落ち度。ということで、以下のようにお返事しました。念のため。

~~通りすがり様 コメントありがとうございます 言葉足らずだったかもしれません。そう。これだけを読むとそうですね。言葉を足します~。分からないのは、まず、1)「ダムがあるのでかえって洪水が起こるという地元の人たちの話」はきちんとした意見書で寄せられていました。これについて、しっかりと議論されていません。2)ダムに限界があることが分かっているのは、ダムで洪水が起きたと訴えている住民の方です。3)だからダムはこれ以上作ってもらっては困る(ダムは限界がある上に、その限界を超えるとダムを守るために放流して洪水を下流に引き起こしてしまうから)という訴えに対して、「限界があることを,十分に説明して理解してもらえば,「ダムがあるからかえって洪水が起きた」という誤解は少なくなる」という説明は、ハズレです。というわけで「何をこの人はダムには限界があって、そのに害ももたらすといっている人たちに言っているのだろう」という意味でZenZen分からないです。人の訴えを理解しないままに、「私はダムの素人です」と言う言葉を枕言葉(免罪符に)なんでも言いたいことを言うのはいかがなものかと思います。という私自身が、非常に言葉足らずで、失礼しました。~~

さらに言葉を足しますが「ダムには限界がある」ということを踏まえて、この人は、「そういうようにしていただいたほうがいいんじゃないかなと、これは私の意見です」と言っていますが、科学的な思考がまったく読み取れません。

議論の出発が「ダムには限界の上に害もありますよ」という住民の指摘にあるなら、それをこの人のように外してしまうのではなく、真正面から受け止め、最低でも次のような提案またはその組み合わせで、意見を言うことが考えられるのではいでしょうか。

1)球磨川水系の問題として、「川辺川ダムなし」で行った場合のオルタナティブな案を比較検討のために国交省に出させる。

2)限界があってもダムでいく。

3)球磨川水系の問題として、「市房ダムの運用」を見直すよう提案する。

4)球磨川水系の問題として、川辺川ダムと市房ダム、二つのリスクファクターが重なっても、リスクは減少するという証拠を国交省に出させ、比較検討する。

5)球磨川水系の問題として、ダム洪水被害を受けた人吉地区の防災計画(まちづくりを含め)をダムなし、ダムありで、比較検討ができるよう人吉市長(委員会に出席していますから)に提言する。その結論が出るまで、(いわば、地元に議論を差し戻す形にして)委員会の議論は中断するよう提案する。

6)球磨川水系の問題として、「川辺川ダムができたら怖い」という住民に対し、川辺川ダムができても大丈夫という十分な説明と論拠を国交省にさせ、委員会として責任をもった結論を出す(出せないと思いますから、そういう場合、直接、住民に出席してもらって納得できるかどうか

7)ダム全体の問題として、親部会である河川分科会に対してダムの限界について検討することを提案する。ダムによってダムの下流で洪水が起きたとする全国の事例をまとめさせ、それをもとに「ダム洪水」についての知見を高めるよう、同時に提案する。もっと言えば、基本高水が決まった途端に、ダム事業も決まってしまう治水計画のあり方について見直すよう、提言する。

8)ダムには限界があることを前提として、ダム以外の代替案についても治水計画として議論できるようにすべきではないかと、治水の方法論として、親部会である河川分科会、および、社会資本整備全体の問題として議論するよう、親の親部会である社会資本整備審議会に対して提言する。

それくらいのことをやって、はじめて、「学識経験者」としての役割が果たせるんじゃないかなぁと思います。今、出席している学識経験者は、その辺の役割みたいなものをまったく認識していない。

河川審議会を社会資本整備審議会にまとめたのは、縦割り行政を排除するためだったのに、その辺の経緯すらまったく理解しないまま、国土交通省河川局河川計画課の思考の範囲内で、彼らが出してきた原案を、シャンシャンと右から左へと通しているだけ。縦割り追認、原案追認、住民の意見排除機関としてしか、機能していない。。。。。

というわけで、通りすがりさんのおかげで、モヤモヤしていた不満がやっと吐き出せました。背骨で反応して書いていますので、まだ言い足りていない感じもしていますが、また、通りすがってください。

まさのあつこ

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