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2011年1月19日 (水)

続きの続き 地質の裏側

私はこのブログのエンディングに向けて地質のことに特化して書いていますが、検証において最も注目しているのは、国交省も都県も最も軽視、無視したいけれど、大臣命令だから無視も軽視もできないジレンマを抱える、基本高水の問題です。

今日(19日)は、関東地方整備局が日本学術会議に依頼した基本高水の検証についての委員会が開かれます。

土木工学・建築学委員会
河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会

http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html 
1.日時 平成23 年1 月19 日(水)13:00~15:00
2.場所 日本学術会議6階 6-C(1)会議室
3.議題 1. 委員紹介、分科会主旨説明
2. 委員の決定(委員長、副委員長、幹事)
3. 利根川水系の流出・基本高水等説明および質疑
4.今後の予定
5.その他

私がどこに注目しているかを書いておきます。
幹事会(14日)で出された中間報告では、

飽和雨量48ミリを125ミリにして再計算したところ、流量が3%下がった」とのことでした。

ところが、これまでの取材において、
基本高水を過大に操作できる他の要素はまだまだ沢山あることが分かっています。

たとえば
飽和雨量と同様、流出計算モデルに使われる「一次流出率」の値、
それから、河道条件(堤防をどこまで整備する前提かがポイント)。

少なくともこの二つは、以前のままで計算して、流量が3%下がったのだと
14日の取材では、関東地整河川計画課は答えてきました。

さらに、黒塗りにしてきた「流域分割図」「流出モデル図」は中間報告には含まれていませんでした。ここがブラックボックスです

また、これを評価する「第三者」が国土交通大臣ではなく河川局長の依頼(加筆訂正2011,1,20)であるというところがミソです。局長のミッションは、現時点では「八ツ場ダム建設」にあります。

さらには、2万2千トンという基本高水をはじき出す上でつかったデータの欠陥と、二山洪水には適さないと言われる貯留関数法の限界(欠点)、これらをどう扱うのか、

上記の注目点に対し、日本学術会議の「土木工学・建築学委員会河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会」がどう取り扱うかに注目して取材したいと思います。

河川局の威信をかけた「密室」と専門家がどう対峙するのか、スルーするのか、専門家の良心にも誠実に注目したいと思います。

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