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2011年3月17日 (木)

そんなところにあったのか、原発のウンコ

福島第一原子力発電所4号機で「使用済み核燃料」が出てきた。
あんな位置に「保管」していたのか!と唖然とした。

日本には原発ゴミを捨てる場所がない。
「使用済み核燃料」のことを知らない方は↓長いけど読んでいただければ幸い。

以下の写真は2007年に取材にいった高知県東洋町。
一度はその「原発ゴミの捨て場」の候補地になってしまった町で、
サーファーのメッカ。これがそのときに撮った写真だ。

Dsc_0151

「使用済み核燃料」とは要するに「原発ゴミ」。
やがて最終処分場に運ばれていく予定
予定というのは、今は捨て場がないから「貯蔵」するしかないのだ。
ウンコをポケットに隠し持っているようなものだ

日本各地の原発に分散し、プールに入れられて「あら熱」を取っている。
ガラス固化体(ガラスで固めて)に処理され、
キャニスターという容器にがんじがらめに入れられる。
その数、日本だけでガラス固化体換算で約2,4100分。
処理されて「高レベル放射性廃棄物」という名前に変わる。

この捨て場がない。人間のウンコなら数分で冷めるが、
この原発ゴミの「あら熱」が冷めるのだけでも30~50年程度かかる。

あら熱を取ってもなお、放射線の方は人間には耐えきれない、直接触れると瞬時に死ぬ高レベルなので、10万年間、人間の生活環境や生態系からは隔絶したところに処分しなければならない。放射線レベルが人体に影響がなくなるまでには10万年かかる。
原子力発電環境機構のパンフを見てください。↓ 
http://www.numo.or.jp/koubo/document/pdf/syobun_3.pdf

こんなやっかいな性質のウンコ、もとい、原発ゴミなので、
嘘みたいな話だが、
1.ロケットに積んで宇宙に捨てるか、
2.海底に沈めるか
3.それとも安定した地層に挟み込むか

マジメに検討され、
ロケットは発射に失敗して爆発する危険があるし、
海底では何かが起きたときに海洋環境に与えるリスクが高すぎる、
と、消去法で「地層処理」となった。
しかし、地震・火山および地下水列島ニッポン、「安定した地層」なんかない。
それでも他の選択肢よりは「より危険が少ない」と
見切り発車で「エイヤ」っと「地層処理」を選択した。

そんなアホな消去法をやっているのは日本だけだと思っていたら、先日、ドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」(世界初の高レベル放射性廃棄物最終処分場の建設を進めているフィンランドの「オンカロ」の話)を見ていたら、全世界で皆、そんな消去法で決めていたんだと分かってぶったまげた。

2007年に突然、町長がそんな処分地の候補地として手を挙げてしまった東洋町のケースでは、ただでさえ、消去法でしかない「地層処理」場である上によからぬ人々が絡んでいたので、エネルギー資源庁やNUMOを含め関係者に警告しまくり、現地取材に入ったその日に、推進した町長が辞任して、その話は消えてくれた

(その時に選ばれた町長は堅調で興味深い実に興味深いしユニーク
(上記リンク先は現役町長の日記(面白いので読んでね↑)

その後も、貧乏自治体の頬を札束ではるようなやり方で、日本の僻地が候補地として狙われた。今も狙われているが、原発から原発ゴミまで、首都圏のツケは全部、僻地が払ってきた。今回も。

その原発ゴミ、「使用済み核燃料」を一体どこに隠しているのだろうかと思っていた。当時、NUMOに聞いても「あちこち」という程度に曖昧だった。それが、まさか、稼働中の原発の建屋の中に「保管」していたとは!!!!

最近になり、米国もドイツも長年、最終処分場予定地だった場所を、断念するに到っている。

海水注入がうまくいかず、余所様の軍隊まで応援を頼み(有難う自衛隊!有難う米軍!)、送電線まで作ろうとしているのは、この処置が一時的な作業ではないことを、東電には分かっているからだ。今回あらわになった「使用済み核燃料」だけで考えても、事態はよい方向に向かっていると楽観視するのは余りにも危険過ぎる。

以下、当時書いた記事。

●核廃棄物の最終処分場候補地で起きた「世にも不思議な物語」
週刊朝日 2007年5月18日号
●それは、「闇」社会からもたらされた
高知県東洋町「放射性廃棄物処分地」騒動記
月刊「論座」2007年8月号
●「困窮自治体を札束で釣る放射性廃棄物の最終処分地」
週刊ダイヤモンド 2007年8月25日号

今後は、原発政策を推進する資源エネルギー庁の地下、
いや、頭上に原発ゴミの「保管」プールを作ってもらおう。
原発を輸出するというなら、外務省、民主党本部、自民党本部、
官邸に原発ゴミの「保管」プールを作ってもらってからにしよう。

原発に依存した現状に甘んじる各都道府県の庁舎にも
原発ゴミの「保管」プールを作ろう。
福島は首都圏のトイレじゃないぞ!
新潟は首都圏のトイレじゃないぞ!
各地は立ち上がり、
首都圏の人間は自分のポケットにウンコを入れて目覚めなければならない。
おはようございます。

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