根拠のない「HWL信望伝説」と「誤差」
●「11月11日か?」と言われていた内容の枠組みが8日に3知事が会って一足早く発表。
大戸川ダム「凍結」合意3府県知事意見発表へ、
今後30年不要(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008110800185&genre=A2&area=K00
滋賀のダム建設、3府県が国交省に中止要請へ(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081109AT3S0702207112008.html
●淀川水系ダム問題:堤防「危険ライン」根拠なし、
国交省認める 「大戸川ダム」に疑問(毎日新聞)
http://mainichi.jp/kansai/news/20081108ddf001010003000c.html
大戸川ダムについては「洪水調節効果が最も顕著な洪水は昭和47年台風20号×1.53倍(羽束師1/150)であり、ダムがないとHWLを17センチ越えるところをダムで19センチ下げてHWLより2センチ低い水位に保つ効果がある」(「淀川水系河川整備計画案に対する京都府域への効果等に関する技術的評価」平成20年9月22日京都府建設交通部)とされていた。
http://www.pref.kyoto.jp/kasen/resources/1222842476599.pdf
HWL(計画高水位=ダムがあることによってそこまで下げるという水位)は、それを越えると堤防の安全性が確保できないとしてきたことについて、毎日新聞に語ったように根拠が実はなく、これまでも仮定(HWL自体が仮定)の話には「誤差」があるとさんざん言われてきた。
HWLを2センチ、現状よりも19センチ水位を下げるという大戸川ダムの治水効果もまた、根拠のない「HWL信望伝説」と「誤差」によって支えられてきたものだということが、ようやく「河川工学」の壁を越え、普通の住民の代弁者である「政治家」たちにも理解されるようになったということではないだろうか。
歴史的にとても大きな瞬間となったと思います。
国交省の名誉のために勝手にあえて強調しますが、「ダムの効果」の全てが否定されたわけではない。治水効果の出るダムはもうさんざん作られた。
だからこそ、今後は効果の限定的なダム(川上ダム、大戸川ダムなど)ではなく、堤防強化などにより質的に強化しようというのが、淀川流域委員会が達した結論(国交省からの諮問へのいわば答申)だった。
大戸川ダムについては、関係自治体である京都・滋賀・大阪の知事達もまた同じ結論に達したということだろう。
川上ダムについては、当該自治体は、今度、京都・滋賀・三重となる。この3知事では川上ダムについて、どのような結論に向けて協議をするのか、しないのか、今回の3知事のようにしっかりと勉強をして誰にとって何の「効果」があるのかを見極めて欲しいと思います。
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コメント
すごいことだと思います!
でも、「HWL信望伝説」は、今後仕組みとしてどう変わり得るのでしょう…。
川辺川も、7000t/sという根拠無い数字がまだ生きていますし、個別個別の首長判断だけでなく、国交省内の教科書が変わる必要があると思うのですが、その教科書改訂を国交省自身ができるのかどうか…。
(まぁ、田中康夫さんの頃よりも、また一つ時代が変わりましたね♪)
投稿: シゲマツ | 2008年11月 9日 (日) 21時39分