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2007年12月23日 (日)

八ツ場ダム、五年間の延長の理屈はおかしい。

国交省が八ツ場ダムの延長の理由として第一にあげたのは

「代替地の見直し」と「ダム本体施工の見直し」というもの。

(今、国交省は資料をまだ隠していますけどリンクはここ)http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/office2/jigyohyoka/index.htm

1.地元協議のせいにして合意形成に3年、工事に1年、合計4年延長。

2.作業中の騒音・振動に配慮して、早朝、夜間、休日の作業を避けるために1年延長。

それで5年延長ですって。でも

1.移転補償費では買えない(生活再建が不可能な)ほどの高い値段に代替地の価格を設定して、代替地への移転合意を難しくさせたのは国交省。

2.いままでだって休日や夜や早朝に作業なんかしていなかったのでは?平日に取材にいくと工事の音でうるさいけど、休日に取材にいけば静かだった。

延長の理由一つとっても、たくさんの言わないこととウソがある。

ウソを見破れない事業評価監視委員会は、それそのものが税金のムダ使い。

 委員名簿はこちら

 http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/office2/jigyohyoka/pdf/members.pdf 

この延長によって、「現地での生活再建」というダム事業を地元住民に飲ませるときの条件をまた裏切り、5年先を「絶望視」して出ていく人が出ても不思議はない。

読売や毎日新聞の地元判が指摘している通り

「八ッ場ダム5年延期 人口流出地元懸念」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20071214-OYT8T00189.htm 

八ッ場ダム建設:国交省、5年延長で15年度完成と発表 生活再建に影響必至 /群馬

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20071214ddlk10010378000c.html 

もとより、ダムはもう必要がなくなってしまっていることを、誰もが知っている。

国交省の人々に国家公務員としての誇りと良心を期待するのは、もうムリなんでしょうか?

最近、怒ってばかりで、人間が悪くなりそうです。

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2007年12月22日 (土)

事業評価「感想」委員会

昨日、国交省関東地方整備局で八ツ場ダムを含む4事業が

5年間の「工期延長」などを議題に事業評価監視委員会にかかった。http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/kisha/h19/0863.pdf 

「委員」たちは

B/Cの正確なデータがまったく不足し、

正確なものではないことに気づきながら、

質問に対し「よく分からない」という答えが国交省からあったにもかかわらず

「なんだか変な話だ」と感想を述べながら

国交省の「対応方針」通り、シャンシャンと「事業継続」と結論を出してしまいました。

有識者の良心、倫理、独立性ってどうなっているでしょうか。

事業評価監視委員会の任務を分かっていて引き受けているのでしょうか。

「感想」ならサルではムリでも中学生にだって言える。

以下は、長野県の公共事業評価監視委員会について書かれたもの。

> ◆青山貞一:長野県の審議会事情(4)県裁量でゾンビのごとく復活、浅川ダム

> http://eritokyo.jp/independent/aoyama-co11052.html


> ◆青山貞一:長野県の審議会事情(5)浅川ダムに関する県との事前質疑応答
>  http://eritokyo.jp/independent/aoyama-co11053.html

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2007年12月19日 (水)

ダム関連ニュースいろいろ

     八ツ場ダム計画

これまでの工期では「間に合わないんです」と延長

(一番下をご参照ください)

http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/kisha/h19/0856.pdf

     群馬(TBS)八ツ場ダム

トンネル工事現場で落石、作業員死亡

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3735709.html

●愛知(中日新聞)

設楽ダム着工、来年度以降に延期 基本計画の策定遅れ

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007121802073158.html 

●熊本(読売)

鎌倉氏が出馬表明、潮谷県政の継承打ち出す来春の知事選

川辺川ダム建設は原則反対

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20071218-OYT8T00114.htm 

以下、八ツ場ダムについて、本日の取材メモです。

質問の相手は上記のプレスリリース担当者

Q:特ダム法(4条)に基づく基本計画の変更手続きをいつやるのか?

A:今後のことはまだ決まっていない。

Q:まだなのにこんな発表を?文書照会もはじめていない?

A:まだです

Q:既成事実づくりみたいな発表ですね?

A:事業者として間に合わないんです、といういかがでしょうか?という発表です

Q:なぜ、このタイミングで発表か?

A:間に合わなくなりそうだというのが、時間が経つにつれ、明らかになってきた。なんとか(予定通り)できないかと思ってやってきたが。できるだけ早くお知らせした方がよかったが、精査に時間がかかってしまった。地元調整なりなんなり、代替地の縮小や付け替え道路工事など考えてきた結果で。

Q:前回、事業費を増額させた段階で分かっていたのでは?

