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2011年3月29日 (火)

机上の計算委員会(結論の一つ)

昨日、2011年3月28日、「日本学術会議 土木工学・建築学委員会河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会」が乃木坂で開催された。その前提をこちらで書いたが以下が本題。

この分科会のミッションは、八ツ場ダムの前提となる利根川の基本高水の計算手法に問題が見つかったので検証せよ、という元馬淵国土交通大臣の命令に対し、国交省河川局長が、第三者として検証を依頼した日本学術会議の命を受けて、その検証を行うこと。

昨日の分科会では、しかし、90%以上の時間とエネルギーが、その検証過程を議論することではないことに割かれた。(その検証はワーキンググループで少人数で行っており=非公開の場)

国交省は、その計算手法の問題を国交省自ら総括する責任を放棄して、新たな計算手法を出すので問題をすり替えようする策だと私は見ているが)、その手法についてのヒアリングを分科会として行ったのが昨日の会議の内容だった。

● 昨日の会議の結論の一つは、「国交省が新たに作ってきた基本高水の計算手法はおかしいので持ち帰って検討しなおせ」ということだ。

計算手法を従来のやり方と変えるのであれば、現行のやり方にどのような問題があって変えるのかを説明せよ。計算手法を変えるのなら、何故、通常の河川工学ではやらないやり方で計算手法(*)でやるのかの説明をせよ」という委員達のあらゆる角度からの質問に対して、国交省がまったく説明ができなかったからだ。

回答をするのはもっぱら関東地方整備局の柿崎河川調査官。

谷誠・京都大学教授、椎葉充晴・京都大学教授、田中丸治哉・神戸大学教授、窪田順平・大学共同利用機関法人人間文化研究機構准教授から異口同音で出た同種の疑問を、中盤で一端、小池俊雄東京大学教授(委員長)がまとめた。

そして、「持ち帰って検討していただく。そういうことでいいですね?」と委員長が国交省側に振ると、下っ端の柿崎氏が同関東地整の山田河川局長の顔をみて、局長も左右の人をキョロキョロと見て、結局、柿崎氏が答えた答えが(明らかに答えを持っていないので)またしても答えになっていないので、最終的に、「あ、俺かよ」というタイミングで、山田河川局長が、「私は頭が悪いので(笑)今すぐにはなんとも・・持ち帰って検討をします」と答えていた。

(*)パラメータであるK、P、TL、f1,Rsaの設定の仕方が通常では考えられない手法になっていた。

前のコマで述べたように、「基本高水」自体が「治水のための机上の計算論」である。計算が合い、計算式の理屈が通れば、科学的にはその解(最終的な結論となる基本高水)がなんであれ可能。それが科学であり、科学の限界はそこにある。このことがまず基本だ。

言い方を変えれば、出そうとする結論に合わせる計算手法を作ることが可能だということだ。

委員の皆さん達も質問をされていたが、パラメータを途中で変えて計算をするのでは意味がないのではないか?どういう理解をされていますか?と終了後のぶら下がり取材で質問をすると、「工夫をしているということだと思いますよ」と委員長。その「工夫」の仕方がおかしいよ、理屈に合わないよということで、差し戻されたのが昨日の国交省だ。

そもそもこの分科会が設置されることになったのも、国交省がその「出そうとする結論に合わせる計算」をする上で、本来は変化させてはいけないはずの「パラメータ(定数)」を、洪水のたびごとにバラバラと変えていたことをを馬淵元国交大臣が衆議院で答弁し、そのことを内緒にしていたまま「計算があっています」と結論していたことが明らかになったからだ(一般人は通常これを「隠蔽」と「鉛筆ナメ」=「嘘」という)。

昨日は、何人かの委員が、しきりと上品な言い方で、この点、分科会の意義を再確認していた。

●私が国交省と一般の普通の人々のために、勝手ながら、意訳をしてしまえば、こういうことだ。「鉛筆ナメがバレてこの分科会ができたんだから、どこで鉛筆をなめていたのかちゃんと白状しなさい。鉛筆ナメじゃないというなら、説明して疑いを晴らしなさい。また、新しい計算手法を発表するなら、鉛筆ナメをしていないことをしっかり証明しなさい。そうでなければまた鉛筆ナメと言われて禍根を残しますよ」ということである。(この翻訳に間違いを見つけた方はまさのあつこまでご連絡のほどヨロシクお願いします)

分科会は国交省が呈している問題の本質を突いたと思う。

●なお、この分科会を「治水の前提を問わない分科会」と称するのは、利根川の基本高水は時間の経過と共に大きくなってきており、この分科会ではそこは問わないという意味です。
前提にも書いたように実態として、「机上の計算」以外のミッションは持っていない委員会であるということを理解した上で取材や傍聴をすることが重要かなと思います。一方でしかし、分科会には、その前提を越えて、研究者の良心を見せて欲しい。

●利根川の基本高水は時間の経過と共に大きくなってきている件はこちらに↓
ダム見直しの失敗(その10)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-643f.html

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机上の計算委員会(その前提)

昨日、2011年3月28日、「日本学術会議 土木工学・建築学委員会河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会」が乃木坂で開催された。

この分科会の性質を一言で言えば、「治水の前提を問わない分科会」である。「基本高水」自体が「治水のための机上の計算論」である。計算が合い、計算式の理屈が通れば、科学的にはその解(最終的な結論となる基本高水)がなんであれ可能。それが科学であり、科学の限界はそこにある。このことがまず基本だ。

たとえば、今回の未曽有の東北関東大震災で「お・は・し・も」を合言葉に陸前高田市にある350人前後の小学校の小学生全員が助かった話をTVでやっていた。「押さない、走らない(走ったけどね)、喋らない、戻らない」の日ごろの訓練を生かして、津波の大きさを見ながら、避難先を(この避難先では危ないと)冷静に判断してさらなる高台へと移動して難を逃れた。

命を守る(治水)とはそういうこと<もしものときに自衛ができるかどうか>であり、机上の計算とはまったく別ものである。その基本を間違うと、1997年河川法改正で、基本高水を設定する「河川整備基本方針では住民参加を拒絶し、「河川整備計画」で必要とあらば意見を聴く(聞きおく)としたつまり1997年以前の治水のあり方とまったく同じ治水のあり方を踏襲するだけの場となる。

終了後のぶら下がり取材でいくつかの確認質問の後、「今日の議論を聞いていますと、パラメータの設定の仕方でどうにでもなるのが貯留関数法であり、上流には十分な雨量観測計がなくてデータが十分でないという問題もあり、これまでには貯留関数法の問題自体が指摘されてきました。だからこそ、ダムの是非論で基本高水が問題になってきました。人々が分からないこのような議論よりも、「既往最大」という考え方を取った方がいいように思うんですが、どう思われますか?」

と小池委員長に最後に質問をさせていただきました。(もちろん「既往最大でいいじゃないか」という結論を出すことはこの委員会のミッションではない。それは分かった上であえて質問をさせていただいた。)「そちらの方向に行きつつありますね」と一般論をおっしゃられた後、小池委員長が言った言葉「今回の震災を受けて、これまでの想定でいいのかということもあるいは結論の中で触れるかもしれない」というところが、実は重要ではないかと思いました。それはおそらく、未曽有の洪水を想定するという意味ではなく、小学生たちが教えてくれたような身の守り方という基本が抜けていれば、どんなに立派なハコモノやその前提の計算式ができてもダメなのだという意味だと思いたいです。

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2011年3月28日 (月)

知事選

●国民全体の罪だ…石原知事「天罰」発言
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110326-OYT1T00223.htm 
(2011年3月26日09時44分  読売新聞)

うーむ。比べて読むと↑↓4年後は田中優さんを都知事にすると、
日本は大きく変わる可能性が出てくるのではないかと思ってしまった?(ご本人にはとても迷惑でしょうが、勝手に言いますけど。)

●田中優×小林武史 緊急会議(1)
  「今だからこそできる話がある」
http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110318_4983.php 
●田中優×小林武史 緊急会議(2)
  「新しいエネルギーの未来」
http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110319_4986.php 

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2011年3月27日 (日)

「未曾有の津波」は東京電力を免責するのか

「快文書」と呼ばれる「19兆円の請求書」と共に、以下も合わせてお読みいただき、その後も、脱力し過ぎずに、暗黒時代を終わらせようという明るいエネルギーがわいてきますように。

●『「未曾有の津波」は東京電力を免責するのか─
土木学会指針と電力業界の関係─』
(2011年3月22日)
http://www.isep.or.jp/images/press/report_0322.pdf
環境エネルギー政策研究所 田中信一郎客員研究員

●なお、上記に出てくる「近藤徹」前土木学会会長について、勝手ながら補足させていただきます。
このペーパーにもあるように建設省OB(元建設技監)★ですが
その後、特殊法人水資源開発公団 最後の総裁★↓
独立行政法人水資源機構 初代理事長★↓
(財)水資源協会 最後の理事長★(2010年6月に解散) ↓
そして、土木学会会長★に・・・・・。

上記の機構や協会の総裁や理事長を務める傍ら、社会資本整備審議会河川分科会河川整備基本方針検討小委員会の委員長を務め、一級河川のほとんどの方針を決定づける審議を行い、今、予算がついているダム事業の根拠付けをしてきた方です。

言うまでもなく、水資源機構はダムを作るための特殊法人の生き残り、水資源協会は八ツ場ダムを始め各地のダム関連事業を受注していた公益法人です。

ですから、このブログには何度も登場しています。お時間がある方は以下もどうぞ。

●(24)22 辻褄が合わなくなるV
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/2422-v-d589.html
●最後の選択肢としてのダム 2010年5月 2日 (日)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-68a9.html
●川を住民の手に2007年2月17日 (土)

http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a975.html
●抱腹絶倒的悲劇 2006年5月10日
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_4b8b.html 
故人姫野雅義さんのブログにも登場
●9月26日(月) 晴  13年前へ時間旅行

http://himeno.exblog.jp/3533048/

こんな研究者もおられることを胸に、2011 3 26 藤田祐幸講演 長崎
http://www.youtube.com/watch?v=3UAY2oXyInk

明日からは
●利根川の基本高水流量を検証する日本学術会議の分科会の第3回~5回
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html

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2011年3月26日 (土)

投資家さんへのベターな判断材料

原発事故のあおりで、水力発電が脚光を浴びそうなので↓
(ダムに強いハザマ新高値、水資源に恵まれた水力発電へ見直しも
http://www.asahi.com/business/stock/kabuto/TKZ201103250002.html
朝日新聞2011年3月25日)
釘を刺しておきます。

