« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010年12月25日 (土)

(36)34 設計ミスの向こうに見える「沈下」

ここからの続き)「書き続けるしかない」です。

(36)34 設計ミスの向こうに見える「沈下」

おさらいしますが、八ツ場ダム工事事務所は
● 「地元住民の方から、現在上部工を施工中の『国道145号付替道路 久森沢川橋』の下部工にクラックが発生していて、安全性に問題がないかの問い合わせを受けたことについて」(平成19年8月21日年のQ&A)http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/faq/0814qa.htm
を発表し、
1. ダイヤコンサルタントの「設計ミス」
2. クラックの原因として八ツ場ダム工事事務所が記述した「乾燥収縮」
3. クラックの原因として八ツ場ダム工事事務所が記述した「沈下」
を認めました。

これは内部告発がきっかけです。

週刊金曜日2007年7月27日
「これで『最後』という前にすでに適地はなくなった」まさのあつこ
から部分的に自己転載します。(全文はバックナンバーをご入手ください)
この記事で書いた現場周辺がさきほど見ていただいた写真の場所です。
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/353320072-dbd8.html
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/353320073-ec9a.html

~~~自己転載「これで『最後』という前にすでに適地はなくなった」より~~~

認めた計算ミス

(略)「橋梁の設計ミス」を指摘するハガキが届いた。
ハガキは、
①久森沢の橋の下部工事に設計ミスがあったこと、
②八ツ場ダム工事事務所は自らの監督責任を逃れるため、設計計算書をこっそりすり替えて、この事実を闇に葬りさろうとしていること、そして
③下部の工事は既に済んでいるので、上部工事の再計算で何とか下部への影響を抑えようと、現在、日本橋梁という会社が再計算をしている
と告げてある。

3月下旬に何気なくここへ行った住民がこう語る。「3本の橋脚すべてに、勘定できないほどの亀裂が入っていた。」また、5月13日に町外から訪れた人が無数の亀裂とチョークでヒビの幅が書き付けられているのを目撃した。その一つを撮影したものが上左の写真だ。縦方向に幅0.06~0.08mmのヒビが何本も入っていたという。「亀裂のこと国土交通省に言ったら『修復します』と返事が返ってきた」という別の証言もある。

6月半ば、その地を訪れた。「久森沢」は八ツ場ダム水没予定地周辺の中でも目立つ場所にある。「国道145号線」の付け替え道路が工事中で、久森沢の谷の中腹にトンネルの穴がポッカリと空いているからだ。谷の逆側から延びてくるはずの橋が久森橋だが、その両方の工事が2年以上、何故か止まったままだった。

現場に立っている「橋梁工事中」の看板には、ハガキの通り「日本橋梁」が「施工者」とある。そこに書いてあった電話番号にかけてみると、現場所長が、「“クラック”のことであれば迂闊なことはいえない。想像ではいえず、迷惑がかかる。統括している国土交通省にきいてもらった方がいい」と言う。

「“ヒビ”が入っていると聞いたので見に行ったが、工事をやっていた。何の工事をしているのか教えてください」と単刀直入に聞いたつもりが、妙に“クラック”にこだわった。 
 そこで、ハガキのことは伏せたまま、「工事が始まっていて橋脚を見ることができなかった。亀裂のことを確認したい」と八ツ場ダム工事事務所に告げると、副所長の藤田浩氏最初に語ったストーリーは次のようなものだった。

「下部工事は、株式会社ダイヤコンサルタントが設計をし、2003年~2004年度にかけて橋脚を須田・長壁・竹内(JV)が1億5500万円で、橋台を(株)武藤組が9千万で行った。(二年間止まっている)『上部工事』について事業計画に毎年『新規着工』と書いたのは「意気込み」。
亀裂は下部工事の施行時に出て、業者から補修しますと申し入れがあり、2004年度末までに補修を業者がした。原因は、施行時のコンクリートを打った際、湿潤状態や温度を保たないとクラックが起きる。補修で対応した。構造上の問題ではない

だが、これではつじつまが合わない。地元住民の目撃情報は3月。町外から来た人間が写真を写したのは5月。亀裂の補修が終わっていれば目撃も撮影もない。そこで、「実は計算ミスがあったという情報があった。何か言うことは」と反論の機会を与えると、5秒の沈黙の後、ストーリーが加わった。

「設計時に計算に落ち(間違い)があったことは認めます」その後について語ったことを要約するとこういうことだ。①クラックはコンクリート工事の問題で施工したJVが修復を行い、②計算間違いはダイヤコンサルタントが見直して構造上問題ないということになった。そして「大丈夫」だという根拠は、「国交省も日本橋梁もチェックをしているから」だ。③クラックと計算ミスは関係がない

しかし、だ。①の話にはウソがある。少なくとも、ハガキが指摘していた通り、事実を語ろうとしていなかったことは事実である。①と②が別問題で、①がすでに2004年に解決済みなら、何故「迷惑がかかる」と日本橋梁は言ったのか
もう一つ気になることがある。久森沢は、地すべりの危険性が高いと言われてきた林地区の最下流に近い。久森沢周辺は、砂地に瓦礫がモザイク状に埋まっているような土地で、手で触るだけでモロモロと崩れる。滝沢ダムでそうであったように、地質調査の甘さにも原因がないかどうかだ。この林地区の地質調査を行ったのは、実は計算ミスをしたダイヤコンサルタントだ。
~~~~~~~~~~転載おわり~~~~~~~~~