A:そんなこと分かっていない

Q:工期延長→増額→工期延長ときたから、次はまた増額と想像がつく

A:何を根拠にそんな想像を?コスト削減した。

Q:何を根拠に大丈夫と?内訳を公表するのですね?年内に?

A:ダム使用権の設定予定者などへ説明する段階で示さなければならないと思う。

 

・・・というわけで、工期を5年延長をすると、首都圏の人口減少により、八ツ場ダムの推進根拠は消える。

人命まで奪い、財政、必要性、どれを取ってもダムを作る犠牲が効果よりも上回ったとしか言えない。

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2007年12月16日 (日)

北海道ひた走り 続く

北海道ひた走りは、アイヌ語で「浜に出る道」、つまりオホーツク海へと続く大地「サンル」まで続けた。ババシャツ、毛糸のパンツ(笑)で防寒対策をしてなお寒かった。

サンルダム予定地では、野生のキタキツネに出会った。ふと、八ツ場ダム予定地で野生のキジに出くわしたことを思い出した。動物たちは「いまならまだ間に合うんだよ」とメッセージをくれる。そんなわけで、北海道ひた走りの話の続きはまた来年で、いったん、本州に戻ります。

とにかく今年は、目標だった「誰になんと思われようと、とにかく食えるジャーナリストになる」という目標を達することに必死。「考えない」「こだわらない」「書けるネタを書く」「ボツをおそれず毎日でも企画を出す」と決めていた。ぼちぼち依頼もいただくようになり、やればできるという自信回復の年にしたかったのだが、それは達成できた。

その結果として得たものは、公共財である情報を自分が食べる手段にすることの苦しさ。

去年はずっと空回りしていた。今年は去年よりは発信できるようになったが、がむしゃらの無手勝流だった。来年は「質」を高め、戦略的な構想力を身につけたい。そして、今年は苦しく感じた利他と利己の闘いを、来年末までには乗り越えることができるようになっていたい。

今日は、これからもの凄くひさしぶりに純粋に遊びにいくんです~~。

やらないといけない、あんなことも、こんなことも、いったん放り出して(すみません!)いってきます~。

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北海道ひた走り3 日本最北の原発「泊」

今年、しつこく追った問題のもう一つが、高レベル放射性廃棄物の処分場だった。

以下3つで書かせてもらった。それらを読んだ近所に住むある先輩ジャーナリストが夏の終わりに、「この問題を追うのであれば、原子力推進勢力に負けない知識を身につけてもらいたい」と、元素記号表まで持ち込まれ、陽子や中性子の数の話から、ウラン235とウラン238の比重の違いによる遠心分離法に至るまで、2日に渡って英才教育を受けた(@@)。

Tomari私は飲み込みが悪いので、困ったことになったと思いながら、「習うより慣れろ」とばかりにとにかく言葉を浴びた。内心、この人はどうしてこんなに必死に教えてくれるか? 私からGIVEできるものがあるだろうか?と首をかしげた。情報の世界はGIVE&TAKE(どんな世界もそうだが)。こんな大先輩にあげられるものなんかないなぁ~と。でもハタと気づいた。あぁ、つまり、しっかり書けと。中途半端なもんを書くな、頑張れと。純粋にそういうことなのだ。自分が必死で追ってきた問題をこの人はきっちりと伝えておきたいのだ。

Tomari_beach   原発は、明石昇二郎という先日も「原発崩壊」(週刊金曜日)を出したルポライター仲間がしっかりやっているから、私は処理問題から攻めようと考えていたが、いずれ原発に辿り着くので、これを機にボヤ騒ぎが続いている日本最北の原発「泊原発」に立ち寄るだけ立ち寄って、近所の先輩ジャーナリストに教わったことを「とまりん館」でじっくり復習した。泊原発は厳戒態勢(写真)。しかし、遠かった。北海道は広い(ひた走ったレンタカー写真)

●それは、「闇」社会からもたらされた

高知県東洋町「放射性廃棄物処分地」騒動記

月刊「論座」20078月号

●「困窮自治体を札束で釣る放射性廃棄物の最終処分地」

週刊ダイヤモンド 07825日号

●核廃棄物の最終処分場候補地で起きた「世にも不思議な物語」

週刊朝日 2007518日号

(余談)高知県東洋町では、前町長に運良く独占インタビューをゲットした日、前町長が辞任という劇的な展開になって面食らった。(写真 東洋町の海は美しかった) Dsc_0152