水力発電ダムの増強は考えない方が賢明です。

1.すでに新たな適地はない。
1996年に国交省河川局が河川審議会ですでに認めています。

2.ダムはしばらくすると迷惑なバケモノへと変わって行きます。
このページの写真を見て、少し冷静に考えていただければと思います。
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-39e7.html 
このページの下の方を辿っていくと、
愛知県設樂町の伊奈さんがコメントをつけてくださっています。
私が現地で見聞きした話とも重なりますので、以下、それを抜粋します。

愛知県設樂町の伊奈さんのコメント
「ところで、小生20年ぐらい以前に佐久間ダム湖畔の富山中学校に教頭として3年間勤務した経験があります。毎日佐久間ダム湖を見つめて暮しました。今回の写真のように渇水になると舞い上がる砂が並大抵でなく、洗濯ものは外に干せません。学校は運動場が温室のようにガラス張りのドームで覆われているのですが、砂が噛んで天井の開閉がほとんどできません。たまった水は臭く、汚くアオコといわれるプランクトンが繁殖し、生物がすめる環境に思えませんでした。

とりわけひどかったのは、ダム湖に溜まったヘドロの処理でした。ダムサイト近くに粒子の細かいもの(ヘドロ)がたまるのですが、これを電源開発から依頼された船(蒲郡の業者)が吸い出し、・・・・これをどうするのかと思いきや、上流に持って行ってまた捨ててくる。永久運動ですね。 一方、川砂をとっている業者(設楽町の兼松採石、会社は我が家の隣、設樂ダムでは原石山の持ち主)があり、これはできるだけダム湖の上流の砂(上流ほど砂粒が大きい)をバキュームでくみ上げ、水と砂を分けて集めている。兼松採石は独占企業で富山村が事業に参入しようとした時、猛烈に反対し、実現しなかった。

一方、佐久間ダム湖は自殺のメッカ。私が勤めた期間だけでも何人もの自殺者があり、ときどき川砂あつめのバキュームが死体を吸い上げる。
この汚く、臭い水が、導水路で宇連川の支流、亀淵川に入るようになっている。東三河の渇水時対策で、いざという時だけしか使わないが、この水が豊川用水に入り、都市用水に使われると思うとゾッとする。

砂に埋もれた佐久間ダムを今後どうするつもりか?佐久間ダムだけの問題ではないと私は考えます。多くの人に現実を知っていただきたいですね。」

3.経営リスク
そんなにグズグズしているなら
もう川辺川ダムでは発電しません!と
電源開発株式会社が九州地方整備局長に断った
最後通告
はこちら→「index5.pdf」をダウンロード  
関係記事はこちら↓
●電源開発が川辺川事業ダムから撤退、国交省に通知
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20080707-3239816/news/20080713-OYS1T00369.htm  2007年6月16日  読売新聞
満身創痍で法令遵守が危うい川辺川ダム計画
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_99a3.html
2007年8月31日 (金) ↑(グローバルネットからのまさのあつこの記事転載)

4.地域分散型エネルギー
これから、投資するなら、小水力発電でしょう。
(全国小水力利用推進協議会さんウェブ→http://j-water.jp/

投資家は、経済のみならず環境に対しても社会的な責任を有しているはず。人間にとって居住可能な、生物にとって生息可能な自然環境を守っていくことが何よりも重要であることを、私たちは今回の原発事故からも改めて学んだのではないでしょうか。

まさのあつこ

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2011年3月25日 (金)

人々が語り始める社会のあり方

内富一さん(ご所属はジュビリー関西ネットワーク/ATTAC京都)が、あるMLで東電の損害賠償について重要な問いかけをしていた。同様の考えを巡らせている人もいるのではないかと思うので転載許可をいただいた。文中の「原子力損害の賠償に関する法律」については、正確を期して下に関係条文を載せます。なお、送電線に関しては、内富さん曰く、「電源開発がもっているものがあるはず」とのご指摘。この点についてはこちらのブログでは現時点では未確認のまま転載します(長文失礼)。(太字はby me、リンクも私が勝手につけたものです

~~内富一さんの問いかけ~~~~~~~~~~~~~~~
今回の原発事故について賠償責任が問題になりつつあります。21日に京都で行った色平哲郎さんの講演会では、フロアからの報告ですでに関西では被災地から避難してきた被災者からの損害賠償訴訟の話も出ていると報告されていました。

この記事を読んで、なぜ、東電は財界の大好きな「自己責任」で無限賠償責任を追わないのか、なぜ、国家賠償の上限が1200億円なのか、合理的な根拠が理解できませんでした。どちらにも無限に責任があるように思いますし、税金を東電救済のために使うことの是非もあるように思いますし、田中優さんが言われるように、この機会に東電の送電網を国家管理下において電力自由化(再生可能エネルギーを自由に送電できるようにする)のチャンスだという議論もありますし、この問題についての原発反対派・賛成派含めての開かれた議論が必要ではないでしょうか(21日の京都での講演会では、脱成長論の中野佳裕さんから、今回の原発爆発事故を「数ある原発事故のひとつ」として、事故解決後に再び原発推進政策や経済成長政策に回帰することは許されず、原発奴隷制のような不公正な社会システムそのもの を問い直す機会としなければならず、そのためには原発反対派が集まって反原発総決起集会をするだけはあまり意味は無く原発推進・容認派の市民も広く巻き込んで社会正義や民主主義のあり方から原発の是非を問い直す「コミュニケーション」の機会とするべきだとの問題提起があり、大いに考えさせられました)。

これから徹底的な福島第一原発爆発事故の責任をめぐっての徹底検証が求められていますし(すでに「東電(一人が)悪玉(悪者)」論が準備されて、政府や原発推進勢力=原発輸出の民主党や原発を実際に「僻地」に押し付けてきた自民党や国家議員の政治責任のあいまい化がはかられつつありますし、自民党などは「原子力政策の転換」を唱えて統一地方選に対処しようとしていますが、こうした政党や政治家のこれまでの「原発推進」の綱領や発言や動画など動かぬ証拠をすべて集めてHP上にアップして責任追及してはという話が今日の大阪での世界社会フォーラムや色平哲郎さん京都講演会の交流会で出ていました)、これまで原発推進を掲げてきた政治勢力への壊滅的な打撃を与える選挙運動も求められているかもしれません。(略)(最優先すべきは被災者支援・復興支援であることは申すべきもありませんが)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(注)
●法律を読むことに慣れていない方はこちら(電事連Web)http://bit.ly/4mXbl9

●ちょっと読んでみようという方は以下↓
原子力損害の賠償に関する法律 
(目的) 第一条  この法律は、原子炉の運転等により原子力損害が生じた場合における損害賠償に関する基本的制度を定め、もつて被害者の保護を図り、及び原子力事業の健全な発達に資することを目的とする

(無過失責任、責任の集中等)
第三条  原子炉の運転等の際、当該原子炉の運転等により原子力損害を与えたときは、当該原子炉の運転等に係る原子力事業者がその損害を賠償する責めに任ずる。ただし、その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるときは、この限りでない。 (略)

(損害賠償措置を講ずべき義務)
第六条  原子力事業者は、原子力損害を賠償するための措置(以下「損害賠償措置」という。)を講じていなければ、原子炉の運転等をしてはならない。

(損害賠償措置の内容)
第七条  損害賠償措置は、次条の規定の適用がある場合を除き、原子力損害賠償責任保険契約及び原子力損害賠償補償契約の締結若しくは供託であつて、その措置により、一工場若しくは一事業所当たり若しくは一原子力船当たり千二百億円(政令で定める原子炉の運転等については、千二百億円以内で政令で定める金額とする。以下「賠償措置額」という。)を原子力損害の賠償に充てることができるものとして文部科学大臣の承認を受けたもの又はこれらに相当する措置であつて文部科学大臣の承認を受けたものとする。

(国の措置)
第十六条  政府は、原子力損害が生じた場合において、原子力事業者(外国原子力船に係る原子力事業者を除く。)が第三条の規定により損害を賠償する責めに任ずべき額が賠償措置額をこえ、かつ、この法律の目的を達成するため必要があると認めるときは、原子力事業者に対し、原子力事業者が損害を賠償するために必要な援助を行なうものとする。
2  前項の援助は、国会の議決により政府に属させられた権限の範囲内において行なうものとする。

