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2010年7月 1日 (木)

ダム見直しの失敗(その9)

まず、このテーマに関係あるイベント紹介
●7/3 第二東京弁護士会シンポジウム(PDFチラシ)
「ダムの歴史的功罪及びできるだけダムに頼らない治水はどうしたら実現できるか」

さて、中間とりまとめ(タタキ台)を読み解くにあたり、
もう少し頭を耕します。

これまでどのような「治水」を行ってきたか、その問題点も合わせて、
【初級】、【中級】、【上級】にわけて解説をしたいと思います。
まず【初級編】です

【これまでの治水(初級編)】
これまでの治水は、
雨がどれぐらい降ると、
どれぐらいの水が川に流れ出すのかという予測を立て、
次に、この予測に基づいて、ダムで貯める水の量をまず決め、
次に、残りの流れ出してくる水の水位をどう下げるのか、と
こんな考え方で進めてきていました。

少しだけ専門用語を使って言い換えると
ひとつの予測(基本高水流量)に基づいて、
ダムで水を貯める量(洪水調整量)を決めて、個別のダム計画を立て、
次に、残りの流れ出してくる水(計画高水流量)を、
川幅を広げたり堤防を作ったりして、
溢れさせずに河道を流す計画を立ててきました。

もう一つ加えると、
「雨がどれぐらい降る」というひとつの予測は、川ごとに違います。
50年に1度の洪水なのか、
100年に1度の大洪水なのか
200年に1度の巨大洪水なのかを、
川が流れる流域に応じて決めていますから、その想定もいれると、
ダム計画を立てる前提にはいくつもの「想定」があります。

全部を通しておさらいをすると、
まず、川ごとに、どれぐらいの洪水に対する治水の計画にしようかと
国が学者や天下りを集めて審議会で決めます。(想定1)
次にその想定した規模の雨が降ったら、
どれぐらいの水が川に流れてくるかを決めます。(想定2)
これも、審議会で決めます。
次に、その流れてくる水を個別のダムで調整する量を決めます(計画1)。
最後に、川幅を広げたり堤防を作ったりして、
川を氾濫させずに川の中を水が海まで流れていく計画を立てます(計画2)。

ここまで大丈夫でしょうか?
おおざっぱな説明でも想定が2つ、計画が2つ。
問題は、この想定が正しくて、計画通りに行くのかどうかです。
それができて初めて、「治水」、つまり、洪水から人の命や財産を守ることができます。

それをどう実現するかが書かれているのが
「河川法」という法律です。
そして、ここまで説明したことが、河川法には書かれています。

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