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2010年11月 5日 (金)

(25) 23代替地の安全性にはまだゴマカシ<疑問>がある

「国交省河川局の操作・捏造を疑っていたら、別の扉の次の扉が開いて、さらに全然違う扉も開いた」

(25) 23代替地の安全性にはまだゴマカシ<疑問>がある

21代替地の安全性もウソだったの続きです。

国交省が八ツ場ダムの代替地について群馬県に与えた「安全宣言」には
単なる計算ミス以外の疑問もはらんでいるという批判が11月4日に上がった。

八ツ場あしたの会の指摘する疑問点を読み解くと以下の通り。

●「安全宣言」=八ツ場ダム工事事務所が群馬県建築住宅課長宛に出した「八ツ場ダム建設事業に伴う代替地の安全性について(報告)」(8月30日)を見ると、安全基準を下回っていたことが発覚した川原湯地区②(打越代替地)は、谷だったところを盛土して埋めたてた場所なのに、「地下水はない」という前提で計算されている。これはおかしいのではないか。★

●これについて、それは何故かと宮崎岳志衆議院議員が聞くと、国交省は7月7日と9月7日に代替地の盛土の前面に設置した水抜き管から、水のしみ出しが有るか否か、目視により確認したからだと答えてきた。しかし、目視した2日間の天気を国交省の観測所で調べてみると、雨が何日も降っていない2日間だった。調査日としておかしいのではないか。

● 安全宣言を行ったのは8月30日。調査日は7月7日と9月7日調査が後付けではないか。

●上記★については、単に常識的におかしいというだけではない。

打越代替地の設計を行った「川原湯(打越)地区代替地造成実施設計業務報告書」(平成15年3月 セントラルコンサルタント(株))には、地下水があることが設計条件に入っていた。しかも、地下水位が盛土の高さ半分まで上がってきていることが条件だった。今回、それとは違うことをやったのは、報告書通りの前提で計算をすると、安全基準を下回ってしまうのではないか。

つまり、言い換えると、こういうことだ。
業務報告書では、地下水が盛土の半分まで上がってきていることを前提に設計した。しかし、「本当に安全なのか」と群馬県に聞かれると、地下水がないことを前提に安全率を計算し、「安全です」と答えた。ところが、「なぜ、地下水はないことが前提なのか」と突っ込まれた。そこで、「盛土の水抜き管から水がしみ出ているか否かで判断した」と答えた。しかもその判断材料は日付から見ると、後付けだったことが明らかだ。

つまり、またしてもつじつま合わせだ
考えてみれば、水抜き管は、水が出てくることを当然の前提として設置されている。晴天が続いた日に水抜き管から水が出ていないのは当たり前。

逆に、雨の日の後ならしみ出してくるから、地下水があることになる。それを前提に計算すれば、「対策をするから大丈夫」といって誤魔化した安全率もまた変わってくる。

業務報告書から言っても、地下水が盛土の半分の高さまで上がってきた状態で安全率を計算しなおすのが当然ではないか。

雨の日に調査に行っていたら違った結論になる。
これは洪水によって飽和雨量を変えていた捏造事件と同じ性質を持つ事件だ。
八ツ場ダム事業はとんでもないウソに塗り固められて進んできたと言えないだろうか。

八ツ場あしたの会は「代替地の安全性の検証を一から実施しなおして、その結果を公表し、地元住民の方々が安心して暮せる方策を示すこと 」を馬淵大臣に要請している。

ちなみに、計算ミスを、何故、このタイミングで自ら明らかにしたのかと疑問だった。
これがきっかけか?という委員会質疑を見つけた。

参議院TV
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
→2010年10月26日 →国土交通委員会(1:33~)
公明党の長沢広明議員が、
この問題について政府の言質を取ったばかりだった。

長沢議員の質問は次のようなものだった。
中越地震も含め、耐震基準が変わったので、新しい基準で計算するとどうなるのか、
群馬県から国土交通省に耐震性について問題はないか確認したいと依頼があった。
問題はないと国交省は答えたが間違えはないかという質問だ。
これに、津川祥吾国土交通政務官が「そのように承知している」と答弁。

さらに長沢議員が
万が一、疑われるような問題が起きたら国が対処するということでよいか
と質問したのに対し、馬淵大臣が「国が対処すべきものと」と答弁。

しかし、このままでは何かが起きて、そこにウソがあったとなれば目も当てられない。
計算ミスを明らかにしたのは、この質疑があったからではないか。

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