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2010年3月30日 (火)

後出しジャンケン型公表予算

恐ろしく長い間、肝心のときに更新ができなかったが、

国交省では今までで最も詳しい「予算」が「公表」された。
事業実施箇所(当初配分)都道府県別↓
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo05_hy_000043.html
旧政権下では、こうした個別事業ごとの配分は出して欲しいと要求をしても
モゴモゴ言うばかりで分かりやすい形では出なかった。

ただし、新政権でもこれらが予算成立「後」でしか公表されなかった。

本来は「予算案」の段階で、審議前に
どこにいくらの事業費をつける案なのかが
国民に対して公開され、
その情報を元に「予算委員会」が開かれるべきだった。

ある事業にその額の事業費を費やすことが適正か、
未来世代の「税」の使い道を狭める国債や起債を発行するほどの
ニーズや投資価値があるのか審議されるべきだった。

そうすれば、たとえば、これら予算を付ける妥当性は崩れたのではないか?
●長野県営浅川ダム ↓このファイルの6頁目
http://www.mlit.go.jp/yosan/yosanH22/kasho_tousho/river/216.pdf
●香川県営内海ダム ↓このファイルの4頁目
http://www.mlit.go.jp/yosan/yosanH22/kasho_tousho/river/237.pdf
●熊本県営路木ダム ↓このファイルの5頁目
http://www.mlit.go.jp/yosan/yosanH22/kasho_tousho/river/243.pdf
●長崎県営石木ダム ↓このファイルの5頁目
http://www.mlit.go.jp/yosan/yosanH22/kasho_tousho/river/242.pdf

ヒモツキ交付金だ!と私が問題視してきた「社会資本整備総合交付金」の詳細も
3月16日になるまで発表されていなかった。↓
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_000825.html

いわば、後出しジャンケン的な予算公表。
前政権よりだいぶマシだが、中途半端だ。

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2010年3月 7日 (日)

本日の東京新聞も素晴らしい!

本日の東京新聞も素晴らしい!

●八ツ場ダム 保水力は裸地以下? 数値に疑問(2010年3月7日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2010030702000086.html

この問題をかなり前からが関良基さんが提起しているので
リンクを貼らせてもらいます。↓

●えらいぞ東京新聞! 国交省の飽和雨量の数値のトンデモをスクープ
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/ef992696d41999e9ce9f9f6edd7ed497
●東京新聞の飽和雨量スクープ記事続報: 八ッ場は48ミリで浅川は50ミリ
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/e83259bfdd26cf19d2b2e51ff9318775
●国交省はハゲ山で踊る ―八ッ場ダムをめぐって
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/f76a00f8e07dd56b65553bc14b3d5e57

私は実は今さらで恐縮ですが、「緑のダム」という言葉を敬遠していた。
でもその中でも関さんの考え方にはとても共感できるものがあった。
何故か?

森林整備をすることが山の保水力を増加させる「緑のダム」だと言う人が少なくない。
が、「これからの」森林整備がダムの代わりをするわけではない。

それはこれから先のことではない。
戦中から戦後にかかけて木を伐り尽くしてハゲ山にして、
現在までに山は望ましい状態ではないけれど緑に覆われるようになった。

昔のハゲ山状態だったときの想定で計算する川に流れ込む雨量と
現在、同じ雨が降ったときでも、現実に川に流れ込む流量には差がある。
その差こそがいわば「緑のダム」なのだと。

これなら理解できると思ったものだ。

こうした考え方までを示したものではないけれど、
要するに東京新聞の記事は、
利根川に流れ込む雨量(=流量)が、
ハゲ山並みの数値や計算をもとにしているから過大になる。
その過大な机上の計算をもとに国交省が作っている治水計画もまた過大なものだということを

「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」で委員が提起したも同然だということをスクープしている。

こういう記事が書けるようになりたい!