この取材の後、八ツ場ダム工事事務所はこれを発表した。
(平成19年8月21日年のQ&A)http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/faq/0814qa.htm
この記事がなければ、設計ミスを発表したかどうかも分からない。
しかし、この後付け説明を今になってじっと読むと、
取材中には説明されなかった「沈下」があったこと
そしてその原因については説明がなかったことに改めて気づいた。

当時、「気になることがある」と私自身、数行でしかかかなかったが、問題は「設計ミス」以前の地質調査やその調査に基づく八ツ場ダム工事事務所の「対策の必要はない」とした判断にあったのではないか。
(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

(35)33 2007年の工事現場の写真3

ここからの続き)「書き続けるしかない」です。

(35)33 2007年の工事現場の写真3

今度は、工事中の久森橋の手前左側(山側)です。
とにかくいろいろな土がまぜこぜに入り乱れています。

Kumori8left

Kumori9left

Kumori10left

Kumori11left

石や岩が土にはさまっているだけなので、手で簡単にとれてしまいます。右手で撮影。映っているのは私の左手です。

Kumori12left

Kumori13

どうしてこんなにいろいろなものが混じってボロボロな地質なのかと言えば、
簡単に言うと、これが、
人間時間では「最近」とは言えませんが、
地質学的には「最近」浅間山が噴火したときに
吹き飛ばされた山が「山体崩壊」して、それが
バリバリと川の流れと一緒になって運ばれ、蛇行しながらそこにドサドサと置き去りにされていった地質だからです。

一本の道路の右側と左側でも全然違う土と石と岩がボロボロと積まれている。

Kumori4_3

地質の素人の私がなぜそんなことを言うのかと言えば、
2005年に出た岩波ブックレット「八ツ場ダムは止まるか」の執筆に協力するにあたって
群馬県庁裏(前橋市)から浅間山まで、火山学者について歩いて、他3人の専門家の話を聞いてそれを学んだからです。

(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

(35)33 2007年の工事現場の写真2

(35)33 2007年の工事現場の写真2

ここからの続き)「書き続けるしかない」です。 

工事中の久森橋の手前
(切り土して道をつけています。
以下が順に前のコマの写真で見えている場所の右側(川に近い側)です。

Kumori5right

Kumori6right

違う地層が重なっています。
下側がガキガキ、上側には川原の丸石も含んでいます。
それぞれのそれらの石を含んでいる土質、色が違うことは写真でも分かります。

↓部分拡大

Kumori7right

(続く) 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

(35)33 久森橋付近の現場写真(2007年)1

ここからの続き)「書き続けるしかない」です。

(35)33 久森橋付近の現場写真(2007年)1

以下は、八ツ場ダム工事事務所が次のように説明した箇所の写真です。
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/faq/0814qa.htm
↑この発表は平成19年8月21日年のQ&A)としてアップロードされています
(トップページのhttp://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/index.htm →
一般情報の一番下2007年8月21日 Q&Aを更新しました。(H19.8.21)で上記に辿り着きます)

まずご観察いただければ幸い。
工事中の看板

Kumori1_4   

工事中の久森橋(145号線)
工事中の久森橋の手前
(利根川水系吾妻川の下流側向きに撮影、水没予定地はこの右側です)

Kumori2_2

Kumori3_4 

Kumori4_2

(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

(34)32 湛水しない段階での問題発生の意味

ここからの続き)「書き続けるしかない」です。 
 
(34)32 湛水しない段階での問題発生

なぜ、平成19年(2007年)のことを書いているかを書いておきます。
理由は3つ。

第一に、この問題の付替道路「145号線」では、
部分的な区間が「開通」するたびに何度も
事業の進捗を印象づけるセレモニーを行っている一方で、
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/kisya/h22/h221210.pdf
調査段階で22箇所あった地すべり箇所のうち、
八ツ場ダム工事事務所が、湛水しても「対策の必要はない」
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/faq/jisuberi.htmから引用)
と判断した場所で、
湛水しないうちからすでに2007年に問題が起きたこと。

