« ⑭12. ご当地群馬県はなんと言っているか | トップページ | ⑯14.永田町はどう反応しているか »

2010年10月13日 (水)

⑮13.河川官僚はどう反応しているか

昨日、急展開があって、
「国交省河川局の操作・捏造が疑われているわけ」の統一タイトルを
「国交省河川局の操作・捏造を疑っていたら、別の扉が開いた」に変えます。

「国交省河川局の操作・捏造を疑っていたら、別の扉が開いた」
⑮13.河川官僚はどう反応しているか

面白い!そう来たか?!
昨日、別の取材から帰ってくると、ものスゴイ展開になっていた。

ねつ造!公文書偽造事件!と書いてきたが
今度は「自爆」としか言いようのない答弁が出たのだ。

まずは、衆議院予算委員会のビデオライブラリーからこの部分を見て欲しい。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=TD
→左側のカレンダー10月12日をクリック
→10月12日予算委員会をクリック
→河野太郎をクリック
→カウンター(55:45~58:00)
====こんな感じ==============
河野議員:残り時間がきわめて僅かになりましたので、最後に一つだけ全く違う質問に飛ばさせていただいて申し訳ございませんが。群馬県の治水基準点であります八斗島(やったじま)と読むんでしょうか、八ッ場ダムの関わりもあるところでございますが、ここの基本高水を計算するモデルに使われた「飽和雨量」というのがどういう数字であったのか。58年、59年、82年、98年に洪水がございました。この4年にどういう数字が使われたのか、計算に使った数字を教えていただきたいと思います。国交大臣

馬淵大臣:お答えいたします。委員ご指摘のこの飽和雨量でございますが、これは河川整備基本方針検討小委員会におきまして、いわゆる洪水の再現計算に用いました数値でございます。1958年(昭和33年)9月、この飽和雨量が31.77ミリ、1959年(昭和34年)8月の飽和雨量が65ミリメートルでございます。 82年、これが115ミリメートル、98年、これが125ミリメートルでございます。以上でございます。
=============================

大袈裟に言えば、河野太郎議員、この2分で治水の歴史をひっくり返したようなものだ。

ちょっと話を巻き戻す。
こちらでこう書いた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その潔白を示すには、54分割の流域図とモデル図を開示すればいいだけの話。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つまり、国交省は、利根川水系の八斗島における基準点での基本高水2万2千立法メートル/秒(八ツ場ダム必要性の根拠)をはじき出してきた流出計算モデル国交省による「再現」の、部外者による検証に必要な二つのデータを拒んできた。

拒んできた表向きの理由は屁理屈で、本当の理由は一つしか考えられない。公開すれば、グラフのねつ造が明らかになってしまう。そのデータで国交省の「再現」の正しさを、第三者が検証しようとすると、審議会に提出した波形グラフ(P.7左下グラフ)と大きなズレが生じて、その流出計算モデルは「再現性がない」ものだったことを証明してしまうことになる。

すると、その流出計算モデルを使ってはじいた基本高水2万2千立法メートル/秒(八ツ場ダム必要性の根拠)の信憑性がガタ崩れになる。

それが嫌だから、数字を操作してグラフをねつ造した【観測値(による波形グラフ)に計算値(による波形グラフ)を合わせた】のだろう。数字の操作を隠すために、屁理屈を使ってでも検証に必要なデータ開示を拒むしかないのだ、と見ていた。

だから、どうするのかなぁと思っていた。
情報公開訴訟も起きているし、
大臣だって、冷静になって非公開の理由は屁理屈だ、と分かれば、
いずれは公開の判断を出すだろう。時間の問題だろうと思っていた。

そうしたら、なんと、いままで、「48ミリ」と言ってきた飽和容量の方を変える「決断」を行ったらしい。「ねつ造はしていません!」(先日、このブログを読んでいる河川官僚さんがと私の取材を振り切りながら叫んでいた^^;)と言うために、今までの説明を一転させたのだ。

「決断」とは、流域全体を守るために、一部の堤防を切る(断じる)という中国の故事から来た言葉だそうだが(河川官僚OB竹村公太郎さんが講演していた^^;)、まさに、公文書ねつ造疑惑から逃れるために、飽和雨量「48ミリ」の「堤防」(比喩ですヨ)を切った。

そして、その「堤防」から出てきたものが、馬淵大臣に答弁させた4つの飽和雨量。

関良基さんがブログで上記の大臣答弁を綺麗に並べ替えている。
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/d09824aa68c5d96c54ef7d779818763e 
孫引きをすると以下の通り、

***馬淵大臣が答弁であげた数値を引用*******
          飽和雨量(mm)
S33(1958)年    31.77
S34(1959)年    65
S57(1982)年    115
H10(1998)年    125
***引用終わり*******************

孫引き終わり。

これは、こちらで私が群馬県の県土整備部長に「たとえば48ミリの貯留関数法における数値が実は100を入れてねつ造されていたんではないかという疑いがかけられていますが」とはしょって聞いた通りの数値に近い。

結果として、この4つの数字はいろいろな意味で国交省の自爆を意味する。
何を意味するのかは、後日。
お急ぎの方は、上記、関さんのブログへgo!

|

« ⑭12. ご当地群馬県はなんと言っているか | トップページ | ⑯14.永田町はどう反応しているか »

コメント

***馬淵大臣が答弁
飽和雨量(mm)
S33(1958)年    31.77
S34(1959)年    65
S57(1982)年    115
H10(1998)年    125
13日も予算委員会質問最後2分で河野太郎氏は再度確認されてました。なんだろう?と疑問に思いましたが、そんな凄いことなんだ吃驚しています。

投稿: 新保満子 | 2010年10月13日 (水) 12時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/82688/37211828

この記事へのトラックバック一覧です: ⑮13.河川官僚はどう反応しているか :

« ⑭12. ご当地群馬県はなんと言っているか | トップページ | ⑯14.永田町はどう反応しているか »