第十七条  政府は、第三条第一項ただし書の場合又は第七条の二第二項の原子力損害で同項に規定する額をこえると認められるものが生じた場合においては、被災者の救助及び被害の拡大の防止のため必要な措置を講ずるようにするものとする。

~~~~~~~~~~~~~

何かが大きく変わろうとしていますよね。その何かを確かなものに!

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来週から日本学術会議の連続分科会

充実したリンク集となっている八ツ場あしたの会へのリンクを張ります。

原発とダム(2011-03-17)
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1194
・国策である原発とダム 12の共通点、
・タイ副首相、原発導入断念を明言などの多くの国際情報、
・福島原発事故を考えるための参考サイトを各分野から集積
技術者(故人・福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人)による現場からの告発
福島原発の建設に関わった元GE技術者・菊池洋一さん講演
リンク先に飛んで12の共通点上記2つは必ず読んで欲しいと思います。

ダムと地下水(福島原発事故による放射能汚染)(2011-03-25)
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1202

●東北関東大震災によるダムの被害 国交省報告にもリンク
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1199

そして
● 来週連続して行われる日本学術会議の基本高水分科会スケジュール
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1186

思うところとても多し。

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2011年3月24日 (木)

残念ながらつながったダムと原発

水道水の放射能汚染 の事態となり、

八ツ場ダム事業を続けることの是非は、
今回の福島原発による放射能汚染とつながってしまった。

ここまでの災難(原発人災)は予想していなかったと思うが、
八ツ場ダムができると地下水を放棄しなければならないことになっている
東京都や千葉県の少なくない自治体で、
「平常時はもとより、渇水時や震災時においても身近に利用できる貴重な水源である」などの理由で、2003年から2004年にかけて、意見書採択や要望書の提出がおこなわれていた。

そのことをかろうじて2005年に記録しておいた。
(初期のダム日記2をいつの間にかアーカイブにしてくれたViva!さん!有難う!)

2005年08月19日 自治体議会と八ッ場ダム 
http://www.viva.ne.jp/blog/wonwonatsuko/archives/cat_yamba.html 
(カテゴリー: 八ッ場(やんば)ダム )

ダムができると地下水を放棄しなければならないというのは
ダムの水は安定しており、地下水の水は不安定だという理屈に基づき
全国的に国交省が浸透させてきた論拠なのだが、
もちろん「地下水が不安定」というのは机上の空論(ダム推進の理屈)であり、
実際には、地下水はウマイ、安い、安全、
そして何よりも地域分散型だから災害時に安心と、
ダムの水に比べて利点が盛りだくさんだ。

なぜ、遠くのダムで貯めて(水を取る権利を派生させ)、
近くの浄水場でお金と時間とエネルギーを使って処理するのか、
なぜ、地域で地下水を汲み上げて済んでいるものをわざわざ止めてまで
税金を使ってダムを作るのか、まったく不合理であり
自治体として正式に意見書を出しても、
なぜか、自治体はダムの水を押し付けられる・・・それが水利(ダム)行政
だった。

●今回、武蔵野市は以下のようなお知らせを出している
武蔵野市の水道水は、約8割が市内の深井戸水、残り2割が都水です
(武蔵野市のウェブ「2011年03月23日【緊急のお知らせ】乳児の水道水摂取について(23日午後10時)(総務課)」より)
http://www.city.musashino.lg.jp/cms/news/00/01/65/00016524.html
そう言える自治体の住民の方々は、自分たちの議会が正しかったのだと
胸を張っていることだろう。
しかし、この先、八ツ場ダムができれば、その地下水を放棄させられ、
高い税金や水道料金を払った上に、表層水を飲まされることになります。

●ちなみに、2004年9月議会で「多摩地域の地下水を水道水源として安定的に飲み続けることを求める意見書」を出したのは、武蔵野市の他、小平市、多摩市、国立市、西東京市、小金井市、日野市、昭島市、国分寺市

●以下は、上記アーカイブからの再掲です。(太字は私によるもの)

市長会から06年度の東京都予算編成に対する要望事項に、「多摩地区の上水道用地下水の活用について」という項目が入ったそうです。内容は以下の通り。
~~~~~~
要望事項18 「多摩地区の上水道用地下水の活用について」 要望先 水道局
(要 旨)
 多摩地区の取水用井戸の積極的な活用をはかり、河川水と地下水の割合については現状の割合を確保されたい。

