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2008年9月24日 (水)

熊本県知事 首相に五木村のために会う

どこまでいってもこのままでは休めない・・・

と昨日は数ヶ月ぶりの完全オフ!自転車をこぎプチアウトドアしました。

911日に「ダムによらない治水」を県議会で宣言した熊本県知事に感想を送りたくなり、以下は21日に送ったものです。感想の最後に、知事の政治判断を受け止めるべきは国土交通大臣だから、ぜひ直接会って思いを遂げて欲しいとFAXしました。

するとなんと、知事はその日すでに「前」となってしまいましたが、首相に会いに行っていました。スピード感と理念がセットになった政治家の誕生です。

ダム問題で知事が首相と会談(熊本県)

http://www.kkt.jp/news/nnn/news868230.html

五木村振興 知事、福田総理と会談

http://www.kab.co.jp/db/asp/kabnews/KabNews.asp?src_month=9&src_day=22&id=4

蒲島知事が福田首相と会談 五木村の振興で協力求める

http://www.tku.co.jp/pc/news/view_news.php?id=15785&mod=3000

以下は単なる参考まで。

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蒲島郁夫・熊本県知事

泳げる川があることの希少さをお考えいただきたいと手紙を書きましたまさのあつこと申します。子どもたちにとってpricelessな遊び場、飛び込むことできる川を残されたことは、本当に賢明なご判断だったと思います。お金にかえることができるものなど、この世にそう多くはないからです。

賢明なご判断だったと思う理由はそれだけではありません。出張先で川辺川ダムのニュースを聞き、出張先から戻り、911日の議会での演説を聞き、感銘を受けました。なんと多くの方の意見を受け止め、これ以上にない判断をされたことでしょう。多くの方が、「知事は私の気持ちを受け止めてくれた」と思われたことでしょう。恥ずかしながら私もその一人です。まして熊本の住民で川辺川を愛する方はなおさらそうでしょう。「お金には変えられないものをどうか奪わないで欲しい」という気持ちで、固唾を飲んで知事の判断を待ち「白紙撤回」という言葉を聞いた人々は、あたかも自分の命が救われたように、緊張感が解け、涙が出てきたのではないでしょうか。

さて、洪水調整機能についても感想を述べさせてください。

知事がもっとも気にかけた一つは人吉の治水であろうと思われますが、気候変動による集中豪雨が頻発している今日このごろだからこそ、「ダムによらない治水」はリスクマネジメントとして最適なものだと思われます。人間にとって予測可能ということはこの上ない「強み」だからです。雨がたくさん降れば川にもたくさん流れてくるという予測。逆にいえば、ダムによる治水は、予測不能なギャンブルのようなもの、そして気候変動時代においては、ギャンブル性を増すものだと思うからです。

球磨川本流にある市房ダムですでに、自然の摂理とは違う予測不能なタイミングで洪水に見舞われるようになった人吉にとっては、これ以上にギャンブル性が高まる治水策は避けたいというのは、生命力が発する本能的メッセージではないかと思います。

ダムが機能するのは、ダムの集水域にダムに収まる、ちょうどいい量の雨が降ってくれた時だけで、それ以外の場所に大雨が降っても無用の長物であること。流れる川をせき止めても、ダムで抑えきれないほどに降り続ければ、予測不能なタイミングに、ダム操作規則という人為的な判断によって、ダムを守るための水量が放流されること。つまり、河川工学による治水は「限定的な条件下で定めた仮定に基づく実験」以上のものではないこと。

すなわち、ダムによる治水とは、河川工学上の仮定に命を預けるのかどうかの選択であり、選択肢の一つでしかないということに日本社会が気づき、ダムによらない治水へと新しい一歩を踏み出す大きな転換点になったと思います。そこにある潜在的な危険を住民が地域の歴史から学び備える環境を整備する、財源や権限にとどまらない「地方分権」への一歩が始まるのではないかと思います。

五木村について。ダムに地域(物理的、精神的)を破壊された人々は、初めはダムを作るという「公益」の犠牲となりました。そして今、知事がダムによらない治水を政治的決断により選択したことを受け、その「解」を唯一、国の側で受け止めるべきは、政治家たる国土交通大臣であると思います。ぜひ、県知事自らの選択を、そして選択に到るまでの思いを、国土交通大臣に政治家から政治家として直にお伝えくださいますよう。

そして、国土交通大臣が、真の意味の地方分権の意味を問えば、川辺川ダム中止の決断をせざるを得ないと考えます。すると、今ある川を残すという「公益」に、五木村の人々は再び複雑に心を揺り動かされると思います。苦渋の選択の上にダムに沈まなかった故郷を抱えて暮らしていく人々の心を、ありのままに、大臣が知事と共に受け止めてくださいますよう。ご決断に関する感想と共にその願いをお伝えしたいと思いました。

2008921

まさのあつこ

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