第二に、今年だけでもこの145号線で
度々の落石によって工事や通行を中断し
9月http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/kisya/h22/h220908.pdf
11月http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000017366.pdf
修復を繰り返し、コストを増大させていること。

第三に、この間、明らかになった基本高水の鉛筆なめと、
その資料の隠蔽<存在しているんですが>に遭遇し、
地質についても、隠されているもしくは軽視されていることが
存在している可能性が高いと直感し始めたからだ。
そして、他にもその直感を裏付けることが最近2つ、3つあった。

地質に起因する事業費と時間の増大は、
事業目的である治水・利水の側面から見ても
事業自体が迷惑で無用の長物に変えるインパクトを持つ。
さらには、周辺住民の生活にも大きく影響する。

もう一度、2007年に起きたことを掘り起こしておく必要を感じた。
先に、ここで問題としている「久森(くもり)」がどんな土地なのかを
写真で見てもらいたい。2007年の工事中の写真だ。

(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

(33)31 真実とカモフラージュの分解

ここからの続き)「書き続けるしかない」です。 
 
(33)31 真実とカモフラージュの分解

● 「地元住民の方から、現在上部工を施工中の『国道145号付替道路 久森沢川橋』の下部工にクラックが発生していて、安全性に問題がないかの問い合わせを受けたことについて」(平成19年8月21日年のQ&A)

↑「」に対する八ツ場ダム工事事務所の「」を読んでも、なんのことかチンプンカンプンの人がほとんどだろう。それが彼らの狙いだからだ。だから解説する。

● 結論から言えば、「クラック」(ひび割れ)という事象に対して、八ツ場ダム工事事務所は三つの事項をまぜこぜに説明して、事象の原因と責任(事業者:八ツ場ダム工事事務所、設計:ダイヤコンサルタント、工事実施:日本橋梁)をウヤムヤにしたのだ。

三つの事項とは
1.ダイヤコンサルタントの「設計ミス」
2.クラックの原因として八ツ場ダム工事事務所が記述した「乾燥収縮」
3.クラックの原因として八ツ場ダム工事事務所が記述した「沈下」

1の「設計ミス」は、八ツ場ダム工事事務所によれば「設計を請負った者の責任において設計の見直し修正」を行ったと記述されている。

2の「乾燥収縮」の説明が最初になされ、長く懇切丁寧。その結果生じる「クラック」についての安全性についての説明も根拠付きの説明。この説明が最初に来て一番長い。つまり、これが真実を隠す<と言って語弊があれば煙に巻く>ための情報、カモフラージュだ。そして「施工業者から補修の申し入れにより工事期間中に補修を実施しています」と記述されている。問題はなかったと言いたいわけだ。

ところが

3の「沈下」については興味深いほどに一切の説明がない。
これこそが本当は、本当に説明しなければならない事象だった。

真実は幾重ものベールに包まれている。
そのベールの一つを取り去ったのが次の次ぐらいのコマで自己転載する記事で、
上記Q&Aは、あとづけで行った説明だった。
(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月21日 (火)

(32)30 クラックの発生

ここからの続き)「書き続けるしかない」

(32)30 クラックの発生

国交省は
地すべりの可能性があり、かつ、湛水の影響を受ける箇所として22箇所
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/info/question/zisuberi/imgs/zu-02.pdf
(地図で1~22番の番号が打ってある)を選んだ。

●引用「その22箇所を対象に現地踏査により、詳細な地形状況、岩盤の風化・緩み状況等の確認調査を行い、(略)“湛水による地すべりの可能性が高い箇所”として(略)川原畑地区二社平 、横壁地区白岩沢 、林地区久森(2箇所 、 )、林地区勝沼(2箇所に分割 -1、 -2)の6箇所である。」

●引用「 (林地区久森)においては、詳細踏査、ボーリング調査の結果、当初想定していた岩盤すべりはないと考えられ、地すべりとしての対策は必要ないと判断した
  (林地区久森)においては、詳細踏査の結果、複数ブロックの地すべりが認められたが、いずれも小規模な地すべりであり、これらの影響の及ぶ範囲は、貯水池保全の観点からダム事業により買収し、管理することになるため、対策の必要はないと判断した。

●ところが工事が始まると、湛水もしていない段階でこんなことがあった

●「地元住民の方から、現在上部工を施工中の『国道145号付替道路 久森沢川橋』の下部工にクラックが発生していて、安全性に問題がないかの問い合わせを受けたことについて」(平成19年8月21日年のQ&A)http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/faq/0814qa.htm

