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2010年6月30日 (水)

ダム見直しの失敗(その8)

「前原誠司国土交通大臣によるダム見直し これまでのあらすじ」を
ここからずっと書いてきました。

第一の失敗 八ツ場ダム中止のやり方
第二の失敗 ダム見直しを4種に分けたこと
第三の失敗 道府県営ダムへの補助金をつけたこと
第四の失敗 密室の有識者会議

こうして出てきたのが、
今後の治水対策のあり方に関する有識者会議
中間とりまとめ(タタキ台)ですが、

ここからが本題です。

第一の教訓 これまでの治水ってどうやってきたのか
第二の教訓 これまでの利水ってどういうものだったのか
第三の教訓 これまでの環境ってどういうことだったのか
第四の教訓 ダム事業にはどんな欠点があったのか
第五の教訓 ダム事業はどうやって見直してきたのか
最後の教訓 これらの教訓を踏まえて読むと、
        中間とりまとめ(タタキ台)はどうなのか

ってことで、ここからまた連続で書いていきたいと思います。

大袈裟に言えば、日本が変わる最後のチャンス。

元々、公共事業の見直しは、実は税の使い方、財政問題から始まっています。
その土台には「川は誰のものか」に象徴される環境保護運動と
時代の変化を無視して止めようとしないムダなダム事業への抵抗運動が
全国各地で立ち上がり、ソフトにハードに横へとつながった社会現象があります。

しかし、実際のところは、自民党政調会長(当時)が
増税はいかん、どこかで歳出をカットしなければどうにもならんと
決断したところが起点です。
いわば、もっとも手を付けやすかったところ、
「反対」の声が高く、見直しが強く求められ続けていた一つがダム事業でした。
これが公共事業全体に広がりました。

今で言う政治主導で始まった見直しでしたが、
これがやがて、官僚によって事業評価・行政評価という
行政に都合のよい「お手盛り」見直し方法へと進化・統合していきました。

この、政治主導の見直しが霞ヶ関の「お手盛り」見直しへ進化する不幸な歴史が繰り返されることのないよう、このむずかしい事がらを耕して、
中学生でも分かるぐらいの言葉で解説して、
「みんなが知ること」を一つの力へと変えていきたいと思います。

できるか?って自分の声が聞こえますが、信じるしかないっすよね。

最近、ツイッターを始めたんですが、
つながったお一人から
「大悪は大善の来るべき瑞相なり」(日蓮)
と言う言葉を教わりました。
簡単に言えば、「大ピンチは大チャンスが来る兆しだ」ってとこでしょうか。

ダム見直しの失敗(その7)まで読んだ人からは
「非公開?民主党はなんでそんなことになっちゃったんだ?」という問いも来ました。
「前原大臣のキャラ。でも、後悔していると思うんですよね。密室で官僚と有識者に抵抗されています(苦笑)。議事録読むとボロボロ。ダムに頼らない治水のあり方会議なのに頼りたい勢力が多勢」と答えたら、「頑張って!前原くーん」という声援も届いています。

失敗はある。重要なのは挽回だ!
人の失敗の挽回を待っていたって始まらない。
ここは一つ前向きに、おせっかいに「挽回」の応援をするしかない。
お任せ民主主義から、おせっかい民主主義だ!
・・・くたびれるけど。

(以上、まさのモティベーションを上げるための「その8」でした。)

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2010年6月28日 (月)

ダム見直しの失敗(その7)

「第四の失敗 密室の有識者会議」の続きの続きです。

こうして出てきたのが、中間とりまとめ(タタキ台)ですが

二つの問題が見受けられます。
一つは、「治水対策」の考え方、物差しがどう変わったのかです。
もう一つは、その物差しを使って、どのように具体的に個別のダムを見直していくのかです。

すでにたっぷり先入観を植え付けてしまったかもしれませんが、
どうか、ざっとで良いので、まずは目を通してみてください。

(その間、ちょっと仕事に戻ります)

こんな目次になっています。

中間とりまとめ(タタキ台)

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
第 1章 今後の治水対策の方向性・・・・・・・ 4
第 2章 個別ダム検証の理念・・・・・・・・・12
第 3章 個別ダム検証の進め方・・・・・・・・15
第 4章 検証対象ダム事業等の点検・・・・・・18
第 5章 複数の治水対策案の立案・・・・・・・19
第 6章 概略評価による治水対策案の抽出・・・32
第 7章 評価軸・・・・・・・・・・・・・・・34
第 8章 利水の観点からの検討・・・・・・・・44
第 9章 総合的な評価の考え方・・・・・・・・59
第10章 検討結果の報告等・・・・・・・・・・61

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ダム見直しの失敗(その6)

第四の失敗 密室の有識者会議」の続きです。

「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の特徴は、治水のあり方を見直すための会議でありながら、従来型の治水のあり方の見直しを訴えてきた実績のある委員が一人も選任されておらず、リアルタイムで公開されていないことです。

密室の上に箝口令
第一回の会議の冒頭で前原大臣は次のように語っています。(冒頭の大臣挨拶とカメラ撮りだけは公開です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 この有識者会議というのは私は極めて大事だと思っておりまして、その目的といいますか、私の皆さん方にお伝えをしたいところを少しお話をさせていただきたいと考えております。(略)
 今の日本の状況は、2004年から人口減少社会に入りました。2050年には9,000万人ぐらいになるのではないかと言われています。(略)
 我々が直面している最大の問題の一つは、極めて深刻な財政赤字であります。(略)
だんだん65歳以上の方々の比率が高まっていくということは、医療や介護、年金に今以上に力を入れていかなくてはならない。
 (略)今まで2,890を超えるダムをつくり続けてきて、それはかなり砂がたまっているものもあり、また更新、改造しなくてはいけないものも出てきているという状況でございます。(略)
治水はどうあるべきなのかを、ぜひ、皆さん方には根本的に議論いただき、今後の治水対策、河川整備の物差しをつくっていただいて、その中で、今、143のダム事業が計画をされているわけですが、国、水資源機構、そして自治体が行う、我々からすると補助事業というものですが、継続すべきなのか、凍結、中止をすべきなのか、こういったことをしっかりと議論していきたい。
 そして、こういった議論を国民すべてにすべからくわかるような説明をしっかりとやらせていただきたいと考えているところでございます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↑第一回会議議事録より
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/dai1kai/dai1kai_gijiroku.pdf

