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2011年6月30日 (木)

治水計画に出てくる言葉(3で終わり)

国土交通省関東地方整備局が、6月29日に「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」第6回幹事会 を開催しました。

治水のあり方シフト研究会にも加わってもらった嶋津暉之さん(元東京都環境科学研究所研究員)からコメントが送られてきたので、許可をいただき、転載します。

少々難しいと思うので2つの解説をつけました。(1)の解説と(2)の解説を念頭に読んでいただければと思います。

嶋津暉之さんコメント
“今日の会議では、基本高水流量に関する日本学術会議の回答案の説明が行われ、八ッ場ダムの治水面の検証の前提となる河川整備計画レベルの目標流量が示されました。
河川整備計画レベルの目標流量は17000㎥/秒(八斗島)という数字が示されました。
目標流量の話はわかりづらいのですが、この数字の意味を少し述べておきます。

学術会議が妥当と判断した基本高水流量の数字(実際は全く妥当ではありませんが)は、昭和22年カスリーン台風洪水の再来流量が21100㎥/秒、200年に1回の流量が22200㎥/秒ですから、それより4000~5000㎥/秒小さい数字です。

17000㎥/秒の根拠として示されたのは戦後最大流量の実績値(カスリーン台風洪水の氾濫を含まない数字)でした。これはおよそ70~80年に1回に相当する流量という話でした。

しかし、利根川河川整備計画案を検討する有識者会議(検討作業は2006年12月からはじまり、その後中断された)で示された関東地方整備局の案よりかなり大きな数字です。

当時の局案では、整備計画の目標流量は50年に1回の洪水流量が設定され、ダム等による洪水調節後の洪水ピーク流量は13000m3/秒でした(河道対応流量)。http://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/seibi/yushikisyakaigi/vol1_shiryou/shiryou1.pdfの10ページ)

ダム等による洪水調節量が何m3/秒になっていたかは不明ですが、当時の局案では、上流の既設ダム群、八ッ場ダム、下久保ダムの治水容量増強、烏川の河道内調節地による洪水調節が考えられていました。

既設ダム群と八ッ場ダムは基本高水流量22000㎥/秒に対する削減効果がそれぞれ1000㎥/秒、600㎥/秒とされていますので、下久保ダムの治水容量増強、烏川の河道内調節地を合わせても削減効果は2000m3/秒程度で、

当時の局案による整備計画の目標流量は15000㎥/秒程度であったと推定されます。(http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000009442.pdfの4ページ)

したがって、今回の数字はこれを2000㎥/秒程度引き上げたものになります。

17000㎥/秒と河道対応流量13000㎥/秒の差、4000㎥/秒をどのように埋める河川整備計画にするのか、わかりませんが、この引き上げは八ッ場ダムが治水面で必要だということは言いやすくするためのものであると考えられます。

予断なき検証と言いながら、関東地方整備局は実際には利水面でも治水面でも八ッ場ダムが最適案になる、形だけの検証作業を進めつつあるのです。“

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治水計画に出てくる言葉(2)

次に河川整備計画の話です

河川整備計画とは、河川整備基本方針(河川法16条)が策定された後に、河川法16の2に従って、住民参加のもとに行われるべきものです。長期の河川整備基本方針に対して、より短期の20年~30年間で達成しようとする小規模の治水計画です。

ところが、利根川では、行政の不作為により、河川整備計画(16条の2)については未策定です。1997年法に基づく手続が完了していない状態です。

旧法に基づく工事実施基本計画(河川整備計画が存在せず、八ツ場ダム計画を書き込んだ工事実施基本計画)を「見なし河川整備計画」として持っているだけです。

今回の幹事会で、新たに、「八ツ場ダム検証における河川整備計画相当の目標流量」という資料が出され、“河川整備計画相当の目標流量”なるものが出てきました。

河川整備基本方針で定めた基本高水22,2000㎥/s計画高水16,500㎥/sに対して、
河川整備計画相当の目標流量は17,000㎥/sであるという数値がでてきました。

問題を提起しておきます

繰り返しますが、河川整備計画なら、その目標数値を決めるにしても、その治水計画メニューを決めるにしても、河川法16の2に従って、住民参加のもとに行われるべきものです

ところが、それを行わず、今回、“河川整備計画相当の目標流量”という数字が勝手に飛び出しました。事実上の脱法行為です。法律上存在しないもの(経過措置の見なし規定で14年間ごまかしてきた)を“相当”という形でごまかさざるをえない状態にある。1997年法の手続を行ってこなかったことのしわ寄せです。そのしわ寄せが住民参加に来た形です。

たとえば、なし崩しで “河川法16条の2 相当”に基づく“住民参加相当”とでも名づけて見直し作業を終えるのでしょうか?

その後で、河川法に基づく正式な河川整備計画を正式な住民参加で行ったとしても、“河川整備計画相当”の目標流量がそのまま“河川整備計画”における目標流量にすり替えられるだけではないでしょうか。

住民参加の形骸化、脱法行為ではないでしょうか。(続き)

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治水計画に出てくる言葉(1)

国土交通省関東地方整備局が、6月29日に「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」第6回幹事会 を開催しました。

いろいろな会合や数値や言葉が出てくるので、ここで最低限のベースとなる現在の河川整備基本方針と河川整備計画(治水計画がこの二つから構成されています)について解説しておきます。カワシフにとって重要なので。

まず河川整備基本方針の話です。

現在の利根川水系河川整備基本方針(P.21)に出てくる数値は次の通り。

Hwl_3   

これは、200年に1度確率で、22,200㎥/sが流れてくる想定で、洪水調節施設(ダム)で5,500㎥/s調節して、河道に流す。この22,200㎥/s の方を「基本高水」といい、16,500㎥/sを「計画高水」と言います。河川法第16条に基づいて、国交省が住民参加なしで決める数値です。

ダムでカットした(貯めた)後の、川で流す流量(河道への配分流量)を表したのが下図「計画高水流量図」です。左中央の八斗島(やったじま)地点に16,500と書かれています。

Hwl2_2 
利根川水系河川整備基本方針(P.22)より

(続く)

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2011年6月29日 (水)

YouTube配信(カワシフ・セミナー)

Ustreamでのアーカイブ化に失敗しましたが(失礼!)、八ツ場あしたの会の若
者がYouTube配信(編集版はこれからだそうです)されているのでお知らせします。最初からお願いすれば早かった^ ^;!

八ツ場ダムをストップさせる埼玉の会
八ツ場あしたの会
にリンクを張らせていただきます。

緊急検証セミナー 日本学術会議河川流出モデル・
基本高水評価等検討分科会による「検証」を検証する
「基本高水」って何?

なぜ基本高水が問題なのか? 河川村と原子力村の構造は同じ 
河野太郎(衆議院議員) http://bit.ly/l0VmSj 3:04~
森林の保水力がなぜ重要なのか? 学術会議の検証結果をどう見るのか?
関 良基(拓殖大学准教授)http://bit.ly/kf2ufa 
●エンディング http://bit.ly/jVgAg9 河野議員コメント 4:23~

なお、予定されていた国土交通省河川局河川計画課は当日になって欠席を知らせてきたとのことです。

治水のあり方シフト研究会(カワシフ)
まさのあつこ(ジャーナリスト)@人間としてシフト中

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一歩前進か(傍聴非公開から事前連絡公開へ)と思ったら不変?

毎度のことだが、一つ行動を起こすと、100倍になって返ってくる。

●思川開発事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第2回幹事会)の開催について
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000321.html 
 平成23年6月29日(水) 10時30分から
 さいたま新都心合同庁舎2号館 5階 共用大会議室501
 ・総事業費・工期等の点検(中間報告)等
●霞ヶ浦導水事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第2回幹事会)の開催について
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000320.html
 平成23年6月29日(水) 13時30分から
 さいたま新都心合同庁舎2号館 5階 共用大会議室501
・目的別の検討(水質浄化)の考え方(案)について
・総事業費、工期の点検等
●八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第6回幹事会)の開催について
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000319.html 
平成23年6月29日(水) 15時30から
さいたま新都心合同庁舎2号館 5階 共用大会議室501
河川整備計画相当の目標流量について(治水)等
◇第15回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議の開催について
http://www.mlit.go.jp/report/press/river03_hh_000353.html

●第15回今後の治水対策のあり方に関する有識者会議
http://www.mlit.go.jp/report/press/river03_hh_000353.html
平成23年6月29(水)18:00~20:00
中央合同庁舎3号館(国土交通省)11階特別会議室
主な議事内容(予定):ダム事業の検証の検討結果について 等
・報道関係者に限り傍聴が可能ですが、会場準備のため、事前登録制とさせて頂きます。
・傍聴を希望される場合は、6月28日(火)正午までに氏名、所属、連絡先を明記の上、
↑ 
いままで理屈の通らない傍聴非公開、取材も登録制(そんなことはウェブに書いておらず行ったらそう言われた)だったのが、前回、居座りの上、こっぴどく大臣と政務官に直訴したら、事前登録・連絡の条件つきだが、公開されることになった
この国はやっぱり理屈ではないのか。
しかし、こちらでの案内が遅れて、失礼しました。

と思ったら

・傍聴を希望される場合は、6月28日(火)正午までに氏名、所属、連絡先

とあるので、公開と読んだのですが、その上に

・報道関係者に限り傍聴が可能ですが、会場準備のため、事前登録制

とあるので、この「傍聴」は報道関係者に限りか?確認します。(ため息)

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2011年6月28日 (火)

今朝のツイート

●6月28日(本日)は東京電力の株主総会の日ではありますが・・・、3時から『河野太郎議員と考えよう「基本高水」って何?』をユーストします。http://t.co/1OoqS3K 