(説 明)
 多摩地区の地下水は、地盤沈下が沈静化した昭和60年代以降、日平均排水量127万トンと29%の揚水実績があり、平常時はもとより、渇水時や震災時においても身近に利用できる貴重な水源である。
 また、地下水は「おいしい水」の要件とされる適度なミネラル分を含み、水温も年間を通じてほぼ一定している。
 都水道局は平成15年度に策定した「多摩地区水道経営最善基本計画」に基づき、統合25市町への業務委託を解消し、平成24年度を目途に都水道局が直接運営する移行計画を推進中である。
 移行後においても、都水道局が保有している260本の取水井戸の計画的な更生工事と取水ポンプの更新を行うなど維持管理の充実と積極的な活用を継続し、安全でおいしい水の広域的な確保を図られたい。
~~~~~以上、アーカイブより~~~

●なお、22年度の東京都予算編成に対する要望にも
「多摩地区の上水道用地下水の活用について」(P30)という項目が入っています。
http://www.tokyo-mayors.jp/katsudo/pdf/3-3-22environment.pdf 
東京都水道局は、これをどう受け止めたのでしょうか。
今度も無視をしたのでしょうか。今後も無視をするのでしょうか。

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2011年3月23日 (水)

「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」

●これは必読!
レポート『「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」への提言』
http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_Strategy110323.pdf
Ver.0 2011 年3 月23 日 環境エネルギー政策研究所 から転載

それから、今後も出てくるであろうこうしたニュースには↓
●原発から40キロの土壌、高濃度セシウム 半減期30年
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103230215.html
2011年3月23日朝日新聞

●原子力資料情報室の「放射能ミニ知識」がとても参考になります。
http://cnic.jp/modules/radioactivity/
たとえばセシウム137。
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/13.html

本日もまた自分のためのメモ状態のブログになっています・・・。

上記の環境エネルギー政策研究所の提言に「2011 年3 月11 日は、日本にとって、明治維新、太平洋戦争敗戦に次ぐ、歴史的な「第3のリセット」の日となる。もはや過去の体制には戻れないし、戻ってはならない。震災による数多くの犠牲はもとより、福島原発事故という「人災」が私たちに与えたとてつもない恐怖や今後長い年月にわたって向き合わなければならない放射能汚染という厄災を捨て石にしてはならない。」とあります。本当にそうだと思います。

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2011年3月22日 (火)

八ツ場ダムアンケートと放射能汚染

●都知事選立候補予定者への八ツ場ダム問題アンケート結果が
「八ッ場ダムをストップさせる東京の会」から届きました。
八ツ場あしたの会のウェブサイトにリンクを張らせていただきます
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1198
都知事選挙は日本の政治の象徴でしょうか。
『「八ッ場ダム建設中止」という判断を支持する』と2009.12.16にブログで書いていたワタミ会長はなんと八ツ場ダム賛成に心変わり
・ 失言に失言を重ねている現役知事
 (失言集ができているんですね)
・ 二大政党制下で衆院選惜敗からの復活を狙う小池晃氏
・ あちこちの選挙に出没する発明家
・ 宮崎をどげんかせんと言っていた方は今日表明
・ ひっこんだ神奈川県知事はなんだったんでしょう?

今日の有難うはこれ。コツコツと誰かのために作業をしている人がたくさんいるからニッポンは大丈夫!と思える。↓
被災者受け入れ自治体リスト(住宅や体育館)
http://d.hatena.ne.jp/kizuna311/ 
東日本大震災 - 避難所情報(お見舞いを申し上げることしかできないのが心苦しい)
http://www.google.com/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_shelter.html

放射能汚染のニュース
水道水
海水 

放射能汚染のデータ
福島県における水道水中の放射性物質の検出について(厚生労働省3月22日)
環境放射能水準調査結果(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/22/1303954_2213..pdf
全国の放射線モニタリング状況(文部科学省) 
各都道府県のデータを見ることができますよ↑ 

東電の記者会見をケーブルテレビで見ました。放射能汚染のことを「放射線の評価」と言い、福島原発から避難者への本来なら「補償」というべきところを「救済」と表現したことに精神的な吐き気を覚えました。

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2011年3月21日 (月)

少し先を見通したいためのヒント

神奈川県の放射線量でグラフを作ってみたものの
困った。その意味を示す分かりやすい目安がない
と思っていたら、要点と共に流れてきました。以下と照らすと、神奈川県では0.05マイクロシーベルトあたりなので、現時点では黄色信号にもほど遠い数値であることになります。皆さんの自治体ではどうですか?

スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)の山内正敏さんのページ。
『どこまで放射線レベルが上がったら行動を起こすべきか(赤信号と黄信号)』
が示されています。3月19日情報。以下のURLをクリックしてください。
●放射能漏れに対する個人対策
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html 

以下は、いくつか、少し先を見通したい方へのヒント

●福島原発、政府賠償1兆円超も  例外規定を初適用へ
http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack_c.cgi?c_main+CO2011032001000542_1 岩手日報2011年03月20日
↑このニュースを読み、私は単純に「素朴な反応として、そりゃ、全額東電負担でしょ?と思うのは私だけでしょうか?それで結果的に、電力料金が上がって、節電→省エネ→オルタナティブ電源ということでいいんじゃないでしょうか? PPPの原則から言っても国がケツをふくのは基本的におかしいんじゃないでしょうか?」(毎度、言葉遣いが乱暴であいすみません)と反応したら、以下のサイトが矢のように帰ってきました。

読んでポン!と膝を打ちました。そんな手があったか!↓

●田中優×小林武史 緊急会議(1)
「今だからこそできる話がある」
http://www.eco-reso.jp/feature/cat1593/20110318_4983.php 
↑お二人の「"元通り"にすることではなく、"よりよい仕組みを作る"こと」のメッセージ。いろいろなものに通じますね。

●日本の何が揺らいでいるのか(日本ビデオニュース)
http://www.videonews.com/on-demand/511520/001763.php
司会:青木理(ジャーナリスト)、宮台真司(社会学者、首都大学東京教授)
ゲスト:飯田哲也氏(NPO環境エネルギー政策研究所所長)
報告:神保哲生(ジャーナリスト)
電話出演:佐藤栄佐久氏(前福島県知事) 他

早回しで聞きました。★佐藤前副知事によって語られた使用済み核燃料を巡る国との約束の反故のされ方は、工期延長を繰り返すダム作りにも通じる、と八ツ場ダム水没予定地の地元の方は思うはずです。 

● 飯田哲也氏(NPO環境エネルギー政策研究所所長による
http://www.isep.or.jp/images/press/script110320.pdf 
「最悪シナリオ」はどこまで最悪か
~楽観はできないがチェルノブイリ級の破滅的事象はない見込み~
環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也

ちょっと難しいけれど、このような議論のプロセスが有り難い。

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神奈川の放射線量(3月15日~18日)

神奈川の放射線量(3月15日から18日まで)を、
神奈川県の公表データからグラフにしました。
http://www.pref.kanagawa.jp/sys/bousai/portal/6,3982,14.html
ここから↑単位:nGy/hの方だけを使っています。クリックすると少し大きくなると思います。

15
2011年3月15日

16
2011年3月16日

17
2011年3月17日

18
2011年3月18日

というわけで、初日だけ数値に県内各地でバラツキがありましたが
2日目からはバラツキが減り、
3日からは何事もなかったかのように通常の値で推移しています。

3月17日と18日は反時系列に並んでいますので、ご注意を!

エクセルもこのまま載せます↓(ちょっと文句も書いていたり・・・・)上記のグラフをもっと大きく見たい方は下記エクセルをご利用ください。)「kanagawa.xls」をダウンロード

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昨日の補足情報

昨日、オーストリア国立中央気象地球力学研究所の「3月18日時点での3月19日~21日の福島原発の放射能雲のシミュレーションのようです」とご紹介したページですが、
http://www.zamg.ac.at/aktuell/index.php?seite=1&artikel=ZAMG_2011-03-18GMT09:52 
シミュレーションの説明文書について、ドイツ語が専門の夫さんを持つ友人が、ご参考までにと、翻訳してくださいました(昨日、速攻でメールを下さっていました)。

転載させていただきます。ただ放射能がご専門ではないので「単位については15ベクレル/10のマイナス3乗メートルは、メートルではなく分の可能性がある」とのことで、そこはご注意ください。また、「ペトロパブロフスクは多分、ペトロパブロフスク・カムチャツキーというカムチャッカ半島の南端近くにある町です」とのこと。

==以下、上記ページの翻訳情報======

危険地域での天候
現在のところ危険地域では、西の上層気流が支配的である。地表では比較的風が弱い。降雪降雨はない。その後風は南東の風に変わり、風力は強まる。日曜日にはその後南西からの前線が危険地域に達し、部分的に強い降雨(降雪)がある。前線の背後では再び北風が予想される。これによって東京圏の状況は再び危険なものとなりうる。

拡散の予測計算
拡散の予測計算は今のところ、主として海方向への広がりを示している。現在のところ雲は南東に向かっており、明日は北東の方向に向かう予定である。その後はしかし再び、日本の領土に雲が及ぶ。

色のスケールについて言えば、赤色の地域は事故の当初より最大100ミリシーベルト/時の放射能汚染が見られる地域である(IAEOからの情報による)。紫色の部分は従って、100ナノシーベルトの地域を表す。後者の値は年間の被爆量として考えても、誰もが浴びている自然の放射線量よりも低い。

群馬県高崎市のCTBTOステーションは3月14日の停電によって機能停止した。3月15日に報告があるが、これは追検査されていない。それによると、ヨード131やBA140等の多くの放射性核種が検出された。さしあたって、ヨード131の濃縮度は15ベクレル/10のマイナス3乗メートル。それに加えて日本からの放射能はロシアのペトロパブロフスク観測所に達した可能性がある。そこでは3月15日に様々な放射核種が検出された。しかしまだ追検査はなされていない。ヨード131の濃縮度は高崎に比べて、約4ベクレル程低かった。健康には支障のない値である。

==========

神奈川の放射線量も今からアップロードしますね

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2011年3月20日 (日)

オーストリアの専門家と日本の“専門家”

● こんなサイトが送られてきました。
ドイツ語はできないので、翻訳サイトで英語で見ると
オーストリアの国立中央気象地球力学研究所(独語→英語サイトからの私訳)による3月18日時点での3月19日~21日の福島原発の放射能雲のシミュレーションのようです。
http://www.zamg.ac.at/aktuell/index.php?seite=1&artikel=ZAMG_2011-03-18GMT09:52 
この↑下の方の日本地図、世界地図の動画をご覧下さい。翻訳はこちらに

以下のようなデータも別のソースから出ていますから、
このシミュレーションはハズレていると断言できる人はいない、むしろ、当たっていると言えるのではないでしょうか。(ちなみに神奈川についてはこちらに(2011.3.21追加))

●米で微量のキセノン133…日常の百万分の1
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110319-OYT1T00313.htm
(2011年3月19日12時22分  読売新聞)

このシミュレーションの素晴らしいところはどこだと思いますか?
政策決定に大きく影響するこうしたシミュレーションを
政府機関が発表する上で、そのシミュレーションを行った責任者の
専門家(博士)名をしっかりとアドレス付きで明記していることです。
専門家が責任を負い、政府が判断を行うというのは本来こういうことです。説明する責任を負う。しかも全世界に対して。

●オーストリア、都内の大使館を閉鎖 福島第1の事態受け
