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2011年1月19日 (水)

続きの続き (「全」と「残」は全然ちがう) 

昨夜(18日)、残りの建設費21.7億円のうち、18億円(不測の事態)が安くなる根拠についての取材に対し、折り返しお電話を担当者にいただいた続きです。

「地質が思ったよりも良かった」ことがウソでないなら、毎年さまざまな発注事業を行う中で、どのコンサルに発注したどの資料を見ての判断なのか、何か根拠があるのだろう。
そういう想定のもとでの取材です。

この数字には根拠がなければ、意味がない。なぜなら、今後、「八ツ場ダムの残事業費」と「代替案の事業費」の比較で、どっちがいいか考えてみようというための検証だからだ。

もともとこの比較はアンフェアと言わざるをえない。今まで半世紀やってきた「八ツ場ダムの全事業費」と「代替案の事業費」ならまだしも、「八ツ場ダムの残事業費」と「新たに行う代替案(どんなものを出してくるのかは興味津々だが)」の比較なのだから。前者が安いに決まってると考えるのが常識だし、この常識を常識的に判断すれば、この検証は「ダムが最も安い」というダムありきの結論を出したいのだろう、と考える。こうした批判には全うに答えることができずには客観性のある検証とは言えない。「ダムありきではない」とアカウント(説明)する責任は検証者にある。

事業費が21.7億円安くなるというのであれば、その裏付けが必要だ。
ただ安くなると言われても信用できない。なんども言うが、
工費も事業費もどんどん膨れ上がってきたのだから
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/index.html
(なお、これは日本だけでなく世界的な傾向で
 小さく生んで大きく育てるのがダム業界である)

ところが、せっかく珍しく誠実に折り返しお電話をくださった関東地方整備局ご担当者は、18日夜、一般論で答えてきた。

継続的な地質調査や設計によって・・・とか、ダム本体の基盤を立てるところで、地質が弱い場合、掘削した上でやるが、それが少なく済んだり、コンクリートが少なく済んだり・・・・と。

「それは何年か前にありましたね、基盤のところを削るのが少なく済んだとかで、ダムを低くして予算が下がった。あれのことですか?」(私の心の中は「それは前回の基本計画の変更に反映されているはず」)

官僚さん「あれとは違います」

「そうですよね。幹事会で、都県の人だって「裏付けをと言いたくなる」と言ってましたよね。何と何を比較して安くなることが分かったのか、それを14日も昨日もお尋ねしたと思っているのですが・・・」

ということで、再び、折り返しご連絡をいただけることになりました。誠実さに感謝したいと思います。

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