●基本高水(きほんたかみず)は、川のある一地点だけを切り取って、そこを流れる川の水の量を想定して、ダムを作るときに使われる数字です。一種のブラックボックスで、それを昨年、突然こじ開けたのが河野太郎さんでした。http://t.co/1OoqS3K

●多分、川のそばに暮らしていても「きほんたかみず」なんてものがあって、その数字一つでダムの数や堤防の高さが決まっているなんて、ほとんどの人がしらない。難しすぎて、どうやって決まっているのかも分からない。http://t.co/1OoqS3K

●慌てたのが、そのブラックボックスを守ってきた国交省河川局。その後、何が起きたのか。http://t.co/1OoqS3K もつれた話をひもといていくセミナーです。

●「きほんたかみず」は常に一人歩きし、国交省以外にはアンタッチャブルな存在だった。そのブラックボックスがこじ開けられた(インチキがバレタ)途端に、資料は「紛失」。あれだけ騒がれた八ツ場ダムの建設根拠が「紛失」した。http://t.co/1OoqS3K

●それからどうなったのか、という話の続きです。3時から『河野太郎議員と考えよう「基本高水」って何?』をユーストします。http://t.co/1OoqS3K

●関係する最新情報はこちらでも http://t.co/UUmKeTS
フェースブックも楽しそうですね。
 

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2011年6月26日 (日)

検証の検証 「基本高水」って何?(再掲)

ユーストリーム中継の準備ができました。
万が一、生中継が失敗しても事後放映、アーカイブ化をします。

    ▼転載・転送 熱烈歓迎▼
     ▼緊急検証セミナー▼ 
-----------------------------------------
   日本学術会議河川流出モデル・基本高水
   評価等検討分科会による「検証」を検証する

             「基本高水」って何?
     http://bit.ly/lbX7E5 (Ustream)
-----------------------------------------
日時:  2011年6月28日(火)15:00~16:00 (*)
場所:  衆議院第二議員会館 第7会議室(B1)定員40人

なぜ基本高水が問題なのか? 河川村と原子力村の構造は同じ 
            河野太郎(衆議院議員)        
基本高水とは何か? 今回の国交省新モデルはどのような意義を持つのか?
                 国土交通省河川局河川計画課(交渉中)
森林の保水力がなぜ重要なのか? 学術会議の検証結果をどう見るのか?
                     関 良基(拓殖大学准教授)

衆議院予算委員会での河野太郎議員の質問とそれに対する馬淵澄夫前国土交通大臣の答弁をきっかけに、日本の治水計画を定める上で絶対的な数値と思われてきた「基本高水」の正当性に大きな疑問が投げかけられるようになりました。

その後、八ツ場ダム建設の根拠となる利根川の基本高水流量(200年に1度確率の降雨で治水基準点・伊勢崎市八斗島で毎秒2万2000立方メートルとされていた)を定めた計算資料が見つからないということが明らかになり、大臣の指示で、第三者による基本高水流量の再検証が行われることになりました。

今年1月から6月20日まで「日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価等検討分科会」 が計11回の会合を持ち、利根川の基本高水の検証を行いました。その結果、従来からの基本高水とほぼ変わらない数値を「妥当」とする「回答骨子」がまとめられました。同分科会では、8月2日(予定)に一般向けの説明会を開くことにしています。

他方、その「回答骨子」を「疑問」あるいは「誤っている」とする多くの意見書が提出されてきましたが、分科会はそれらの疑問点のすべてを解消したとは必ずしも言えません。

そもそも「基本高水」とは何なのでしょうか? 日本全国の河川では、「基本高水」を根拠として「治水計画」が立てられてきました。しかし、そのことが何を意味するのかを理解できている人はほとんどいません。「専門性」に拒まれて、正確で十分な理解も報道も行われてこなかったのが現状です。

そこで同分科会による説明会が行われる前に、改めて治水についての基本的な理解を深めたいと思います。利根川の治水は何故、検証が必要となり、どのように検証されたのか。検証のきっかけをつくった議員や専門家を招いて今回の「検証」を検証したいと思います。

*14:40~15:00 第二議員会館ロビーで入館証を渡します
主催: 治水のあり方シフト研究会(連絡先:090-6489-0362)

--------以上

上記のご案内はこちらに→「Kawasift0628.doc」をダウンロード
上記に出てくる分科会の「回答骨子」はこちらに→「recommendation_draft_the_11th_meeting.PDF」をダウンロード

なお、上記の回答骨子は、11回会合にリンクをしたかったところですが、現時点では未公表なので傍聴した方が入手して、スキャンしたものを掲載させていただきました。

分科会完全公開”を謳って開始されましたが、3つの欠点がありました。
(1)
専門性が高い会議にもかかわらず、録音を許さなかったこと
(2)「回答骨子」を含め、
資料や議事要旨のウェブサイト公表が段々遅くなっていったこと(例:第4回等はいまだに未公表であるほか、今日現在で第9回,10回11回の議事要旨と資料が公表されていません)、
(3)専門家であるにもかかわらずその
発言者名が伏せられ (P.2)、個々の専門家が、結果としてその発言に責任を持っていないことです。
 
これは
公共政策を議論する場として、不適切であったと言わざるを得ません。日本学術会議は、内閣府所管の政府機関です。本来は模範的な公開性が求められます。毎度毎度入り口論でエネルギーを浪費したくなかったので、今回は(1)~(3)までについて異論を差し挟むことをしてきませんでしたが、恥ずべき事実として、指摘しておきます。

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2011年6月25日 (土)

28日の準備(河野太郎議員の国会質疑答弁)

この緊急セミナー の準備(資料作成等)を行う中で、改めて河野議員の衆議院予算委員会でのやり取りを議事録検索 してビックリ。衆議院外務委員会で、当時、元国土交通大臣で外務大臣だった前原議員ともバトルをされていた。28日当日資料は全体的な量を見て、最終的に絞ると思うので、こちらに両方を掲載しておきます。

衆-予算委員会-2号 平成22年10月12日

○河野委員 (略) 残り時間が極めてわずかになりましたので、最後に一つだけ、全く違う質問に飛ばさせていただいて申しわけございませんが、群馬県の治水基準点であります、八斗島(やったじま)と読むんでしょうか、これは八ツ場ダムのかかわりもあるところでございますが、ここの基本高水を計算するモデルに使われた飽和雨量というのがどういう数字であったのか。五八年、五九年、八二年、九八年に洪水がございました。この四年にどういう数字が使われたか、計算に使った数字を教えていただきたいと思います。国交大臣。

○馬淵国務大臣 お答えいたします。
 委員御指摘のこの飽和雨量でございますが、これは、河川整備基本方針検討小委員会におきまして、いわゆる洪水の再現計算に用いた数値でございます。一九五八年、昭和三十三年九月の飽和雨量が三十一・七七ミリ。一九五九年、昭和三十四年八月の飽和雨量が六十五ミリメートルでございます。八二年、これが百十五ミリメートル。九八年、これが百二十五ミリメートルでございます。
 以上でございます。

○河野委員 ありがとうございました。
 これからも、きょう議論になりました天下りあるいは公務員制度改革は、きちっと与野党で議論をさせていただきたいと思いますし、最初に蓮舫大臣から御答弁をいただきました事業仕分けについては、我々もきちっと無駄の排除ができるよう御協力をさせていただきたいと思っております。
 今後とも、しっかりとした、建設的な議論をさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

衆-外務委員会-2号 平成22年10月27日

○河野委員 偉そうに言いますけれども、天下りが裏下りになっただけじゃないですか。天下りをやめて現役出向になっただけじゃないですか。官民交流、定年直前の人まで広げているじゃありませんか。大臣、OBのあっせんは天下りじゃありません、ルールを変えているじゃありませんか。
 民主党も野党時代に賛成した公務員制度改革基本法、強行採決までして変えようとしているのは民主党じゃありませんか。内閣人事局、つくらないのも民主党じゃありませんか。再就職等監視委員会の委員の任命すらやらないのは民主党じゃありませんか。自由民主党が一生懸命、基本法にのっとってやってきたことを全部とめているのは民主党じゃありませんか。何をおっしゃっているんですか。
 もう一つ問題があります。前原大臣が国交大臣のときに、八ツ場ダム、建設をやめるというようなことをおっしゃいました。八ツ場ダムの建設中止、この根拠は何だったんですか。(発言する者あり)いや、質問通告してますよ、これは。

○小平委員長 冷静に質疑応答いたしましょう。
 前原大臣。今の質問に対し、まとめてお答えをして、次のことに進んでいかれたらいいと思います。どうぞ答えてください。

○前原国務大臣 繰り返し申し上げますけれども、自民党政権のときに天下りの受け皿をどんどんつくって早期勧奨退職をさせて、そして何度も何度も高い給料、退職金、そういうものをもらって役人がいい思いをした、それをなくすということで我々は取り組んでいるんじゃないですか。(河野委員「なくしてないじゃない」と呼ぶ)なくしましたよ。(河野委員「新手のものをつくっているだけじゃないですか」と呼ぶ)ですから、現役出向について言えば、我々は天下りと思っていませんから。それはあなたの定義であって、自民党さんの定義であって、我々は天下りとは思っていませんから。定年まで働いて定年まででやめてもらう、そして退職金は一回ぽっきり、そういう仕組みをつくるということで我々は取り組んできただけですから。その受け皿も、どんどん事業仕分けを含めて大きなところはつぶしていますよ。
 何度も申し上げますよ。いかに偉そうなことを言ったって、自民党でそういうものをつぶせなかったじゃないですか、受け皿の公益法人。天下りを認める公益法人をどんどん野放しにしてきて、天下りをやり放題にさせたのは自民党政権じゃないですか。それを政権交代で変えていったんですよ。
 あと、八ツ場ダムについては、我々は、いろいろ野党のときに調査をし、そしてマニフェストに八ツ場ダムの中止というものを載せさせていただきました。

