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2010年11月15日 (月)

(28) 26  モノを売らないのに、金を払うバカは誰か

「国交省河川局の操作・捏造を疑っていたら、別の扉が次々と開いた先は官僚天国だった」でつなげていく。

(28) 26 モノを売らないのに、金を払うバカは誰か

11月9日の読売新聞で、
石原知事が「金は出しません。我々がダムの恩恵に預かることがはっきりしない限り、出す筋はない。モノを売らないのに、金を払うバカがいるか」と語ったと報道されていた。

実はこれ、至極もっともな話なのだ。
しかし、実はこの判断は、少なくとも2年遅い
もっと言えば7年、さらに言えば24年遅い。なぜか。背景を加える。

2009年の一都五県知事たち
八ツ場ダムの構想が長野原町にもたらされたのは1952年。
半世紀以上前だ。1964年の東京オリンピックよりも前。
しかし、2009年にはこんな発言をする人もいた。
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● 南波和憲県議・自民党群馬県連幹事長
昭和39年の東京オリンピックの年はたいへんな水不足の年であったと記憶しております。そして2016年の東京オリンピックでは八ツ場ダムができている。それで水は大丈夫という中で東京オリンピックを迎えたいというふうに思うわけでございます
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http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-482e.html より)
その後、第二回、オリンピック構想は破れたわけだが・・・。

この時、関係知事たちは、当選したばかりの森田健作千葉県知事なんかも一緒に、イケイケどんどんで、「八ツ場ダム推進議連1都5県の会の設立総会」で来賓挨拶をした。政権交代前だ。知事たちと共に、国土交通省河川局の官僚もずらっと一列に並んでいた。

しかし、この時すでに、知事たちは、自分たちの水事情とはそぐわない発言を行っていた。

【1986年という時代】
半世紀以上前に始まった八ツ場ダム構想が、正式に法律で位置づけられたのは1986年に過ぎない。川原湯温泉街の強力な反対で、その年まで特定多目的ダム法に基づく八ツ場ダム基本計画ができなかったからだ。一都五県の負担が決まったのはこの年。
 
逆に言えば、34年も反対を続けていた地元に、34年間も八ツ場ダムができるぞできるぞとゴリ押しをした。

一都五県はこのときまでに、「もう要りません」と見極めることだってできたはずだ。しかし、為政者たちは見極めず、その後、八ツ場ダムは事業費の増額と工期延長を交互に繰り返す。

【2003年の一都五県】
2003年10月、2度目の計画変更で2110億円が4600億円に増額する前に、受益自治体である東京、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木の6都県は、国交省と行った協議で、「2010年度完成ということが、利水者が八ツ場ダムへの参画を判断する一つの材料」として、「完成が遅れた場合、ダム完成の時点で、ダム参加が不要となっていることも想定される」との意見を付した。これは公文書として残っている。

【2008年の一都五県】
このとき、工期延長はないと国交省は言っていたが、2008年、ついに3度目の基本計画変更となる。
 
一都五県は、2003年のときには、2010年度完成が遅れたら、ダム参加が不要となっていると釘を指していたのに、性懲りもなく、撤退の判断をせず、2015年までの延長を認めた。

石原知事は、この2008年にこそ、
モノを売らないのに、金を払うバカがいるか
と言うべきだったのだ。

本当なら、2003年に、2100億円が4600億円に倍増するという馬鹿げた負担を押し付けられたときに言えば良かったのだ。

私が「基本高水もウソ、代替地の安全性も計算ミス、事業費もウソ、工期もウソ。唯々諾々とこれまで負担金を払ってきた都の責任をどう考えるか」と聞きに行ったのは、そんなことが背景にある。

(続く)

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