フィリピンの政治的殺害→逮捕?
こちらで少々レポートをしたフィリピンの政治的殺害情報です。この時予定されていたASEAN会議は台風接近により直前に延期となり、現在、改めてセブ島で開催されています。
この間にも動きがいろいろありましたが、NGOが安倍総理と浅野外務副大臣に宛てた「ASEAN関連会議のための再訪比時におけるフィリピンでの「政治的殺害」に関する再確認のお願い」をごらんください。「2006年12月9日の日比首脳会談以降に起きた10名の左派活動家殺害の概要」も添付されています。再確認を要請した日本のNGOはこれまでにも、日本の関係政府機関への署名、在日フィリピン大使館へ働きかけ、など一貫して問題解決を訴えてきています。関連記事はこちら→Japanese NGOs call on Arroyo gov’t to stop political killings(日本のNGOがアロヨ政権に政治的殺害を止めるよう要請)
「農民ホセはなぜ殺されたのか?――アロヨ政権が対応を迫られるフィリピンの「政治的殺害」」を書いた月刊「世界」2月号(岩波書店)が発売となりましたが、その直後、ASEAN会議のタイミングにあわせたのだろうかと思われるタイミングで、ホセ殺害の容疑者が逮捕されたという1月11日の情報をもらいました。
このスター紙の記事によれば、逮捕は地方裁判所の裁判官が出した逮捕状によるもので、未許可銃を使ってホセを殺害した蓋然性が高いというもの。上記原稿に書いたのは、犯人が銃の不法所持でつかまったが釈放されたというところまでです。その同一人物が、半年もたってASEAN会議直前に今度は殺害容疑で逮捕されたところが、逆に政治的な臭いを漂わせています。
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