« ご案内いただいた中のごく一部のイベント | トップページ | 「独立行政法人・水資源機構」の事業仕分け »

2010年5月 2日 (日)

最後の選択肢としてのダム

斜め左下に出る「最近のコメント」のところに見えているように
「京大閥土木屋」の匿名でコメントをいただき、
それが今本博健氏に関するものだったので、
ご自身に、あるMLでご連絡をしておいたところ、
今本氏から率直なお返事をいただきました。

ブログにそのまま転載させていただいてよいかお尋ねしたところ
私信と間違ってMLに返信してしまったが、公表と同然なのでどうぞ、
と潔くお返事をいただきました。

一方、その後、「京大閥土木屋」さんから匿名のまま、
再度、コメントをいただいています。

双方のご意見に固有名詞が含まれていますが、
それらをあえて放念していただきつつ読んでいただければ、
今本氏と「京大閥土木屋」さんの考え方に大差がないことが分かります。

ダムの機能には限界があり、最後の選択肢であるという考え方です。
どちらもダムを全否定しているわけではありません。

おこがましく便乗ついでに言わせていただければ、
私も日頃、ダムを全否定しているように思われがちですが、
そうではありません。
少なくとも1995年に日本のダム問題と向き合って以来、
一つとして「これは必要だな」と思えるダム計画とは出会っていないというだけです。
治水や利水という観点からは必要性に議論の余地があり、
ダム以外の選択肢があり得るのに、
その選択肢や議論が最初から排除されていたダム計画ばかりでした

というわけで、「京大閥土木屋」さんのコメントは左下、
今本氏からのお返事は以下の通りです。
読み比べていただき、読んでくださった方の頭でご判断をいただければ幸いです。

なお、「京大閥土木屋」さんのコメントでは、槇尾川ダムに関する話が、
いつの間にか淀川に関するものにすり替わっていますので
その点をご留意もしくは無視していただくことが適当かと思われます。

~~~~~~~~~~
まさの さま

このところ、ばたばたしていて対応が遅れました。

まず、私への評価として「ダム推進から反対に変った」という人がいますが、間違っています。私は河川が専門で、ダムは専門ではありませんので、過去においてもダムをどうするかの相談を受けたこともありません。相談を受けるほどの立場になかったというのが正確かもしれません。ただし、建設省とは友好的な関係にありましたので、そう烙印を押したがる気持ちもわからないではありませんし、勝手に言わせておけばいいと放置してきました。それに、以前からダムには疑問をもっていたといえば、自己弁護みたいですからね。昔からダムに反対してきた人たちにとっては、最近になって大きな顔をするなということでしょうが、その気持ちはわかります。それで放置しているのです。それに大した問題ではありませんので。

槇尾川ダムについては、和泉市議の小林昌子さんから相談を受けたのがきっかけで、すっかり「とりこ」になっています。狭山池博物館に展示する堤防の保存法についての委員をしていたころ、大阪府は槇尾川ダムをつくる意志はないと聞いていましたので、つくることになったと聞いたときは驚きました。治水についてはほとんど効果がありません。それなのになぜという印象をもっていましたので、小林さんから相談をうけたのを機会にはんたいしてきました。

金盛君とは親友でしたし、仕事のうえでも関係がありましたが、この問題ではガチンコ勝負をしています。同じような関係で、元近畿地建局長の定道君ともかつては親しくしていましたが、こちらは完全に関係が切れてしまっています。私からの電話にも出てくれません。その点では、金盛君とは大違いで、いまも付合いが続いています。論争後も酒を酌み交わしています。淀川の委員をしているころ、近藤徹さんが怒っているぞと忠告もしてくれました。

槇尾川ダムのその後ですが、橋下知事は中止すると思っています。前原国交相が本体工事に着工したダムを止められないのを見て、逆に中止する気になったのではと推察しています。橋下知事は驚くほどよく勉強していますし、理解も早いです。一度ゴー・サインを出してしまったのでと悔やんいました。5月19日に3回目の槇尾川ダムについての有識者会議がありますが、その結果を大阪府河川整備委員会にかけて結論を下すようです。竹村公太郎さんは欠席だそうです。大阪府河川整備委員会は槇尾川ダムを容認していますので、いまの委員は再任しないとの噂があります。いい意味でも悪い意味でも知事の権力は絶大で、中止しようとすれば委員を入れ替えることができるのですね。逆にいえば、つくろうと思えば、そのような意見の委員を選ぶということです。私は両方の委員を入れるべきと思っていますので、このことについては危惧しています。
~~~~~~~~~~~~~~~

今本氏は、先ほどのコマでご紹介したイベントのうち、
● 5月10日「ダム見直しに関する政府・議員とNGOの対話の会」 
(13時から14時30分/参議院議員会館 第一会議室)で
以下のタイトルでお話をされるようです。

今本博健氏 元淀川水系流域委員会委員長
淀川水系流域委員会の経過から
なぜ、「ダムによらない治水」でなければならないのか

興味を持たれる方は、ナマでお話を聞いてみてはいかがでしょうか?

まさのあつこ

|

« ご案内いただいた中のごく一部のイベント | トップページ | 「独立行政法人・水資源機構」の事業仕分け »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/82688/34488326

この記事へのトラックバック一覧です: 最後の選択肢としてのダム:

« ご案内いただいた中のごく一部のイベント | トップページ | 「独立行政法人・水資源機構」の事業仕分け »