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2010年7月11日 (日)

ダム見直しの失敗(その20)

「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の中間とりまとめ(タタキ台)では、環境についてどう触れられているかです。

・ 若干踏み込んだ表現がなされているのは、すでに存在するダムを有効活用するというところ。→「新しくダムを建設するよりも低いコストで甚大な環境改変を回避又は低減して、迅速な効果の発現を期待できる場合がある」(P.10)

・ これから新しく建設するダムについては、「アワスメント」と揶揄される現行の環境アセス法の枠内の考え方に踏みとどまっています。→「必要に応じ影響緩和のための対策を検討し、対策の内容や想定される効果等について明らかにする」(P.39~40)

また、「河川維持流量」=「不特定容量」については
P.41から次のように、非常にわかりにくく書かれているだけです(太字は当方で加筆)。

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(8)流水の正常な機能の維持への影響
流水の正常な機能が維持できるか
各治水対策案について、流水の正常な機能に寄与できるか否かを明らかにし、できない場合は課題について整理する。なお、流水の正常な機能の維持への影響については、第8章の利水代替案や評価軸の関係部分を参考にして検討を行う。

(中略)

目標を上回る洪水等が発生した場合にどのような状態となるか、段階的にどのように安全度が確保されていくのか(例えば5,10年後)、どの範囲でどのような効果が確保されていくのか(上下流や支川等における効果)、土地所有者等の協力が得られるか、その他の関係者との調整が可能か、将来にわたって持続可能といえるか、事業地及びその周辺への影響はどの程度か、地域振興に対してどのような効果があるか、水環境に対してどのような影響があるか、生物の多様性の確保及び流域の自然環境全体にどのような影響があるか、土砂流動がどう変化し下流河川・海岸にどのように影響するか、景観、人と自然との豊かな触れ合いにどのような影響があるか、流水の正常な機能が維持できるかについては、主として定性的に評価をせざるを得ないが、一部の事項については定量的な表現が可能な場合がある。
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上記の後半部分については、まったく意味不明。
「タタキ台」なので、これから変わっていくことを期待できるかといえば、
この調子ではそうはとても思えません。

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