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2011年2月 5日 (土)

八ツ場ダム受益者 国会質問に立つ

関東地方整備局からの回答はない。「工事費は何故安くなるのか」という記者への回答には裏付けはなく、建設費は21.7億円安くなるという都県への説明には正当性がないと見なすしか、現時点ではできない。

2011年2月4日 (金)衆議院予算委員会の
自民党の佐田玄一郎衆議院議員の国会質問を見てみた。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40768&media_type=wb&lang=j&spkid=19611&time=00:09:52.1

ブンブン、キンキン、セツセツと大畠新国土交通大臣を攻めあげている。
主に3つのメッセージが伝わってきたが、どれも一皮めくると痛い。

◎「これも読まないで秋までに結論か?」とブンブン
八ツ場ダムをいつまでに検証するのか、秋までか、なぜそう言えるのかと振り回していたのは、「今後の治水対策のあり方について 中間とりまとめ」(73頁)2010年9月27日だが、これは“有識者”が書いたことになっているとりまとめ。

しかし、検証に使われているのは、上記のたった2日後
河川局長(その後、技監にご栄転)が配布したこちら。↓
ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目(35頁)
http://www.mlit.go.jp/common/000125234.pdf 2010年9月29日

佐田議員の勘違いなのか意図的なのか、
質問者自身が「読んでいない」のかと首をかしげた。

◎「裁判で八ツ場ダムは必要だと言っているのに」
「なぜ基本高水の検証が必要か」キンキン

調子に乗りすぎて口がすべったのか、これも痛々しかった。
都県の八ツ場ダム向けの支出が違法であると言えるかどうかを判断した地裁判決を読み上げて、国の事業である八ツ場ダムを裁判が必要だと言ったとがなり立てる姿は痛かった。

八ツ場ダム住民訴訟は、全国の国民にかわって、隠されていた基本高水の闇に光をあてるために重要な役割を果たしている最中だ。裁判を通して原告達が入手し、分析した結果から言えることについて、自民党の河野太郎議員が質問し、馬淵前大臣が(資料の非公開理由や存在については官僚に騙されてしまったが)真実の一部を答弁したからこそ、国交省が長年にわたって隠してきた基本高水の算出根拠のトリックが明らかになり、基本高水の検証が必要となった。

この経緯を知らないのか、知っていて追及ありきの質問か。もとより日本の行政訴訟は原告側に不利な発展途上の制度。司法制度を改革できる国会にあって、その欠陥を指摘せず、行政側につく代議士の姿は見苦しい。

◎「地元の人がお気の毒だから」セツセツ・・・実は質問者本人が利害関係者
終始、地元の人の怒りを盾に八ツ場ダムを一刻も早く建設すべきと攻め上げた。しかし、自分自身が八ツ場ダム事業の受益者であることを言わずに攻め上げたのは痛い。2010年3月5日には衆議院国土交通委員会でこんなやり取りがあった(下線は私の加筆)。

○中島(正)委員 次に、資料一の八番を見てください。佐田建設というところが一者応札をしております。この佐田建設は、自民党佐田玄一郎衆議院議員の祖父に当たる元参議院議員佐田一郎さんが設立された会社で、平成十六年四月まで、佐田玄一郎衆議院議員のお父さんが代表取締役をしていた会社です。
 さらには、資料五を見ていただければわかるように、昨年の八月三十日現在で、佐田衆議院議員が、佐田建設の株を二十二万五千八百七十五株保有しておられます。会社というものは株主のものです。また、資料三のような、八ツ場ダム受注業者からの献金状況もございます。資料四は、その献金業者の受注状況でございます。
 大臣にお伺いいたします。一般的に、ある公共事業の受注業者から多額の献金を集めている議員が、その公共事業の再開を国会質疑で主張することをどのように思われますか。(発言する者あり)

○川内委員長 御静粛に。

○前原国務大臣 国会議員は、地元から選挙で選ばれてきているわけでありまして、この場で発言をすることはすべて妨げられるものではございません。ただ、他方で、これは一般論として申し上げますと、建設業、公共事業を受注している企業から多額の献金をもらうというのはいかがなものかという思いを持っております。

○中島(正)委員 だとすれば、大臣にお伺いいたしますが、八ツ場ダム工事の受注をしている佐田建設の株主が、八ツ場ダム受注企業から四百四十六万円の献金を集めている佐田議員が、八ツ場ダムの再開を国会質疑で主張したことをどのように思われますでしょうか。(発言する者あり)
~~~~~~~続きは議事録検索でhttp://kokkai.ndl.go.jp/)~~~
(この質問議員がその後、政治資金問題で民主党を離党という状況だが・・・)

佐田議員だけではない。この地域は「政治家」の裏看板が「八ツ場ダム受益者」である“秩序ある”地域であり、住民代表として出てくる“住民”にも受注者が含まれている。

言論の自由がない“秩序ある”地域だ。
平穏に見えた観光地エジプトと今の姿は、
日本の各地にある姿であり、今はまだ見ぬ姿でもある。

●来週7日に八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第4回幹事会)がある。

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