(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

(31)29 地質

ここからの続きです。「国交省河川局の操作・捏造を疑っていたら、別の扉が次々と開いた先は官僚天国だった」転じて「書き続けるしかない」

(31)29 地質

「ダム問題」というときに、人々に関心を持ってもらいにくいのが「地質」の問題だ。何かが起きる前は、あくまで潜在的なリスクとして軽視されるし、ひとたび問題が起きたら、それがどんなに悪夢であっても「対策」するより他はない。

そして、その頃には人々の関心は他へ移っている。「ダム問題」とは多くの人にとって環境や税金の無駄遣いの話なのだが、ダムが完成したあとは、環境は破壊され、税金は使い尽くされた後だ。地すべりが起きたときに問題となるのは、そこに暮らす個人の生活や補償の問題や対策費であり、時には人が転出してしまった山奥の話であり、都会人の関心を引くきっかけも少ない。

責任の所在もウヤムヤにされ、その結果、他でもそれが繰り返されることになる。どうやったらそれを防ぐことができるか。私は私なりにできる方法で書き続けるしかない。

地元の人々の不安を仰ぐつもりはない。このことから目を背けたい人は背けてもらって構わない。何かが起きてからでは遅い。民主党政権になってからもなお八ツ場ダム事業が止まる気配がなく、「住民」の肩書きでダム事業を推進してきた町議たちも、地質について詳しいわけでもなく、さらには「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」でも都県も国交省も手に手を取り合ってダムを作る気マンマンで、地元の地質の脆さがかかえるリスクについては興味も認識もなさそうだ。長野原町で何が起きようと彼らにとっては他人事なのだ。だから、ここではせめて、吾妻峡の手前で水を貯めるべきではないと地質の素人である私であっても感じる点をいくつか書き留めていく。

国交省は八ツ場ダムにおいて地すべりが起きることはすでに予測し、その予測のもとに「対策」を考えている。八ツ場ダム工事事務所のウェブサイトの「Q  八ッ場ダムの貯水池周辺地すべり対策について」ページ を見ると次のようにある。そこから書いていこう。
(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 8日 (水)

注目報道 注目県議会

「地質」のことを書き、シリーズの結論(次なる幕)へと向かわねばならないが、その前にと繰り返しつつ・・・(以下、太字はこちらで勝手につけたものです)

●注目記事
○利根川の最大流量検証 ダム行政覆す可能性(朝日新聞 2010年12月06日)
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581012060002
○「脱ダム」高いハードル 全国83事業検証スタート(日経新聞12月6日)
○八ッ場意見交換拒否 国、民主党に不信感強く(2010年12月8日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20101208-OYT8T00096.htm

●注目議会
○群馬県議会 平成22年11月定例会 12月07日(火)本会議(一般質問)
http://www.gunma-pref.stream.jfit.co.jp/gikai_result.php?GIKAI=%CA%BF%C0%AE22%C7%AF11%B7%EE%C4%EA%CE%E3%B2%F1&DATE=20101207&CATE=%CB%DC%B2%F1%B5%C4%A1%CA%B0%EC%C8%CC%BC%C1%CC%E4%A1%CB
→角倉邦良 リベラル群馬
→八ッ場ダム建設の必要性の検証について   (11分間)
角倉議員(概要):ダムを止めるにしても止め方がある。地元住民に納得をいただき、ダムなし生活再建を示す、財政的な方向も示す、自治体にも納得いただくというプロセスがあると思う。それを飛び越えてあの形で出されたのは、公約を混迷させる方向へ持っていったと思う。さらに余談なき検証を行うと言いながらダムを止めるといったことは自己矛盾。混乱に拍車をかけたが、知事はどう思うか。

大澤知事(概要):前原大臣は中止の方向は変わらず余談なく検証すると。馬淵大臣は余談を持たずダムの検証すると。一都五県が連携して負担金を支払うことにした。地元の生活再建をしっかりやりたいと言いながら1年経つ。一都五県が負担金支払いを留保して生活再建が枯渇。この間、国は何をやっていたのか。生活再建の法整備について進展がないと聞いている。反対されている方は生活再建を守ると言っている。それならしっかり働きかけて生活資金を確保すべきだったのではないか。

角倉議員(概要):県会史上、反問権が成立した。八ツ場ダムに反対する一都五県会議員として、ダム中止を言うのであれば生活再建それも財政再建を担保した新たな法律を作るべきだと文書も含めてなんども申し入れをしてきた。そういった意味で、地元の住民の皆さんには申し訳ないと思っている。馬淵大臣になられてから基本高水の問題、さまざまな論議ができる土俵ができつつある。止めていくためにも、今の方向を進めているのはいい方向だと思っている。知事も余談なき検証と言われ、大澤知事はともかく、石原知事は、ダムが止まったら裁判闘争をやると。余談なき検証を求めて、それでダムが作られなければ裁判闘争やるというのは、前原大臣が言ってきたことの裏返しではないか。余談なき検証を進め、その検証のもとでダム中止が打ち出された場合、それはそれで了と受け止めていただけるのか、知事のご所見を。

