オオサンショウウオをシャウトしてみた
昨年、週刊金曜日12月12日第731号で
川上ダムのことを書こうとしていたときに
http://www.kinyobi.co.jp/news/wp-content/uploads/2008/12/081212-003trim.pdf
どうにもこうにも理不尽なダム計画に、泣けて泣けて原稿が書けなくなり
気持ちのままに唄でシャウトしてみた。
●オオサンショウウオの唄
飛べもしない、自動車にも乗れない、モノも言えない。
世界最大の両生類で、日本にしかいない。
形態が3千万年前からほとんど変化もしていない。
そんな子が暮らすところに川上ダム計画があるってどういうこと?
「日本固有の動物で著名なもののうち、学術上貴重で、
わが国の自然を記念するもの」として昭和26年に天然記念物に、
翌年「世界的にまた国家的に価値が高い」と特別天然記念物になった。
そんな子が暮らすところに川上ダム計画があるってどういうこと?
平成12年の環境庁が絶滅危惧種IIに指定、
三重県も伊賀市もそれぞれレッドデータブックで指定。
川上ダムの水没予定区域に188匹、上流に729匹
合わせて1000匹近くいる。
そんな子が暮らすところに川上ダム計画があるってどういうこと?
「河川生態系の食物連鎖の頂点に位置する動物であり
生態系保全の象徴としても重要な種である」
(平成14年3月三重県教育委員会)
そんな子が暮らすところに川上ダム計画があるってどういうこと?
同じ姿で3千万年も生きてきた不器用なオオサンショウウオの旅を
飛ぶことも、自動車にも乗ることも、
モノを言うこともできる人間が、終わらせますか?
参照:
○特別天然記念物オオサンショウウオ保護管理指針(2002年3月三重県教育委員会)
http://www.pref.mie.jp/BUNKAZAI/HP/pdfs/oosannshouuo.pdf
○オオサンショウウオ(日本のレッドデータ検索システム)
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=03010020022
○ 淀川水系流域委員会第71回委員会(2008年1月29日)審議資料2-5「川上ダム
建設事業について」http://www.yodoriver.org/kaigi/iin/71th/pdf/iin71th_s02-5.pdf
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現地に暮らしていた人はもう追い出された後で
部外者である人間がメソメソしているのでは申し訳なく恥ずかしいので、
この唄は特定のMLにだけ流した。
「オオサンショウウオも泣いている」という週刊金曜日のタイトルは
私を育ててくれたとも言える編集者(か、そのデスク)が付けてくれたタイトルだが、
泣きながら書いていたことがバレていたのだろうかと苦笑いした(^^;)。
こちらでは
■「Foreverオオサンショウウオ」シンポ
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/forever-2764.html
■5月30日は三重県にGO!
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/go-fac4.html
とだけ流させてもらった。
ここにも横田一さんが駆けつけてくれて先週5日発売のフライデーで
「三重発 伊賀を流れる清流は日本有数のオオサンショウウオのすみかだった!
橋下知事認可の川上ダムが『天然記念物900匹を殺す』」
を書いてくれた。やっと昨日読んだ。さすがに面白かった。
ちょっと宣伝がおそくなって申し訳ないが読むべし。
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