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北海道ひた走り2 林業土木コンサルタンツ

●林業土木コンサルタンツ(写真)Consultant

今年しつこく追った問題の一つは、以下にあげるように緑資源機構の談合問題。その裏には政治資金の闇が隠れている。二風谷ダム・平取ダム予定地・日高-えりも大規模林道の現場を離れ、次の日、次なる現場へ移動するために地図を広げると途中に札幌があった。

そこで、緑資源の談合事件で、設立認可が取り消されることになった財団法人「林業土木コンサルタンツ」の札幌事務所にアポなしで寄ってみた。組織の最末端の空気を嗅いでおくことは意味がある。どれだけかションボリ反省し、事務所を畳む準備をしているだろうか、と少しは想像をしていたのだが・・・。まるでその雰囲気はなかった。

「あのぉ、設立許可が取消になりましたけど普通に営業されているんですね」と聞くと「え?いつ取消になったんですか!」と驚かれて、「えっ?取消になったのを知らないんですか?」とこちらはその倍、驚いた。

「まだ裁判をやっているじゃないですか」と先方。「いや、裁判はやっているけど、取消はもう夏に農水省から出た方針ですよ」「まだ連絡が来ていません」とノンビリしたものだった。別にこれは東京と北海道の時差というわけではない。林業土木コンサルタンツの幹部は、設立許可の取消方針が決定した後も、つい先日まで、社資本整備審議会河川分科会河川整備基本方針検討小委員会の委員を務めていた。

この林業土木コンサルタンツは、緑資源機構の事業だけではなく、過去に国有林事業での談合で排除勧告を受けていた。談合常習犯のこの公益法人には罪の意識がそもそもなかったのだ。

以下は、緑資源機構談合に関するアウトプット。

『「緑資源機構」廃止で温存された癒着構造』 

月刊論座200711月号

『特集「天下り全データ 2万7882人」』

週刊ダイヤモンド 07年6月23日号

『松岡農水相の自殺が物語る「政治資金規正法」

安倍内閣6人が談合組織から献金 』

週刊金曜日 第658 20070615

『“経済優先”で浪費された日本の森林資源』

ブックレット 『「公共サービス」が格差をただす』

労働大学出版センター 現代シリーズ16  2007

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2007年12月15日 (土)

北海道ひた走り1

10月、北海道に行って来たんです。

●日高自動車道(写真)Hidaka_road

千歳空港からレンタカーを借りて、二風谷ダムへ行く途中、国道235号線をひた走り。

ピッタリ横を、高規格幹線道路「日高自動車道」が通っている。

てっきり高速道路だと思って、経費削減のため(今回は出血自腹遠征・・・・・ある人から「北海道の情報は津軽海峡を越えない」と言われ、私はこういう言葉にクリックしてしまう)、「普通の道」を通ったのだが、ようやく到着した取材先で「日高自動車道も無料なのに」と言われてビックリ、ガックリ。

写真でご覧の通り、国道235号線はガランとしていたが、帰りに日高自動車道を通ってもやっぱりガランとしていた。だったら元からあった国道を拡張するだけで良かったじゃん。こういうことをやるから財政破綻する典型。

●二風谷ダム(写真)Nibutani_dam

二風谷ダムができてから洪水が起きるようになった地域を取材。もうすぐ出るグローバルネット(出てから1ヶ月後、こちらにアップロードします)で書いたので省略。

平取ダム予定地(写真) Scream_from_heart

        アイヌの聖地。予定地に「川を止めるな 川を汚さないで 税金で作ったダムのツケを払うのは私たち町民のサイフからだ 平取ダムを作らないで」という横断幕と 「川という永遠の生活の場所を断たれたらアイヌは心から生きていけなくなる」という横断幕が掲げられていた。

Dont_take_my_heart_away     そして、その間に立っていた看板には「公告 ここは国有地です。許可なく広告物その他を掲示することは禁じられていますので、直ちに撤去してください。平成19年10月31日までに撤去しない場合、沙流川ダム建設事務所において撤去のうえ1年間保管します・・・・。沙流川ダム建設事務所」とあった。

Note

  