大澤知事(概要):余談なき検証をしてもらう。それでまず東京、埼玉の方は治水と利水のためにお金を出している。治水と利水の恩恵がでないのであればなんおためにお金を出しているのかと、その主張は納得できるところ。

角倉議員(概要):余談なき検証でどういう形になるか分からない。ただそれでダム中止の方向が出された時には、大澤知事としては余談なき検証を求めてきたのだから、それはそれで中止ということで、納得できるかどうか検証は必要だと思うが、お認めいただけるのか。

大澤知事(概要):余談なき検証をして結論が出たら、その結論には従わなければならないと思う。ただ先ほど言ったように一都五県、利水、治水の安全を買うためにお金を出しているので、国が一方的に中止をいった場合に、裁判に打って出るのは仕方がないことだと思う。

角倉議員(概要):水利権、利水権の問題は、ダムを中止をするのであれば都道府県が払った分には、利水を認めていく。残った分はお返しするのが筋だと思う。それがなければ詐偽になるので、そこはそこでやっていただくことが前提だと思う。ただ八ツ場ダムが具体的な建設に入って以降、利根川の堤防の予算が半減された。それについては認識を強くもってもらいたい。自民党政権のもと八ツ場ダム建設着手され、そこに予算がついた分堤防予算が半減されている事実もある。限られた予算で有効に対処していくために、予算のあり方使い方、あれもこれもできないわけだから、一端凍結して、堤防に予算を繰り上げていくべきだと思う。今日は知事から質問を受けたということで、県議会の中で反問権が事実上成立したということで意義深い知事との議論になった。

上記議会についての報道

●八ッ場ダム 知事と民主系県議が応酬 県議会 互いに政府批判、議場わかせる
読売新聞群馬版2010年12月8日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20101208-OYT8T00097.htm
●「中止なら裁判辞さず」 撤回要求を知事が強調 県議会一般質問
東京新聞群馬版2010年12月8日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101208/CK2010120802000075.html 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 6日 (月)

「緑のダム」に寄せて

「地質」のことを書き、シリーズの結論(次なる幕)へと向かわねばならないが、その前に・・・・

前回のコマにちなんで余談ですが、私は「緑のダム」という言葉を自分では使わないように気をつけてきました。「森林整備」と言っても、日本では森を経済、社会、環境の3方向から森づくりをする考え方に至っておらず、林業の担い手が減っていく中で、ダムの代替案として森林整備にお金を回せと言っても、伐っていくら、植えていくらで目先の補助金を回してきた「公共事業的な林業」と放置されている私有林が目立つ中で、それを助長させるだけではないか、それでは意味がないと思っていたからです。

しかし、ここに来て認識を新たにしました。

一つは、今回の件がきっかけです。ハゲ山だった状態から、とにもかくにも緑で覆われ、この間、保水力は増したという点。これをいままで誰も立証できなかったが、関さん達が、国交省の流出モデルを再現してみることで、逆に立証ができてしまった。鉛筆なめでそれを国交省が隠していただけで、その鉛筆なめがばれそうになったから出した数値(国会質疑と答弁)によって、この間にはげ山時よりも今の方が「緑のダム」効果を発揮するようになっていることが、自動的に立証されてしまった点。

二つめは、
農水省の「森林・林業再生プラン推進本部」 
が、「森林・林業の再生に向けた改革の姿」(PDF)
をとりまとめる過程で見えてきたことです。
森林・林業再生プランは、「採算が採れない」と怠けて「林業という公共事業」を行っていた人々に、初めて「経済」の側面(税金の使いどころ)から林業を厳しく見直させる機会となろうとしています。

これにはまだ「社会」と「環境」の二つの面が抜けています。ところが、この欠けている点については、「地域」(社会)という視点からその欠陥を指摘し、「環境」という視点からこの改革の方向性に懸念を表している人が、新たな担い手や周囲から上がってきているという状態が見えてきています。

社会の変化というのは不思議なものだと、その移ろいの瞬間に立ち会うときに思います。治山治水という、辿り着こうとも思ってなかった原点にこれらの動きを促進させる形で連動できれば本望ですが・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 5日 (日)