そうであるならば、議論の過程が分かるように、会議は公開しなければならなかったが、非公開となった。「混乱する」からというのがその理由だ。

第一回の議事録を見ると、会議の最後に(おそらく委員長ではないかと推測するが)、次のような発言がある。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
当会議というのは、今の議論でもわかるように、今後の河川行政の方向性に大きく影響するといいますか、重要な会議でございます。マスコミ等の関心は非常に高いわけです。不用意なことを口にして無用な混乱を招くと、委員の皆様にご迷惑を直接おかけするような事態も考えられますので、これを心配いたしまして、私自身は、マスコミの取材は一切受けつけない、そういうことにしたいと。公開されるようになったらそれはまた話は別ですけれども、それまでは控えます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

箝口令まで敷いていた・・・。

公開すべきではないかという声は、市民団体からも、会議終了後に三日月政務官(当時)が行ったブリーフィングで記者達からもあがった。さらに、ダムありきの治水のあり方を批判してきた「委員以外のヒアリング」に呼ばれた二人も、出席するにあたっては公開を求めた。

「原則ダムは建設しない」という結論を、完全公開の議論を通して導いた「淀川水系流域委員会」の元委員長・宮本博司氏は、会議の「公開」を条件に、その条件が飲まれないのであれば、出席しないといった。

ダム推進論者に偏っている会議で話をすることの重要性を、元建設官僚の宮本氏が分からないわけがない。その彼が、「公開」しなければ、その会議自体が説得力を持たないのだということを「出席」と天秤にかけて訴えた。

この機会を甘受して、公開すべきだったと思うが、その機微は理解されなかったらしい。

一方、2010年1月15日に行われた「委員以外のヒアリング」で唯一、ダムによる治水を批判してきた有識者として出席した水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之さんも公開を求め、叶わずに出席したが、質疑で誰が何を言ったのかは、口外しないで欲しいという意味の配慮を求められたという。

重要な公開性を1万歩ゆずったとして、中身が妥当なものであれば、結果オーライだが、どうもそうではないということが見えてきたのが、中間とりまとめ(案)だった。

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ダム見直しの失敗(その5)

第三の失敗に続いて、「第四の失敗 密室の有識者会議」です。

密室の会議とは、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」のことです。

前原国土交通大臣は、八ツ場ダムの見直し(第一の失敗)だけではなく、すべてのダムを見直すことにしました。これ自体は、歓迎すべきことでした。

ただし、国直轄と水資源機構のすべてのダムについては“4段階”に分けて見直すことにしました。これは、官僚に騙されてしまったのか、実際には“5種類”で(第二の失敗)、に分け、実際のところ、56事業のうち42事業でしか進捗を止めていない状態のまま、ズルズルと今後2年間が経過することになってしまいました。

なぜか?大臣は、見直しの議論を「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」に託すことにして、最終的な結論を2011年夏に出す方針を示したからです。

いったん2010年夏までに、治水対策の立て方や、個別ダムの検証の進め方について中間とりまとめを行い、それに従って各地方で個別ダムの検証を始めるという段取りにしたからです。そのスケジュールは有識者会議の第一回目の配布資料にあります。

見直しの段取りの失敗
合計2年間もかけて見直しをするのであれば、その間、工事を進めない手立てを考えなければ、税金の垂れ流しは続きます。

たとえば、工事をすべて止めて、その分、そこに費やすはずだった税金を、例えば、先細る建設業者や社員たちの業種転換を支援する費用にするなど、地方では特にそうですが、「公共事業」が中の産業構造を変えるための費用に費やすとか、その柔軟なやり方ができないなら単に縮減するとか、選択肢はいくつかあったはずですが、見直しの2年間、56事業中42事業で工事を続けるという選択肢を選んだのは、失敗であるとしか言えません。

もしも、2年間経って、見直して不要となれば、無駄になる工事で、ムダに河川環境を破壊し、土建業者から成り立つ地方経済を脱却させ、より早く産業構造転換、業種転換ができるかもしれないチャンスを先送りしてしまったことになります。

また、補助ダムの見直し(第三の失敗)についても、22年度予算までは、それまで「推進」の立場だった道府県が申請してきた通りに補助金をつけて、国費の使い道(政策誘導)を変えるには到りませんでした。

大臣は、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」が基準を設けた暁には、それに従って欲しいというスタンスを取っています。限られた地方財源をムダに浪費させてから、あとでこの基準に従って見直してくれというのは筋の通らない話しになってしまいます。見直しをするという時点で、やはり国費の投入を止めることが、今後を見極めてもらうという点からも重要でした。

では、この「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」とはどのようなものなのかが、重要です。

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2010年6月27日 (日)

ダム見直しの失敗(その4)

第二の失敗に続いて、「第三の失敗」は道府県営ダムへの補助金をつけたことです。

「平成21年度におけるダム事業の進め方について」では、道府県が主体となって実施し、国が補助金を出す、いわゆる「補助ダム」について、前原大臣は、次のように方針を出していました。「実施している87のダム事業の平成21年度における事業の進め方(工事の発注を含む)については、各道府県知事のご判断を尊重する。」

そして、22年度の予算編成の時期になり、2010年12月15日「ダム事業に関係する道府県知事の皆様へ」と題して「『できるだけダムにたよらない治水』への政策転換に対するご協力のお願い」を出した。