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3E7E2E7838DE3E4E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=ALL
日経新聞2011/3/16 8:43

今後、私はこのブログの主題へ戻っていくわけですが、
この主題に関しては、それとは真逆なことが行われてきました。

昨年、それまで疑われていた利根川の治水におけるシミュレーション(想定)のおかしさを証明する数値も出てきた、という段階になって
その根拠を示す資料が裁判の原告弁護団にたいして一部黒塗りとなり、
国土交通大臣に対しては、「まとまった資料がなくなった」とされ、
誰も責任をとっていない状態です。

そもそもそのシミュレーション(洪水想定)は誰がやったのかが明確にされていません。
想定の前提は何かそれは専門家と政府がつまびらかに説明できなければおかしい。
ところが、日本の河川行政の場合、“専門家”とは営利企業の「コンサル」で
しかも、そのコンサル名すら明かされず、説明責任も負わせていない。

(以下はその経緯のあらすじのかわりに。その続きも延々続いています)

①国交省河川局の操作・捏造が疑われているわけ
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-1a8a.html
②前置き(操作・捏造)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-4f74.html
③1.八ッ場ダムの基本高水はどうできているか
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/1-c0cc.html
④2.基本高水の計算に何が必要か
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/2-464a.html

まさのあつこ(いつも書き忘れるけれど^^;)

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判断力と決断力

想像力人脈構想力実行力判断力決断力なしに
現在社会で政治家なんてやって欲しくないと思う今日この頃。
多少どれかが欠けていても相互に補うことは可能だが
最低でもリスクを取って適時に判断して決断するということができなければ
想像力と人脈と構想力と実行力がどれだけあっても意味をなさない。

机上の計算とは違い、現実社会に100%の正解はない。間違っても今判断しなければリスクが増大(長期化、広範化)する点を見極める力がなければ首相にはなって欲しくないですね。

昨今の心配は被災者の自立復活と福島原発と共にリビア
今日の有難うは以下。

原典聖書研究さんに勝手にリンク(勝手にありがとう!)
●この「広瀬隆氏の報道告発」(3月17日のYouTube)は必見。
http://blogs.yahoo.co.jp/semidalion/44848035.html 
とにかく見て!騙されたと思ってじっと見て!

河野太郎さんの発信も堅調
CNNのアメリカ向け番組でのインタビューの一部 も興味深い。
 日本政府発表を疑う海外メディアに対し、
 “Red Tape(お役人仕事)”なだけだと、若干庇ってあげているのが、
 意外だけどさすが国会議員なんだなと思った。

この人が外務大臣ならいいが、個人的には
国土交通大臣に起用されたらもっと嬉しい。

河川行政については、現役のどの国土交通政務三役よりもいい仕事をしている
河野太郎議員の質問主意書と内閣答弁 

日本では何故か、「どうせ河野太郎でしょ」
という受け止めをする記者が多い。その「どうせ」という言葉は、
歪んでいるマスコミから言われた場合、一種の勲章だと思うが、
いい加減、色眼鏡をはずして中身をしっかり見て欲しい。

●もう一つ、大震災・原発危機 緊急提案
(中央大学教授・弁護士阿部泰隆)の転載「abe_prof.doc」をダウンロード

政府の動きに苛立つ人が多い中、行政法の大家である阿部泰隆教授が提案をしている。(追加)ブログはこちら→ http://www.ne.jp/asahi/aduma/bigdragon/

転載の許可をいただいた。刺激的な内容が含まれていることを言い添えます。「仮設住宅よりも、転居手当を」という提案に私も賛成です。皆で知恵を出し合い、選挙で選ばれた政治家がリスクをとって最終判断する。その当たり前の社会に近づいていけばいいのだが・・・

(福島原発の状況が当分は予断を許さない状況だが、そろそろ、このブログの主題に戻り、エンディングへと向かっていくことにしよう)

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2011年3月18日 (金)

薪ストーブとノコギリ

薪ストーブとチェーンソー(燃料がないからノコギリ)、
薪ストーブ設置熟練者とチェーンソー(ノコギリ)・マンを
派遣してはどうか?

被災地でとにかく人々が暖を取れるように
薪ストーブとノコギリを政府が輸送し、

それを追いかける形で
薪ストーブ設置熟練者とチェーンソー(もしくはノコギリ)を派遣し、

各被災地で被災者の中から体力のある精鋭に
薪ストーブ設置熟練者の下で、実地に学んでもらい
熟練チェーンソー(ノコギリ)・マン(林業従事者や大工さん等)の下で
実地に学んでもらい、2000を越える被災地にねずみ算式に
薪ストーブ設置熟練者とノコギリが増えれば

瓦礫の中から燃やせるものを少しづつ利用させていただき、
暖を取れるようになりはしないでしょうか。生きるために。

ヤカンや湯たんぽや大鍋や水・・・
そうした細々したものをそれに続いて一緒に送っていけば
少しづつ身体の外からも中からも暖かくなれるような気がします。

まず暖まる
灯油を待たずに被災地で自分たちが動けば暖まれるツールと
技術。それを可能にするモノと人を送ってはいかがでしょうか。

現地を見に行かないままでのアイデアで恐縮ですが。

●お金持ちのリビングに置くような豪華な薪ストーブじゃなくても
こんな薪ストーブ(価格3718円)
http://item.rakuten.co.jp/yamakishi/22706140/
2000箇所と考えれば800万円その倍でも1600万円。
どこかのダム工事を一つ止めればその十数倍すぐ送れる。

これは13,000円。
2000箇所に送るとして2600万円あればできる。

これは30,695円
これは6200万円あればいい。

送り続けなければならない灯油よりも、場所によってはよいのではないでしょうか。
http://brands.iiseikatsu.biz/stove/maki-stove/cate2/item8/index1.html 

●お金の工面の仕方ですが、私が長年、取材をしているダム工事で言えば、
小さなものでも1000億円、大きなもので1兆円。
ここここや、争点にあがっているダムを
ウチは後回しでいいです、と一つの県が判断をすれば
多くの人が暖まれます。

頑張れニッポン!

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今日の心配と有難う

心配の種と
●使用済み燃料、共用プールにあと6400本
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110318-OYT1T00021.htm
(2011年3月18日07時22分  読売新聞)

●有難う!フィンランドの見知らぬ方(に勝手にリンク)!
http://superfumifumi.blog62.fc2.com/

●朝日新聞 声欄 2011年3月17日(申し訳ありません、著作権侵害)
震災復旧に不急予算凍結を
無職  佐々木 克之 (札幌市中央区 69)
 水産庁職員だった現役時代、水産研究に従事して大船渡、宮古などの港に入り、豊かな漁場を実感した。その三陸沿岸の惨状を、信じたくない思いでテレビで見ていた。 
 菅内閣は「総力をあげて取り組む」と述べた。まずは救命・救援であるが、災害復旧には膨大な予算が必要となる。私は、人の暮らしに直結する福祉や医療などを除いて、不急の予算はとりあえず凍結することを提案したい。 
 例えば、ダムなどの大型公共事業を待っている人々は、我慢で協力。だが、復旧事業も公共事業であり、より必要な仕事が待っている。高速道路の無料化も被災地を除き、凍結。米軍思いやり予算も、米国に凍結を訴える。 
 中には不急ではないと頑張る官僚もいるだろうが、そこは管内閣の「国民度」が試されるところだ。 
 そして、このような措置を行えば、被災した人々は、多くの国民から支援されているという気持ちになるだろう。 緊急の必要性を真剣に検討することから、本当に必要なものも見えてくる。

●福島から関東で最も遠い神奈川県の放射線の数値はここから(下がっている・・・)
http://www.pref.kanagawa.jp/sys/bousai/portal/6,3982,14.html
神奈川県安全防災局危機管理部↑

エクセルに記録(ま)作成→「kanagawa.xls」をダウンロード

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2011年3月17日 (木)

カムサムニダ!韓国!

東日本巨大地震:韓国、日本に戦略物資支援へ
http://www.chosunonline.com/news/20110317000013 
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

<東日本大地震>原子炉の核分裂抑制するホウ酸、日本に53トン緊急支援
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=138261&servcode=A00&sectcode=A10
中央日報/中央日報日本語版 2011.03.17 08:49:31

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そんなところにあったのか、原発のウンコ

福島第一原子力発電所4号機で「使用済み核燃料」が出てきた。
あんな位置に「保管」していたのか!と唖然とした。

日本には原発ゴミを捨てる場所がない。
「使用済み核燃料」のことを知らない方は↓長いけど読んでいただければ幸い。

以下の写真は2007年に取材にいった高知県東洋町。
一度はその「原発ゴミの捨て場」の候補地になってしまった町で、
サーファーのメッカ。これがそのときに撮った写真だ。

Dsc_0151

「使用済み核燃料」とは要するに「原発ゴミ」。
やがて最終処分場に運ばれていく予定
予定というのは、今は捨て場がないから「貯蔵」するしかないのだ。
ウンコをポケットに隠し持っているようなものだ

日本各地の原発に分散し、プールに入れられて「あら熱」を取っている。
ガラス固化体(ガラスで固めて)に処理され、
キャニスターという容器にがんじがらめに入れられる。
その数、日本だけでガラス固化体換算で約2,4100分。
処理されて「高レベル放射性廃棄物」という名前に変わる。

この捨て場がない。人間のウンコなら数分で冷めるが、
この原発ゴミの「あら熱」が冷めるのだけでも30~50年程度かかる。

あら熱を取ってもなお、放射線の方は人間には耐えきれない、直接触れると瞬時に死ぬ高レベルなので、10万年間、人間の生活環境や生態系からは隔絶したところに処分しなければならない。放射線レベルが人体に影響がなくなるまでには10万年かかる。
原子力発電環境機構のパンフを見てください。↓ 
http://www.numo.or.jp/koubo/document/pdf/syobun_3.pdf

こんなやっかいな性質のウンコ、もとい、原発ゴミなので、
嘘みたいな話だが、
1.ロケットに積んで宇宙に捨てるか、
2.海底に沈めるか
3.それとも安定した地層に挟み込むか

マジメに検討され、
ロケットは発射に失敗して爆発する危険があるし、
海底では何かが起きたときに海洋環境に与えるリスクが高すぎる、
と、消去法で「地層処理」となった。
しかし、地震・火山および地下水列島ニッポン、「安定した地層」なんかない。
それでも他の選択肢よりは「より危険が少ない」と
見切り発車で「エイヤ」っと「地層処理」を選択した。

そんなアホな消去法をやっているのは日本だけだと思っていたら、先日、ドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」(世界初の高レベル放射性廃棄物最終処分場の建設を進めているフィンランドの「オンカロ」の話)を見ていたら、全世界で皆、そんな消去法で決めていたんだと分かってぶったまげた。

2007年に突然、町長がそんな処分地の候補地として手を挙げてしまった東洋町のケースでは、ただでさえ、消去法でしかない「地層処理」場である上によからぬ人々が絡んでいたので、エネルギー資源庁やNUMOを含め関係者に警告しまくり、現地取材に入ったその日に、推進した町長が辞任して、その話は消えてくれた

(その時に選ばれた町長は堅調で興味深い実に興味深いしユニーク
(上記リンク先は現役町長の日記(面白いので読んでね↑)

その後も、貧乏自治体の頬を札束ではるようなやり方で、日本の僻地が候補地として狙われた。今も狙われているが、原発から原発ゴミまで、首都圏のツケは全部、僻地が払ってきた。今回も。

その原発ゴミ、「使用済み核燃料」を一体どこに隠しているのだろうかと思っていた。当時、NUMOに聞いても「あちこち」という程度に曖昧だった。それが、まさか、稼働中の原発の建屋の中に「保管」していたとは!!!!

最近になり、米国もドイツも長年、最終処分場予定地だった場所を、断念するに到っている。

海水注入がうまくいかず、余所様の軍隊まで応援を頼み(有難う自衛隊!有難う米軍!)、送電線まで作ろうとしているのは、この処置が一時的な作業ではないことを、東電には分かっているからだ。今回あらわになった「使用済み核燃料」だけで考えても、事態はよい方向に向かっていると楽観視するのは余りにも危険過ぎる。

以下、当時書いた記事。

●核廃棄物の最終処分場候補地で起きた「世にも不思議な物語」
週刊朝日 2007年5月18日号
●それは、「闇」社会からもたらされた
高知県東洋町「放射性廃棄物処分地」騒動記
月刊「論座」2007年8月号
●「困窮自治体を札束で釣る放射性廃棄物の最終処分地」
週刊ダイヤモンド 2007年8月25日号

今後は、原発政策を推進する資源エネルギー庁の地下、
いや、頭上に原発ゴミの「保管」プールを作ってもらおう。
原発を輸出するというなら、外務省、民主党本部、自民党本部、
官邸に原発ゴミの「保管」プールを作ってもらってからにしよう。

