« 改正なのか? アセス法審議1 | トップページ | コメントくださった皆様へ »

2010年4月16日 (金)

改正なのか? アセス法審議2

間があきましたが続きです。

今回のアセス法改正は、これまでの「方法書」、「準備書」の手続に加え、
方法書前の「配慮書」という段階が加わります。

これは、環境省が以前から推進して「ガイドライン」にした妥協の産物的「日本版SEA(戦略的環境アセスメント)」とも言うべきものを法制化したものです。

規模と位置が決まったところで、それを「計画のより上位段階でのアセス」などと称し、事業者が行うものですが、事業アセスとさほど変わらないのではないかと私は考えています。規模と位置が決まり、代替案にはゼロオプションを含まなくてよいからです。

国会審議ダイジェスト的に言えば、審議を通してこうしたことが明らかになり、早くもより抜本的な改正が必要なのではないかとの質問も複数飛び出しています。法案では次の見直しは施行後10年後となっていますが、改正案の施行が2年後なので合計12年では長すぎるという審議がなされています。

また、上記ガイドライン作成時に、国交省がSEAを行う段階は、河川事業については、「河川整備計画策定時」であるとしており、今回の審議でも、その上位計画である「河川整備基本方針」段階で行うべきではないかとの問いに、「河川整備計画策定時」にと答弁があったので、現状が維持されるだけで、改正であるとは言えません。

今回の改正を貫いているのは、事業実施を前提としたアセスの仕方。これはまさに前政権の考え方であり、それに引きずられたことについては、今回だけは見逃す(いや、見逃さないためにこれを書いている)としても、このスタンスを変えるまでに12年を待たねばならないのであれば政権交代した意味が全くありません。

というわけで、前コマの審議の続きは、こちらです↓
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
→右側の検索で、2010年4月13日 環境委員会
→右側の検索で、2010年4月15日 環境委員会
是非、仕事、家事、育児のBGM代わりに審議の模様を聞いてください。
(多方面からの興味深い審議が行われています)

その中の一コマについては、本日発売の週刊金曜日の短信で書きました。

●環境アセス法改正案 新たな除外規定で米軍基地外しか
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1067 
 環境アセス法改正案の審議が参議院先議で八日に始まった。この法律は、一九
九九年の施行以降に開始され「規模が大きく環境影響の程度が著しい」おそれが
ある事業だけを対象としており、もとからザル法ではある。・・・

〔続きは週刊金曜日今週号http://www.kinyobi.co.jp/か、
上記ネットで(全文読めます)〕

|

« 改正なのか? アセス法審議1 | トップページ | コメントくださった皆様へ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/82688/34250678

この記事へのトラックバック一覧です: 改正なのか? アセス法審議2:

« 改正なのか? アセス法審議1 | トップページ | コメントくださった皆様へ »