そういう記事が書けるまでには成長していないが、できることからコツコツと

2010年 4月号 3月8日発売「世界」で
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2010/04/directory.html
前原誠司国土交通大臣をインタビューしました。

一部は、週刊ダイアモンド2月20日号で書いた「ヒモツキ交付金問題」の追撃になっています。合わせて読んでいただければ、これ幸いです。

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2010年3月 5日 (金)

引き続きネット傍聴+感想

終わってしまったが、
3月5日衆議院国土交通委員会八ツ場ダム集中審議を見ながらのメモ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=TD
読みにくい書き込みになってしまったが(ほとんど自分用のメモ)

●佐田玄一郎議員の指摘
・代替地、断崖絶壁の上で住めるのかという不安も聞く
・今後の治水対策のあり方に関する有識者会議、いつまで時間をかけるのか?今年の夏に基準を決めてその先に判断する。先延ばしと言われないようにしてくださいよ。
この2点につき早急な判断、決断が必要だというのは同感です。

●塩川哲也議員の指摘
・八ツ場ダム事業をなぜ中止するか、固有の理由に踏み込んでいない。治水計画の過大さ、利水対応として八ツ場ダムは不必要になったのだということを言わなければ、納得してもらえないのではないか?という質問。これもその通りだと思う。
・塩川議員「未だにホームページに八ツ場ダムの必要性やQ&Aが載っている。これで本当に政策転換したと言えるのか?」大臣「それは気づいていませんでした。チェックしてそうなら取り下げます」
・「地すべり問題、ダム湖観光でやっていけるのか」などについて、中止が前提なので、調査しないという意味の答弁に対し、住民の皆さんのわだかまりを解きほぐすということの重要性を強調。

だんだん短くなり恐縮ですが、

●中島隆利議員 熊本選出議員として、荒瀬ダム撤去、路木ダム問題を質問。
きっと熊本日日新聞がフォローする(?)からリンクしちゃいます。
http://kumanichi.com/index.shtml

●熊田篤嗣議員 砒素問題を中心に質問
この辺は村井宗明議員が
以前から細かくしていたことのさらなる質問という感じ。
この辺に貴重な資料が載っています。
http://www.murai.tv/yanbasitumon.html
http://www.murai.tv/images/dammizusigen.pdf 

●中島正純議員 元刑事さんだそうで
野次の中、八ツ場ダム談合、政治献金問題を追及。

これについては先ほども載せましたが、このページが参考になります↓
●八ッ場ダム談合疑惑で政治家名が続々浮上
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10467528851.html
●「八ツ場ダムの談合疑惑」続報
http://yambasaitama.blog38.fc2.com/blog-entry-391.html

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国土交通委員会集中審議

3月5日、衆議院国土交通委員会で9時過ぎから八ツ場ダム集中審議をやっている最中。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=TD
予定を聞くと、次のような順番で行われるとのこと(以下敬称略)
自民(金子、小渕、佐田)
共産(塩川)
社民(中島)
民主(熊田、中島)

傍聴メモ+まさのの勝手放題の感想
●金子やすし元国土交通副大臣
・治水は国の責任であり「政策転換」するようなことではないではないかと質問しながら、大臣の「政策転換」の根拠を聞いているうちに、我々だって「ダム事業プロセス検証タスクフォース」をやって「政策転換」をやってきた・・・と自爆。

・地元熊本県の川辺川ダムについて触れ、ダム反対運動のことだろう、「どこから分からない、熊本県外から来てこんなきれいな川・・・と言い始めた」と。・・・県内にいながら五木村で古くからあった根強い反対や、そして慎重だった前熊本県知事が県民討論集会を9回も開催したこと、そこでの熊本県内から声を聞いていなかったのか?ご当地である人吉市議会では長い間、ダム反対派が多数を占めていたことや首長も変わったことも受け止めておらず、選挙献金者の声しか、この間、聞いていなかったのか???

