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2007年2月17日 (土)

川を住民の手に

214日、河川整備基本方針・河川整備計画策定問題に関するシンポジウム と、その前に行われた全国66団体による国交省への要請と、国土交通省河川分科会の河川整備基本方針検討小委員会で球磨川水系について10回目の審議をハシゴ取材しました。

シンポジウムには130人の市民、国会議員、マスコミが来て熱気はムンムン。

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公共事業チェック議員の会 

シンポジウムの国会側の主催「公共事業チェック議員の会」の現在の会員数は51名。次のような新体制になっているとのこと。 

会長 鳩山由紀夫 (衆・民主) 

会長代行 近藤昭一 (衆・民主) 

副会長 岡崎トミ子 (参・民主) 佐々木憲昭 (衆・共産)近藤正道 (参・社民) 

事務局長 保坂展人 (衆・社民) 

幹事 金田誠一 (衆・民主)  長妻昭 (衆・民主) 福山哲郎 (参・民主) 仁比聡平 (参・共産)辻元清美 (衆・社民)

市民66団体が行った国交省への要請は次の通り。要請事項への回答を国交省側は10分ほどで読み上げた。 この件は、また時間のある(ないかも)ときに報告します。 

【要請事項】

一、     河川整備基本方針の策定について 

      現実性がなく、実現不可能な基本方針を策定しないこと。 

      実質的に治水対策の選択範囲を限定するような基本方針を策定しないこと。 

      従前の工事実施基本計画の基本高水流量を踏襲するのではなく、森林の保水力の向上を評価し、科学的に妥当な基本高水流量を新たに設定すること。 

      検討小委員会において、住民から提出された意見書についての議論を真摯かつ丁寧に行うこと。 

      意見書提出者を検討小委員会に招致し、委員及び事務局との双方向の議論を保証すること。 

      意見書作成の際に必要な資料について、住民に提供すること。 

      検討小委員会において、傍聴者に発言の機会を与えること。 

      検討小委員会は当該水系現地で開催すること。 

二、     河川整備計画の策定について 

      河川法16条の22項に関して、「河川の状況に詳しいもの」として流域住民を公募し、その公募委員を加えた流域委員会を設置すること。 

      上記の委員会は完全公開とし、傍聴者に発言の機会を与えること。 

      上記の委員会は、流域住民との意見交換会を持つこと。 

      同条第3項に関しては、単に意見を聴くおくだけの公聴会ではなく、住民と河川管理者が議論を行うことができる双方向性の公聴会とすること。

      住民が意見書を作成する上で必要な資料を河川管理者が提供すること 

球磨川水系について10回目の審議 

赤木光代さんも伝えているように、河川法では河川整備基本方針段階では想定していないはずの具体的なダム名がこの水系については議論されてきており、熊本県知事がそれをいかがなものかと冒頭で釘を刺したにも関わらず、開き直ったように、審議すべきだという委員が現れはじめ、川辺川ダムの形までを元・河川局長である委員長が口にしはじめた。河川法崩壊だ。 

実は、他省(環境省)で現在、公共事業などを対象とした戦略アセスメントについて検討が行われている。そこでの参考資料 上位計画等の策定プロセス (PDFです)の8ページ目に示されているように、国交省は、具体的な洪水調整施設は河川整備基本方針の段階では決まらないので、戦略アセスの対象にはしないと防戦を張っている。 

ところが、国交省の小委員会で、その委員長、つまり元・河川局長である近藤徹委員長が今回やったようにダム名やその形の提案までが行われるならば、全世界のなんぴとも参加できる戦略的な環境影響評価が行われて然り。 

それはそれで拒み、国交省(建設省)だけですべてを決めることができた時代にいた元河川局長に基本方針の策定手続きに関与させ、旧法の頭で仕切らせるのは余りにひどい。 

最低でも、この元河川局長である近藤徹委員長は、辞任させるべきだ。 いくらなんでも、もう国交省の振付けたシナリオどおりに進む時代ではない。

さもなくば、戦略アセスの対象を最低でも基本方針段階に繰り上げて、そこで住民を参加させるべきなのだ。

まさのあつこ

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コメント

 「公共事業チェック議員の会」のシンポジウム大盛況だったみたいですね。行けなくて残念でした。とくに「森林の保水力の向上を評価し、科学的に妥当な基本高水流量を新たに設定すること」という要請が入ったのはすばらしい成果だったと思います。
 長野県の村井知事の脱「脱ダム」宣言を批判する記事を書いたのですが、その中で引用させていただきました。これです。http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/bcca9f4a36b51963ebc546b7cde63fa9

投稿: | 2007年2月19日 (月) 16時04分

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 村井知事によれば、実際の観測で基本高水の6分1しか流れなかったことが明らかになったにも関わらず、それは基本高水を修正する理由にはならないのだそうです。科学的な実験的事実よりも、架空のパラメーターによって恣意的に捏造した数値の方が重いとでもいうのでしょうか。科学を根本的に愚弄する暴論だといえるでしょう。申し訳ないですが、知事が本気でそう思っているとしたら小学生以下の知性としか言いようがありません。最近の... [続きを読む]

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