これは誰の発案だったのだろうか。文字通り、ダムにたよらない治水への協力を求め、「平成22年度予算案については、補助事業においても政策転換を要請する国の姿勢を反映したものとさせていただくことを考えておりますが、個別ダムの進捗状況等を考慮したものとさせていただくことを考えております。」と、どのようにでも解釈が可能な手紙ではあった。

「手紙でダムが止まれば苦労はしない」と毒づく議員もいたが、補助事業を止めるための前フリとしての手紙なのだろうかと、私自身は楽観していた。ところが、これにはなんの戦略もなかったことが、結果的には分かった。

結論を言えば、大臣は、河川法補助金適正化法を解釈すれば、補助金を止められないと結論した。これは、致命的な判断だったと思う。その判断なら、怠惰な行政職員(失礼!)だって胡座をかいて座れる安全地帯だ。

国会の存在理由
なぜなら、政権転換をするにあっては(政権交代にかかわらない)、いくつかの超法規的な政治判断を下したり、裁量を発揮したりしなければならない場面はあって当然だからだ。そしてそのために、国民は政権を選択し、そのために国会があり、国会審議があり、国会答弁がある。なぜ、その政治判断を行うのか、裁量を発揮するのかという「説明責任」を国会の場で果たして、政治決断を実行することはおかしなことではない。

法改正を行うことを前提で、法改正では間に合わない現実問題を、その法改正と整合性を持たせた方向で政治決断をすることは、国会があってこそ可能となるのではないか。

国民から選ばれる政治家が政府を運営する理由
国会を活用することもなく、行政裁量の範囲で政府を運営するなら、政府の運営を官僚に任せればいい。

「ダムに頼らない治水」へ政策を転換したから補助金を支払わないと大臣が判断した場合、たとえば、自治体は不服がある場合に、補助金適正化法第25条により不服を申し立てることができる。大臣は、不服の申し出があった場合に、意見を聞いた上で、必要な措置を取り、この措置に自治体がさらに不服な場合(必要な場合は)、内閣に意見を申し出ることができる。

一読して、この法律に基づけば、大臣の判断は良くも悪くも強力だ。自治体に不服があっても、さらに内閣が国土交通大臣の判断をバックアップしてくれれば(『コンクリートから人へ』で始まった内閣なのである)、自治体は行政手続きとしてはこれ以上に打つ手はない。

自治体から裁判に打って出られる可能性は残るが、自治体の主張に迎え撃つ「覚悟」がなければ、裁判があろうがなかろうが、自治体のダムは止められない。

政権交代という歴史的な転換期にあり、リスクを少しも犯さずに大胆な政治判断を行えないのであれば、これは誰が言っていたのか、忘れたが、何かがじょじょに変わっていったとしても、それは「変化」であって「変革」ではない。

無血革命は、ここで終わったのか?
それとも参院選後に息を吹き返す可能性はあるのか?
期待をできるのか、できないのか、まったく分からない。

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ダム見直しの失敗(その3)

第一の失敗に続いて、第二の失敗は「ダム見直しを4種に分けたこと」です。

前原大臣は10月9日に「平成21年度におけるダム事業の進め方について」を発表しました。

国や水資源機構が実施している56のダム事業のうち、既存ダムの機能増強を目的とする8事業を除く48事業については、4段階(①用地買収、②生活再建工事、③転流工工事、④本体工事)に分けて、21年度中は新たな段階に入らない、という方針です。

実は、この発表に絡み、「48事業の凍結」というニュースが配信されました。
大臣はそのつもりだったのでしょう。
マスコミもそのように読みとったのでしょう。

ところが、実際はそうではありませんでした。

河川局治水課から、同日に大臣発表の「補足」が出ました。
これを解説します。見直しの方法における問題の解説です。

1)大臣はここに騙された?!/無条件の見直し除外はワナ!
既存ダムの機能増強する8事業を無条件に見直しから除外してしまいましたが、実はこれはクセモノです。

たとえばこの資料でいうNO.19「天竜川ダム再編」ですが、実は、ダム名で言えば、「佐久間ダム」です。その所有者は電源開発株式会社であり、国費を投入するのは本来おかしいのです。

厳密に、ここは、この再編事業によって誰が利するのかを突き止め、発電によって利益を得る電源開発株式会社が負担をすべきものであり、国費の投入はおかしい。

その他にも、大規模な水力発電ダムを温暖化の観点から進めたがる一群の人々がいますが、実は堆砂により厄介なお荷物となり、維持管理にお金がかかり、経済的に持続不可能な技術であることを示しています。また、河川環境を改変させるのにアセス法の対象外であることも問題です。

2)大臣はここに騙された?!/文書の書き換え!
4段階(①用地買収、②生活再建工事、③転流工工事、④本体工事)というと、大臣はきっと、あたかも①→②→③→④と進んでいると思って、「それでよし!」ぐらいにGOサインを出したのでしょう。それは大間違い!
実は、大臣発表と官僚の補足文書では、番号の順番や文言が書き換えられていています。大臣発表の順に、官僚の書き方で並べると次のようになります。

①用地買収を取りやめる1事業「山鳥坂ダム」
②計画どおり予算を執行する「42事業」
③転流工の工事を取りやめる1事業「小石原川ダム」
④本体工事または本体関連工事の着手を取りやめる4事業「沙流川総合開発(平取ダム)、サンルダム、思川開発、木曽川水系連絡導水路」

官僚の文書作成能力おそるべし、というか「大臣騙しのテクニック」というか、
結局、56事業を見直すとしながら、
止めるのは、①③④の6事業だけ。
42事業は今まで通り「進める」という見直し方になってしまいました。
そして八ツ場ダムも42事業のうちの一つとして、着々と工事は進みました。