○河野委員 前原国交大臣は八ツ場ダムを中止する、そういうことをおっしゃいました。しかし、本来ならば、その治水の基本になる基本高水が正当につくられていたかどうかということを調査しなければならないはずであります。大臣は、それを役所にみんな丸投げをしてしまった。大臣は情報を開示するとおっしゃったけれども、とうとう情報は出てきませんでした。つまり、役所に全部頼るから、役所に丸投げをすると役所は、少なくとも飽和雨量の数字を何を使っていたか、前原大臣、これは確認をされましたか。

○前原国務大臣 私がお願いをして、できるだけダムに頼らない専門家の会議を、有識者会議をつくったというのは河野委員も御承知のとおりだと思います。京都大学名誉教授の中川博次先生にお願いをして、我々はその議論をやってきました。
 そのときの議論の基本高水、計画高水あるいは飽和水量、すべては会議録に載っておりませんけれども、それを調べた上で質問をされていますか。

○河野委員 当時の飽和雨量は四十八ミリということになっていました。しかし、それは真っ赤なうそだったわけであります。本当に大臣がこの問題にやる気になれば、少なくとも飽和雨量がどういう数字だったのか、何をベースに基本高水が計算をされていたのか、きちっと大臣が調べてそれを開示することができたはずであります。しかし、結果としてそれが行われなかった、それは事実じゃありませんか。

○前原国務大臣 八ツ場ダムを含めてどのような評価軸をつくるかということの評価軸を有識者会議でまとめていただいたわけです。その議論の中心的な議論は利根川水系でありました。
 では、逆質問はできませんけれども、カスリーン台風のときにいわゆる基準点である八斗島でどのぐらいの水が流れたか。これは河野さんも御承知だと思いますけれども、毎秒約一万六千トンですよ。だけれども、二万二千ですね。なぜその乖離が出てきているか、御存じですか。

○河野委員 国交省がそのパラメーターを開示しないのが原因じゃありませんか。少なくとも、本来一万六千の数字であるものを二万二千という数字をつくるためにモデルをつくったのは国交省じゃありませんか。その背景をきちっと公表して、なぜその数字になったのか、再現ができるようにしてくださいというのが、我々がお願いをしていたことであります。

○前原国務大臣 どちらが答弁でどちらが質問かわからなくなってきましたが、いずれにしても、はっきり申し上げたいのは、飽和水量の話はかなり問題になりました。つまりは、戦後のあの時期というのは、確かに木がそれほど生えていなかった。しかし、今はかなり植林もされて山の保水能力も上がってきている。したがって、基本高水あるいは計画高水の前提になっているどの地点でも四十八ミリというのは、そこはおかしいだろうという議論は有識者会議でされていたんですよ。されていたし、それについてもっと申し上げれば、基本高水というのを書いてあるのは、まさに利根川水系の基本計画なんですね。だから、そういうものまで変えてくると、まさに憲法まで変える話になる。
 それから、先ほどの私の質問でお答えにならなかったので申し上げると、河川整備が進むと、当然ながら洪水が減るんですね。カスリーン台風の場合、伊勢崎の八斗島の上の方でかなり洪水があるんです。それをどんどん整備していくと、その洪水が流れるものとして基本高水というのが計算されることになるんです。でも、それは河野委員のおっしゃるとおり、その山の保水能力についての前提も違うだろう。
 あるいは、国土交通省河川局というのはどうしても、すべての水をコンクリートで固めた川に入れて流して、そしてすべて無謬性で何とかできるという発想に立っている。そんなもので絶対、百年に一度、二百年に一度、あるいはこのごろのゲリラ豪雨なんかに対応できない。違った治水のあり方を考えて、そして八ツ場ダムについても、あるいは利根川水系の管理のあり方についても、根本的に見直しをしていこうということで、今議論をしている最中なんです。
 そして、その前提において、情報開示は十分でなかったということについてはおわびを申し上げますし、馬淵大臣については、この間質問されたときに答えておられましたね。我々は、私も国土交通大臣のときも含めて、できるだけ情報は公開していましたし、そして、役人の言いなりになっているというのは、そういう型にはめて、枠にはめてお話をされたいんでしょうが、ここは相当なバトルですよ。だって、ダムをつくるといって、あるいは今までの計画高水、基本高水で物事をやっていたところをひっくり返すんですよ。それは河野議員が思っておられるほど簡単な話ではなかったですよ。
 だから、そういう意味においては、そこはむしろ、今の八ツ場ダムの見直しも含めて、利根川水系の治水、利水のあり方を根本的に新たな評価軸で見直していこうということについて御協力をいただきたいし、協力をするには情報公開してくれと言うんだったら、それは情報公開、私もしっかりとバックアップさせていただきます。

○河野委員 バトルが大変だったというんだったら、政権交代したって直らないじゃないですか。何をおっしゃっているんですか。ここから先は馬淵大臣とやらせていただかなければならないのかなと思います。ありがとうございました。

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2011年6月24日 (金)

検証の検証 「基本高水」って何?

民主党に政権交代して以来、2年10ヶ月、
河野太郎議員が「基本高水」について衆議院予算委員会で質問して以来半年余、
今、河川行政では何が起きているでしょうか?
河川ムラと、原子力ムラの意外な共通点を含め、
皆で学ぶ機会になればと思います。
以下、転載歓迎です。ご案内→「Kawasift0628.doc」をダウンロード
           

    ▼転載・転送 熱烈歓迎▼

     ▼緊急検証セミナー▼ 
-----------------------------------------
   日本学術会議河川流出モデル・基本高水
   評価等検討分科会による「検証」を検証する

             「基本高水」って何?
-----------------------------------------
日時:  2011年6月28日(火)15:00~16:00 (*)
場所:  衆議院第二議員会館 第7会議室(B1)定員40人                

なぜ基本高水が問題なのか? 河川村と原子力村の構造は同じ 
            河野太郎(衆議院議員)        
基本高水とは何か? 今回の国交省新モデルはどのような意義を持つのか?
                 国土交通省河川局河川計画課(交渉中)
森林の保水力がなぜ重要なのか? 学術会議の検証結果をどう見るのか?
                     関 良基(拓殖大学准教授)

衆議院予算委員会での河野太郎議員の質問とそれに対する馬淵澄夫前国土交通大
臣の答弁をきっかけに、日本の治水計画を定める上で絶対的な数値と思われてき
た「基本高水」の正当性に大きな疑問
が投げかけられるようになりました。

その後、八ツ場ダム建設の根拠となる利根川の基本高水流量(200年に1度確率の
降雨で治水基準点・伊勢崎市八斗島で毎秒2万2000立方メートルとされていた)を
定めた計算資料が見つからないということが明らかになり、大臣の指示で、第三
者による基本高水流量の再検証
が行われることになりました。

今年1月から6月20日まで「日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価等検討分
科会」が計11回の会合を持ち、利根川の基本高水の検証を行いました。その結果、
従来からの基本高水とほぼ変わらない数値を「妥当」とする「回答骨子」がまと
められました
。同分科会では、8月2日(予定)に一般向けの説明会を開くことに
しています。

他方、その「回答骨子」を「疑問」あるいは「誤っている」とする多くの意見書
が提出されてきましたが、分科会はそれらの疑問点のすべてを解消したとは必ず
しも言えません。

そもそも「基本高水」とは何なのでしょうか? 日本全国の河川では、「基本高
水」を根拠として「治水計画」が立てられてきました。しかし、そのことが何を
意味するのかを理解できている人はほとんどいません。「専門性」に拒まれて、
正確で十分な理解も報道も行われてこなかったのが現状です。

そこで同分科会による説明会が行われる前に、改めて治水についての基本的な理
解を深めたいと思います。利根川の治水は何故、検証が必要となり、どのように
検証されたのか。検証のきっかけをつくった議員や専門家を招いて今回の「検証」
を検証したいと思います。

*14:40~15:00 第二議員会館ロビーで入館証を渡します
主催: 治水のあり方シフト研究会(連絡先:090-6489-0362)

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福一原発シンポ 自主ボツ記事など

6月11日に開催された「福島第一原発事故を通して、世界のエネルギー環境問題を考える」シンポジウムを取材したが、別の記事 とぶつかって(1人で2本書いてしまった)、どちらか一つに!と言われ、より多くの目に触れた以下を落として、より注目度の少ない方を載せてもらった。しかし、せっかく書いたので、その自主ボツ記事がパソコンの中で腐るかわりに、こちらに載せてしまうことにします。

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6人の論客、日弁連シンポジウムで原発と再生可能エネを語る

6月11日、シンポジウム「福島第一原子力発電所の事故を通して、世界のエネルギー・環境問題を考える」を日本弁護士連合会等が開催した。原発を続けるか、再生可能エネルギーは代替可能かをテーマに6人の論客が討論した。

トップバッターの後藤政志氏(元東芝原子炉格納容器設計技師)は「放射能を閉じ込めるはずの格納容器を、爆発するからとベントを行った。おかしいと思いませんか。格納容器の自殺だ。未だにデータに基づく事故解析はできていない」と厳しい現状認識を示した。

