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2006年11月25日 (土)

未完成な法の湾曲解釈

利根川で「吉野川」よりもヒドイ「参加」方式が始まった。河川法どおりのつもりで、「学識経験者の意見を聴く」ことと、「関係住民の意見の反映」を以下のように行うというのだ。

しかし、これは法の湾曲解釈だ。

法によれば、学識経験者の意見は「聴く」だけでいい。

しかし、住民意見は「反映」しなければならない。

しかし、この意見の聴き方の形態は逆である。

法をそのまま解釈すれば、学識経験者こそ、「縦覧」と「インターネット」と「公聴会」で事足りる。それなのに会議形式で国交省担当者との質疑応答が可能である。

しかし、住民意見の反映は、「縦覧」と「インターネット」と「公聴会」では事足りない。反映のためには相互の正確な理解が必要である。「縦覧」と「インターネット」と「公聴会」では、「反映」が可能なレベルの相互理解はできない。

「河川法第十六条の二第3項」の拡大解釈

「河川法第十六条の二第4項」の縮小解釈

これが河川法改正から9年目である2006年における河川法の運用実態だ。

なぜか?

御用学者はコントロールできるから拡大解釈。住民はコントロールできないから縮小解釈。

河川管理者の仕事は、人間を管理することではないのだが。河川も人も、人がコントロールできないものだと、まだ学んでいない。

なぜか利根川上流河川事務所(関東地方整備局ですらない)に出ている発表資料から抜粋。

http://www.tonejo.go.jp/keikaku/index.htm

http://www.tonejo.go.jp/keikaku/061122press.pdf (PDF)です。

◆「河川法第十六条の二第3項」に係る手続きについて

河川法第十六条の二第3項の規定により、学識経験者の意見を聴くため、「有識者会議」を次の通り、開催します。

~~~~

河川法第十六条の二

3 河川管理者は、河川整備計画の案を作成しようとする場合において必要があると認めるときは、河川に関し学識経験を有する者の意見を聴かなければならない。

~~~~

●利根川・江戸川

日時:平成18年12月4日(月)10時~12時

場所:KKRホテル東京(東京都千代田区)

●渡良瀬川

日時:平成18年11月29日(水)13時30分~15時30分

場所:ホテルブリランテ武蔵野(埼玉県さいたま市)

●鬼怒川・小貝川

日時:平成18年12月4日(月)15時~17時

場所:虎ノ門パストラル(東京都港区)

●霞ヶ浦

日時:平成18年11月29日(水)13時30分~15時30分

場所:ロイヤルレイク土浦(茨城県土浦市)

●中川・綾瀬川

日時:平成18年12月4日(月) 13時30分~15時30分

場所:科学技術館(東京都千代田区)

 

◆河川法第十六条の二第4項に係る手続きについて

河川法第十六条の二第4項の規定に則り、関係住民の意見を反映させるため、原案を作成後、下記の通り縦覧等を行います。

~~~~

河川法第十六条の二

4 河川管理者は、前項に規定する場合において必要があると認めるときは、公聴会の開催等関係住民の意見を反映させるために必要な措置を講じなければならない。

~~~~

(1)縦覧

国土交通省関東地方整備局、各関係事務所及び出張所で原案の縦覧を行うとともに、関係都県及び市区町村に協力頂き、できるだけ多くの場所で流域住民の方々に、ご覧頂けるようにします。なお、縦覧場所及び意見送付先につきましては、原案の公表と同時に発表します。

(2)インターネット

各ブロック毎のホームページにより発表資料をご覧いただけるようにするとともに、原案に対するご意見を受け取れるようにします。

(3)公聴会

流域の多くの方々が参加していただけるよう、各有識者会議のブロック毎に各都県1~2箇所で合計約20箇所程度公聴会を開催する予定です。公聴会の開催日等詳細については決定次第、各ブロック毎のHPにて公表します。

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吉野川よりもヒドイ、という意味は何か?

吉野川では「住民の意見を聴く会」というのがあり、このやり方を巡っても大きく問題が噴出している。それを避けようという判断なのだろう、と推測する。

住民の意見をいかに締め出すかということに、血道をあげている。

改正後7年して、いまだに旧法の経過措置でやっている、と訴え始めて2年が経った。

2年前のパワーポイントファイルです)

その次の年から、猛スピードで改正法による運用が進み始めて、当然のように多くの問題が噴出してきた。

基本方針での問題、整備計画での問題。

河川法のどこがどうおかしいのか、整理をするときがようやく到来した。

まさのあつこ

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