実は、「自民党は負けて、民主党政権になるかもしれない」と構えていた国土交通省は、
官僚の裁量によって、八ツ場ダムにかかわる大規模な工事の入札さえ控えていました。
また、「頭の体操をしています」と官僚たちは、
大臣からの指令が下ってきたときのことを想定して、
まな板の上の鯉モードでした。
ところが、徐々に、「法的手続を取らない」ことが明らかになった頃から、
次なる大規模「生活再建」という名の事業が、
八ツ場ダムでも進められていくことになってしまいました。

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ダム見直しの失敗(その2)

前置きをしますが、これから述べることは私の私見に基づく解説です。
皆さん、ご存じのように政権交代後すぐに前原国土交通大臣が
八ツ場ダム中止を宣言して大騒ぎになりました。

ところが現在に至るまで、「中止」に向けた法的手続に入っていません。
それどころか、大臣はまだ「法的手続には入らない」というスタンスです。
現地の人から言えば、「生殺し状態」。行政的にもあまりに中途半端です。

中止を決定したのであれば、一刻も早く、
法律に基づいて中止をする手順を踏み、そのために人々を動かしていく段取りをつけていくことが必要でした。

どんな手続か?代表的に一つだけ言えば、以下の通りです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
特定多目的ダム法
(基本計画) 第4条4項
国土交通大臣は、基本計画を作成し、変更し、又は廃止しようとするときは、あらかじめ、関係行政機関の長に協議するとともに、関係都道府県知事及び基本計画に定められるべき、又は定められたダム使用権の設定予定者の意見をきかなければならない。この場合において、関係都道府県知事は、意見を述べようとするときは、当該都道府県の議会の議決を経なければならない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

特定多目的ダム法で言えば、ダムを止めるということは、基本計画を「廃止」するということであり、廃止に必要な手続を何時何時まで完了させるように、と河川局長に命じれば良かったのではないでしょうか。そのときに、地元住民の生活がこれ以上は犠牲にならない措置もともに考えるようにと命じれば良かったのではないでしょうか。

政権交代し、マニフェストに書いてあったからといって、
ダムが止まるわけではありません。

「廃止しようとするとき」だったのですから、
法律に基づいて関係知事と協議をする段取りからはじめなければ意味がない。

遅かれ早かれそれが必要である以上、後回しにせず、進めていくことが必要だったと思います。手続を取らない限り、ダムを前提とした周辺工事を進めない理由は事実上ないからです。

少なくとも10ヶ月、ハッキリとした「中止」の方向へ法律に基づいて転換していれば、地元住民も気持ちの切り替えができ、行政も今ごろには別の見通しのもとなんらかの交渉が終わっていた可能性もあるのではないかと思います。

河川局長が、大臣の命じた手続や措置を実行できるかどうかを見極め、そうでなければできる人材を持ってくる、その人材がいなければ自分で動くということもできた時期でしょう。八ツ場ダムについては、10ヶ月、実質的に何も変わっていないのが現状となってしまいました。

参議院選挙は、どうなっているかに関心がある方、投票の参考にしたい方は
以下をご覧ください↓

●各政党別 八ツ場ダムアンケート結果
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=943
●八ツ場あしたの会の見解
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=947 

●関係都県の各参院選候補者への八ツ場ダムアンケート
質問http://www.yamba.sakura.ne.jp/2010sangiin/2010sangiin.pdf
回答http://www.yamba.sakura.ne.jp/0908.htm

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ダム見直しの失敗(その1)

そんなわけで、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」第10回で出てきた「中間とりまとめ(案)」について、解説をしていく前に、前置きをします。

先日、道路関係のシンポの休憩中に某教授との雑談で、
「あれじゃ、八ツ場ダムだってできてしまいます」と有識者会議の案のことを言ったら、
それが回り回って「八ツ場ダムができてしまうらしいが本当か」と、
マスコミから問い合わせがあってビックリ。

情報源を確かめ、「わ、それ、どれぐらい中間とりまとめがヒドイかを
喩えた私が作り出したデマです!」と全否定。申し訳ありません。

しかし、ブログに書いておかないと、尾ひれがついて大変なことになるし、
一方で、シャレにならないぐらいにヒドイ案なので、
デマを流した責任上、解説します。

いきなり、中間報告がどうの、と言ってもチンプンカンプンの方ばかりだと思うので、
ダム見直しについて、いわゆる「これまでのあらすじ」から入ります。
昨日、お風呂にはいりながら考えた順番は以下の通り。

「前原誠司国土交通大臣によるダム見直し これまでのあらすじ」
第一の失敗 八ツ場ダム中止のやり方
第二の失敗 ダム見直しを4種に分けたこと
第三の失敗 道府県営ダムへの補助金をつけたこと
第四の失敗 密室の有識者会議

それから本題・・・・。

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2010年6月26日 (土)

中指の受難とダムに頼らない治水の受難

左中指を火傷してしまった。
先日、右中指を鉄のドアに挟んでツメがまだ真っ黒なのに。

最近もっとも「こりゃ、ダメだ」と思った政府系資料は、
国土交通省のナンセンスな密室会議
「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」(平成22年6月16日)
で出た資料1「中間とりまとめ(タタキ台)http://bit.ly/aZ8gQ1だ。
(もしくはここ第10回配布資料から↓
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/index.html

その前に、「これまでのあらすじ」を書いていかねばなるまい、と、
保冷剤を左中指に巻き付けて、机に向かうが・・・、その前に休憩!
とにかく休憩!
本日、遠方から会いに来たいという友の誘いまで「勘弁して!」と断り、
しかし、結局仕事がはいり、終わり、机に向かって、いざ!
と思ったが、モティベーションが上がらない。

海を見に行くことにした。行ってきます。

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2010年6月23日 (水)

雨の日だけど雨に降られず、の日

●情報公開法改正案の議論、
http://www.cao.go.jp/sasshin/hatomimi/shokuin/shokuin-joho-kokai/summary.html
悪くない方向へ行っている。
残された課題は、次に出る月刊「まなぶ」に
ちょっと書いたのでここでははしょる。

