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2011年6月30日 (木)

治水計画に出てくる言葉(2)

次に河川整備計画の話です

河川整備計画とは、河川整備基本方針(河川法16条)が策定された後に、河川法16の2に従って、住民参加のもとに行われるべきものです。長期の河川整備基本方針に対して、より短期の20年~30年間で達成しようとする小規模の治水計画です。

ところが、利根川では、行政の不作為により、河川整備計画(16条の2)については未策定です。1997年法に基づく手続が完了していない状態です。

旧法に基づく工事実施基本計画(河川整備計画が存在せず、八ツ場ダム計画を書き込んだ工事実施基本計画)を「見なし河川整備計画」として持っているだけです。

今回の幹事会で、新たに、「八ツ場ダム検証における河川整備計画相当の目標流量」という資料が出され、“河川整備計画相当の目標流量”なるものが出てきました。

河川整備基本方針で定めた基本高水22,2000㎥/s計画高水16,500㎥/sに対して、
河川整備計画相当の目標流量は17,000㎥/sであるという数値がでてきました。

問題を提起しておきます

繰り返しますが、河川整備計画なら、その目標数値を決めるにしても、その治水計画メニューを決めるにしても、河川法16の2に従って、住民参加のもとに行われるべきものです

ところが、それを行わず、今回、“河川整備計画相当の目標流量”という数字が勝手に飛び出しました。事実上の脱法行為です。法律上存在しないもの(経過措置の見なし規定で14年間ごまかしてきた)を“相当”という形でごまかさざるをえない状態にある。1997年法の手続を行ってこなかったことのしわ寄せです。そのしわ寄せが住民参加に来た形です。

たとえば、なし崩しで “河川法16条の2 相当”に基づく“住民参加相当”とでも名づけて見直し作業を終えるのでしょうか?

その後で、河川法に基づく正式な河川整備計画を正式な住民参加で行ったとしても、“河川整備計画相当”の目標流量がそのまま“河川整備計画”における目標流量にすり替えられるだけではないでしょうか。

住民参加の形骸化、脱法行為ではないでしょうか。(続き)

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