・私的諮問機関「ダム事業プロセス検証タスクフォース」(前政権で金子元副大臣が担当者)も非公開で、このときも私は「公開」を冒頭、大声で求めているのだが、現在のところ、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」も非公開。公開すべきである。ここはもっと元与党議員に己を棚に上げて追及してもらいたいものだ。

・住民訴訟で、1都5県の知事が推進力と4つも勝訴したことを「推進力」と。前原大臣は、「公金支出は違法ではない、という意味であり」と答弁。その通り。裁判は司法制度の限界により、「支出が違法だったかどうか」という狭い限定的な意味でしかない。ダム事業が現在の社会情勢に対して適正かという判断ではない。

●小渕優子議員、佐田玄一郎議員
二人して同じような質問を繰り返していたので、まとめてしまうが

・先祖の方々の墓を掘り返して移転させたという話を聞いて、どう思うかと質問。「胸が締め付けられる思い」というようなことを大臣は答弁。

・私が現地で取材させてもらうと、「反対しながら死んでいった祖先になんと報告したらいいのか?」と涙ながらに語る「住民」と名乗る町議さんの弁に対し、それが余りにも繰り返されているので、「止まったよ、と報告してあげれば喜ばれるんじゃないのか?」と白けきっている住民もいる。

・1月にあった長野原での意見交換会では「ダムを作って欲しいというのがすべての意見であった」と小渕議員は強調。どんな仕切で設定された意見交換会だったか、全体像を聞かせてもらっていないのだろうか。群馬県知事や隣の東吾妻町町長や長野原町町長や町議や地区代表がすべてだった(工事事務所のよからぬ勤務実態疑惑を告発をした1人以外)。小渕議員がかつて少子化担当大臣として行った「八ツ場ダム推進大会」もどきの意見交換会と変わらない体制で行われたから「ダムを作って欲しいというのがすべての意見であった」としても当然だったのではないか。そういうお膳立てが分かっているから得意げに質問をしていたのか、それとも知らずに質問していたのか。

・小渕・佐田議員の質問で委員会室全体で共通に認識されたこと。小渕議員のところにはダムを推進して欲しいという声しか入ってきていないこと。佐田議員のところには少しは反対の声も入っているようですね。小渕議員のところに反対の声が届いていないということは、本心を打ち明けてもらえる身近な議員になれていないということを意味するのではないか。実際、(選挙に強い)小渕議員の姿を以前は「選挙のときですら地元に足を運んだのを見たことがなかった」と言う人もいる。

・たとえば、比較にはならないが、八ツ場ダム水没予定地に初めて訪れてから多分10年ぐらい経つ私の場合、初めて訪れたとき、思い出すと多分、あれは今の町長だったのだと思うが、「来るのが50年遅いよ」と言われた。しかし、今も根強くおられる反対住民の声を直接伺えるようになったのはここ最近2,3年のことだ。それぐらい本心を語ることに「推進一色」できた狭い地域で声を上げるということは大変なことだ。

・また、地域の中でもちつもたれつ生きている水没予定地以外に暮らしている長野原町住民もまた長野原町財政の傘下にあり、影響住民であるということすら、小渕議員は認識していないようであることも気になった。八ツ場ダムにこだわる余りに水没予定地住民のことしか頭にないのではないか?長野原町という町自体が八ツ場ダム事業依存体質になり、そこから抜け出せないでいる。政権交代に対応できる体制が町行政にない(“自治”の体をなしていない)ことこそ、そこから選出されている議員としては気にすべき問題ではないかと思うのだが。

・ただし、その中で小渕議員の質問の中でとても良かったのは、小渕議員が自分が受け取っている声と、大臣が受け取っている声が違うことを率直に認め、その双方の意見を聞くことができる場を早急に設定して欲しいと要望したことだ。

・「水没予定地」村の「推進」一色の中で、「反対」「中止賛成」という言葉がどれだけ言いにくい言葉なのか、また、そんな中でさえも、少しづつ、テレビの取材に対してさえ、ダム事業中止への賛意が語られるようになっていることを重く受け止めていくべきではないだろうか。

他にも興味深い質問があったが、とりいそぎここまで。

ちなみに小渕・佐田両議員について八ツ場ダム事業に関する献金問題について
このページが参考になります↓
●八ッ場ダム談合疑惑で政治家名が続々浮上
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10467528851.html
●「八ツ場ダムの談合疑惑」続報
http://yambasaitama.blog38.fc2.com/blog-entry-391.html

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