●お昼ご飯を食べながら、
左耳で八ツ場ダム事業を巡る談合疑惑について
耳学問でネタを仕入れ、
右耳で情報公開法改正の今後について確認し、移動。

●打ち合わせの準備をし、終えて、帰宅。

●民主党本部の会見をネットで見る。
疑問に思ったことが、多くの記者からも発せられており
(つまり明日は参院選公示という今日、
内閣府ではなく党本部で、
行政刷新担当大臣(参議院候補者)と
選挙対策責任者である幹事長が
まだ予定はないと言っていた事業仕分け第3弾をやると発表するのは
選挙対策ではないのかとの質問)
誰だってそう思う。
「李下に冠を正さず」だから、やはり、
中身がどうあれ、今日のこの発表の仕方は、
どう言い繕っても、ムリですよ。

かつて自民党が、タウンミーティングを選挙前にやり
行政のお金を使って選挙運動やっている、
と非常に不愉快な気持ちに納税者としてさせられた。
(当時、多くのマスコミはほとんど気づいていないようだったが)
もしも、今日のようなことを自民党がやれば、私は批判をしていただろう。
だから今回も批判する。
国民はバカなようでいて、バカではないのだから。
そんなことを繰り返していけば
「権力」のぬるま湯で、
やがて民主党も煮えたカエルになるのではないか。
本当にガッカリした。

●某独立行政法人から届いていた封書を開封。
これまた、想定内のガックリ。

国が「公表」を前提に提出させた独法文書を開示請求したら、
珍しく14日目に連絡があり、
しかし、「情報公開法第12条の2に基づいて、独法に移送させてください。
もしくは請求を取り下げて、独法に直接請求してください」
と言ってきた。
「国では開示してよいか判断ができない」というのだ。
移送したいという判断だけになぜ2週間もかかったのか、と聞き、
さらに、粘ってみた。
「『公表』を前提に提出させたんだから、
黒塗りだろうがなんだろうが、国が判断してください!」
しかし、条文をひっくり返してみても、
移送するかどうかという選択肢は「請求者である私」にはなかった。

取り下げて、請求すれば、
すでにもう2週間が経過した時点だったから、新たに1ヶ月延びる。
「移送なら、あと2週間ですよね」「はい」というわけで、
また、
「移送することはもう決定しています」「移送しますから」と連絡が入り、
分かりました、と了解したが、実質、問答無用で
私の開示請求は、国から独法へと移送された。

そして、2週間。
明日、開示の連絡があるな~、と思っていたら、
なんと、開示決定等の期限の延長について「通知」が来た。
30日延長。

ウソ、連携プレイ、詐欺、引き延ばし。どう呼べばいい?

情報公開法 (独立行政法人等への事案の移送)第十二条の二  行政機関の長は、開示請求に係る行政文書が独立行政法人等により作成されたものであるときその他独立行政法人等において独立行政法人等情報公開法第十条第一項 に規定する開示決定等をすることにつき正当な理由があるときは、当該独立行政法人等と協議の上、当該独立行政法人等に対し、事案を移送することができる。この場合においては、移送をした行政機関の長は、開示請求者に対し、事案を移送した旨を書面により通知しなければならない。

●そして気持ちを切り替えて、打ち合わせごとの消化に取りかかる。
 その前に、遅い晩ご飯の支度か。。。。はぁ。

負けるもんか!不器用な自分に。

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2010年6月22日 (火)

ひもつき補助金、義務付け・枠付け

(タイトルごと間違えたので、訂正してお詫びします。
「ひもつき補助金、義務付け・枠組み」→「ひもつき補助金、義務付け・枠付け」
2010.6.27)

昨日の締め切りがやっと終わった!
次であるが、その前に。

ひもつき補助金、義務付け・枠つけを追っているので・・・

地域主権戦略大綱(平成22年6月22日閣議決定)
http://www.cao.go.jp/chiiki-shuken/keikakutou/100622taiko01.pdf 

改革停滞ひとまず回避=一括交付金、各府省抵抗も-地域主権大綱
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010062100804
「一括交付金」国が関与、地方の自由度縮小か
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100619-OYT1T01074.htm

うーむ、官僚の抵抗のあとが、そこここにある。

明日は、朝から行政透明化検討チーム傍聴へGOで、
http://www.cao.go.jp/sasshin/hatomimi/shokuin/shokuin-joho-kokai/summary.html
それが終わったら、アレである。

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2010年6月19日 (土)

「各党の環境政策」相互に深めていきたい

NGOもどきジャーナリストで、
(・・・読んでください!↓
●政官業の癒着構造には踏み込めずhttp://diamond.jp/articles/-/8426
週刊ダイアモンドの記事、ネットで読めます。便利ですね)。

今回は「水源開発問題全国連絡会 推薦」と怪しい枠で
「5分で公共事業について論点を提示せよ」
「何も分からない素人でも分かるように」
と難しいボランタリーワークを打診され、有り難くその機会を頂戴しました。

事業仕分け(透明化)には限界があり(モグラ叩き)、
政策仕分け(法改正)が必要
だという論点を提示すべく

「5分なぁ・・・」悩んだ挙げ句、1点集中
「利水事業」(八ツ場ダム)に絞って実態から提案までお話しました。

日本ビデオニュースさんのUstreamを拝見すると
http://www.ustream.tv/recorded/7737579 
パワーポイントが映っていないので添付します。

「public_works20100618.pdf」をダウンロード

アニメーションで見ていただけるとなお良いのですが。

6枚目がもっとも重要で、これは確実に広めていけるよう
こちらでも提示していきたいです。

各政党の生の声、各NGOから論点提示、
今後、より深めていきたいと思いました。

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2010年6月18日 (金)

八ツ場ダムとマニフェスト(追加)

