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2010年9月28日 (火)

その他の変更点(ダム見直しスキーム)

27日の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の「今後の治水対策のあり方について中間とりまとめ」のこれ以外のその他の変更事項は次の通り。

タイトルの変更や「多目的ダム」→「ダム」などはあえて落としているが、以下のような修正が行われている。(間違いや抜けていることに気づいた方は教えてください)

Before (http://bit.ly/alLpWw ) → After (http://bit.ly/aDfEpx )

第1章 今後の治水対策の方向性

P.5
○事業の進捗に伴う整備状況や効果の発現を確認するための検討を事業評価の中で概ね5年ごとに行い → 定期的に

P.11
○「また、できるだけダムにたよらない治水によって、結果的に河道に大きな負
担をかけ、流下能力を確保することのみを重視した河道の断面拡幅、掘削となら
ないよう注意しなければならない。河道掘削など河川改修に当たっては、河床の
土砂移動や河道の貯留機能に留意し、治水と環境が調和するとともに、できる限
り維持管理に要する費用、労力等の軽減につながるよう検討していくことが重要
である。」→追加された。

第2章 個別ダム検証の理念

P.13
○  「(2)各ダム事業について洪水調節、新規利水、流水の正常な機能の維持
等の目的別に検討を行う。(以下、(3)~(11)は洪水調節の例) 」→追加さ
れた。

○  「(5)河川を中心とした対策に加えて流域を中心とした対策を含めて幅広
い治水対策案を立案する。 」→追加された。

P.14
○  (10)各評価軸についてそれぞれ的確な評価を行った上で、財政的、時間的
な観点を加味して目的別の総合評価を行う。 →追加された。

○  (12)新規利水、流水の正常な機能の維持等についても、各目的別に検討を行
う。 →追加された。

○  (13)各目的別の検討を踏まえて、検証の対象とするダム事業に関する総合
的な評価を行う。 →追加された。

第3章 個別ダム検証の進め方

P.18
○  「検証に係る検討に当たっては、科学的合理性、地域間の利害の衡平性、透
明性の確保を図ることが重要であり、検討主体は、次のような進め方で検討を行
う。 」 → 「検証に係る検討に当たっては、科学的合理性、地域間の利害の衡
平性、透明性の確保を図り、地域の意向を十分に反映するための措置を講じるこ
とが重要であり、検討主体は、下記の①②を行った上で、河川法第16条の2(河
川整備計画)等に準じて③を行う進め方で検討を行う。」

第7章 評価軸

P.42
○(8)流水の正常な機能の維持への影響
●流水の正常な機能が維持できるか  
各治水対策案について、流水の正常な機能に寄与できるか否かを明らかにし、で
きない場合は課題について整理する。なお、流水の正常な機能の維持への影響に
ついては、第8章の利水代替案や評価軸の関係部分を参考にして検討を行う。→ 「7章 評価軸」から削除され、

P.60
「8.4 流水の正常な機能の維持の観点からの検討
流水の正常な機能の維持の観点から、河川整備計画で想定している目標と同程度の目標を達成することを基本とした対策案を立案し、評価する。検討にあたっては、必要に応じ、本章8.2の利水代替案や8.3の利水に関する評価軸の関係部分を参考とする。」が「8章 利水の観点からの検討」に追加された。

第8章 利水等の観点からの検討

P.46
○「利水対策案の検討に当たっては、治水対策の検討と情報の共有を図りつつ行うこととする。 」→削除された

P.47
○「(6)利水単独ダム
利水単独ダムは、利水者が許可工作物として自らダムを建設し、水源とする方策である。取水可能地点は、導水路の新設を前提としない場合には、施設の下流である。」→削除された

P.53 
○「●法制度上の観点から実現性の見通しはどうか
各利水対策案について、現行法制度で対応可能か、関連法令に抵触することがないか、条例を制定することによって対応可能かなど、どの程度実現性があるかについて見通しを明らかにする。

●技術上の観点から実現性の見通しはどうか
各利水対策案について、利水参画者に対して確認した必要な開発量を確保するための施設を設計するために必要な技術が確立されているか、現在の技術水準で施工が可能かなど、どの程度実現性があるかについて見通しを明らかにする。
なお、以上の他に「実現性」としては、例えば、達成しうる安全度が著しく低くないか、コストが著しく高くないか、持続性があるか、地域に与える影響や自然環境へ与える影響が著しく大きくないかが考えられるが、これらについては(3)以外で述べる。」→追加された

P.58
○「法制度上の観点から実現性の見通しはどうか、技術上の観点から実現性の見通しはどうか、地域間の利害の衝平への配慮がなされているかについては、定量的評価が直ちには困難である。」

P.60
○「8.4 流水の正常な機能の維持の観点からの検討
流水の正常な機能の維持の観点から、河川整備計画で想定している目標と同程度の目標を達成することを基本とした対策案を立案し、評価する。検討にあたっては、必要に応じ、本章8.2の利水代替案や8.3の利水に関する評価軸の関係部分を参考とする。

8.5 その他の目的に応じた検討
洪水調節、新規利水、流水の正常な機能の維持以外の目的(発電(他の水利使用に従属するものを除く。)等)については、必要に応じ、本中間とりまとめに示す趣旨を踏まえて、目的に応じた検討を行う。また、導水路に関する事業等についても、必要に応じ、本中間とりまとめに示す趣旨を踏まえて検討を行う。」→ 追加された

第9章 総合的な評価の考え方

P.59
○「第9章 総合的な評価の考え方」

「第9章 総合的な評価の考え方
9.1 目的別の総合評価 (略)
9.2 検証対象ダムの総合的な評価 
9.1の目的別の総合評価を行った後、各目的別の検討を踏まえて、検証の対象とするダム事業に関する総合的な評価を行う。目的別の総合評価の結果が全ての目的で一致しない場合は、各目的それぞれの評価結果やそれぞれの評価結果が他の目的に与える影響の有無、程度等について、検証対象ダムや流域の実情等に応じて総合的に勘案して評価することが重要である。検討主体は、総合的な評価を行った結果とともに、その結果に至った理由等を明示する。」 追加

P.61
○「概算要求等の時期までに判断する」→「概算要求など予算措置を講じる上で適切な時期に判断する。」

以上、ここでは論評なし。

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