これに対し、地球温暖化、ピークオイル、エネルギー安全保障の問題を同時解決できる手段は原発であり、再生可能エネルギーは規模や経済性に問題があると従来型の原発推進派の立場を明確にしたのは元日立製作所原子力事業部長の林勉氏だ。「原発には、自己制御性と放射能の封じ込める五重の壁があるが、それでも過酷事故が起きると想定されている。その際の最低限の緊急安全対策は、電源喪失を起こさず、冷却機能を失われないことだ。今これ(事故)があったからといってギブアップというのはとんでもない。乗り越えて原子力を推進していかなければならない」と同氏が言い切ると会場には失笑が起きた。

これに、「あたかも事故がなかったようだ」と噛みついたのはNPO法人環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長だ。「きちんとした人選で安全基準を見直す体制を作ってから安全基準を見直すという二段階の見直が必要だ。この安全規制で、老朽化した日本の原発は早ければ2012年から2020年にも全廃となりえる」という認識を示した。「太陽光は高いというのは10年前の古いデータ。原子力の49円/kWhの論拠を情報公開しても黒塗り。設置許可申請書に記載された発電単価は19.7円だ」「世界の原発も衰退期に入り、もはやリスクの高い原発に日本以外の金融機関は融資しない」と国内外の原子力事業を紹介した。また、デンマークで予防的な土地利用計画で紛争を避けながら風力発電を推進する等、政策の重要性を訴えた。

もう一人の推進派である小野章昌・元三井物産原子燃料部長は、飯田氏に反論するとして、自然エネは倍々ゲームでは伸びない、地域を広げても不安定性は残る、コストは永遠に下がらないなどの8点を神話と呼んで反証した。しかし、全量固定価格買い取り制度(FIT)は万能ではないと言う一方で、電力自由化で自然エネ発電が増えるとの“神話”を否定するために「欧州で自然エネ発電が増えたのはFITのおかげ」との矛盾もはらむ。また、省エネの手段を電化に特定した上で、「省エネでは電力は減らない」と当たり前の前提で導き出された結論もあった。さらに石油欠乏の時代には原発依存度は70%になるという説を打ち出し、「どのように可能か」との質問が出ると「100基ぐらい認めてもらえばできる」と大まじめに回答した。

中立派と自らを称した松村敏弘・東京大学社会科学研究所教授は、知恵を集める「スマートコミュニティ」に期待すると言う。すなわち、再生可能エネルギーの導入価格を下げ、特性の違う電源を最適に組み合わせる発想で、地域分散に伴って必要となる相当な系統の導入コストを下げて後押しすることが重要だと述べた。ドイツの脱原発政策を紹介した千葉恒久・弁護士は「2010年にシュレーダー首相が脱原発を掲げたときに『原発はドイツ社会に受け入れられなかった』と述べた。今回のメルケル首相の決定は、倫理委員会に諮っての決定だったが、その判断基準は安全か危険ではない。持続可能性と我々は責任を持てるのかということ」との見解を共有した。

推進反対の両論はぶつかりあったが、事故後に変わった考え方について司会に問われた林氏が「事故が起きる確率は非常に小さいから考えなくていいという立場を取っていたことは間違いだった」と率直に認める場面もあった。各論客の締めくくりコメントで後藤氏は、「原発は安定供給の大原則でも崩れた。日本で地震は多発する。女川原発では余震によってさえ設計条件を越え、損傷の危険性があるから止めた。中越地震で柏崎では2年間止めて点検した。自然エネは安定供給ができないと言うが、原子力は自然エネとは違い、大規模で不安定だ。自然災害、事故、テロという人為を含めて総合的に考える必要がある」と結んだ。松村氏が「コストを無視する議論はありえないが、コストがかるからダメだということはない。コストがかかっても理念で選択することがあってもいいが、それでもコスト削減は必要だ」と述べた。飯田氏による「ここで変われなかったらいつ変われるのか」との問いかけと共に多くの参加者の耳に残った問いかけではないか。
(ジャーナリスト まさのあつこ)
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なお、この記事を会場で書くにあたっては、E-Waveから来ていた鷹取さんの延長コードを図々しく借りました(御礼)。過去の記録画像から最新画像まで、さまざま興味深い動画が掲載されています。→ http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm

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転載 第28回日本環境会議東京大会

以下、転載です。

第28回日本環境会議東京大会」の開催案内
日程  2011年7月2日(土)~3日(日)
会場  東京経済大学 国分寺キャンパス 2号館
テーマ 
 「環境政策・地域づくりの新たな地平をひらく-首都東京からの発信-」
参加費  今回の大会参加費は無料です(懇親会は別途徴収).
7月2日(土) 
(1)「持続可能で低炭素な地域社会へ-東京イニシアティブ」
(2)「公共事業をどう変えるか?」
(3)「日本の農業・農村2050-持続可能な農業・農村の再構築をめざして」
7月3日(日)
(4)マンション問題と都市景観
(5)首都圏の一般廃棄物処理とリサイクル問題
(6)首都圏におけるアスベスト問題
(7)首都圏における道路公害と道路建設問題
詳しくはこちら
http://www.einap.org/jec/taikai/tokyo/preinfo.htm 

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2011年6月22日 (水)

直球でいきまっせ

かつてインターネットにアクセスする人とそうでない人に情報格差ができたように、ツイッターやFacebookやユーストリームをやっている人とそうでない人の間で、かなりの情報格差ができている。質、量、スピードのすべてにおいて・・・。ギャップを埋めるべく(天秤座のせいなのか?バランスを取りたくなる)、ダム関係者に次のようにメールを送った。捻りなし。直球。

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まさのです。(ダム関係者に重複メールで恐縮です)

民主党によるダムの見直しは失敗しつつあるわけですが、嘆いていても仕方がありません。

ツイッターをお勧めします。

お恥ずかしながら、最近、自分検索をしてみました。
前は、トップにダム日記2が来たりして、あといろいろだったんですが、
最近、ツイッターがトップに来ます。

多分、ブログより、読んでいただけているかどうかは別として、アクセスが多い。

http://twitter.com/#!/masanoatsuko

だから、以下のように今朝はつぶやきはじめました。

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●悩んでいても仕方がない。基本に立ち返り、まず、ツイッターやユーストリー
ムを始めていない人やテーマを応援することにする。

●【今日のお勧めダム関連ブログ】1~ 水資源機構事業は高くつく ~
http://t.co/ShhNpgn

●【今日のお勧めダム関連ブログ】2 http://t.co/0YnXOJw 「成瀬ダムはいら
ない。被災地の復興を最優先に」 秋田県の農業用水込みの国交省ダム

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総力戦でいきましょう。
いえ、勝手に、いかせていただきます。

皆さんのブログ、少しづつ、紹介させてください。

思い出したときでいいので、更新情報などURLとともに短くお寄せください。

で、それよりも、みなさん、ぜひ、ご自分ではじめてみてはいかがでしょうか。

http://twitter.com/

もしくは、私は手を出していないけれどフェースブック。

ではでは。お知らせでした。

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2011年6月21日 (火)

日本学術会議の大きな成果

日本学術会議の河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会
最終回(第11回)へ行ってきた。
想定内のショック
想定外のショック
はあったものの、成果もあった。今日は一つだけ挙げておく。

そもそも2005年の審議会で、審議委員達が国交省のウソや矛盾を見抜けず、
根拠資料に当たることもなく(今回は都合よく紛失していたことになった)国交省の言われるままの河川整備基本方針を通したことが、今回の検証の発端だ。

しかし、住民へ開示してきた飽和雨量(48ミリ)とは違う、倍以上の数値を使っていたこと(インチキ)が国会審議で明らかになり、今回の検討過程でそれがさらにそれが無限大(∞)になった。

つまりこんな感じ。

利根川支流(八ツ場ダム予定地である吾妻川流域)で

飽和雨量48ミリ(八ツ場ダム裁判での開示資料)

100ミリを越えていた(2010年国会)

∞(2011年日本学術会議での説明)

これは一つの成果だ。「インチキが行われた」という表現では認めないものの、インチキが行われていたことを認めたことになる。

48ミリの雨が降ったら土壌が飽和して、あとは川へダダ漏れするという想定が、

実は国会では100ミリ以上吸い込みます!となり(河野太郎議員質問→馬淵国交大臣答弁)

検証しよう!となったら、吾妻川流域の地質での飽和雨量は無限大∞でした!となった。

つまり、八ツ場ダム予定地は、雨を吸い込み続ける、飽和しない地質であり、

川への流出を遅らせる。つまり、この流域そのものが、

ダムが果たす役割をすでにもとから持っていた、ということが明らかになったことだ。

日本学術会議の果たした役割とその成果は、裁判を起こした住民に対して48ミリであると国交省が言ってきた飽和雨量が、実は、無限大∞だったことを示す資料(原告や裁判所にウソをついてきた動かぬ証拠)を、その権威で出させたことだ。

考えてみるとなにげに凄いことだ!

