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2010年11月 3日 (水)

(23) 21代替地の安全性もウソだった

「国交省河川局の操作・捏造を疑っていたら、別の扉の次の扉が開いた」改め、「国交省河川局の操作・捏造を疑っていたら、別の扉の次の扉が開いて、さらに全然違う扉も開いた」です。

(23) 21 代替地の安全性もウソだった

●「代替地に何らかの問題があった場合には、既に一坪十数万円で土地を購入した住民にとっては土地価格が下降することになり、ある種の詐欺行為になると思われるが、どう考えるか」
「2006年の中越地震以降、宅地造成規制法が改正され規制が強化されている。安全性が検証されていない場合には、再検証した上で分譲を行なうのではないのか」
角倉邦良群馬県議の県議会(2010年5月11日)での追求が、半年を経て、大きな展開を見せた。

●群馬県に報告した八ッ場ダム代替地の安定計算の結果の一部に誤りがありました 平成22年 11月02日 八ッ場ダム工事事務所 (16:00解禁)
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/kisya/h22/h221102.pdf 

馬淵大臣の口を使って明らかにした長年に渡る飽和雨量のウソの自白に続き、今度は八ツ場ダム工事事務所が、重大な事実を明らかにした。安全宣言をした代替地のデータに誤りがあり、安全ではなかったことを自ら明らかにしたのだ。自主的に発表したのは事実発覚の恐れか? 良心に基づく内部告発か? いずれにしても重大な決意が必要だったに違いない。

発表の仕方は「安定計算の結果の誤りは、データの入力ミス等に起因する」となっている。たとえもし「故意の入力操作」であったにしてもそうとは言えないだろう。

いずれにしても、水没予定地から移転した人にとっては、余りにもむごい話だ。簡単に言えば、専門家から安全性が以前から疑われていた打越地区という代替地が、やはり、国のデータでも安全ではなかったことが明らかになったという話。(文末に報道リンク

●代替地安全性の誤データ事件のプロセスを辿ると以下の通り、

1.八ツ場ダム工事事務所の従来の説明
Q:代替地は安全ですか?http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/faq/answer5_0.htm
回答:代替地は宅地防災マニュアルなどの各種技術基準や指針を参考に設計し、十分な安全性を確保することとしています。また、仮に土石流が発生した場合に備えて「防災ダム」等の整備を進めているほか、地すべりに対しても第3者委員会で確認の上必要な対策を行っています。

2.八ツ場あしたの会の問題提起 2010年4月13日
http://yamba-net.org/modules/genchi/index.php?content_id=18 
 「八ッ場ダム生活再建問題の早期解決を求める要請書(国土交通大臣前原誠司宛)」

3.角倉県議の2010年5月11日の質問(冒頭)
(八ツ場あしたの会ウェブに議事録↓)
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=906 

4.群馬県特定ダム対策課の5月11日の答弁(↑八ツ場あしたの会ウェブに議事録)
「建築住宅課の所管だが、まず国が代替地造成の安全性についてどのような検討を行なっているのかを報告いただいた上で、安全性についての検証を行なっていきたい」

5.群馬県の求めに応じた形で、八ツ場ダム工事事務所が群馬県に「八ッ場ダム建設事業に伴う代替地の安全性について」(平成22 年8 月30 日付け八事第9号)を報告。これは国による「安全宣言」だった。

6.群馬県はこの安全宣言に基づいて9 月22 日に、八ッ場ダムの代替地に対して、宅地造成等規制法が定めている「造成宅地防災区域」の指定は行わないことを発表した。

7.ところが今回、11月2日に、8月30日に行った安全宣言には誤りがあったことを発表。その内容は次のようなものだ。
安全率は1.00を上回ると発表していたが、実際には下回る。
・しかし、対策案を示した。安全率1.00を下回っていたのは、家庭菜園と県道の一部で家屋への影響はないと「考えている」

●今度は群馬県がハシゴをはずされた形。八ツ場ダム工事事務所は、プレスリリースで、対策が終わったら、群馬県に報告して、「造成宅地防災区域」の指定については、改めて群馬県の「判断を仰ぐ」としている。

八ツ場ダム工事事務所は、彼らが言う「ミス」の原因を二つあげている
・安定計算を実施する際、2種類の計算手法のうち誤った手法を選択して計算を行った。
・安定計算に必要な地盤の物性値について、隣接するブロックの物性値を誤って使用し、誤った条件の下で計算を行った。

というのだが、さまざまな疑問が浮かぶ。これは本当か?「ミス」はこれですべてか?「ミス」を犯したのは誰か?どうして発覚したのか?

重要なのは、「ミス」はこれですべてか?であり、

さらに重要なのは
国を信頼できない、信用できないと思った移転済み世帯には
国によって買い戻しをしてもらえる選択肢をもってもらう必要があるのではないか?
ということ

●八ッ場ダム代替地、安全性の計算に誤り
(TBSニュース11月02日18:19)<動画あり>
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4566356.html 
● 八ツ場移転代替地、大地震で崩落の恐れ 耐震計算ミス
(朝日新聞2010年11月2日22時27分)
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201011020452.html

●八ッ場ダムニュース : 代替地の安全性
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1055 

・・・そして、疑心暗鬼に陥った私がここまで書いて思うこと。今回のことは基本高水の操作に対して世論が集中するのを逸らすための一種の陽動作戦の側面を持たないか?それは考えすぎ?(考えすぎですよね) でも、結果的にそうならないように
 (22)20.辻褄が合わなくなるⅣ(フォ~ v^^ v)に続く
もとのテーマにいったん戻ることにします。

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