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2008年5月 7日 (水)

留意しましょう、と大臣が会見

少々順不同になりますが、滞ってしまった報告やら最近の動きやらを載せていきます。

430日、淀川、球磨川(川辺川)、利根川について、たいへん興味深いやり取りが、大臣と記者との間で行われました。

冬柴鐵三国土交通省大臣会見要旨(平成20430日)

http://www.mlit.go.jp/kaiken/kaiken08/kaiken.html

(略)

(問) 近畿の淀川水系河川整備計画の原案について、淀川水系流域委員会が22日に原案の再提示を求める意見書を出されました。国土交通省は、その意見書を受けとっていないその場から、再提示する考えは全くないと明言されています。大臣は以前の会見でも、「淀川水系流域委員会については、意見については尊重される。そして、河川整備計画の住民意見の反映については、意見を聞くだけではなく、きちんと議論する。」というようなことを明言されていましたが、これは全然尊重されていないのではないかと思わざるを得ません。大臣のご見解を伺わせてください。

(答) 淀川水系の流域委員会については、ずいぶん長い間、熱心に討論されたわけです。この中には、もちろん委員会自身の正式なご意見も、その過程で出された多くの意見もあり、ご案内のように500回以上開かれ、異例に詳細に結論を求めるための手続きをとられましたが、その過程でどのような意見があったのか。最後のまとめは、もちろん結論は結論として重く受け止めますが、その他の首長のご意見、あるいは有識者、それ以外の方々のご意見、あるいは地域住民のご意見等も勘案しながら、最終的な整備は河川管理者として責任をもって決めていかなければならないわけです。したがいまして、その中の一つの意見として、重く受け止めなければなりません。これだけ開かれた会議の結果ですから重く受け止めますけれども、しかし、そのとおりにするかどうかということは、また別問題だと思います。   

(問) そのとおりにしないというのは当然ですけれども、再提示をしない、つまり、意見を聞かないという発言は非常に問題だと思います。流域委員会の1年間は、国土交通省の都合で休止されて、その後、近畿地方整備局が従来の委員の選択方式を改めて、その上で、自分たちの意思で委員も選んでいます。それを踏まえて議論してきました。これは、意見を尊重しなければいけないということではないでしょうか。

(答) 人選が全くこちらだけの意思でやられたかどうか、これは別問題だと思います。しかし、どなたが入られても、今回も原案の提示以降20回開催されました。こちらからも、約2千6百ページにわたる資料を提示し、慎重にいろいろな審議をしていただいたと思いますので、重い結論だと思います。しかし、それをそのまま採用するかどうか、それは違うのではないのでしょうか。それは別だと思います。しかしながら、それを軽んずるような発言をしたのであれば、それはいけないと思います。   

(問) ぜひ、その点については、大臣からも留意していただきたいと思います。もちろん流域委員会の意見が100パーセントではないと思います。しかし、自治体の首長などからも流域委員会の意見を尊重してほしいというような意見が出ていると伺っています。これだけ時間をかけて議論して、出された原案について大きな疑義が出されたのは非常に重いことなのではないでないでしょうか。それにもかかわらず、たたき台だから再提出する考えはない、修正する気はないというような姿勢は、河川局の決定ではないかと、そのように考えられるのですが、いかがでしょうか。

(答) あなたのように以前からこの問題を非常に熱心に観察されている方のご発言ですから、私からもよく話したいと思います。

(問) 利根川についても、昨年来、住民意見の反映という点で非常に不満足な状況であるという指摘がされています。有識者会議が一年近く開かれていません。反対があれば休止、あるいは、中断するのか。東西ニ大河川で起きていることが他の河川に波及しないわけがないと思います。こういうことについても、ぜひ、大臣、留意していただきたいと思います。

(答) はい、留意しましょう。両河川とも集中豪雨等の大きな災害が発生した場合、とてつもないことが起ります。私も責任者ですから、そういうことを考慮しながら、いろいろ判断していかなければならないと思います。熊本県も知事が有識者会議を近く開くと決

断されたようです。ダム不要論もありますが、本当にそうなのか、私も勉強させていただきたいと思います。

(問) ダム不要論とおっしゃいましたが、流域委員会もダムに効果がないと言っているわけではないことはご承知のとおりだと思います。ダムの他、堤防補強などさまざまな選択肢を考慮し、一番想定外の豪雨に対し、どう住民を守るかを最優先に考えてほしいというのが流域委員会の提言だと思います。しかしながら、原案はダム事業をどう進めるかに大きなウェイトを置いていると思います。

(答) そういう見方があることがよく分かりました。私は、流域に住む方々、私も淀川水系に住んでいますが、一千万人を超える人々の安全安心の観点からどうあるべきか、利根川はもっとすごい人数ですよね。そういう観点を十分配慮しながら、偏らずに判断していかなければならないと思います。

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