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日本学術会議 想定外のショック

日本学術会議の河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会
最終回(第11回)へ行ってきた。

●想定外のショックと成果

学者ってやっぱりウソつくんだな。小池俊雄委員長に終了後のぶら下がり会見で感想を聞いたときのこと。

2005年にご自分が審議したものを、もう一度検討したことをどうお考えか」と。

そもそも2005年の審議会で、審議委員達がウソや矛盾を見抜けず(次のコマで説明)、根拠資料に当たることもなく(都合よく紛失していたことが今回明らかになった。つまり根拠がなかった)、国交省が出してきた()をそのまま政府方針にしてしまったことが発端で、実は、小池委員長は、このときの委員の一人だった。

ところが、昨夜、小池委員長は、平然と、「グループ分けをしていて、私はそのときのグループに入っていなかったので、一切かかわっていなかった」と回答した。

すぐに反論すべきだったが、手元に名簿を持っておらず、突きつけることができなかった。霞ヶ関で方針を決める水系は109もあるので、審議する委員は水系別にグループ分けがされていた。しかし、そのグループわけの記録はきちんと残っている。小池委員長はまさか、その記録が残っているとは思いもかけなかったのか(消されてしまわないうちに、皆さん、保存しておいてください)、自分は別のグループだったと述べた。

●確かに、小池委員長が入っていなかったグループもある。
たとえば、一例として、安倍川水系、芦田川水系、遠賀川水系について審議した第12回(平成16年5月11日)では、このグループに小池委員長は入っていない。ちなみに、今回の日本学術会議分科会の委員である小松利光委員は入っている

河川整備基本方針検討小委員会名簿 平成16年5月11日
------------------------------------------------
委員長  近 藤   徹  独立行政法人水資源機構理事長
委 員 
 〃   小 松 利 光  九州大学大学院工学研究科教授
(他の委員は略)
------------------------------------------------

しかし、利根川水系の審議では、小池委員長は一委員として入っていた。
(各回の名簿にリンクします)
第21回(平成17年10月3日)  <利根川水系、淀川水系>l 
第22回(平成17年10月12日)  <利根川水系、淀川水系>
第24回(平成17年11月9日)  <利根川水系>
第28回(平成17年12月6日)  <利根川水系>
第30回(平成17年12月19日) <利根川水系>

例えば、今回とほぼ同様の八斗島で2万2千トン(m3/s)P.14を決めた2005年12月19日  の名簿を抜粋(天下り委員と小池委員長他一部だけ抜粋。全体はこちら)すると、次の通り。小池委員長は利根川水系を審議したグループに入っています。

河川整備基本方針検討小委員会名簿  平成17年12月19日
--------------------------------------------------
委員長 近 藤   徹  (財)水資源協会理事長
委 員 綾   日出教  (社)日本工業用水協会顧問
〃 岡 本 敬 三  (財)林業土木コンサルタンツ顧問
〃 金 盛   弥  元大阪府都市開発株式会社社長
〃 黒 澤 正 敬  (社)地域資源循環技術センター理事長
小 池 俊 雄  東京大学大学院工学研究系社会基盤工学専攻教授
〃 坂 本 弘 道  (社)日本水道工業団体連合会専務理事
〃 塚 本 隆 久  (財)国際緑化推進センタ-理事長
〃 浜 田 康 敬  (財)産業廃棄物処理事業振興財団専務理事
〃 福 岡 捷 二  中央大学研究開発機構教授
〃 宮 村   忠  関東学院大学工学部土木工学科教授
〃 虫 明 功 臣  福島大学理工学群共生システム理工学類教授
(略)
-------------------------------------------------------------

ちなみに、上記下線で小池委員長とともに、このとき国交省のインチキが見抜けなかった委員の一人である宮村忠教授は、今回、日本学術会議分科会第4回に専門家として意見を陳述した一人だ。不思議なことに専門家として招かれたのに、1ページの資料も出さず残さず おしゃべりをして帰られた(苦笑)。

余談だが、このときの近藤徹委員長(独立行政法人水資源機構理事長)はこの後、土木学会へ天下り、現在は、応用生態工学会学会長である元河川局長だ。

話がそれたが、自分が審議で見逃したものを再検討したことへの感想を聞いたにもかかわらず、ウソをつかれたことが、想定外のショックだった

国交省のウソに始まって、学者のウソに終わったことになるのは悲しすぎるので、勘違いだったという撤回と謝罪はいつでも受け付けます。

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日本学術会議、想定内のショック

日本学術会議の河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会 
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html
最終回(第11回)へ行ってきた。

● 想定内のショック

振り出しに戻った。
基本高水の算定にあたり、インチキがあったかなかったかはウヤムヤにされた。
検証の結果、利根川の基本高水は、これまでとほとんど変わらずということになった。

資料12(回答骨子4・・・ちなみに後半になり、情報公開原則に反して資料公表も議事要旨公表もが遅くなった。)にはこう書かれている。「昭和22年の既往最大洪水流量の推定値は21,100㎥/sの-0.2%~+4.5%の範囲、200年超過確率洪水流量22,200㎥/sが妥当であると判断する

「だから八ツ場ダムは必要です」という国交省のもともとの結論に等しい。しかし、文面では「結論」のあとに「展望」として次のように書いてある。「これらの推定値を現実の河川計画、管理の上でどのように用いるか、慎重な検討を要請する」(資料12のP.7)。つまり八ツ場ダムを作るかどうかは別の話よ、その判断は国交省の責任よ、というわけだ。よく言えば、学者としての良心の呵責、悪く言えば逃げ。

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2011年6月14日 (火)

利根川の基本高水の検証 出口か振り出しか

利根川の基本高水の検証プロセスは難しくて、正直ついていくのが大変だったが、
科学は明解でもあり、検証結果が見えてきたところで
門前の小僧にも、自明になってきた争点(1.2.3)がある。

ところが、それとは逆で、
日本が誇る内閣府所管の日本学術会議の分科会は「解釈」は分かりにくい。

1.カスリーン台風(昭和22年9月)の最大流量

【従来】戦後最大級の洪水だが、堤防が決壊したため、当時の正確な記録がない
国交省の言ってきた2.2万トン/秒(基準点での流量)は過大であるとされてきた。

【今回】ところが、分科会は、国交省の大雑把な再推計(①内水と外水(*)を区別しない。②浸水面積×浸水最大深÷2で計算)をヨシとした。そのために、元々問題があった過大要因が排除できずに、そのまま大きな疑問符とともに残っている。科学者として、なぜ、この疑問点を放置したまま、過大な流量でヨシとするのか分からない。分科会では独自モデルも使ってそれが妥当であると判断すると案文を書いている。

★大熊孝参考人や先人の指摘が反映されず、振り出しに戻った。
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/takamizu/pdf/haifusiryou04-3.pdf 

2.森林の保水力 森林の成長

【従来】森林の成長による軽減効果は大きな洪水ではない。

【今回】影響が陽にあるとは言えない、と分科会が案文を書いている。

ところが、新しく東京大学が作った計算モデルで見ると、年々、保水力が高まったことが、折れ線グラフでとてもよく分かる。さすが東大!しかし、何故か、解釈だけは従来通り。(おもわず「陰にはあるんですか?」と質問。「いや、陽にあるとは言えない」と回答)

3.地面の保水力 飽和雨量

【従来】インチキの検証(分科会の存在理由)のきっかけとなった、一律48ミリと裁判所に国交省が出した飽和雨量(雨がたくさん降るとこれ以上は水を吸い込まなくなる雨量)が、国会の質疑で、実は年に応じてバラバラな数値がはいっていたことが分かった。

【今回】結局、「一律48ミリ」と「バラバラ数値」比較はやっていないようだ。(下記取材テープ起こし(☆)参照)

つまるところ、

【従来】従来の国交省モデルでは、森林の土壌は、一度飽和するとその後は水を吸わずに川に流出することになっている。(貯留関数法モデル)

しかし、もし、土壌が水を吸う量がゼロになることはなく、一度降り止むと水を吸う力が回復する<★関良基参考人の指摘>なら、国交省モデルでは流量が過大になる。
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/takamizu/pdf/haifusiryou04-2.pdf 

なお、【検証するにあたって】
インチキ騒動以後、吾妻流域は「飽和しない」地質であることになった
これですでに従来の国交省モデルは破綻しているのだが・・・・

【今回】新しい東京大学モデルでは、関良基参考人の仮定を証明する「二山洪水」(国交省モデルでは再現できない)を再現できている。さすが東大!(少なくとも私の目にはそのようにしか見えない)。しかし分科会は「侵入能・保留能の回復は見込めない」と何故か目に見える結果とは正反対の解釈で案文を書いている。

【感想】1.2.3の疑問はまだ解消されないので、もう少し資料を読み込むことにする。その一方で、私がこの分科会を高く評価するのは、とにもかくにも誰も排除することなくおおらかに取材・傍聴をさせてくれたこと、終了後の会見で委員長がどんな質問(分からないなりの質問や失礼な質問も含め)にも真摯に答えてくれたこと、そして、議論を通して、何が問題か、何が争点なのかを、今までに明確に浮き彫りにしてくれたことです。

昨日が最終回となるはずがあともう一回、20日に開催されることになりました。

 
~(☆)インチキに関するぶらさがり取材(抜粋再掲)~~~~~~~~~~~~
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-0ef0.html 

ま:以前、裁判の中で国交省が出していたいろいろなパラメータの一覧と、馬淵さんが大臣だったときに国会の中で答えた数値がバラバラだったわけなんですけれども、だからこれが始まったんですけれども、何故、元々だしていた国交省の数値と大臣が出した数値が違っていても、今日のような結果になったんでしょうか。違っていた数字が入っていたにもかかわらず同じようなところに落ち着いたんでしょうか。インチキはなかったんでしょうか。

小池委員長:私どもは前は知らないので、すみません。私どもは今あるモデル。それからCommonMP上で現行モデルと言われるパラメータとモデルを検証してそれで出したのに対して、私どもの結果と比較したということしか言えませんので。

ま:国交省が全然違う数値を出していたことは御存じなかったんですか。

小池委員長:私どもが言えるのは、存じていますけれども、なぜこういうことが起こったのかも。そりゃ、引き受けているから。

ま:え~え~。

小池委員長:知ってますけども、だけど、そこに違いがあるということは聞いておりますけれども、私どもがやるのは、最初出してこられたモデルは、私どもはいかがなものかと申し上げたわけです。それが間違っているということは言っていなくて分かり難いと、わかりにくさがあったと。始めからドキュメントで説明していただければそういう議論にはならなかかったかもしれませんが、そういう説明がなかったときに、本当に分からなかった。分かり難かったんです。