原発に依存した現状に甘んじる各都道府県の庁舎にも
原発ゴミの「保管」プールを作ろう。
福島は首都圏のトイレじゃないぞ!
新潟は首都圏のトイレじゃないぞ!
各地は立ち上がり、
首都圏の人間は自分のポケットにウンコを入れて目覚めなければならない。
おはようございます。

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2011年3月16日 (水)

昨日公開すべき写真

昨日の日中に撮影されたものが、なぜ今日まで隠されなければならないのか、まったく分からない。今日までとめおいた理由は何でしょうか。

福島第一原発3号機と4号機の写真公開(2011.3.16)
http://www.youtube.com/watch?v=K4UnVRs9i8s&feature=player_embedded

過激な感情論を吐かせていただきます。「原発は安全だ」と言い続けてきた“専門家”、原発メーカー経営陣、資源エネルギー庁の高級官僚たちに、今、現場で作業をしている名もない作業員の作業を代わって欲しい。気になるのは、作業をさせている人たちに、危険を周知した上で作業にあたらせているのかどうかでもあります。

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単位 世の中の変わり目

●昨日、放射線の単位がよく分からない、と環境行政改革フォーラムでつぶやいたら
1000ナノが1マイクロに当たりますので、
 200ナノグレイが、0.2マイクログレイ ≒ 0.2マイクロシーベルト
通常の10倍弱程度と言うところでしょうか
」と教えていただきました。

●その環境行政改革フォーラムは、2011年3月26日(土)に総会を開催予定。
(やはり中止となりました。3.16)

●こんな中でも、通り一遍のダム見直しが行われている。人口は増えない。新たな利水はもう不要で、ダムという想定洪水内しか対策できないハコモノは止めて、いかなることがあっても人命が失われない災害に強いまちづくりを目指す。だから、このダム予算を東北関東震災の復興に回そうと言い出す自治体は、出てこないのだろうか。この事態に至った今、治水のあり方、見直し方を再考すべきであると言い出す与野党議員は、国会に一人もいないのだろうか。ピンポイントな技術を過信、依存してきた社会を見直したいと考えている人は少なくとも私の回りには多い。皆さんの回りはどうですか?

吉野瀬川ダム 現計画通り 越前・鯖江両市長も了承
http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2011031502000128.html
2011年3月15日(中日新聞)

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2011年3月15日 (火)

神奈川県での放射線量

関東の中では福島からは一番遠い神奈川県が
今日(3月15日)からホームページに放射線量の掲載を始めた。

本日、5時頃から測定値の上昇がみられ、最大値で212.8ナノグレイ/時間」とある。

神奈川県内における放射線量の測定状況について(第2報)
http://www.pref.kanagawa.jp/sys/bousai/portal/6,3956,14.html
平成23年3月15日 記者発表(以下、抜粋)

<参考>各地の測定値(各地域で最大値を測定したポストの数値) (nGy/h)

20113

(以上、抜粋)クリックすると大きく見えます。
上記では以下のような数字も発表されている。

「注 なお、文部科学省が横須賀市内に10基のモニタリングポストを設置しており、そのうちの「かきヶ浦局」で、5時48分に最大値258ナノグレイが測定されています。」

単位については上記でご確認ください。

●現場から記者リポート:大戸川の下流・宇治から 流域自治体で役割分担を /滋賀
 ◇大水害体験した久保田市長「ダム是非よりまず命」
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110315ddlk25010482000c.html
毎日新聞 2011年3月15日 地方版

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“原発”情報弱者かもと思う方へ

●原子力資料情報室の会見をまだ見ていない方へ
http://www.ustream.tv/channel/cnic-news
この↑下の方を見ると、録画が並んでいます。

●飯田哲也さんツイッターの解説もオススメ
http://twitter.com/iidatetsunari

今朝の福島第一原発2号機の新たな爆発音を受けて
9:30まで行われていた東電の会見を
ニコニコ動画http://www.nicovideo.jp/で見た。
現場記者の質問で明らかになる危機感は、残念ながら
実際の報道(TV、新聞)ではそのまま伝わらない。

ツイッターと連動する動画メディアにアクセスする人と、従来型マスメディアとインターネットにしかアクセスできない人との情報格差が微妙に広がってきているように思う。

それがそのまま“原発”に対する危機感格差になっている気がする。マス・メディア(現場記者以外)自身が裸の王様になっている。そろそろ苛立ちを感じて欲しい。

今回の原発事故での最大の不幸は、「判断材料としての情報」を率直に最初からすべて出すことが企業の社会的責任のイロハだということが、世界最悪の原発事故が起きるまで、東電によって学ばれなかったことかもしれない。

●こちらは長崎県営「石木ダム」の公開討論会のユーチューブ↓ http://www.youtube.com/watch?v=KuMpJ2IBnsI (前半)

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アウトドアメーカーの災害援助

「野田知佑の川遊び教室」のウェブが
アウトドアメーカーの災害援助物資提供依頼へのリンクを構築し始めたようです。

ご家庭で眠っているテント、シュラフ、マットなどをまとめて被災地に送ろうというもの。
こちらから→ http://kawa-asobi.com/ ↓

モンベル
「アウトドア義援隊」
スノーピーク
「東北地方太平洋沖地震に伴う災害援助物資提供のお願い」

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2011年3月14日 (月)

原発情報(CNIC)その他

4つ転載します。

●1時間後の予定です。

福島原発に関するCNIC記者会見(第4回)
日時:2011年3月14日19:30-20:30
記者会見会場:日本外国特派員協会

発言(予定):
上澤千尋(原子力資料情報室・原子力安全問題担当)
後藤政志(東芝・元原子炉格納容器設計者)
伴 英幸(原子力資料情報室・共同代表)
Ustream中継 http://www.ustream.tv/channel/cnic-news

●山口県知事、上関原発の工事中断を要請
http://s.nikkei.com/eG2fyP
2011/3/14 15:31 日本経済新聞

●八ツ場ダム工期 再々延長か 関連工事の遅れ響く
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581103110001
朝日新聞2011年03月11日

●石木ダム地元に代替案説明 反対、推進意見飛び交う
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110312/05.shtml
長崎新聞 2011年3月12日

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情報公開法改正フォーラム(キャンセル)

先日こちらでご案内した
開かれた政府を実現するための情報公開法の改正を求める市民フォーラムですが、
http://johokokai.exblog.jp/16032960/
日時 2011 年3 月17 日(木) 11:30~13:00
場所 参議院議員会館 B107会議室

主催者から連絡があり、大震災による被害、国会、輪番停電による交通機関への影響、原発など事態が流動的であるため一端キャンセルとなりました。(2011.3.14)

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before and after そしてその後

●津波被害の模様が一目で分かるページのご紹介をいただきました。
Japan Earthquake: before and after
http://www.abc.net.au/news/events/japan-quake-2011/beforeafter.htm

●津波被害に遇われた地域について考えました。
被災者の救助も把握もまだ終わらず、福島原発もまだ予断を許さない。

他地域も含め被害に遇われた生存者の救助やご遺体の収容が終了した後の話ですが

この先の見通しをつけるための一案を再び提示します。
一つの叩き台となって色々なアイデアが出し合われ
早期復興へつながることを祈ります。

一案とは、津波被害にあった地面を国が一時買い取ることにして
被災者に所有(賃貸)面積その他に応じて補償金を支払い、
辛くても他の場所で生活を始めてもらうこと。

国は津波被害地を公有水面もしくは国有地として
(もちろん自治体、被災住民と合意形成して)整備していくが
そのやり方として、複数メーカーがすでに持っている技術を利用する。

その技術とは、古い廃棄物処分場からゴミを掘り出して、
再処理、圧縮して埋め戻して処分場に空きスペースを作る技術で
処分場が足りないと騒いでいた時分に港湾法関連審議でこの技術が紹介されていた。

被災地の瓦礫をこの方法で現地の再建材料として使えるものは使う。
この仕事には被災された方が就業トレーニングも含めて優先的に就けるようにする。
(体力や年齢に合わせてなんらかの再生に向けたお仕事に就けるようにする)
瓦礫の処理と地面の再生を同時に、沖へ向かって進め、
年月はかかると思うが、再生された土地に戻ってきたい方は国から優先的に補償額と等価、当面積で再購入できるようにする。

再生を進めながら、新しいまちづくり、田畑づくりに向けた協議を被災住民と周辺住民を主体に進める。

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2011年3月13日 (日)

福島第一原発モニタリングカーのデータ

●元東芝の原発設計者が外国人記者クラブで会見。興味深かった。
http://www.videonews.com/ビデオニュース・ドットコム

東電のウェブサイトに、3月11日午後5時30分からの
γ線、中性子線その他の記録が掲載されている。↓
●【別紙】福島第一原子力発電所モニタリングカーによる計測状況
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110313j.pdf

茨城ではまだこんなに停電。栃木も大変。
被害に会い、かつまたはテレビはともかくパソコンも立ち上がらず
何が起きているか知るすべがほとんどない方々がこんなにいる↓

●東北地方太平洋沖地震における当社設備への影響について
【午後3時現在】平成23年3月13日 東京電力株式会社
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11031312-j.html から抜粋↓

・合計 約26万軒が停電中
  東京都 :    0軒
  神奈川県:    0軒
  栃木県 :  7,366軒
  千葉県 :   301軒
  埼玉県 :    0軒
  群馬県 :    0軒
  茨城県 : 247,853軒
  山梨県 :    0軒
  静岡県 :    0軒(富士川以東)

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アップデート

落ち着いて最低限の備えはしましょう。

●「3日以内に70%の確率でM7余震」 気象庁発表2011/3/13 15:10
http://www.j-cast.com/2011/03/13090355.html

●ビデオニュース・ドットコムより転載、
13日午後5:00より原子力資料情報室共同代表の伴英幸氏らの
福島原発の状況についての記者会見で生中継。
http://www.videonews.com/

●嶋津暉之さんから転載
>「渡良瀬川では(足尾鉱毒で知られる)旧古河鉱業の鉱泥堆積積が崩落するという問題も起きています。

鉛、基準の倍検出/足尾銅山、土砂流出
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001103130002
朝日新聞栃木版 2011年03月13日

【東日本大震災】渡良瀬川から環境基準値超える鉛 古河の堆積場崩落
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20110312/474053
下野新聞3月12日 23:40

●静岡 太田川ダム研究会 岡本さんから抜粋転載
東海地震の震源直上にある浜岡原発を直ちに停止させることが緊急の課題
 全国署名は既に90万の大台に達しています。
 昨日2次裁判母体でもある 『浜岡原発を考える静岡ネットワーク』は
 静岡県と中部電力に対、浜岡原発を即時無条件に停止させることを申し入れました。
 全国の皆さんの支援を期待します。」

●東日本大震災:福島原発被害 市民団体「伊方、運転中止を」 /愛媛
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20110313ddlk38040245000c.html

●宮城・女川原発の放射線量上がる 西日本新聞 2011年3月13日 15:08
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/231371

●救助、お疲れさまです。
福島県の15キロ沖合で男性救助 海自の護衛艦 2011/03/13 15:12 【共同通信】
http://www.47news.jp/news/2011/03/post_20110313151059.html

●東日本大震災による藤沼ダム決壊ニュースはこちらから
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-d321.html

