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2010年11月 3日 (水)

(24) 22 辻褄が合わなくなるV

「国交省河川局の操作・捏造を疑っていたら、別の扉の次の扉が開いて、さらに全然違う扉も開いた」

(24) 22 辻褄が合わなくなるV

当時、「社会資本整備審議会河川分科会河川整備基本方針検討小委員会」平成17年12月6日(第28回)で辻褄を合わせたつもりが、今となっては合わなくなった話の続きです。

そもそも、辻褄を合わせる説明を布村河川計画課長(2005年当時)が行わなければならなかったのは、その前の小委員会(平成17年11月9日)で「河川改修」や「上流のダム群の整備」や「山の保水量が増加」したことを河川整備基本方針に反映させるべきではないかという意見が出ていたからだ。

その補足説明として、今となっては辻褄が合わない説明を課長がした。
忙しい方のために概略を書くと、以下の通り。(文末に議事録)
・ 議長である委員長が「保水力」に関する意見を無視。次の発言者に発言を振った。他の発言者にはなんらかのリアクションをしているのだが。
・ しかも二回も。二回目に「森林の整備と河川の流量」関係について調査して欲しいといったのは控えめだったが群馬県だった。
「森林の整備と河川の流量」関係を見直すべきだという意見が2方向から出たにもかかわらず、委員長は、次のように、結論付けた
=======================
一応この河道計画で可能であろうということが皆さんの一致した意見だったと思いますし、(略)一応、本日の基本の流量配分計画で次回は基本方針案を事務局に書いていただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。
=======================
 森林の機能は無視し、八ツ場ダムを必要とする基本高水を含む基本方針案ありきで議論が進められていたことが分かる。

そしてこの近藤徹委員長(当時)こそ、元河川局長で、天下り先の水資源開発公団の最後の総裁、兼、独立行政法人水資源機構の初代理事長、さらには渡り先の(財)水資源協会の理事長として、109水系のほとんどの河川整備基本方針の設定を導いた人物。

つまり、ダム事業者(水資源機構)であり、ダム事業の受注者(水資源協会)の代表者であった人が、リアルタイムで議長を務めた審議会(小委員会)で、森林の機能を無視し、ダムありきの河川整備基本方針を作った。

この異常さが、今、もう一度証明されていこうとしている。この日の小委員会は「よろしゅうございますか」という近藤委員長の問いに対し、「異議なし」という声で承認されたことになっている。結論が決まった上で、その次回の小委員会でダメ押しで辻褄合わせが行われたのだ。

布村課長(当時)は大きな歯車の一つだったのだ。

●第24回河川整備基本方針検討小委員会(議事録)平成17年11月9日
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/051109/051109-2.html から抜粋

(委員長) では、これは次の機会でいいですか。○○委員お願いします。

(委員) 本日の説明については特にございませんが、前回欠席をいたしましたので、10月3日の資料のカスリン台風について一言意見を申し上げたいと思います。
 地球温暖化等の影響で、これからカスリン台風を上回るような規模の台風の襲来も予想されますので、治水対策についてはしっかり考えていっていただくようにお願いします。一方、カスリン台風規模の降雨量についてはその後、昭和56年、平成3年、それから、最近では平成11年に記録されておりますが、被害についてははるかに少ないものとなっております。この理由としては、今の御説明にありましたような河川改修が進んだり、あるいは上流のダム群の整備や、あるいは植林によって周辺の森林ができて山の保水量が増加するといったいろいろな理由があると思いますが、この際そうした治水事業、砂防事業、治山事業等の成果についても、基本方針の中でしっかり成果を認めていただくようなことでお願いしたいと思っております。

(委員長) お待たせいたしましたが、茨城県知事の代理の方に御意見を賜りたいと思います。

(略)

(委員長)  群馬県知事代理の方からお願いします

(委員) (略)それともう一つ、群馬県は今、県を挙げて県産材の利用などを奨励して森林の整備に力を入れています。現時点で森林の整備と河川の流量について、いろいろ解明されていないということは十分承知していますが、今後とも森林整備との関係につきまして、引き続き調査・研究を行っていただきたいとお願いをさせていただきたいと思います。

(委員長) それでは、埼玉県知事代理の方、お願いいたします。
(略)

(委員長)(略)本日の議論の一番の基本は、この流量の配分でございましたが、この件については大変河道も厳しいが、一応この河道計画で可能であろうということが皆さんの一致した意見だったと思いますし、関係自治体の方もそれぞれの地域の痛みを感ずれば、それぞれこれでやっていくのがいいのではないかという合意が得られたのではないかと思います。そういうことで、一応、本日の基本の流量配分計画で次回は基本方針案を事務局に書いていただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。
 それから、正常流量についてはちょっと説明資料をつけていただいた上で、原案でよろしいかまた次回に審議していただくということにしまして、一応、本日の議論で整備方針の原案を書くに必要な審議は全うしたと思いますが、よろしゅうございますか。
(「異議なし」と声あり)

● 強引な議事に食い下がらなかった委員、異議を唱えなかった委員は次の通り。
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/kihonhoushin/051109/051109-names.html 
委員長 近 藤   徹  (財)水資源協会理事長
委 員 綾   日出教  (社)日本工業用水協会顧問
〃 池 淵 周 一  京都大学防災研究所教授
〃 伊 藤 和 明  防災情報機構会長
〃 今 成 守 雄  埼玉県羽生市長
〃 岡 本 敬 三  (財)林業土木コンサルタンツ顧問
〃 岸 井 隆 幸  日本大学理工学部教授
〃 楠 田 哲 也  九州大学大学院工学研究院教授
〃 黒 澤 正 敬  (社)地域資源循環技術センター理事長
〃 小 池 俊 雄  東京大学大学院工学研究系社会基盤工学専攻教授
〃 越 澤   明  北海道大学大学院工学研究科教授
〃 坂 本 弘 道  (社)日本水道工業団体連合会専務理事
〃 谷 田 一 三  大阪府立大学大学院理学系研究科生物学専攻教授
〃 塚 本 隆 久  (財)国際緑化推進センタ-理事長
〃 中 川   一  京都大学防災研究所流域災害研究センター教授
〃 根 本   崇  千葉県野田市長
〃 浜 田 康 敬  (財)産業廃棄物処理事業振興財団専務理事
〃 福 岡 捷 二  中央大学研究開発機構教授
〃 宮 村   忠  関東学院大学工学部土木工学科教授
〃 虫 明 功 臣  福島大学理工学群共生システム理工学類教授
〃 森 田 昌 史  (財)日本農業土木総合研究所理事長
〃 山 岸   哲  (財)山階鳥類研究所所長
〃 橋本 昌(代理)茨城県知事 木村秀雄(土木部技監)
〃 福田 富一(代理)栃木県知事 高瀬晴久(土木部河川課長)
〃 小寺 弘之(代理)群馬県知事 小林俊雄(県土整備局河川課長)
〃 上田 清司(代理)埼玉県知事 森田彰(県土整備部副部長)
〃 堂本 暁子 代理)千葉県知事 井上富雄(県土整備部河川計画課長)
〃 石原 慎太郎(代理)東京都知事 野村孝雄(建設局河川部長)

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