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2010年7月11日 (日)

ダム見直しの失敗(その21)

「第四の教訓 ダム事業にはどんな欠点があったのか」です。
一言で言って「コスト」だと思います。
人生、経済、環境・・・
受益が勝る事業も中にはあったかもしれない。
しかし、長期的に見て、それを比較した場合に、それが勝っていたのかどうか、
そのコストが避けられたのではないかという教訓が積み上がってきています。

人生・・・重すぎて、語れません。ここでは、ダム事業を止めるときには、相応のケアが欠かせないと言うに止めます。

経済・・・ほんの一例がこちらです。↓

使わない水に59億円 愛知、三重県など長良川河口堰で負担
(中日新聞2010年7月6日 朝刊)
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/nagaragawa/

ほんとうに必要ならまだしも、「ここまで来て、今さら止められない」という理由で進めば、かけがえのない人生と経済だけでなく、環境までが将来にわたって影響を受けることになります。

本当に必要か?何故必要か?同じ過ちを繰り返さないためには、
事業を推進する人と、批判的な人々と、
その双方が議論できる開かれた場が必要です。

想定外のコストもかかります
ここはこれまでに各地のダムで撮った写真でお見せします。

これは荒砥沢ダム(農水省in 宮城)の上流です。2008年「岩手・宮城県内陸地震」の際、火山性(栗駒山)の地質が、過去の地すべり痕もろとも、荒砥沢ダムへ向かって、最大140m崩落、深さ55m、幅810m、長さ1400m、地すべりを起こしました。修復には膨大な年月とコストがかかります↓

Aratosawa_dam

これは滝沢ダム(水資源機構 in埼玉)、完成間際の湛水試験で、地すべりを繰り返し、610億円で1982年に完成予定が、 2320億円で2010年度に延期された。コスト4倍。人の半生分、延期されています。水需要はその間、頭打ちです。地すべり地であると分かっていたところです。↓

Takizawa_dam

(続く)

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コメント

ダムによる自然破壊・災害写真は雄弁ですね!
多くの人がまさのさんのダム日記みてほしいです!

投稿: モリ スキ | 2010年7月13日 (火) 21時07分

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