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2010年7月 2日 (金)

ダム見直しの失敗(その12)

【これまでの治水(上級編)】です。
中級編をじっくり読んでくださったのであれば、
以下の国会議事録がサラッと読めます。
「上流ダム群により6,000m3/s」と言われていた頃のやり取りです。
ここ→「yamba_minute.doc」をダウンロード

総じて言えば、これまでの治水のあり方とは、
「想定」に基づいて、まずダムで水を貯めて
残りを河道で手当するというもので、常にダム計画が前提でした。

しかし、そのダムが治水の効果をもたらすのは、
・想定通りの雨が、想定通りの場所に降り方で降ったときだけ。
しかし、
・想定通りの雨が、想定通りの場所に降った2007年9月の台風でも、
想定の流量の3分の1しか川に流れませんでした。
(2007年9月26日の群馬県県議会で明らかに)

その要因も明らかになってきました。↓
雨が降ったらどれだけの水が川に出てくるかを「想定」する計算が
適正でないとの指摘です。(東京新聞のスクープ)

●八ツ場ダム 保水力は裸地以下? 数値に疑問(2010年3月7日)
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=847 

このことが、実は密室の有識者会議で指摘されました。
つまり、ダムに頼らない治水を考えるのであれば、

1)「まずはダム」という考え方(治水計画の立て方)を転換する
2)雨が降ったらどれだけの水が川に出てくるかを「想定」する計算を見直す

と、最低でも、この2つが中間とりまとめ(タタキ台)の中に
打ち出されていなければ、
これまでの教訓やデータがまったく活かされていないことになります。

そして、私が読む限り、上記 1)、2)の見直しは、
中間とりまとめ(タタキ台)には、組み込まれていません。
何を見直すのか、その基準がまったく示されていないのです。

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