行政文書の保存期間問題

どこかの誌面で展開する時間がないので内閣府の公文書管理委員会さんにリマインドさせていただきたいことをこちらで書いて多くの方とも共有したいと思います。

現在、内閣府の公文書管理委員会で公文書管理規則(案)について
http://www8.cao.go.jp/koubuniinkai/iinkaisai/22.html
議論されていることは先日、少し書きました。
実は、この中で、多くの人々が兼ねてから問題としてきた点に「文書の保存期間」の問題があります。
国会審議でも、これだけのものが「保存期間」が過ぎたという理由で
質疑が行き止まり、改善が必要であることを示すケースをかつてこちらで挙げました。
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/2008-1ec8.html
この中で、当時、エクセルでアップロードしていましたが、
読みにくく表示されるのでPDFにしました。
2008年国会審議で明らかになった行政文書の保存期間問題です。
議事録検索でピックアップしたものです↓こちら「2008_public_records_issues_in_the_japanese_diet.pdf」をダウンロード

事業仕分け第三弾の特会の仕分けのときに
B/Cデータもまた保存期間が短すぎるという点が論じられていました。
10月28日/事業番号B-6/社会資本整備事業特別会計
http://www.cao.go.jp/sasshin/shiwake3/schedules/2010-10-28.html 

冒頭では、緒方林太郎衆議院議員が「B/C、需要予測に関するペーパー」
http://rinta.jp/blog/entry-10689494035.html
を出し、これには次のように明記されています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(5)意思決定者の明確化
 需要予測や、B/C分析の意思決定に関わった者(担当政務三役、主管局長、主管課長及び外部委託先)を公表資料において常に明らかにし、将来的な検証を可能とする。また、当該資料については文書保存期間を現在より長くし、可能な限り後世の検証に資することとする
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
他の複数委員からもこの点は明言され、評価結果は次のようになりました。
(太字にしたのは私/評価結果とコメントは順番を入れ替え)
http://www.cao.go.jp/sasshin/shiwake3/details/pdf/1028/kekka/B6.pdf

社会資本整備事業特別会計 費用便益分析について
(事業名)
(1)治水事業
(2)道路整備事業
(3)港湾整備事業
(4)空港整備・維持運営

WGの評価結果
情報公開の推進、責任者の明確化、文書の保存期間等充実させた上で見直しを行う
国土交通省において検討されている交通需要予測の見直し等の取組の推進に加えて、便益の客観性向上、外部評価の充実、予測と実績の乖離の検証等、新たな観点からのB/C分析の更なる厳格化の取組を追加 3名
更に上記に加えて、治水・道路・港湾・空港の事業分野ごとの特性に応じたB/C分析の改善の取組を追加 7名

評価者のコメント(評価シートに記載された特記事項)
● B/C計算の厳格化は当然の前提。B/Cが1を超えればよいという発想も改める必要がある。過去の間違いの責任も明確化すべき。
● 特に情報公開・出口戦略・第三者チェック・ダブルチェックなど即改善が必要と考える(中止基準の明確化)。津川政務官の答弁をしっかり国交省に実施させてもらいたい。
● 需要予測の過大見積もりについて、発注先、発注方法の仕方の根本的な見直し。
公文書の保存期間も含めて、情報公開制度の見直し。
● さらに分野横断的なB/Cを導入しない限り、それぞれの事業が科学的に判断されることがなく、野放図な公共事業投資は止まらないことから、道路・港湾・空港を横に通してみて比較して、事業の採択を決めること。
● 本日緒方主査より提示された論点・指摘の完全実施と、それに伴う事業の縮減・廃止。
(国交省において検討されている交通需要予測の見直し等の取組の推進について)
● 需要予測が外れた実績に基づいて、以後の需要予測を割り引く仕組みを作る。
(便益の客観性向上、外部評価の充実、予測と需要の乖離の検証等、新たな観点からのB/C分析の更なる厳格化の取組の追加について)
● B/Cの採択基準を1.2~1.5へ引き上げるべき。
● 情報公開の充実。
● 資本コスト概念の導入。
● 感度分析の高度化。
● 便益に関しては予想計算過程を詳細にし、基礎数値について事後・実績にて検証できる数値を用いて便益予想を行ってほしい。
● B/CにおけるCに資金調達コストを加える。
● 感度分析をもっと±50%で行うべき。
(さらに、治水・道路・港湾・空港の事業分野ごとの特性に応じたB/C分析の改善の取組の追加について)
● 意思決定者の明確化。
文書保存期間の延長(30年以上)。
● 緒方主査が提示したペーパーを参考に政策を実施。
● 事業区分の中で、あまり区分けしない形で有効に機能するB/Cの分析手法を検討してほしい。最低限勘定区分程度。
● 責任者の明確化、公開ルール、文書は永久保存に