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NASA 衛星写真

雨宮隆児さんから頂いた情報
> ◇NASAの衛星写真から見る東日本大震災の状況
> http://www.nasa.gov/topics/earth/features/japanquake/index.html

上記からここを見に行くと↓どれだけの「水没」被害かが分かります
http://www.nasa.gov/multimedia/imagegallery/image_feature_1892.html
http://www.nasa.gov/topics/earth/features/japanquake/pia13913.html

一人でも多く早く救助が進むことを祈るしかできないことが申し訳ない。

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情報公開

週刊金曜日で「今国会で成立可能か 異例の情報公開法改正案(2011/3/11)」
書きました。ネットで読めます。↓
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1848

私は行けなくなってしまったが、こんなフォーラムもあります↓
開かれた政府を実現するための情報公開法の改正を求める市民フォーラム
http://johokokai.exblog.jp/16032960/ (←詳細は)
日時 2011 年3 月17 日(木) 11:30~13:00
場所 参議院議員会館 B107会議室

主催者からの連絡で、↑このフォーラムは大震災による被害、国会、交通機関、原発など事態が流動的であるため一端キャンセルとなりました。(2011.3.14)

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原子力行政と政権の関係

政府記者会見を見ても何も分からない。
政府しか取材しない日本のマスメディア報道を見ても何も分からない。

国土交通省河川局取材の経験から何が起きているのかを推測すると、政権側が行政の情報隠蔽、情報統制の裏を読めないでいるのだろうということになる。

今、官邸に対してできるアドバイスは、
NPO法人原子力資料情報室のブレインを官邸に呼び込み
国民、とりわけ周辺住民にどのような情報を提供しなければならないかを
つぶさに助言を聞きながら、
原子力行政側(経済産業省、保安院、東電)にそのすべてを出させることだ

おそらく官邸は、原子力行政側がどのような具体的なデータを持っているはずで、かつ
何が隠されているのかを見抜けていない状態で記者会見をやっているのではないか。

その“政府記者会見”(大本営発表)がすべての本当の情報を出していると信じ切って、カウンター情報を国民に提供しようとしないマスメディアが、それを報道するから、原子力行政側(経済産業省、保安院、東電)は皆知っていて、国民と世界が今この瞬間、共有しなければならない当たり前の真実が、知らされない。政府から出てくる情報が小出しでまったく整合性がない。それをマスメディアで解説する“専門家”が何が見えていないのかを明確に言わずに(分からずに?)コメントしているから、さらに整合性がなくなる。

菅さんも枝野さんも、一人の人間として、自分が一福島県住民だったら
今、何が知りたいのかを率直に考えて行動することが重要ではないか

今のままでは何かを隠していると思われるだけで内閣自体がメルトダウンする。

最低でもやるべきは、原子力行政情報のカウンター情報として、
NPO法人原子力資料情報室を官邸に呼び、国民が何を知るべきか、
助言を求めることではないか。

そして、私。自分では取材に出かけられない状況で
(人に文句を言うのもなんだから)
せめてネットメディアに勝手ながらリンクを張ります。

●ビデオニュース・ドットコム http://www.videonews.com/
ニュース・コメンタリー (2011年03月13日)
原発事故・なぜ炉心溶融は起きたか
ゲスト:伴英幸氏(NPO法人原子力資料情報室共同代表)
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001748.php

3月12日原子力資料情報室記者会見http://www.ustream.tv/recorded/13269582

● フリージャーナリスト岩上安身さん発
http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi
原子力資料情報室主催の記者会見(これの1:08~) 
http://www.ustream.tv/recorded/13270814

3月13日本日も17時から原子力資料情報室が主催するとの岩上さん情報が流れてきた。
マスメディアもこの会見を流すべきだ。

●福島原発の現状について  京大、小出
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=7331 ←これもオススメ

ところで、今朝、CNNニュースにインタビューを受けていた在米の日本大使が、昨日起きたことをメルトダウンではないと否定して、(メルトダウンじゃないなら)「あなたはあれをなんと呼ぶんですか」と突っ込まれて、平然とダラダラ“事象”を説明していた。視聴者全員が呆れかえったんではないか?ちなみに「日本大使」は少なくとも米国では「菅直人首相」とみなされる。

混乱するのは分かるが、だからこそ、この件で知恵を蓄積してきた人材(原子力資料情報室)を使わず萎縮している政府もマスメディアも異常である。

英語が分かる人なら海外マスメディアのチェックもお勧めする。
「海外の反応」とかではなく、解説が日本のマスメディアに登場する“専門家”よりも分かりやすいのだ(トホホ)。BBCとCNN
http://edition.cnn.com/2011/WORLD/asiapcf/03/12/japan.nuclear/index.html?hpt=T1
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12724953 

さて、自分のやるべきことをやろう。

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2011年3月12日 (土)

安全性と老朽化と地震

福島・須賀川でダム決壊 2人の遺体発見、他にも不明者
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103120338.html?ref=rss 
2011年3月12日12時3分 朝日新聞

ダム決壊 8人が行方不明 須賀川・藤沼ルポ
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110312t63012.htm
2011年03月12日 河北新報

ダム決壊 5棟流出 福島・須賀川
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110313t63033.htm
河北新報 2011年03月13日日曜日

ダム撤去が進んでいる国々では撤去理由が4つに集約されつつある。
安全性、生態系、政策、経済(得られるべき便益よりコストが上回った)です。

安全性は老朽化や地震と関連しており
藤沼ダムは竣工/1949 (←(財)日本ダム協会のダム便覧)となっています。
米国では老朽化した小さなダムから撤去が始まりました。

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東北地方太平洋沖地震 復興策の提案

今年1月から2月にかけてクイーンズランド州の大洪水被害に見舞われたオーストラリアでは、ジュリア・ギラード首相が、1月27日に、56億オーストラリアドルの復興支援パッケージを発表していた。インフラ整備予算のカット5万オーストラリアドル以上の収入がある人への課税の上乗せ(7月1日から開始)で、技術力のある作業員が復興にあたることができるようにするというもの。(参考 Australia floods: PM Julia Gillard unveils new tax http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12294834
27 January 2011 Last updated at 07:14)

さらに2月3日のサイクロン「ヤシ」の被害後の2月6日の報道では、2ヶ月に及ぶ洪水被害額は200億ドルに及ぶ可能性があるというエコノミストの試算が出た段階で、ギラード首相は「予算を点検していくつかの選択を行います。」「簡単な選択肢は残されていませんから、さらなる予算削減行うにあたっては痛みを伴います」と発表したとある。(参考 Australia's Gillard Eyes Budget Cuts to Meet Cost of Flood, Cyclone Damage(Bloomberg Feb 6, 2011)
http://www.bloomberg.com/news/2011-02-05/gillard-says-her-govenment-s-flood-tax-levy-will-remain-at-a-1-8-billion.html

オーストラリアのケースを参考に日本の東北地方太平洋沖地震に応用するなら、復興支援パッケージとして以下のようなものになるのではないか。
・ 被害総定額と復興額を試算してその工面に向けて国も自治体も一致協力
・ 国としては、各省庁で不急事業予算の割り出しと削減
・ 自治体への不急事業予算への補助金の割り出しと削減
富裕層、大企業への課税上乗せ
・ 自治体で法人税徴税が強化できるよう大企業の節税策の規制による予算捻出
被災者・被災地への生活再建・復興への予算付け

余談を言えば、原発推進関連予算と米軍関係予算のカットから始めることが望ましいと思われますが、民主党の子ども手当、高速道路の無料化、自民党の公共事業へのバラマキ推進も含め、エゴを捨てて与野党一致協力して、復興に向けた見通しをつけることに全力をあげることが重要だと思います。

メルトダウンと被爆者が生じませんように。もしも対策のために被爆者が出た場合はその被害が隠蔽されませんように。

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2011年3月10日 (木)

あらすじ(続き)

(続き)一方で、民主党政権によるダム見直しの対象になっていなかった「本体工事が始まっていた槙尾川(まきおがわ)たダム」を中止することを決定した知事のメッセージが掲載された。その他、中央メディアは伝えない地味だが重要な動きがある。勝手にリンクを張らせていただきます。

●大阪府
槇尾川の治水対策について(私の判断)
http://www.pref.osaka.jp/koho/chiji/230217_makiogawa.html

●愛媛県(国直轄山鳥坂ダム)
山鳥坂ダム住民支援 建設を前提とせず生活再建を
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201102191373.html 
特集社説2011年02月19日(土)付 愛媛新聞

● 長崎県(県営石木ダム)
佐世保便り
http://blog.goo.ne.jp/michie39/c/3f4d1385222fd18ef9bc6f5e21bf749c 
石木川まもり隊
http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20110307
石木ダム、石木川を考えるアートプロジェクト
「こうばるを想う1000のメッセージプロジェクト」
http://hozumix.blog32.fc2.com/blog-entry-151.html 

●河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html 
 第3回分科会 日時 平成23年3月28日(月) 15:00-17:00
 第4回分科会 日時 平成23年3月29日(火) 15:00-18:00
 第5回分科会 日時 平成23年4月 1日(金)  15:00-17:00

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治水のあり方の見直しあらすじ

●その場その場で細切れに書いているので・・・
今後の治水のあり方に関する3月1日までの霞ヶ関での動きあらすじ●

3月1日、全国83のダム検証が開始されて以来初の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」(中川博次京都大学名誉教授)が開催され、青森県(大和沢ダム)と国交省(七滝ダム)、少なくとも2ダムの中止が同会議により了承された。福岡県から報告が上がった伊良原ダムと五ヶ山ダムの継続方針については、国土交通大臣がどう取り扱うかがカギとなる。

こうした個別ダムの検証の方法は、2009年12月に前原誠司・前々国土交通大臣が「できるだけダムにたよらない治水への政策転換」するとの考えでありながら、現状の治水のあり方に批判的な有識者や市民団体等を入れない同有識者会議により非公開で定められた。ダム事業者が(密室で)自ら検証した結果について、関係自治体等に意見を聴く検証の場を開くというもので、「ダム推進の大合唱になる」との指摘に、政務三役は「事業者がその方法に沿って検証しなければ大臣が事業者に差し戻すから大丈夫」と答えていた。

1日の審議では、鈴木雅一東京大学教授が、五ヶ山ダムの継続方針を出した福岡県の資料を取り上げ、人口減少にもかかわらず、水需要が平成32年まで増加し、平成21年で1日1人268リットルだった福岡市の給水量が平成32年に354リットルに増える計画になっていると検証の前提となっているデータの不自然さを指摘した。福岡県は、水需要が増える前提で、代替案と比較し、コストや実現性からダムが優位であるとの方針を出していた。

他の委員からも、通り一遍の検証では継続方針は合格だが、財政逼迫している中、止めないといけないダム、急がなくて良いダムがある、事業が継続することになってもさらに見直しをするようコメントしていただきたいとの意見が出た。中川座長はこうした委員の疑問点を事業者に問いただし、回答を委員に返した上で、大臣が判断するようにととりまとめた。微妙に玉虫色の答申だが、要は大臣の判断に委ねられたと言ってもいい。鉛筆なめの水需要予測の上に成り立ったダム継続の方針を鵜呑みにするのか、差し戻すのかは、今後を占う大きな分岐点となる。(あらすじ終わり)

