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2011年5月28日 (土)

原発問題の最上流

ノンポリで社会問題に疎いまま大人になったが、原子力エネルギーが「ウソ」で推進されたことに気づかされたのが、1997年に行った人形峠(岡山/鳥取県境)だった。

ダムと原発にはいろいろな共通点があるが、このときは共通点というより地理的につながっていた。友人、山本まりのふるさとを沈めることになってしまう「苫田ダム」(岡山県鏡野町:完成してしまった)予定地の上流に、昔掘り出したウラン鉱山の残土が積まれたまま放置されている、そんなところにダムを作っていいのかとの答えを探しに、よく分からないながらも、鳥取側から取材に入った。

鳥取県東郷町(今は湯梨浜町になっている)方面(かたも)地区では、1950年代から動燃が掘り出した残土が、青いビニルシートや土に覆われてあちこちに点在して放置されていた。地区の住民はかつて採掘にかり出されたが被曝リスクについて知らされず、それどころか「ウラン鉱石は健康にいい」という「動燃の言葉」(るび:ウソ)を信じて、採掘で疲れた身体を癒すために、ウラン鉱石をお風呂にいれて入ったという話もあった。

現地では、もう何十年も経っているのに、ご案内くださった方が持参したガイガーカウンターがうるさいほどにピーピーなった。(余談を言えば、そのとき、鳥取の方に「小出裕章先生にコメントをもらうべきだ」と勧められ、先生の本を読んで電話取材でコメントをいただいて(多分、ご本人は覚えていないだろうけど)、週刊金曜日1997年の11月21日号「動燃のルーツ「人形峠」を語り継ごう」に書いた。原発人材って長年、本当に限られているんだなと今回、思った。)

その後もこの問題は長い間、解決せず、「ウラン残土の撤去完了 鳥取・湯梨浜町」http://www.47news.jp/CN/200611/CN2006111101000096.html
のニュースを目にしたのは、痛恨の敗北、苫田ダムの完成後だった。

・・・現在、日本はウランを100%輸入している。だから、今も、海外のどこかで、私たちは、福島原発事故がなかったとしても、誰かを被曝させ、ガンへの罹患リスクを高めて、殺している。誰かを殺さずに生きていけるエネルギーにシフトしたい。誰かのふるさとを沈めずに、水を得たい。

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コメント

菅直人は首相を辞任すべきである。平時でもダメな政治家であったが、乱世でもダメな政治家であることが明白になった。

この乱世を、我欲を捨てて、国民の生活が第1という、選挙民との契約を実行する政治家は、現在の日本にはふたりしかいない。小沢一郎と亀井静香である。このふたりに後は任せて、菅直人は政界から引退すべきである。菅直人が首相の座に1秒しがみつけば、それだけ日本の滅びは深まる。

この無能で卑劣な政治家は、最初からボタンを掛け間違ったのである。首相の座につくと、代表選で、挙党態勢を作ると約束したにもかかわらず、小沢一郎を排除することで、メディアと野党の人気を得ようとした。この手法に、この人物の政治知らずと、人物の卑劣さのすべてが透けて見える。
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投稿: 兵頭正俊 | 2011年5月28日 (土) 19時30分

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