ま:どの辺が分からなかったんですか。

小池委員長:モデルの構成が分からなかったんです。それはあの非浸透域と浸透域というふうに、まぁ流出域と非浸透域とわけて、やられているということ、式も出ていないし、なかなか理解できなかった。私どももこうであろうと思って考えていたことと、国交省がお考えになっていたことが違っていたんです。それは3回目のご説明のときと、4回目は専門家をお呼びしたときでしたので、3回目と5回目ですね。この2回で、どうも何か考えていることが違っているなと、そこで明らかにしてくださいという要望書を出して、それをいただいて、私どもも検討した結果をお示しして「このモデルを推奨します」とうことをご提案したんです。その時点で国交省は考えられて、私どもが推奨するモデルをお使いになったわけですね。それが今現在出てきておりますので、それとその前の状況を私どもがこう物理的に比較するということはしておりませんので、分からないとしかお答えできない。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(*)
内水:堤防で守られた内陸側に、川などに流入できずに溜まってしまう浸水。ダムでは解決できない。堤防が溢れたり決壊したりしていないのに浸水するこのような被害を「内水被害」と言う。
・外水:堤防の中、川を流れる水のこと。
一般的には「堤防の中」と言えば川側をイメージする、河川工学では守る側の町を「内」、川を「外」というのだ。

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2011年6月11日 (土)

来週月曜日

●6 月13 日 朝
日本学術会議 土木工学・建築学委員会
河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会(第21 期・第10 回)
日時 平成23 年6 月13 日(水)10:00~12:00
場所 日本学術会議6階 6-C会議室
次第
 

●6 月13 日 夕方
第14回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議の開催について
日時:平成23年6月13日(月)18:00~20:00
場所:中央合同庁舎3号館(国土交通省)11階特別会議室
主な議事内容(予定):ダム事業の検証の検討結果について等

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で、小沢さんは何しているんだろう?

●ダムの検証作業 開催日程決まらず(秋田県)
http://news24.jp/nnn/news8611341.html
↑ 東北・関東ですべての新規ダム事業を凍結/中止して
震災で壊れたダムと堤防を直すことを優先させるすべきだ。

3ヶ月も経ち、国交大臣が未だに、その判断、指示ができないのは何故なのか?

「東北・関東地方整備局管内の新規ダム事業はすべて凍結/中止。
先に壊れたダムと堤防を直す。凍結事業で契約が済んでいる業者には
優先的に復旧事業を回す」と。

そういう進言をする河川官僚がいないのが最も嘆かわしい。

今のままでは単にあれもこれもの焼け太り。

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Thank you but NO MORE

有識者会議の中間とりまとめの指示による検討の場は、さんたんたるものです。私たちが批判しているようにダム推進派の自治体首長が、早くやれの大合唱は予想したとおりですが、それ以上にひどいのは、検討内容です。」

とのメールが北海道から届く。

おそらく各地の「ダムはもうこれ以上要らない(Thank you but NO MORE DAM)」論者の共通認識だ。

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治水の一丁目一番地

「治水」「防災」を国に任せると、ダムとか堤防とか、ハコモノにならざるをえない。
でも、治水の一丁目一番地は、こういうことなんですよね。

●洪水被害の確率 地図に/全国初 2011年06月09日 朝日新聞
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001106090003 

↑ 「基本方針では、地形データをもとに、1時間当たり51~131ミリの雨が降る想定で、「地先の安全度」を測定。河川や水路の氾濫が起きた場合の被害の程度を、床下浸水や床上浸水、家屋水没、家屋流失などに分類し、それぞれの被害が起きる確率を10~200年に1回程度と頻度によって色分けした地図を作り、7月をめどに公表する。」

環境学者の側面を持つ嘉田由紀子知事が力を発揮できる環境を
滋賀県民が時間をかけて作ったんですね。

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2011年6月 9日 (木)

計算結果を巡る不可解な解釈

八ツ場ダム取材でお世話になっている人々への今朝の連絡。

昨日の分科会で、

・  キャスリン台風でどれだけの流量が流れたか
・  森林の回復により、保水力は高まったのか
・  二山洪水のときに浸透能は回復するのか

この3つの争点すべてで、
結果(データ)としては、明らかに、
これまで市民団体側がいってきた主張通りになっています。

つまり、日本学術会議の分科会が「計算方法として正しい」といったやり方で検証して
その結果がやっぱり市民団体の言ったとおり。

ところが、
その「解釈」で、なぜか分科会では、
それとは正反対の国交省の主張に立ち戻っています。

ぶら下がり会見で思わず噛みつくように質問し
途中で遮られましたが(あれは誰だったんだろう?)、
次回出してくるであろう結論の中で、
それにたいして説明がありそうですが、
説明がつかないほどに
辻褄の合わない説明になる可能性があります。

次回は13日の予定です。

とりいそぎ、取材の感想まで
まさの

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2011年6月 8日 (水)

報告など

●週刊金曜日6月3日号
http://www.kinyobi.co.jp/news/wp-content/uploads/2011/06/110603-003trim.pdf

特集 命を蝕む被曝基準 これでは子どもも原発労働者も守れない

で、どのように
原発作業員の被曝線量制限が250ミリシーベルトに上がったか
どのように管理されていない状態か
福島県の学校等の使用判断基準が20ミリシーベルトから
引き下げられたかに見える「1ミリシーベルト以下」を目指すとは
どういう意味か、プロセスと背景を書きました。

250ミリシーベルトも下げる方向で進むよう、リスクがある限りは子どもだけでも退避の方向で進むよう。海、空、土への放射性物質垂れ流しがこれ以上進まないよう見張り続けるしかない・・・・

●一方で4月に書いたこちらの件は、↓
技術者の魂からの原発暴発阻止呼びかけ(金曜アンテナ2011/4/22)
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1975 

その後、大展開。↓こちらでご覧ください。
http://bouhatsusoshi.jp/

口コミを通じて、アルゼンチンにまで届きそうです。

●ダムの話題もあやかりたいものだ。頑張って報じなければ。

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分科会第9回

本日も、頭がきしむ取材へ。

http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html

土木工学・建築学委員会
河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会(第21 期・第9 回)
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/pdf/kihontakamizu-sidai21-09.pdf 
議 事 次 第
1.日時 平成23 年6 月8 日(水)13:00~15:00
2.場所 日本学術会議6階 6-C会議室
3.議題 1. 前回議事要旨(案)の確認
2. 検討結果の報告(4)
3. 検証・評価結果の報告(3)
4. 回答骨子2:検証・評価
5.その他

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2011年6月 6日 (月)

以上を要約すると(要約になっていないが)

以上を要約すると

8回におよぶ利根川の基本高水の検証の結果、
・ 国交省が出してきた計算方法(新モデル)は妥当だった
・ 国交省が出してきた値は、自分たちが作ったモデルでの計算と一致していた。
・ ただし、計算結果が正しいとはまだ言わない。
・ なぜなら東大と京大でのモデルによる検証が残っているから。
・ 今日までに言えることは計算方法は間違っていないということ

だということになる。

ただし計算モデルは正しかったと言っても、
その計算モデルは自分たち分科会が推奨したものだから間違っていなくて当然。
国交省は、最初に、委員たちに不可解なモデルを出してきて、委員たちの不評を浴びた。
これによって、あえて、通常、委員たちが使っているモデルを推奨させたとも言える。
それは、従来、国交省が使ってきた計算モデルでもある。

最後に、委員長に本質的なことを聞いた。
(国交省による)インチキはなかったんですか」と。
しかし、その答えで、結局、8回も分科会を開いたのに、
インチキの検証はしてくれなかったことが明らかになってしまった

問いは二つ、一つは後ろ向きな問い、一つは前向きな問い。

1. 後ろ向きな問い:
この分科会は、なんだったのか?何の意味があったのか?

こんな机上の計算で「治水」が決まっていいと考えている研究者はおそらくいないはずで、一種の基準を出したあとは、あとは政治や政策で決まることを思っておられるのでしょうが、

実際には、原発の件でそうだったように政治家とは、専門家頼りであり、専門家の選択を間違えば、それだけで国民の運命が変わる側面がある。

平たい言い方で言えば、「インチキの検証をしてくれ」というのが元大臣の依頼だったにもかかわらず、そこにタッチできなかったのだとすれば(インチキが発覚する前の数値での検証を行っていないとすれば)、何の意味があったのだろうか?

2. 前向きな問い:
この検証は、日本全体の治水の問題を変えるカギ(ヒント)を提示している。

そのカギとは、この検証の議論を分かる人がいるかどうかです。この議論を聞いて、分かる人が何人いるでしょうか?この議論があったからと言って、河川の流域に住んでいる住民は、自分の身が守れるでしょうか。自分が抱えているリスクが分かるでしょうか?

いいえ、分かりません。

八斗島(たったじま)という群馬県の1地点で200年に一回の大雨が降ったときに、何トン流れるのかを決める計算モデルが正しいか間違っているかという議論を聞いたからと言って、自分の目の前にある堤防が、たとえば、今回の地震でどれだけ脆くなっているかが分かるでしょうか? 