以下に「社民党」と「公明党」を追加しました。(2010.6.19)

参議院選挙の民主党と自民党のマニフェスト公表。
「八ッ場ダムの記述がある箇所」ということで、
八ツ場あしたの会からの渡辺さんからメールをいただいた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●民主党
http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2010/data/manifesto2010.pdf 
18ページ
交通政策・公共事業
「中止の方針を表明している八ッ場ダムをはじめ、
全国のダム事業について、予断を持たずに検証を行い、
『できるだけダムにたよらない治水』への政策転換を一層進めます。」

●自民党
http://www.jimin.jp/jimin/kouyaku/pdf/2010_genan_hanten.pdf 
18ページ
防災ニューディールによる耐震工事や駅・公共施設等の
バリアフリー化、八ッ場ダムの完成等により、命を守る基盤を
整備します。

●社民党
http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/election/manifesto03_07.htm
「生活再建10の約束 再建7 みどり 地球温暖化ストップ」
○環境保全や歳出の削減、費用対効果の視点から、情報公開や住民参加の徹底で、
現在のニーズに適合しない無駄な公共事業を徹底的に見直すため、公共事業チェック
機構を設けます。見直し中の工事については凍結します。川辺川ダム、八ッ場ダムなど
問題の多い大規模公共事業については、建設を中止します。

●公明党
http://www.komei.or.jp/policy/various_policies/pdf/manifesto2010.pdf 
19ページ
「日本の豊かな未来像を描く、国土形成」
JAL問題や八ツ場ダム問題など、民主党政権では地域や生活現場の意見を
反映した政策決定が行われていません。たとえば八ツ場ダム問題については
科学的検証・経済的検証を行ったうえで、民主主義的手続きによった地元住民や
自治体の合意を確立し政策判断を行うなど、生活現場の声を政策に反映します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

う~ん、口がムズムズ、言いたいことが多すぎて、ここではノーコメント。
もったいぶっているんじゃなくて
じっくり連続で書いていかなければと思っているんですが。。。

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2010年6月14日 (月)

18日でした。各党の環境政策を聞く会

おっと大変な間違えに気づきました。
「各党の環境政策を聞く会」は、6月16日ではなくて18日金曜日です。

●6月18日(金)東京/青山
「各党の環境政策を聞く会」
チラシはこちら「kankyouseisakuwokikukai.pdf」をダウンロード

転載大歓迎!

「各党の環境政策を聞く会」
新・新政権、そして参院選後・・・、環境政策はどうなるのか?
環境NGOが各党を直撃!

経済状況が深刻ななか、多くの政党は再び経済成長を極度に重視する政策路線を採ろうとしています。一方、環境政策は、環境保全を前提とした経済政策が必要とされているにもかかわらず、経済の阻害要因との主張もなされたりもしています。そこで、参議院選挙を前に、広範な環境NGOが連合して各党の環境政策を聞き、その重視と充実を促します。

【日 時】2010年6月18日(金)18:30~20:50(18時15分開場)
【場 所】 東京ウィメンズプラザ ホール
    (東京都渋谷区神宮前5-53-67/表参道駅 徒歩7分)
http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/contents/map.html

【内 容】
■特別報告 福島瑞穂 (前 国務大臣)
■論点提示
◎環境NGO
 環境と経済 飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所長)
 生物多様性 草刈秀紀 (WWFジャパン事務局長付)
 気候変動 平田仁子 (気候ネットワーク東京事務所長)
 化学物質 中下裕子 (ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議事務局長)
 公共事業 まさのあつこ (ジャーナリスト) (水源開発問題全国連絡会推薦)
◎各党報告
 民主党、自由民主党、公明党、日本共産党、社会民主党、
 みんなの党、新党改革、たちあがれ日本 (以上予定)
■パネルディスカッション

【参 加】一般500円 (事前申込不要)/ 報道自由 (ネット中継、撮影、録音可)
【主 催】各党の環境政策を聞く会 実行委員会
環境エネルギー政策研究所、WWFジャパン、MAKE the RULEキャンペーン実行委員会、
気候ネットワーク、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、水源開発問題全国連絡会
【連絡先】 環境エネルギー政策研究所 (事務局)
TEL: 03-5318-3331 FAX: 03-3319-0330 E-Mail: info01@isep.or.jp

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2010年6月 6日 (日)

新内閣に思うこととイベント一覧

新内閣の発足により、少しは提言の受け皿ができるのだろうか。

「自民党以外」という消極法で選ばれた民主党政権が
自民党と同じ姿を見せ始め、人々が「これじゃ『第二自民党』だ~」と思った瞬間に、
消去されかけたのが民主党小鳩政権。

仕切直しても「これじゃ『第二自民党』だ~」と再び消去されないように
「サイレントマジョリティの民意」の読み直しをして欲しい。
以下は民意の氷山の一角としての「黙ってはいない民意」(笑)ですが、
ご紹介したイベント案内をまとめますと、次の通りです。

●6月8日(火)東京/永田町
「開かれた政府」をつくる市民集会
    ――よりよい情報公開法をつくろう
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-03b6.html

●6月16日(金)東京/青山
「各党の環境政策を聞く会」
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-2a9e.html

●6月19日(土)京都/左京区
国土研シンポジウム『今あらためてダムを問う』
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-7c91.html

●6月末まで 全国/群馬
「八ツ場あしたの会」の「署名にご協力ください」
http://yamba-net.org/modules/page/index.php?content_id=1

●7月3日(土)東京/霞ヶ関
第二東京弁護士会シンポジウム
「ダムの歴史的功罪 及び
  できるだけダムに頼らない治水はどうしたら実現できるか」
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-5ede.html