~転載終わり~~~~~~~

もちろん保存期間は、B/Cが抱える問題の一部でしかありません。
しかし、行政文書を保存し、責任の所在を明らかにすることが何かにつけ重要であることは言うまでもありません。

過去の国会審議で明らかになっている問題および事業仕分けで提起された問題が、公文書管理法に基づいて策定される各省の文書管理規則でクリアされるよう、一国民として願いたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

緑のダムの実証者

「地質」のことを書き、シリーズの結論(次なる幕)へと向かわねばならないが、その前に・・・・

「八ッ場ダム住民訴訟 提訴6周年報告集会」に行ってきました。
関良基さん(拓殖大学政経学部准教授) の講演「八ツ場ダムより緑のダム 利根川に果たす森林の役割」をUstreamしようと思って録画をし、ご本人の了解もいただき、51分と録画されているところのアップロードボタンを押しても、何故かどう操作してもアップロードできない・・・orz。

難しい問題を爆笑、失笑させながらのスーパー講演でした。
すでにお読みになった方は多いと思いますが、画像の代わりに中身的にはここにありということで、関さんのブログ「代替案」へのリンクを張らせていただきます。

八ツ場ダム建設: 国交省による審議会資料捏造問題 その1  
八ツ場ダム建設: 国交省による審議会資料捏造問題 その2 
八ツ場ダム建設: 国交省による審議会資料捏造問題 その3 
八ツ場ダム建設: 国交省による審議会資料捏造事件 その4 
八ツ場ダム建設: 国交省による審議会資料捏造事件 最終回 
国交省による捏造事件: 解説の解説   

官僚に取り込まれた民主党政権を自民党の河野議員が痛烈に批判
【速報】国交省が飽和雨量48㎜の虚構をついに認める
「引き伸ばしの誤謬」の解説
国交省による貯留関数法を用いた洪水流量過大計算のテクニック
国交省への要望 -基本高水の再検証に必要なこと
国交省、他の河川もウソだらけ

(返す返すもアイフォンの「ダウンロード」ボタンを押してもずっと0%のまま動かないUstreamが恨めしい・・・。自分の不器用さ加減が恨めしい・・・。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 3日 (金)

やる気がない人々

「地質」のことを書かき、ここ最近書いてきた捏造シリーズの結論へと向かわねばならないが、その前に・・・・

このブログではアセス法についてもお知らせしてきた。
●改正なのか? アセス法審議2
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/2-a3bf.html 
などなど。

そして、この記事を読んだ方から↓
> アセス法改正案:異例の継続 「同一国会で両院」ならず
>http://mainichi.jp/select/seiji/news/m20101203k0000m010115000c.html 