いいえ、分かりません。

その計算モデル(計算モデル)やそれにいれるパラメータ(定数)が正しいからと言って、堤防が強化されるのでしょうか

いいえ、強化されません。

もしも、200年に一度の雨が降ったときの群馬県の一地点である八斗島(やったじま)で何トンの水が流れるかが、1.6万トン(それなら八ツ場ダムは要らない計算)であれ、2.2万トンであれ(国交省の従来の計算)であれ、2.11~2.4万トン(分科会が出してくるであろう幅を持った計算)であれ、それとはまったく関係なく、地震で緩んだ堤防が大雨で決壊して壊滅的な被害が出たときに、専門家はなんというのでしょうか

私たちは「モデルを検証」しただけです、「モデルは正しかった」と言うのでしょうか?

せいぜい1.6万トンだから八ツ場ダムは要らない。それより弱い堤防を優先的に強化していくべきだということを警告している市民団体は、堤防決壊で被害がでたときに「それみたことか」なんてことは言いたくないはずです。そうならないようにするためには、流域に住む住民たちが、洪水が起きたらどんな被害に合うリスクを抱えているのか、どうすれば死なずに済むのかを、一人一人が知ることしか始まらないんですよね。3.11地震は、そのことを私たちに、教訓として残してくれたはず。

リアルタイムの教訓を生かすための治水のあり方へ、今回の、一般の人にとってはチンプンカンプンの検証の議論が、導いてくれるのではないかと、私自身は期待したいし、そのためには何ができるのかを考えなければならない。限られた時間でとても辛い。毎日がとても辛い。自分の能力のなさと中途半端さがとても辛い。でも、そんなことは多分、どうでもいいぐらいに重要なことだし、諦めて踏み出さない一歩より、中途半端でもいいから出す一歩が次につながるんだぜ。>って自分に言っているだけですから無視してください。自分の中で盛り上がらないと力がでないんですよ。

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学術会議 ぶらさがり会見録(その3)

●河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html 
第8回分科会 日時 平成23年6月1日(火) 15:00-18:00

終了後のぶらさがり会見緑

~~~~~~~~その3~~~~~~~~~

Q:以前、裁判の中で国交省が出していたいろいろなパラメータの一覧と、馬淵さんが大臣だったときに国会の中で答えた数値がバラバラだったわけなんですけれども、だからこれが始まったんですけれども、何故、元々だしていた国交省の数値と大臣が出した数値が違っていても、今日のような結果になったんでしょうか。違っていた数字が入っていたにもかかわらず同じようなところに落ち着いたんでしょうか。インチキはなかったんでしょうか。

A:私どもは前は知らないので、すみません。私どもは今あるモデル。それからCommonMP上で現行モデルと言われるパラメータとモデルを検証してそれで出したのに対して、私どもの結果と比較したということしか言えませんので。

Q:国交省が全然違う数値を出していたことは御存じなかったんですか。

A:私どもが言えるのは、存じていますけれども、なぜこういうことが起こったのかも。そりゃ、引き受けているから。

Q:え~え~。

A:知ってますけども、だけど、そこに違いがあるということは聞いておりますけれども、私どもがやるのは、最初出してこられたモデルは、私どもはいかがなものかと申し上げたわけです。それが間違っているということは言っていなくて分かり難いと、わかりにくさがあったと。始めからドキュメントで説明していただければそういう議論にはならなかかったかもしれませんが、そういう説明がなかったときに、本当に分からなかった。分かり難かったんです。

Q:どの辺が分からなかったんですか。

A:モデルの構成が分からなかったんです。それはあの非浸透域と浸透域というふうに、まぁ流出域と非浸透域とわけて、やられているということ、式も出ていないし、なかなか理解できなかった。私どももこうであろうと思って考えていたことと、国交省がお考えになっていたことが違っていたんです。それは3回目のご説明のときと、4回目は専門家をお呼びしたときでしたので、3回目と5回目ですね。この2回で、どうも何か考えていることが違っているなと、そこで明らかにしてくださいという要望書を出して、それをいただいて、私どもも検討した結果をお示しして「このモデルを推奨します」とうことをご提案したんです。その時点で国交省は考えられて、私どもが推奨するモデルをお使いになったわけですね。それが今現在出てきておりますので、それとその前の状況を私どもがこう物理的に比較するということはしておりませんので、分からないとしかお答えできない。

Q2:計算のシステムに問題がない。妥当性を認めたという展開だとすれば大幅に数字が変動する可能性は。

A:それは分かりません。今、雨量まではきちっと押さえた。かなり手間がかかりましたけどパラメータの幅を見てみました。じゃ、どのぐらいの幅が妥当かを検討しないといけないのでそれはまだ申し上げられない。

(終わり)

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学術会議 ぶらさがり会見録(その2)

●河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html 
第8回分科会 日時 平成23年6月1日(火) 15:00-18:00

終了後のぶらさがり会見緑

~~~~~~~~その2~~~~~~~~~

Q2:聞いている側の理解が追いついていなくて恐縮ですが、今日国交省の方で八斗島の昭和29年の9月に限った話しで質問していますけど、2万1100という数字を出して来ましたよね、それに対して今日分科会の方としてはいろいろな計算パターンがあったんで、ちょっと幅があって理解が、概ね2万1千という試算?

A:こういうパラメータを変えたらどれだけ変わるかということを、これを全部まとめて、最後にお話しましたように、科学的にこういうパラメータの不確定性があったときに平均的な値に対してどれぐらいの幅があるのかを最後まとめる予定です。

Q2:途中過程の状況説明として、概ね計算の数値を見る限り、国交省とおおきなずれはないという認識・・・

A:そこまではまだ、今、申し上げた通りです。変動性があって変動性の理由、メカニズムを考えて、だからこういうことが起こるんだろうと。そうした時にじゃあ国交省が2万1100立方メートル/Sという数字にそういう変動性を考えたときに、どれぐらいの上下の変動が生まれるんだろうかというのを科学的に出すというのが私たちの仕事でございます。

Q2:国交省が出した数字自体も最終的な評価を

A:今日はまだ最終的な評価はしておりません。あくまでも新モデルのパフォーマンスを見たと。CommonMPで現行モデルも出していただきまして、そのソースコードをきちっと見た上でモデル構成を見た上で走らせてみて、そのパフォーマンスを見たということです。

Q2:独自に計算作業をしてみた限りで

A:はい。途中過程のモデルは正しいと。

Q3:次回までに課題を検証し終わったとすると、今回国交省が21100と24000ぐらい、二つの数字を算出しましたけれども、それはある程度妥当だということが結論づけられる

A:そ、それが妥当かどうかを結論づける・・・。

Q3:・・それが今度次までに課題がいくつかあるとおっしゃいましたけどそれを研究していったときにそれで妥当だと仮に出たとすると今日出た2万1100というような数字が基本高水流量のピーク流量として。

A:いや、こういう出し方になるだろうと思うのは、これぐらいの幅になりますということ。それと国交省が出されたのを比較するということだと。科学的に一つの値にはならない。ばらつきがでてくる。それを考えたときにどれぐらいの幅になるかということをお示しする。

Q:たとえば幅のある2万いくつかからと出したときに、結局、その流量を流すには堤防を高くしないと流れない量であるということに現実なっている、またその堤防を高くする計画はないという状態は、その点、現実との整合性はどうされるんですか。報告書の中では。

A:その辺は大熊先生がご指摘になったことです。それで基本高水を設定することと、本当にそれができるのかということを考えることが大事だということを大熊先生に教えていただきました。私ども今回の仕事は、その基本高水の出し方が正しいかどうかということで、その先までは今、ご指摘のあったところまでは及ばないんですが、私ども分科会が携わらせていただいたものとして、どういうコメントをそこに入れるか、いうのはこれから考えていきたいと思います。

Q4:国交省が出してきた新モデルが妥当かどうかということも

A:そうです。妥当かどうか、この値ですということは私どもはいいません。このモデルで出し方をするのは妥当かどうか、そこにはこれぐらいの幅がありますということを申し上げる。

Q5:分科会としては幅はこれぐらいあって、国交省の新モデルがその間に挟まるわけですよね。

A:はい。

Q5:その幅のある程度のところに収まることによって妥当であるという。

A:はい。まず計算システムが妥当であることは今日お話しました。ぴったし、ほぼぴったし一致しています。計算システムが間違っているとか、故意になにか変わっているということはないということが分かりました。それは国交省から提供いただいた新モデルだけじゃなくて、私どもの独自のモデルでやっても同じだったので、そこは確実に言えるということが今日の結論です。 
それといろんなそれに使われているパラメータを動かすと確かにその推計値には幅がある。その幅を科学的にどう考えるのかというのがこれからの仕事です。

(続く)

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学術会議 ぶらさがり会見録(その1)

平たく言えば、インチキがあったかどうかを検証せよ、と
国土交通大臣が河川局長に命じ、
河川局長が日本学術会議に依頼して始まった検証がある。

(はじまりの経緯はこの辺から↓
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-b6aa.html

8回に渡って傍聴取材してきたが、おおよその結論が見えてきた。
終了後のぶら下がり会見で、残された課題を聞いた。
正直なところ、チンプンカンプンだったので、テープ起こしをした。
国交省もメモを取っていたので組織共有されている。
そこで、皆さんにも共有します。(なんのことか分からないであろうことをそのままお届けするのは気が引けるが、分からないであろうことをお届けすることに意味があると、この場合は思うのです。)