● というわけで、少なくとも、水需要予測の水増しによるダム継続方針を大臣が差し戻さなければ民主党のダム見直しの看板も終わりと言わざるを得ない。「他の委員」たちからも妥当かつ重要な点が提示されていたため、詳述したいが後日。

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2011年3月 6日 (日)

ちょっと休憩

自民党政権時代に、いくつもの審議会を掛け持ちし、「御用学者」だと思っていた人に面と向かって「先生は御用学者だと思っていました」と言ってしまったことがある。率直にお話ができる機会が心の準備なく訪れ、腹に違和感を抱えたままオープンマインドでお話することができないと直感したから、最初に腹の中にあったことを吐きだしてしまった。私の失礼をも顧みず、「御用ができる学者でありたいと思っている」と、その先生は言った。

そのときはその意味が分かるようで分からなかったのだが、学者には少なくとも二種類いるのだと、その後考えるようになった。一種類は自分自身に「理念(政治・哲学)」があって科学する人、一種類は権力者の意向に合うよう努力(科学)する人。「理念(政治・哲学)」と科学は関係がない、科学とは純粋なものだと思っている人もいるかもしれない。私の「御用学者」発言を鷹揚に(内心はムッとされたかもしれない)受け止めた学者もそうだったが、その後も、折に触れ、学者の中にはわりと率直に「権力者の意向に合うよう努力(科学)できる人間でありたい」と考えていることを率直に認める人がいることが分かった。そういうあり方がアリだと思っているのだ。悪く言えば「世渡り」する学者。良く言えば、それがその時代に生きる科学者の役割であるという考え方をとっているようだ。中には、その枠を突き抜けてしまったのか、無意識なのか、「それを言って恥ずかしくないのか?自分の脳みそはどこへ言ってしまったのか?」と思わざるをえない発言をする人もいる。事実をねじ曲げる悪意を持てずに理屈抜きで恫喝したり、話を逸らしたりする人もいるようだ。

また、おそらく最初は「権力者の意向に合うよう努力(科学)できる『許容量』『誤差』みたいな範囲で、権力が望む方向へ議論を持っていこうとする」ぐらいの苦しい立ち位置でさまよっていたのが、だんだん、周辺もそうだし、その苦しい立ち位置に慣れて、やがてそれが当たり前になって、本来言うべき発言を行わず、長いものに巻かれて、本来の本当の学者が果たすべき立場から踏み外してしまった人もいるのではないかと思うようになった。ときとして、家族のためだったり、学生のためだったり、自分の地位や名誉や出世のためだったり、惰性だったり、諦めだったり、その理由は色々あるのだろうが、とにかく「権力者」におもねって、それをヨシとする科学(あるいは仕事)がこの国にはあるのだと、思うようになった。大人の世界って嫌だなぁと。

人間のエゴなんて、どの時代もどこの国でも変わらないのだろうから、コペルニクスはさぞかし大変だっただろうな。コペルニクスがいなければ、「コペルニクス」という名前ではない次の科学者が地動説を説いただろう。でも、その次の学者はどこに何時いたのだろうか。確かなことは、その時そこにコペルニクスと同じ発想をする人がすぐに登場しなければ、歴史のページが開くのは、確実にもっと遅かっただろうということだ。

「権力者」が、強いリーダーシップをもった政治と一貫性のある行政のコンビネーションである場合、二種類のうち後者の学者は、安心して意向に合う努力をする。また政治が不安定な場合、その政治に翻弄されることを嫌い、その見極めと一貫性のある行政との間で、心が揺れるのかもしれない。政官業と単に癒着する学者はここではもちろん問題外だけど、そういう人も中にはいるのかもしれない。

科学者が自らの理念(政治・哲学)に基づいて議論を闘わせ、最適化された答えを見出していく規範を見せなければ、日本は次の時代へ進めないのではないか。対立を恐れることなく理念と事実で議論できる科学者が、社会を変えるのではないか。そしてそれが当たり前のこととしてできる学者はそうはおらず、その当たり前に向かって精進できる強さは、人からは見えずく、評価もされにくい。それは多分、政治家も同じで、マスコミも同じ。

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2011年3月 3日 (木)

伊良原ダムも鉛筆なめ+白昼堂々「嘘」

3月1日の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」に報告された伊良原ダムの福岡県による継続方針に対し、五ヶ山ダムについての指摘と同様、鈴木雅一東大教授が興味深い指摘をしていた。

「資料2の2-6に流域のみやこ町の人口推移がある。
平成17年までの絵が書いてある。平成17年以降はどうかということが気になる

まだその資料が国交省ウェブにアップされていないので
その部分だけスキャンしてみたのがこれだ。

確かに、昭和55年から平成17年までのグラフだ。

Photo

(3月3日、掲載された。ここから資料2 2-6へ↑)

これに対し、国交省職員(それともひょっとして福岡県?名乗らずに喋ったので不明)
口ごもり、躊躇しながら、
国勢調査の数値が確定していない」が「平成22年に増えている」と述べた。

いろいろな取材で自治体の人口を調べるが、未だかつて、
地方の基礎自治体の人口が増えるケースを私は見たことがない
そして、毎年の人口を把握していない自治体なんかない。
それぐらいのことを知らない公務員がいたらおかしい。
もうこの時点で嘘だろうねと、思ったが、調べたらやっぱりだった。
福岡県みやこ町統計データ
http://www.town.miyako.lg.jp/kikaku/syoukai/toukeidata.jsp ↓
人口・世帯数 国勢調査 (16k)
http://www.town.miyako.lg.jp/mpsdata/web/686/setaiH22.xls

平成11年から22年まで、ピカピカに新しい人口と世帯数と両方あったので、両方グラフを作ってみた。これだ。

Photo_3

Photo_4

もちろん、人口は増えていない。
平成11年以降、減る一方、
一方、世帯数は平成19年まで増え、その後、減ってきている。
もしかして高齢者単身世帯が増えて、
その高齢単身世帯すらも減り続けているということなのか?

それにしても
こんなにすぐにバレル嘘をダム検証の初舞台で堂々とつくとは・・・。
だから非公開にしたり、公開を仲良し記者クラブだけに限定したりするわけだ、
と妙に納得。こんなボロボロな嘘が必要なほどダムを作る根拠が消滅している。

根拠が喪失したら根拠をひねり出して嘘をつく。そうやって水を一滴も使わない徳山ダムみたいなダムもできたわけだ。

昨日の嘘には、証人が沢山いるし、議事録も出る。
だから、その前に国民に訂正および謝罪をして欲しい。

そして、あと79ダムの検証でこんな嘘がまかり通らないように大臣はこの職員を処分する必要があるのではないか。
鉛筆なめ禁止令。鉛筆なめがバレたら処分。嘘ついても処分というように。
嘘をつく職員に税金を注ぎ込むほど裕福じゃないよ、ニッポン。
それに、人口データはどの自治体でも持っているのでその最新データを使うべきだ。

昨日の教訓も加えれば、1日一人あたりの給水量もその地域の実績に合わせると。

伊良原ダムについての鈴木教授の指摘は他にもあった。

「資料2の2-27、伊良原ダムの供給開始予定の平成30年以後は、
それまで北九州から来ていた分水が終了するとあるが、
北九州市はこの水を返されてどうするのか
余るのであれば、このダムはいるのかという議論になる。
広域的な融通を利かせればいい。もう少し柔軟な発想というか、
事業者、流域ごとにキチキチ考えるのはどうか、
トータルとしてどうなのかではないか。」

この問いに対するまともな回答は聞くことができなかった。

こうなったら、ダムができることを前提にした暫定水利権や分水も禁止したらどうか。
水に名札をつけることはできない。1円も無駄にせずに、今あるダムを活用・融通し、水利権使用の実績を優先させることを見直し基準に加えてはどうか。。

ダムだけじゃない。空港も道路も橋も港湾も、鉛筆ナメで、過剰なインフラを整備して借金を作り続けてきたことは今や周知の事実。だからダムによる開発水量はもう一滴も要らないことを、利水の見直しの基準に加えてはどうか?
 

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2011年3月 2日 (水)

治水有識者会議 継続方針の出た五ヶ山ダムと伊良原ダムは事業主体に差し戻し(だと思う)

2011年3月1日、第13回今後の治水対策のあり方に関する有識者会議 が開催された。さて、貴方はこれをどう読むか?↓

青森県(大和沢ダム)と九州地整(七滝ダム)の2ダムは中止
伊良原ダム(福岡県)と五ヶ山ダム(福岡県)の2ダムは継続
との検証主体からの方針が報告されたのに対し、
結論を言えば、とりまとめとして、中川博次京大名誉教授(座長)がこう述べた。

「4つのダムについて報告があったが、
当会として示した考え方に沿って検証が行われたと考えていい
全般的には各委員のご指摘は大事だと思うので大臣にご留意願いたい
検討主体に問い合わせていただき、委員に返していただきたい
今ごろこんなことを言うのはなんだが、
個別ダムの検証は何のためにやっているのかと考えなければならない。
熱心にやっていただいているが、どの程度まで掘り下げてやるのか
どのレベルを要求をしているか。
それを考えればもう一度見直しをしてもいいのではないか。」

委員から疑問が呈されたダムについては事業主体に差し戻しと読める。
少なくとも疑問が呈された部分はクリアされなければ先へ進めないという結論だろう。

だから、「治水有識者会議 継続方針の出た五ヶ山ダムと伊良原ダムは
検証主体の福岡県に差し戻し!
」(と思う)である。

最大のポイントの一つは、鈴木教授が指摘した疑問点にある。

福岡都市圏の水需要と供給計画グラフ(資料1 2-51 図2-27)。
不自然にも、
平成20年あたりからグワ~~~っと需要が増えることになっている
平成32年にかろうじてその増大する需要が供給量にチョコッと迫るところがある。
だから五ヶ山ダムが必要だという根拠らしい。(クリックすると拡大されてハッキリ見えます)

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ところが、
逼迫しているように見える「計画」の中身(資料1 2-50)を見ると、
平成21年3月現在、平均268リットル」最大でも304リットル)しか使っていなかった福岡市の一日一人給水量は、平成32年になると計画では「354リットル」使うことになっている。典型的な鉛筆なめだ。(クリックすると拡大されてハッキリ見えます。

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鈴木教授がなぜかと聞くと、他の都市ではそれぐらい使っているからだというのが
福岡県の説明なのだという。

鈴木教授、さらにいわく。
平成15年から22年までに一人当たりの利用量が上がったのかどうかを検証して、確かに上がっているとなれば、了解できるが、この徴候がないのであれば、ここが何故上がるか分からない。本当に利水がいるのか?」

しかも、鈴木教授、さらに指摘していわく。
「資料1 5-12、検証を行った学識経験者の意見聴取のところを見ると、
4人の学識経験者が同じことを言っている
つまり水は余っていると4人が言っている。
水は要らないと言っている。でも進むんでしょうか

差し戻される複数の点の一つがこれだ。(それだけではないがここでは省略)

付け足し第13回「資料1」5-12水需要水増しデータについて
なるほど福岡の4人の識者意見は次のようになっている。
○ 学識経験を有する者の意見聴取結果 利水
No1. 昭和53年から前提条件が変わっているのに計画を見直さないのか
No2. 1人1日5リットル節水すれば五ヶ山の新規利水は要らなくなる。
No3. 目標年はH.32年だが更に長期的な目標が必要なのでは。
No4. 新規利水についての必要性が資料からはわかりにくい。

しかし、これらの疑問に福岡県は、「利水者からはダムの早期完成の要望は続いています」等と回答している。(クリックすると拡大されてハッキリ見えます。)こりゃ、大畠大臣、差し戻さなきゃ

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実は、中川座長のとりまとめは、長々と同じことをグルグルと最低でも3回は繰り返したので、直後には分かりにくかった。
そこで、帰り際にバッタリとエレベーターで会った河川局次長(総合司会役だった)に、
「中川座長のとりまとめがよく分からない」と聞くと
河川局次長いわく「まさのさんが思われたように書いたらいいんじゃないですか」と。
私「だからそれがよく分からないんですけど」
河川局次長「言われた通り理解するしかないのかなぁ
 これからまぁ、いろいろ資料を整理して・・・」
「五ヶ山ダムについては鈴木先生から200リットル台でいいのに300リットル台というのはどうかと疑問を呈された」
「あれもいろんな議論がまた山田先生からもお話ありましたし、需要と供給の見方っていうんですか、あの話もちょっと議論として、供給ということの意味についての意味はわかりませんけれどもいろんな見方があるという見方もあったんで、そこのところは自分なりに整理しようかなと思う・・・(と執務室の方向を指す)」と河川局次長も分からなかったらしい。

そこで、私も一端、眠って、頭をクリアにして整理してみた。
その結果、他の点も会わせて、事実上、差し戻したということになると理解した。

そして、その差し戻し判断を支持する。
この理解が、河川局次長の整理と異なれば、ご連絡をいただきたくヨロシクお願いします!

しかし、情けないのは、取材者も総合司会者も、会議直後にはとりまとめの結論がどんなものなのかが、分からないほど、会議として合議によって一定の方向性が分かるような議論になっていなかったことだ。合議になっていない。国交省のご説明に対して、意見を言い、合理的な説明がないまま、そのことを問題視することもなく、これまた座長が自分の意見を開陳して「とりまとめた」ことになった。9人の委員(座長含む)がいながら、発言したのは5人(座長含む)だけだった。無言で座っていた4人、何考えていたんでしょう?

(続く。地質がまたお預けで狼少年状態で申し訳ない。)

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