選挙前になるとよく
「経済を立て直して欲しい」と町工場の経営者などのコメントが出る。
でも私はいつも「それは違うのではないか」と思う。

妙な喩えかもしれないが、
人はもともと食べ物を得られるところに狩猟採集に出かけ、
やがて効率よく食べ物を得るために
ワナをしかけ、道具を作り、農耕を思い付いた。
死ぬか生きるかは、一人ひとりの生命力にかかっている。
政治があなたを食べさせてくれるなんて幻想だし、
経済を立て直すほどの力は政治にはない。
国会は単なるルール作りを行う場であり
そのルールは、弱者を強者の富みの独占から守るためのものであるべきだと思う。

なぜなら富む者は
驚くほどにワナも道具づくりも農耕にも長けているから富むのであり
ほおっておけば、ルールすらも富む者のためのルールになってしまう
と思うからだ。集票と献金ができる人が政治を動かしてきた。

人々は昨年夏にそれに対してNOを突きつけた。
政治の役割は、ワナも道具づくりも農耕も下手くそな人が
富む者に利用されて捨てられることのないルールづくりをすることだ。

しかし、どのような状況であれ、
その中で生きていく責任は一義的には一人ひとりにあるのであり
政治がなんでも解決してくれることを期待して投票をするのは
間違いだと思う。

期待はできない。そこがスタートではないのだろうか。

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弁護士会シンポジウム「ダムに頼らない治水」

新・菅直人内閣での前原国土交通大臣の続投が決まり、
夏に向けて注目されるのが
大臣の諮問機関「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」です。