また委員会の審議からやり直すのかと問いがあり、丁度、某媒体のために取材をしたところだったので、次のように答えた。

~~~~~~~~~~~~
国会法の規定で、来年通常国会でもう一度振り出しに戻って
衆参両院を1度の国会で通さなければなりません(唖然)。

国会法
=================================
第八十三条の五  甲議院の送付案を、乙議院において継続審査し後の会期で議決したときは、第八十三条による。

↓振り出しに戻る

第八十三条  国会の議決を要する議案を甲議院において可決し、又は修正したときは、これを乙議院に送付し、否決したときは、その旨を乙議院に通知する。
○2  乙議院において甲議院の送付案に同意し、又はこれを否決したときは、その旨を甲議院に通知する。
○3  乙議院において甲議院の送付案を修正したときは、これを甲議院に回付する。
○4  甲議院において乙議院の回付案に同意し、又は同意しなかつたときは、その旨を乙議院に通知する。
=================================

2010年通常国会で参議院先議で可決、衆議院の途中までで選挙。
選挙後、臨時国会で衆議院で可決、参議院へ送られて会期満了。
参議院環境委員会で閉会中審査の手続が今日行われて閉会。
来年の通常国会で、参議院から審議が始まるデジャブーです。

いきなり本会議で可決ってこともないでしょうから委員会審議やるんじゃないでしょうか、と現時点では推測することしかできません。

民主党、環境政策「も」やる気がないらしい・・・。

環境省も野党もいい加減過ぎる。喜んでいるのは抵抗していた電気事業者か。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

希望と脱力

八ッ場ダム住民訴訟 提訴6周年報告集会
「あばかれた利根川洪水の神話」

http://www.yamba.jpn.org/shiryo/6th/101204color.pdf 
2010年12月4日(土)13:00~16:30 (開場12:30)
全水道会館4階大会議室
今回の聴き所はなんといってもこれ【記念講演】です↓
「八ツ場ダムより緑のダム 利根川に果たす森林の役割」
            関 良基さん(拓殖大学政経学部准教授)

●ところで、現在、公文書管理法(2009年成立、未施行)
http://law.e-gov.go.jp/announce/H21HO066.html
に基づく内閣府の公文書管理委員会で公文書管理規則(案)について
http://www8.cao.go.jp/koubuniinkai/iinkaisai/22.html
議論されている。

ある他のテーマの原稿書きのために網羅すべき資料をあたっているうち、
文書の保存期間についていい発言をしている衆議院議員に気づいた。
全然知らない議員だが、なにげにその議員事務所に電話をしてこう告げた。

お気づきかもしれないが
内閣府の公文書管理委員会で文書の保存期間を含む文書管理規則について議論をしている。オタクの○○議員は○○で非常にいい指摘をされているのでその発言内容が反映されているかどう確認してはどうか。

言葉で言うだけでは分からないかもしれないと思い、
電話の向こうでこのページを開いてもらい
http://www8.cao.go.jp/koubuniinkai/iinkaisai/22.html
ここでこういう議論をしている。
ここで出てくる文書管理規則案で保存期間が定められるので
議員が指摘されていることが十分に反映されるかどうか
確認して、反映されていなければ、突っ込みをいれてはどうかと。

すると、「ウチの議員は(衆議院の)○○委員会所属なので、
内閣府の委員会には入っていけません」と言う。

・・・耳を疑った。

「いや、そりゃ入っていけませんけど、あの、その、
昨年成立した公文書管理法に基づく法定委員会です。
内閣府の。国会で成立させた法律に基づいて作られる政令の下の規則を決めているんです。全省庁のですよ。
それは国会の何委員であろうと、いいんですよ。
国会議員の仕事です。」

こんな暴露話したかないけど、議員事務所には、普通に国会の行政監視機構について理解している秘書を置いてもらいたい・・・。

今日ほど脱力したことはなかった。このブログを読んでいるくらいのアンテナを持ち、自分の事務所のことか?と青くなってくれる人だといいのだが・・・。あまり期待しない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月 2日 (木)

(30) 28  一握りの・・・

前回の続きです。

国土交通大臣と一都五県の知事が昨夜、負担金を巡って手打ちをしたようだ。

●「八ツ場ダム本体の早期完成を求めるも申し入れ」(平成22年12月1日)
http://www.mlit.go.jp/common/000130447.pdf
●「八ッ場ダムについての1都5県知事からの申し入れに関する国土交通大臣コメント」(平成22年12月2日 )
http://www.mlit.go.jp/common/000130446.pdf

知事たちは、申し入れの中で「万が一ダム建設が中止に到った場合には、一都五県は、訴訟を含め国の責任を徹底的に追求する決意である」とあからさまな恫喝をしている。

かつて「行政圧迫」という形態の恫喝が、国から自治体に対してあった。自治体が国の進める事業に同意しようとしない場合に、他の事業予算を人質にして言うことを聞かせようとする手だ。

行政圧迫の例を知りたい人は、最近出版された「国を破りて山河あり著」(藤田恵著)をお勧めする。http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/201202028.html
日本で初めて巨大ダムを止めようとした村に対して行われた、県による村への行政圧迫が、元村長の目を通して生々しく描かれたさまざまなことがらとともに描かれている。

政権交代が起きると、今度は逆の方向へ恫喝が行われるということなんだろう。既得権者集団から弱者へというベクトルは同じ。

11月29日、長野県でも、浅川ダムの見直し作業をしていた新知事が推進の態度を表明した。同県の元田中康夫知事の場合は、浅川ダム止めたにもかかわらず、その後、自分がクビになり、浅川ダムはゾンビのごとく復活した。

政治生命をかけることができない者が政治家として長持ちをして、既得権を支え、社会を変えることが結局はできない。だが、無血革命を起こすと、その革命を起こしたものが殺される。山のような屍の向こうにしか新しい時代は来ないのか・・・。

結局、立ち返るのは、マーガレット・ミードの言葉。
Never doubt that a small group of thoughtful committed citizens can change the world: Indeed it’s the only thing that ever has.

一握りのやる気がある市民だけが世界を変えることができる。政治家が奢ることなく、自分を一人の市民と位置づけて、欲張ることなく一つだけ、できることをして去っていくことができたら・・・。

その繰り返しでしか、世の中は変わらないような気がする。多くのことを成し遂げようとする政治家は、結局は何もできずに終わる。どこに自分の政治生命を賭けるのか、見極めができずにズルズルと行く。そういう政治家がいかに多いことか。

勘違いをしない謙虚で短命な政治家が数多くいることが、本当は社会にとって最も健全ではないか?職業政治家は必要悪を越えた悪ではないか。最近、そう感じ始めている。

まさのあつこ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »