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2008年3月15日 (土)

いろいろ雑感2 予算審議と自民党

「国会の役割は3月31日までに予算を通すことだ」「3月末までにご決議をいただきたい」「国民生活に影響を与える」と息巻いている「自民党」ですが、細川内閣で、唯一、自民党が「野党」になった平成6年の通常国会の予算審議で、当時、野党「自民党」が、あの手この手で予算審議を遅らせに遅らせた記憶がある。

議事録検索で調べてみると、衆議院を予算案が通ったのは平成6330日。そして、最終的に参議院を通したのは623日だった。野党「自民党」は野党の立場で、予算通過を丸3ヶ月も遅らせた。

当時の自民党総裁は河野洋平・現、衆議院議長。その後、自社さ政権となって、1年後の平成76月に当時の土井たか子・衆議院議長と鯨岡兵輔・同副議長によって「国会改革への一つの提言」を、さらにその翌年平成 86月に「議員立法の活性化について」を提言して、議員立法が増えていった。

ねじれ国会、大いに結構。小泉政権以来、国会を通りにくいことはすべて「与党・政府合意」という「三権分立」を犯す手法で物事を通してきた「異常」を是正すべきだ。それが、ねじれ国会を作り出したアベ政権を引き継いだ福田さんの最低限の役目でしょう。せめて。

そうしないと、こんな勘違い議員が現れ始めています。

313日、建設省河川局から天上がった脇雅史参議院議員が予算委員会で、「予算は政府・与党の集大成、話をして変えるというものではない」「野党と協議をして修正をするとどういうことになるか。ちょっと困る。連帯責任を負ってしまう。大連立になってしまう」とワケの分からないことをのたまい、挙げ句に「(国会での)与党の役割は予算を(こういうふうにした云々)と明らかにすること。野党の役割は、私たちが政権を持っていたとすればこういう予算にしますと国民の前に明らかにする」ことだと言った。

「行政」を監視する「国会」の機能に対して、納税者は納税し、選挙権を行使するのであって、「与党・政府」VS「野党」という構図を期待しているわけではない。「政府」のオマケみたいにひっついている「与党」は不要です。

予算と法の執行機関である行政府を監視する「国会議員」という自覚を持っていただかないと、与党「自民党」は単なる行政の付属・下請け機関となり、そんなものは国会に要らない、という話になる。

天上がりならではのホンネだったんでしょうが、国会の審議権の放棄発言に福田首相が珍しく組みしなかったことは救いです。どうせなら「憲法読んで出直して来い」ぐらいの喝を入れて欲しかったです。

国会は、内閣が国会に提出した予算案から無駄を見つけだし、より有効な使い方に「修正」をする場へと生まれ変わるべきだ。政府予算案通りに予算案を通す「国会」が異常であり、国会に提出される前に、自民党内で事前審査して賛成を固めて議論の余地を残さない自民党のあり方が国会の機能不全を引き起こしてきたと言ってもいい。そして、その自民党を選んできたのが昨年夏までの国民でもあり、それにNOと言い始めたのが昨年夏以降の国民だ。

そのことを、「自分は与党だ」と勘違いしている人はよく考えた方がいいと思います。

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