それとも絶縁状なるか?
前原大臣へのラブレターで人々のパブコメにリンクを張らせていただきましたが、私自身、一歩手前まで書いていたパブコメをやっと書き、最終的にこれ「masano_comment.doc」をダウンロード を今出しました。
新たに加えたところは以下のようなところ。
●全体的プロセスについて
【意見】
・ 全国民に関わり、また関心が高い「治水対策のあり方」を議論する場を非公開で行うことをよしとした委員長はじめ委員に「有識者」としての自省を促したい。
・ 70頁近い「中間とりまとめ(案)」の要旨すら作成せず、国民には要旨を要求する姿勢はいかがなものか。
・ 会議を公開し、パブコメ募集には要旨をつけ、国民の参加や理解を促そうという姿勢を示すべき。
● 委員の明記について
【意見】中間とりまとめ(案)を誰が議論し、誰がその論に責任を持つのかを記録すべきであり、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の構成員を明記すべきである。「委員以外からのヒアリング」の二名も明記すべきである。
● 文言の定義の欠如、論理性の欠如
【意見】「「できるだけダムにたよらない治水」への政策転換を進める~治水理念を構築していくこととなった」とあるが、中間とりまとめ案全体を通して、利水、環境についても不十分に記述してある。中途半端な理念ですべてにおいて文言の明解な定義すらなく、まったく論理性に欠けた委員構成、会議構成、とりまとめである。ゼロからの仕切り直しが必要である。環境については討議すら行われていないに等しく、この点では河川法とすら整合性がない。
●責任の所在
【意見】『このため、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」が平成21 年12 月3 日に発足し』とあるが、誰がどこに設置したのか、責任の所在が不明である。前原政治国土交通大臣の私的諮問機関であればそのように明記すべきである。
●<討議の経緯>の記述
【意見】2~3頁にかかれた<討議の経緯>以外に、さらなる非公開の限定メンバーによるとりまとめる作業を行ったことが会議議事録から分かる。その経緯、メンバーも明記すべきである。
あとは先日とこちらでダラダラっと書いたのとだいたい変わりません。さて、
【個人情報保護意識の欠如】
以下は書かなかったけれど、今どき「ご意見」くださいというパブコメで、無闇に個人情報を取得する神経が分からない。ここまで書かせるのはいかがなものか?
↓
①氏名②住所③電話番号又はメールアドレス④職業⑤年齢⑥性別
個人情報保護法では次のようにある。
==================================
(利用目的による制限)
第十六条 個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人の同意を得ないで、前条の規定により特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱ってはならない。
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いくら、国がこの法律の適用除外を受けているからといって、
治水のあり方に意見をする人から見てなんの関係もない
性別や年齢、職業までを書かせるのはやりすぎだ。
愛読書の一つ「日経コンストラクション」では「匿名」の投書が多い。
関係者こそ、問題点を理解しており、建設的な意見を持っているはずである。
だから、こうしたパブコメでまったく不必要に個人情報をさらけ出させることについては
国交省だけでなく、政府全体が再考した方がいい。
妙な抑止効果が働くであろうことを指摘しておく。
なんせ、公益通報者保護法もまったく機能していない国なのだから。
社会が「変革」されるさまざまなスキームのすべてに欠陥がある。
私は氏名、住所、電話、メルアドと名刺に書いてある範囲でしか
個人情報を書き込みませんでした。これで無効になったらやりきれない。
ま、「必須」の記入事項であるとは書いていないところがミソか?
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