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2009年1月25日 (日)

タスクフォースのズレ・ブレ・薄め方

11月22日に、ダム見直しを主導する金子一義大臣へのオススメを書いた。
一体、金子大臣の指示はどんなものだったか?
大臣の指示と実際にできた「ダム事業プロセス検証タスクフォース」はズレていると書いた。
2008年11月14日(金)金子大臣会見要旨から、大臣の部下への指示の内容を次のように整理しておいた。
(1)地元知事からの意見を重く受け止めなければいけない。
(2)なぜ(1)の状況(国の提案する治水対策とは違う)がでてきているのか
・手続にどんな問題があるか
・財政負担のあり方をどう考えるか
(3)(2)の検討にあたり(国も自治体も同じ)前提は
・災害を起こさないここと
・地域住民の安全を守ること
(4)国土交通大臣が主導して行う
・内容、メンバー、期間はこれから検討

そして、大臣に霞ヶ関を飛び出して「現地」へ行くことをオススメした。メンバーは国交省内で自省をするメンバーとなるのではないかと思っていた。違った。

たしかに、「現地」へは飛び出していったようだ。
しかし、腰が引けている。

大臣が訪れたのは、県民意見の積み上げによって知事がしっかりと「反対」や「ダムによらない治水」を述べた滋賀県や熊本県ではなかった。

首都圏の水余り状況が明らかであるにもかかわらず、惰性かつ国へのおつき合いで知事たちが撤退しないでいる1都5県(東京、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木)の抱える八ツ場ダムだった。しかもお忍び。昨年(2008年)12月14日、16日(15日が休刊日だった)の上毛新聞に金子国土交通大臣が歴代初、八ツ場ダム予定地を訪れたことが載った。(八ツ場あしたの会にリンクします)↓
http://www.yamba-net.org/modules/news/article.php?storyid=663 

指示については以下の二つはしっかりしていた。
・手続にどんな問題があるか
・財政負担のあり方をどう考えるか

ところがそれを受けた国交省が出したペーパーを見ると、
その二つが薄められて、ぼやけていることが分かる。
=====

ダム事業プロセス検証タスクフォースの設置及び第1回会合の開催について

1. 目的
国民の生命、財産を守るために、知事をはじめ関係者の合意のもとに進めてきたダム事業について、先般、関係知事から以前と異なる方針の表明を受けるなど、ダム事業の進め方の問題点が提起されたところです。
 このように、事業の特性上、長期間かからざるを得ないダム事業を対象として、時間の経過等に伴い関係者の意見の変化があった場合に、水害等から国民の生命、財産を守る責務を有する河川管理者としてどのように対応するべきか検討するなど、これまでのダム事業一般のプロセスを検証することが必要となりました。
 このため、国土交通省に「ダム事業プロセス検証タスクフォース」を設置し、これまでのダム事業のプロセスを検証することとします。
=====

そして、自分たちのやり方のどこが悪かったのかと自省の機会とするのでもなかった。

指示が定まっていたのに、第一回目で外部の委員たちにフリートークをさせ、大臣の指示はさらにブレてきた。さまざまな論点が委員たちから出たこと対し、そのブリーフィングを受けた記者クラブの記者たちからは「一体このタスクフォースの目的は何か」と質問が出た。(私は記者クラブメンバーではなくオブザーバーなので質問はできない)

それに対し、委員達から出た意見でこれから集約をしていくと副大臣が答えた。
すなわち、委員達を隠れ蓑に、大臣の指示を好きなように上書きをして、何事もなかったように、国交省河川官僚にとって都合のいい結論を出すことが可能だ。報告は年内にということだ。スピード感がなさすぎる。こんなとき、アメリカが羨ましいと思う。

・手続にどんな問題があるか
・財政負担のあり方をどう考えるか

見直しが本気なら、解散前に結論を出させるべきだろう。

もっとも解散は昨年秋にしておくべきものだが。

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