この会議に向けたオープンな議論、オープンな提言に注目したいと思います。

~~~~~以下、転送歓迎~~~~~

第二東京弁護士会シンポジウム
「ダムの歴史的功罪
及びできるだけダムに頼らない治水はどうしたら実現できるか」

パネリスト
大熊 孝 新潟大学名誉教授
嶋津 暉之 水源連共同代表
竹村 公太郎 首都大学東京客員教授
ほか(交渉中)

治水政策は,古来より,人の生命・身体・財産を守るため,
洪水による被害を最小化することを目的になされてきました。
この意味で,治水政策は,重要な人権問題です。
我が国の治水政策は,これまで,あまりにもダムに多くを依存してきました。
2009年の政権交代後,前原国土交通大臣は,政権公約に従って,
八ッ場ダムなどの建設中止を明言するとともに,
「できるだけダムに頼らない治水」への政策転換を進めるとの考えに基づき,
有識者会議が設置され,現在議論が重ねられています。
これからの治水政策は,人の生命・身体・財産を守ることに加えて,
環境にも配慮したものであることが必要です。
本シンポジウムでは,治水に関して造詣の深い各界有識者をお呼びして,
ダムの功罪,及び,できるだけダムに頼らない治水はどうしたら実現できるか,
について幅広いご意見をいただき,今後の治水の在り方を考えたいと思います。
是非,ご参加ください。
参加無料・事前申込不要
*どなたでもご参加いただけます。
*直接会場へお越しください。

日時●2010年7月3日(土)
13時00分~17時00分(12時30分開場)
主催●第二東京弁護士会(環境保全委員会)
共催●日本弁護士連合会・関東弁護士会連合会
会場●弁護士会館10階 1003会議室
(東京都千代田区霞が関1-1-3)
地下鉄「霞ヶ関」駅(丸の内,日比谷,千代田線)
B1出口より徒歩1分,A1出口より徒歩2分,C1出口より徒歩3分
問い合わせ●第二東京弁護士会・人権課
担当:宇井(03-3581-2257)
当日は自動車でのご来場はご遠慮ください。
参加無料・事前申込不要

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「各党の環境政策を聞く会」

地道にコツコツ、いつも通りに「政策提言」型の環境NGOが、
「検証」や「提言」へとエネルギーを費やしています。
(場所がちょっとだけ分かりにくいので、お気をつけてお越し下さい)

転載大歓迎!

「各党の環境政策を聞く会」
新・新政権、そして参院選後・・・、環境政策はどうなるのか?
環境NGOが各党を直撃!

経済状況が深刻ななか、多くの政党は再び経済成長を極度に重視する政策路線を採ろうとしています。一方、環境政策は、環境保全を前提とした経済政策が必要とされているにもかかわらず、経済の阻害要因との主張もなされたりもしています。そこで、参議院選挙を前に、広範な環境NGOが連合して各党の環境政策を聞き、その重視と充実を促します。

【日 時】2010年6月16日(金)18:30~20:50(18時15分開場)
【場 所】 東京ウィメンズプラザ ホール
    (東京都渋谷区神宮前5-53-67/表参道駅 徒歩7分)
http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/contents/map.html

【内 容】
■特別報告 福島瑞穂 (前 国務大臣)
■論点提示
◎環境NGO
環境と経済 飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所長)
生物多様性 草刈秀紀 (WWFジャパン事務局長付)
気候変動 平田仁子 (気候ネットワーク東京事務所長)
化学物質 中下裕子 (ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議事務局長)
公共事業 まさのあつこ (ジャーナリスト) (水源開発問題全国連絡会推薦)
◎各党報告
民主党、自由民主党、公明党、日本共産党、社会民主党、
みんなの党、新党改革、たちあがれ日本 (以上予定)
■パネルディスカッション

【参 加】一般500円 (事前申込不要)/ 報道自由 (ネット中継、撮影、録音可)
【主 催】各党の環境政策を聞く会 実行委員会
環境エネルギー政策研究所、WWFジャパン、MAKE the RULEキャンペーン実行委員会、
気候ネットワーク、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、水源開発問題全国連絡会
【連絡先】 環境エネルギー政策研究所 (事務局)
TEL: 03-5318-3331 FAX: 03-3319-0330 E-Mail: info01@isep.or.jp

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国土研シンポジウム『今あらためてダムを問う』

新聞、テレビが一気に「政局報道」へ雪崩れ込む中、
対照的に「政策提言」型NGOが、「検証」や「提言」へと
エネルギーを費やしています。
先日案内した「開かれた政府」をつくる市民集会 はその一つ。
 
関連ウェブサイト
情報公開にまつわる日々の出来事-情報公開クリアリングハウス理事日誌
行政透明化検討チーム

以下もその一つでしょう。

国土研シンポジウム『今あらためてダムを問う』
◆日程:6月19日(土)13時~17時
◆会場:(京都市左京区吉田河原町15-9 京阪本線「神宮丸太町」より徒歩7分)
TEL075・751・8311
http://www.kyodaikaikan.jp/access.html
■問題提起
「ダム問題の今日的特徴─ダムの時代は終わったを考察する─」
中川学(技術士・河川計画)
「地すべり問題に見るダム計画の袋小路」
奥西一夫(京都大学名誉教授・災害地形学)
「治水論をめぐって」宇民正(元和歌山大学教授・河川工学)
■矛盾を深めるダム問題─現地からの報告─
 浅川ダム(長野)─地すべり指定地直下にダムサイト/本体工事に契約
 天ヶ瀬ダム再開発(京都)─世界遺産(平等院一帯)の宇治川景観を破壊する改修計画
 最上小国川ダム(山形)─アユの清流に計画中
 利賀ダム(富山)─地すべり指定地に計画中
 苫田ダム(岡山)─ダム完成/ダム効果と環境の検証
 太田川ダム(静岡)─ダム完成/これに水を貯める必要はなく、貯めてはならない
 武庫川ダム(兵庫)─新規ダムに頼らない河川整備計画の樹立めざして
■総合討論
 コーディネーター上野鉄男(元京都大学防災研究所助手・河川工学)
 参加資料代500円(会員無料)。※終了後、懇談会あり。

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2010年6月 4日 (金)

今日の心境

 午前晴れ
 午後一晴れ
 夕方晴れ
 電車の中、今日の世の中で何が起きていたかを知ってそれなりに晴れ
 帰宅時郵便受け前晴れ
 郵便を開封しながらエレベータからドアの前まで晴れ
 留守電に入っていたメッセージを
  リターンしたあとドシャ降り
 悔しい。
 

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「開かれた政府」をつくる市民集会

今準備している原稿(複数分野)でちょっと
コメントをもらいたくて
個別取材のアポ取りのハードルが高いだろうからと
小沢元幹事長の定例記者会見やら(前回行ったけど指してもらえなかった)
枝野大臣のオープン会見やらに申し込み、
さらに気になっている行政透明化検討チーム
http://www.cao.go.jp/sasshin/hatomimi/shokuin/shokuin-joho-kokai/summary.html 
の傍聴にも以下のついでに申し込んでいたら
(and/or上記のついでに下記参加)
・・・鳩山首相辞任で、全て飛んだ。

入稿寸前の原稿が差し替えで一週ずれるわ(涙)
着手し始めたどの原稿も
法案がどこまで上がるかによって原稿の書き出しが定まらないわで
数ヶ月セーブしていた仕事に、
「このままでは危ない」と腰を上げたはいいがロクなことがない。

苛立ちを覚え「え~い!」仕方なく
某党某国会対策委員長の事務所に電話をして
どの法案を仕上げるのか全部止まるのかの見通しが
いつ立つのかと聞かせてもらえるかと尋ねたが即答なし。
国会の機能停止はいつまで続くのか?

転送歓迎だそうだ
――――――――――――――――――――――――――――――
 第2回 「開かれた政府」をつくる市民集会
         ――よりよい情報公開法をつくろう
――――――――――――――――――――――――――――――

○2010年6月8日(火) 11:30~13:00
○参議院議員会館 特別会議室
   *10分前まえに会館入口にお越しください。案内のものがいます。
○主催 開かれた政府をつくる市民ネットワーク準備会

【内容】
○行政透明化検討チームの動向について(15分)
   :内閣府(行政刷新会議事務局)
○情報公開制度の運用状況について(15分):総務省
○行政透明化検討チームへの期待+検討のポイント(10分)
   :三木由希子さん(情報公開クリアリングハウス)
○情報公開法改正に向けた課題と提案(10分×2人):調整中
○質疑(会場からの発言)

 内閣府に、「行政透明化検討チーム」が設置され、情報公開法の改正を
テーマに検討が進められています。NGOの関係者もメンバーとして参画し
ており、「開かれた政府」づくりに向けた取組みとして、期待できるものでもあります。

 そこで、2月に開催しました「開かれた政府」をつくる市民集会の第2回と
して、行政透明化検討チームの動向などについて共有化し、その取組みを
促進させ、利用する側にとってよりよい情報公開法となるよう、市民集会を
開催したいと思います。ぜひご参加ください。 

連絡先
  特定非営利活動法人情報公開クリアリングハウス
   〒160-0005 東京都新宿区愛住町3 貴雲閣ビル108
   携帯 090-9811-9241 FAX.03-5269-0944

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やまふじの個々に降り立つ花冠の香

大ポカです。団体名の間違え。
八ツ場ダムあしたの会→八ツ場あしたの会でした。
申し訳ありません_mm_ (6月4日訂正)

明日の仕事の準備がまだ終わらず。

焦っても仕方がないので
今日は「八ツ場あしたの会」の「署名にご協力ください」の紹介。
http://yamba-net.org/modules/page/index.php?content_id=1
6月末まで。

先日、近所のお寺までジョギングに行き、
風で散って石畳に落ちてきた山藤の花の一つ香りをかいだ。

山藤の花房は、遠くから見ると単なるひとかたまり。
でもそのたった一つの花冠をかいでも格調高い香りがする。

そのことに気づかされると
八ツ場ダムを巡る署名運動や続行する訴訟を
諦めることなく継続する人々の個性や顔が浮かんで一句ができた。

やまふじの個々に降り立つ花冠の香

個々の香りに気づかないことは、
美しい花房の本当の姿を見過ごすことに等しい。

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