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2009年9月 9日 (水)

政権交代と石原都知事

政権交代10日目。
民主党の公約で中止が決定的となった川辺川ダムと八ツ場ダムのうち、
特に八ツ場ダムについて、
混乱したままの不正確で無責任な情報が、知事や市長、マスコミという
責任ある立場の人々から垂れ流され続けてきた。

これに対し、八ツ場あしたの会などが、これまでの地道な情報収集をもとに
冷静に対処している。たとえば、

●東京都知事発言から一人歩きする「返還金額」について(9月4日)
http://www.yamba-net.org/modules/news/article.php?storyid=874
●群馬県藤岡市長による「暫定水利権の消失」について(9月5日)
http://www.yamba-net.org/modules/news/article.php?storyid=876

気になって、石原都知事の9月4日の記者会見模様をチェック。
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/kako21.htm

記者が「国交省が八ツ場ダムの入札を延期すると発表したが」と質問
都知事は「大方、工事は進んで、ダムを築いて水を貯めるところまで来ている」と返事。

ところが、
地域は、半世紀をかけて見かけも人間関係もズタズタになっているが
ダムは、築くところにまでは到っていない。

2001年に工期延長、2004年に事業費倍増で4600億円に、
2008年に工期延長と繰り返し、現在、2015年完成予定となっているが、
地域再建も住民移転も川原湯温泉の移転もまだなのはもちろん
道路も鉄道も未完成で、土地買収も完了していない。

国土交通省自らが明らかにしているデータがそのことを明確に表している。

Yamba_2

(進捗率の図が私のテク不足で小さいので、抜き書きすると)
用地所得(456ha) --77%(349ha)
家屋移転(470世帯)--73%(345世帯)
代替地造成  --5地区で整備中
付替鉄道(10.4km)-- 83%(8.6km)
付替国道、付替県道(22.8km)-- 59%(13.5km)
データ本体及び関連工事 仮排水トンネル(H.19着手)
                基礎掘削→コンクリート打設→試験湛水(未着手)
http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/office2/jigyohyoka/pdf/h20/03siryo/siryo1-2.pdf
(平成21年2月24日関東地整局事業評価監視委員会 資料P.13)

都知事の言う「ダムを築いて水を貯める」までには、
用地取得、家屋移転、代替地造成、代替鉄道・国道・県道建設が
すべて完了している必要がある。
過去の進捗、予算配分状況から判断すると、ダムを築いて水を貯めるという状況ではなく、2015年までに終わらず、さらなる延期、増額を繰り返す可能性が高い。

重要な局面において、知事ともあろう人が
「中止なら返還」を求めると豪語する国直轄負担金が
どのように使われてきたのか、データを見ることもなく、
「水を貯めるところまで来ている」と言うのは、あまりにも無責任過ぎるのではないか。

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