3回に渡ってお届けします。

●河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html 
第8回分科会 日時 平成23年6月1日(火) 15:00-18:00

~~~~~~~~その1~~~~~~~~~
Q:残った課題はなんでしょうか?
A(小池委員長):いくつかあるので検討しないといけないんですが、沖委員からお話があったK.P.TLのパラメータの感度分析をやって、過去の最大のもので作ったパラメータで他のものを見たときにできる差と、そのパラメータを10%、20%変えたときに比較すると、前者のほうが圧倒的に小さいので、ですからこのK,P.TLは妥当であろうというふうに、ロバストネス、頑健性があるというふうに解析がでているんですけれども、それは大きいものから同じくらいのものを見てやっているのでそうなっているのかもしれないと。だから、スケールの違うものを比較する必要があるのかもしれないというご指摘がありました。これはその後の議論でもありましたように、総降水量が飽和雨量RSAを越えるか越えないかで挙動が、全然違いますので、越えるものでやらないと洪水の解析にならないので、そのスケール、そういうものの中で、そういう感度分析ができるような洪水があるかどうか、それを確かめて、あればやってみようということでございます。それが一つですね。

それから雨量の33年と34年の雨量は、私ども実は日雨量のデータをいただいていなかったものですから、時間雨量だけでやりましたので、そこで、国交省の方は日雨量から時間雨量に直してやったので、数が全然違うんですね、そこで差が出てしまっています。それは雨量の算定方法の違いではなくて、使っている元データが違っていますので、どうしても差が出る。そこは揃えないと比較ができないということで、33年34年は日雨量をいただいて私どもの方で雨量データを作ってもう一度検討するということが残っております。

流出の影響が与えるパラメータの感度分析をしたんですが、今日、国交省がお示しになった資料の中に、初期損失雨量も平均的な値を使っているというお話があったので、初期損失雨量が洪水のピークにどういう影響があるのかということの感度分析をやる必要があるというふうに思っております。それを行うということですね。

それでだいたい貯留関数法を使った解析は終わると思うんですが、最初に申しましたように東京大学と京都大学で開発しました、連続時間モデルというのがございます。これは東京大学のモデルは土壌水分も蒸発も全部計算するもの。京都大学の方は蒸発はあたえないといけないんですけれども、流域に貯留する量を計算できるモデルでございます。そういうものをもちいてここに算出されているRSAというものが妥当な、RSAが大きいときと小さいときとまだあるわけですれども、それが水文学的に考えて妥当であるかどうかの検討を行います。

それからもう一つ。最後にちょっと触れたのですけれども、私どもの水文学的な理解からすると、降水が途中で弱くなったり止んでも、土壌の保水力の変化はすごく遅いので、洪水の流出に比べて。そんなに大きく変化はしないと考えておりますが、それが私どもの方では土壌保水は全部計算できますので、それを計算してどういう変化だったかということをみてみるようなことをやってます。

Q:今の最後の点と似通っている質問かもしれませんが、今日いろいろなモデルで計算されたものについてはすべて貯留関数法によるものだと思いますが

A:そうです。

Q:出てくるデータが2万2千トンというこれまでと同じようなデータになっていると思うんですけれども。

A:そうではなくて、そうではないというご指摘が随分ありましたので、私どもは自分たちでモデルも作りましたし、国交省が使っているモデルもつかって検討して、

Q:ただ今日のはすべて貯留関数法の一種で、

A:はい。ちょっとあのちゃんとこれ認識していただきたいんですが、今まで国交省が貯留関数法でやられていることに非常に大きな疑問があったわけですね。その中のいくつか、関専門家からも指摘があったことを私どもは一つひとつ潰していったと。潰していってようやく今日でました。実は直前まで検討してたんですが、ようやく出ました。

それと平行して国交省はどこまで出されるか知らなかったんですけど、今日、計算結果を出してきました。それをつきあわせてみると、今のところ、今考えている限りではよく似た結果になっているということでございまして、このプロセスに膨大な時間を私どもは費やしてきたと。
ただし、その一つのモデルで、ひとつのタイプのモデルで、この4月の中旬頃に骨子案1というのを議論しました。その中でまとめておりますように、貯留関数法にはいくつか問題はある。一方、連続時間モデルという今科学的には最先端のモデルも開発されていると。とはいえ、こういうモデルを走らせるためには、まだ十分な観測データが得られていない部分もありますし、昔にもどって計算しようとすると、データがない故に計算ができないということもございます。実務的にもまだ十分に使われていないので、骨子案の1のところで議論しましたように、貯留関数法というのはこういう洪水の計算方法の一つの候補であるというふうに、認識してそれに沿って検討してきたわけですね。

でそれに対してより詳細な物理的なモデルでそれをみてみようというのが次の課題でございます

Q:最後ですみません。あの二山洪水の問題について最後に指摘があったと思いますが、これについて十分な説明がなかったんですが、これについては。

A:はい。今日初めて、昨日なんか要望書というのがお送りになって、今日朝拝見した中では保水力の回復ということをお考えになっているんですが、これは田中丸委員が前回の会議のときに縷々説明されたように保水力の回復というのは、ある時間スケールがあるんですね、時間がないとなかなかおきない。
少なくとも今私どもの中ではこういう洪水の期間中になかなか生じないと考えています。ただし、それを物理的にお示しする必要があるだろうと。じゃどうやったらできるだろうかということを現在考えております。
これはどうしても専門家の中では暗黙のうちに思っておりますので、そういうことがどうやったら限られたデータの中で説明できるのかということは考えております。

Q:これについては次回、ご説明があると考えていいでしょうか。

A:説明ができるようなものが出せるかどうか、ちょっとはっきり分かりませんが、どういう形で、これは関専門家からご指摘があったことで、一応バックグラウンドとなる知識は前回整理しました。要はRSAとある意味で同じような側面もあるんですね、RSAは計られていない。仮に万が一、二山洪水で保水力が回復したらこれも事後解析でしか求まらないわけです。RSAと全く同じ立場でございます。そういうことがもしもあるのであれば、今回やったような感度分析もやって、それがどれぐらいの影響を及ぼすのかということを見るやり方しかないというふうに思います。
それと物理的なモデルでそれがどういうふうに見えるのかということをお示しすることがやれる手かなと。よろしいでしょうか。

~~~~~~~~(続く)~

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2011年6月 3日 (金)

東北の瓦礫も処理されないうちに

「需要」を鉛筆なめで過大に見積ったムダな事業が止まらない。先日、なぜなのかと聞きにいったが、割り算が合っているからだとしか聞こえない。↓

津川大臣政務官会見要旨2011年5月26日(木) 18:20 ~ 18:42
国土交通省会見室 津川祥吾 大臣政務官
http://www.mlit.go.jp/report/interview/tsugawaseimukan110526.html 

(問)ダム検証についてですが、福岡県の伊良原ダムと五ヶ山ダムの継続方針が少し前に出たと思うのですが、福岡県が何を言っているかというと、一人当たりの使用水量を積み上げたのではなくて、給水する1日最大水量を人口で割ったということを言っていて、今現在、例えば、一人1日304リットルなのが、将来354リットルに増加するということがおかしいのではないかということが先日の有識者会議で指摘されたことについて、積み上げではなくて、最大給水量を人口で割ったものでと、要するに、鉛筆なめしましたということを認めているわけなのですが、これはなぜ差し戻さずに、継続となってしまったのでしょうか。
(答)差し戻しではなく、報告を頂いて、有識者会議でも検討を頂きました。
その検討を頂いた中で、特に、利水の計画について、現場で検討をしていただいた中でも指摘を頂いているというところについて、指摘を頂いたけれども、そのままの計画で出てきているけれども、これはどういう考え方かということで、有識者会議の委員の方から指摘を頂きまして、改めて福岡県に回答を求めて、回答をいただいたところであります。
その回答の中で、特に利水の問題につきましても、どのようなかたちで見積もったのかということについて回答をいただいております。
基本的にその考え方が、1つの計算のあり方として間違っていないということを、有識者会議の委員の先生方が認めていただいたところでありまして、最終的に答申通り継続すべきものとしてお答えいただいたところであります。

(問)人口が減って節水技術も発達していっている中で、そのまま350リットルに増加しますよということは明らかにおかしいと思うのですが、昨年、政務官は、明らかにおかしいケースは政務三役が差し戻す箇所があるから大丈夫だと言っておられたと思うのですが、どうなのでしょうか。
(答)これについては、1つの考え方として妥当だろうと判断をしたところです。

(問)人口が減っても、節水意欲が高まっていても、増えるということで妥当だという考え方ですか。
(答)水道事業者側として、どのように水が必要だと考えるかという計算の仕方としていただいたものだと思っています。

(問)ちなみに4月26日に有識者会議の完全公開を求めて、市民団体が申し入れをされたと思うのですが、その時に、これについては差し戻すということを津川政務官がおっしゃられたと聞いたのですが、なぜそうならなかったのかということと、有識者会議の完全公開、今マスコミは入れるようになっていますけれども、政務官に言っていただいたように公開しても何の問題もないと思うのですが、今後、完全公開をするということでしょうか。
(答)確か座長に相談をさせていただいていたところだと思いますが、今確認できませんので、公開しても良い部分については是非公開をしていただきたいと思っております。

(問)公開ということについては、座長というよりも、諮問している側の責任であるかと思いますが。
(答)会議の運営については座長にお願いをしておりますし、公開のあり方については確か第1回目で議論をいただいて結論をいただいたものだと伺っております。
ただ、当初の議論と現在は内容が変わってきているはずでありますから、今、可能な限り公開をさせていただいてよろしいのではないでしょうかということについては私からも相談をさせていただているところでありますが、まだ回答をいただいてなかったと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~

・・・ちなみにこの日、リニア新幹線の建設についても発表があった。道路も飛行機も在来線も新幹線もある。。。なんでもある東京大阪間をさらにリニアなどで結ぶ話が、東北の瓦礫も処理されないうちに出て通っていくのかまったく分からない。

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