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2011年3月20日 (日)

オーストリアの専門家と日本の“専門家”

● こんなサイトが送られてきました。
ドイツ語はできないので、翻訳サイトで英語で見ると
オーストリアの国立中央気象地球力学研究所(独語→英語サイトからの私訳)による3月18日時点での3月19日~21日の福島原発の放射能雲のシミュレーションのようです。
http://www.zamg.ac.at/aktuell/index.php?seite=1&artikel=ZAMG_2011-03-18GMT09:52 
この↑下の方の日本地図、世界地図の動画をご覧下さい。翻訳はこちらに

以下のようなデータも別のソースから出ていますから、
このシミュレーションはハズレていると断言できる人はいない、むしろ、当たっていると言えるのではないでしょうか。(ちなみに神奈川についてはこちらに(2011.3.21追加))

●米で微量のキセノン133…日常の百万分の1
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110319-OYT1T00313.htm
(2011年3月19日12時22分  読売新聞)

このシミュレーションの素晴らしいところはどこだと思いますか?
政策決定に大きく影響するこうしたシミュレーションを
政府機関が発表する上で、そのシミュレーションを行った責任者の
専門家(博士)名をしっかりとアドレス付きで明記していることです。
専門家が責任を負い、政府が判断を行うというのは本来こういうことです。説明する責任を負う。しかも全世界に対して。

●オーストリア、都内の大使館を閉鎖 福島第1の事態受け
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3E7E2E7838DE3E4E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=ALL
日経新聞2011/3/16 8:43

今後、私はこのブログの主題へ戻っていくわけですが、
この主題に関しては、それとは真逆なことが行われてきました。

昨年、それまで疑われていた利根川の治水におけるシミュレーション(想定)のおかしさを証明する数値も出てきた、という段階になって
その根拠を示す資料が裁判の原告弁護団にたいして一部黒塗りとなり、
国土交通大臣に対しては、「まとまった資料がなくなった」とされ、
誰も責任をとっていない状態です。

そもそもそのシミュレーション(洪水想定)は誰がやったのかが明確にされていません。
想定の前提は何かそれは専門家と政府がつまびらかに説明できなければおかしい。
ところが、日本の河川行政の場合、“専門家”とは営利企業の「コンサル」で
しかも、そのコンサル名すら明かされず、説明責任も負わせていない。

(以下はその経緯のあらすじのかわりに。その続きも延々続いています)

①国交省河川局の操作・捏造が疑われているわけ
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-1a8a.html
②前置き(操作・捏造)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-4f74.html
③1.八ッ場ダムの基本高水はどうできているか
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/1-c0cc.html
④2.基本高水の計算に何が必要か
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/2-464a.html

まさのあつこ(いつも書き忘れるけれど^^;)

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コメント

このオーストリアの研修者の方は、新しいデータを元にシミュレーションに修正を加えてくれているので好感持てます。最悪の場合のシミュレーションをセンセーショナルに紹介したNYTimesの記事など心配を煽るだけのものもあったから、特にそう思います。
日本からアクセスが集中し、質問も多数あったと思うので、研究者として責任(パニックを起こしたら困るという恐れ?)を感じているのかなと想像しました。
15日に放射線値が上がった時の各地のモニタリングデータ(個人のガイガーも含め)や東京都産業技術研究センターの大気浮遊塵中の核反応生成物の測定値などを分析して、次に不測の事態が起こった時の行動を自分なりに考えています。

投稿: sakura | 2011年3月21日 (月) 13時29分

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