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2010年12月 2日 (木)

(30) 28  一握りの・・・

前回の続きです。

国土交通大臣と一都五県の知事が昨夜、負担金を巡って手打ちをしたようだ。

●「八ツ場ダム本体の早期完成を求めるも申し入れ」(平成22年12月1日)
http://www.mlit.go.jp/common/000130447.pdf
●「八ッ場ダムについての1都5県知事からの申し入れに関する国土交通大臣コメント」(平成22年12月2日 )
http://www.mlit.go.jp/common/000130446.pdf

知事たちは、申し入れの中で「万が一ダム建設が中止に到った場合には、一都五県は、訴訟を含め国の責任を徹底的に追求する決意である」とあからさまな恫喝をしている。

かつて「行政圧迫」という形態の恫喝が、国から自治体に対してあった。自治体が国の進める事業に同意しようとしない場合に、他の事業予算を人質にして言うことを聞かせようとする手だ。

行政圧迫の例を知りたい人は、最近出版された「国を破りて山河あり著」(藤田恵著)をお勧めする。http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/201202028.html
日本で初めて巨大ダムを止めようとした村に対して行われた、県による村への行政圧迫が、元村長の目を通して生々しく描かれたさまざまなことがらとともに描かれている。

政権交代が起きると、今度は逆の方向へ恫喝が行われるということなんだろう。既得権者集団から弱者へというベクトルは同じ。

11月29日、長野県でも、浅川ダムの見直し作業をしていた新知事が推進の態度を表明した。同県の元田中康夫知事の場合は、浅川ダム止めたにもかかわらず、その後、自分がクビになり、浅川ダムはゾンビのごとく復活した。

政治生命をかけることができない者が政治家として長持ちをして、既得権を支え、社会を変えることが結局はできない。だが、無血革命を起こすと、その革命を起こしたものが殺される。山のような屍の向こうにしか新しい時代は来ないのか・・・。

結局、立ち返るのは、マーガレット・ミードの言葉。
Never doubt that a small group of thoughtful committed citizens can change the world: Indeed it’s the only thing that ever has.

一握りのやる気がある市民だけが世界を変えることができる。政治家が奢ることなく、自分を一人の市民と位置づけて、欲張ることなく一つだけ、できることをして去っていくことができたら・・・。

その繰り返しでしか、世の中は変わらないような気がする。多くのことを成し遂げようとする政治家は、結局は何もできずに終わる。どこに自分の政治生命を賭けるのか、見極めができずにズルズルと行く。そういう政治家がいかに多いことか。

勘違いをしない謙虚で短命な政治家が数多くいることが、本当は社会にとって最も健全ではないか?職業政治家は必要悪を越えた悪ではないか。最近、そう感じ始めている。

まさのあつこ

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