   ● かつての森林開発公団の大規模林道 平成8年開通(写真) Logging_road_2

      いま、緑資源機構の緑資源幹線林道。

   はいってすぐ、度肝をぬかれた。やってはいけない林業の典型。水辺ギリギリまで木を伐採してバッファゾーンもへったくれもない。Clear_cutting

この大規模林道は台風でグチャグチャに破壊されていたのだが、今いくと、砂防ダムが、そこここに。車を止めて写真を撮るのも、面倒になるほどに砂防ダム群が出現する。いったいこれ、どうなっているのか。砂防ダムと砂防ダムの間に木が立っている・・・・。北海道の大規模林道って、「ダムと砂防ダムの見本市かぁ???」と言いたくなるぐらい、ものすごい種類と量のダムだらけだった。そこここに「災害復旧工事」をやったことを示す標識が立っていて、そこいらじゅうで、この道とその周辺が崩れたことが分かるのだ。結局、この大規模林道の端から端まで、一回も車とすれ違わなかった。最後に見かけたのが工事の車。治山工事をやっている工事車だった。Strange_sabo

つづく(本日も取材でくたびれました)

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その後のアウトプット

ここ2,3ヶ月、毎日、取材しているか、書いているか、移動しているかで、お風呂に入れないか、お風呂にはいってもお風呂の中で資料を読み込んでいるかとか、そんな毎日でした。

も少し若い頃は、さらにそのうえに睡眠を削ってネットでも発信できていたのですが^^;、さすがに無理が利かなくなりました^^;。

「あなたらしい不妊治療のために

 -カウンセラーと経験者からのメッセージ」

保健同人社 200712

http://www.hokendohjin.co.jp/shuppan_c/04/06/0355.html

在ビルマの日本企業にアンケート 

軍政を支援する日本政府と日本企業

週刊金曜日 第683 20071214

http://www.kinyobi.co.jp/KTools/mokuji_pt?v=vol683

~笑って不妊を語れる日をめざして

人権インタビューシリーズ「幸せな明日を手にするために」

NHKラジオ深夜便1271:00AM8日)

特別レポート 患者の安全軽視で強行される新薬承認迅速化の呆れた実態

週刊ダイヤモンド 07年12月1日号

http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=20241120107

脱!「脱脱」ダム 

淀川流域委員会仕掛け人の脱「官僚」

週刊金曜日 第681 20071130

http://www.kinyobi.co.jp/pages/vol681/mokuji

アイヌの里にダムは必要か 「聖地」と「生活」のはざまで

週刊朝日20071123日号

http://opendoors.asahi.com/data/detail/8691.shtml

茨城県議に水源開発の意識調査 回答は3

週刊金曜日 第679 20071116

http://www.kinyobi.co.jp/KTools/antena_pt?v=vol679#7 

厚労相、被験者保護を放置し 新薬承認期間の短縮を発表

http://www.kinyobi.co.jp/KTools/antena_pt?v=vol675 

刊金曜日 第675 20071019

特別レポート「財政再建どこ吹く風の選挙対策 公共事業続々復活の呆れた実態」

週刊ダイヤモンド 07年10月13日号

http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=20242101307 

地域通貨「ゆーず」で柚子収穫の旅はいかが?

エア・ビーパル07.010.15 【第1622号】

http://www.airbepal.com/bn/10509172356200/1192023037.html

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ダムと天下り

もの凄く忙しくてこちらに手をかけることができませんでした。

リクエストをいただいていたものをまずは掲載します。

先日(もう先々月になってしまいますが)国会で行われたシンポジウムでお話した内容のパワーポイント資料です。

ダムと天下り

-天下りピラミッドの官業スクラム-

「dam_corruption.ppt」をダウンロード

国会シンポジウム「川を住民の手に! 国会シンポジウム2」
   
―ダム問題をあらためて問う―
2007
1029日衆議院第一議員会館第一会議室

この中で、

河川整備基本方針の審議に国交省OBは
ダム事業者・受注者として参加すべきか?」
と問いました。

次の日、元河川局長だった近藤徹委員長が辞任していました。

すべきではなかったようです。

しかし、その他の天下り委員

石島操  全国森林組合連合会代表理事専務

      (元林野庁森林整備部長)

坂本弘道 (社)日本水道工業団体連合会専務理事

      (元厚生省生活衛星局水道環境部長)

佐藤準  全国土地改良事業団体連合会専務理事

      (元農水省農村振興局次長)

森田昌史 (財)日本水土総合研究所理事長

      (元農水省構造改善局次長)

は、依然として委員に収まっています。

なぜ、流域住民ではなく、この人たちが、川のことを審議するのでしょうか?

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