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2011年5月11日 (水)

インチキ検証委員会の続き

(お名前の漢字(俊介→駿介)を間違えておりました。大変失礼いたしました。お詫びして訂正いたします。2011.5.12)

インチキ検証委員会(インチキを検証する委員会を略させていただいています)の続きです。本日第5回の日本学術会議の分科会が始まる前に確かめたいと思ったところ、大変ありがたく、池田氏ご本人にお目にかかってお話を聞くことができた。分科会で議論される本質とは違う、ロジスティクスな話だが、本日開催の話でもあり簡単にレポートさせていただく。前コマの後半、三つどもえの問題に対するお答えを順不同に。

●株式会社建設技術研究所は利根川の基本高水の策定に関わっていた問題。
・池田駿介氏本人は「知らなかった」。
・会社自体がそういう仕事を受注しているのは知っていたが、「これ(検証)は直接会社の事業と関係ない。基本高水については会社でどういうことをやっているのか全然知らないし、事業事態を知らないんですよ」というお立場。
・知っていたとしても辞退も難しかっただろう。日本学術会議は210人のメンバーがいて土木工学分野の会員は4人(構造工学、地盤、衛生工学、水工学が専門)で池田氏はそのうちの一人で水工学専門。山から川へ流出する水文学の専門ではない。お世話するためにメンバーにはいった。だから「専門的な発言は一切していないと思うんですよ。私先ほどお聞きしたように専門的な問題なんで、私があまり口をはさむような、難しいんですよ。はっきりいって」と非常に率直に仰る。確かに私は全回を取材・傍聴しているが、記憶に残る限り、池田氏は専門的な話はしていない。日本学術会議として報告をどうまとめて提出するかというロジスティクスの話しかされていない。ただし、もちろん「一通りのことは知っていますけど細かい話、最先端の話になってくるとちょっと分からない。この分野私研究していませんので」
・一方で、新しいモデル構築を「コンサルにやらせるんですかと(国交省に)言ったら、いや自分たちでやりますとおっしゃったので、それならば利益相反に当たらないだろうと。事業をやって、たとえば私がいる会社が受けてそれでそれを評価するっていうのはありえませんよね」というお考え。

まさの感想ふたつ: 1)検証対象が二つ(インチキの検証、新モデルの検証)あるうちで、インチキの検証に関わる、過去の基本高水の策定と株式会社建設技術研究所の関係については、池田氏は「一切知らない」と確認もしていない。しかし、新モデルの構築についてだけ、「コンサルにやらせるんですか」と尋ねている。これは奇異だと感じた。2)今回も問題になっている一つに飽和雨量など地質に関係する点がある。学術会議の会員がメンバーに入らなければならないとしたら、「その分野の専門家ではない」と断言される水工学専門の池田氏よりも地盤専門の方がむしろ相応しかった可能性があるのではないか?

日本学術会議は、インチキに加担した可能性がある企業に所属するメンバーであると知っていてこの委員を任命したのか?
・池田氏が土木工学分野の幹事であるために、この話は会長よりも先に国交省からきて、会長に引き受けましょうと話をもっていった立場。「いろいろな学会とご相談しながら、それから学術会議の中のメンバーをピックアップして、小池先生とか」「勝手に決めたわけじゃありません」とのこと。
・「(日本学術会議には)連携会員が2000人ぐらいいるんですよ。その中でご専門の方を選んで。ただし、基本高水の策定に関わった人たちは入れませんでした。基本高水の策定のための国交省の審議会、あるいは委員会にいた人はいれませんでした。」というので、「いや、小池委員長はメンバーだったんですよ と指摘すると「あ、そうなの?」と驚いておられた。存じなかったようだ・・・。あれ???

詐欺的な行為を疑われた国交省河川局が、その疑いを晴らすために何をやらなければならないのかを全く分かっていないこと
・不信を取り除くためにやらなければならないことを国交省も有識者もやっていないことを、私から指摘させていただいた。国交省が「見あたらない」としている資料は、第三者から見れば「隠している」ことになる。
・そこで国交省と株式会社建設技術研究所に対して確かめていただきたいことを依頼した。株式会社建設技術研究所内に関係資料があるという情報が私には届いているので、確認をお願いしてみた。しかし、即座に「私の仕事ではない」「そんなことにはかかわりたくない」と断られた。
・また、公的な課題を帯びた審議会などを開催する場合、利益相反情報を公表する、ぜひ、日本学術会議でもそのようなルールづくりをされるようご尽力くださいとお願いをして30分の取材を終えた。

さて、所用があり、出発の準備のため、その他をここでははしょらせていただく。

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