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2011年6月21日 (火)

日本学術会議 想定外のショック

日本学術会議の河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会
最終回(第11回)へ行ってきた。

●想定外のショックと成果

学者ってやっぱりウソつくんだな。小池俊雄委員長に終了後のぶら下がり会見で感想を聞いたときのこと。

2005年にご自分が審議したものを、もう一度検討したことをどうお考えか」と。

そもそも2005年の審議会で、審議委員達がウソや矛盾を見抜けず(次のコマで説明)、根拠資料に当たることもなく(都合よく紛失していたことが今回明らかになった。つまり根拠がなかった)、国交省が出してきた()をそのまま政府方針にしてしまったことが発端で、実は、小池委員長は、このときの委員の一人だった。

ところが、昨夜、小池委員長は、平然と、「グループ分けをしていて、私はそのときのグループに入っていなかったので、一切かかわっていなかった」と回答した。

すぐに反論すべきだったが、手元に名簿を持っておらず、突きつけることができなかった。霞ヶ関で方針を決める水系は109もあるので、審議する委員は水系別にグループ分けがされていた。しかし、そのグループわけの記録はきちんと残っている。小池委員長はまさか、その記録が残っているとは思いもかけなかったのか(消されてしまわないうちに、皆さん、保存しておいてください)、自分は別のグループだったと述べた。

●確かに、小池委員長が入っていなかったグループもある。
たとえば、一例として、安倍川水系、芦田川水系、遠賀川水系について審議した第12回(平成16年5月11日)では、このグループに小池委員長は入っていない。ちなみに、今回の日本学術会議分科会の委員である小松利光委員は入っている

河川整備基本方針検討小委員会名簿 平成16年5月11日
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委員長  近 藤   徹  独立行政法人水資源機構理事長
委 員 
 〃   小 松 利 光  九州大学大学院工学研究科教授
(他の委員は略)
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しかし、利根川水系の審議では、小池委員長は一委員として入っていた。
(各回の名簿にリンクします)
第21回(平成17年10月3日)  <利根川水系、淀川水系>l 
第22回(平成17年10月12日)  <利根川水系、淀川水系>
第24回(平成17年11月9日)  <利根川水系>
第28回(平成17年12月6日)  <利根川水系>
第30回(平成17年12月19日) <利根川水系>

例えば、今回とほぼ同様の八斗島で2万2千トン(m3/s)P.14を決めた2005年12月19日  の名簿を抜粋(天下り委員と小池委員長他一部だけ抜粋。全体はこちら)すると、次の通り。小池委員長は利根川水系を審議したグループに入っています。

河川整備基本方針検討小委員会名簿  平成17年12月19日
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委員長 近 藤   徹  (財)水資源協会理事長
委 員 綾   日出教  (社)日本工業用水協会顧問
〃 岡 本 敬 三  (財)林業土木コンサルタンツ顧問
〃 金 盛   弥  元大阪府都市開発株式会社社長
〃 黒 澤 正 敬  (社)地域資源循環技術センター理事長
小 池 俊 雄  東京大学大学院工学研究系社会基盤工学専攻教授
〃 坂 本 弘 道  (社)日本水道工業団体連合会専務理事
〃 塚 本 隆 久  (財)国際緑化推進センタ-理事長
〃 浜 田 康 敬  (財)産業廃棄物処理事業振興財団専務理事
〃 福 岡 捷 二  中央大学研究開発機構教授
〃 宮 村   忠  関東学院大学工学部土木工学科教授
〃 虫 明 功 臣  福島大学理工学群共生システム理工学類教授
(略)
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ちなみに、上記下線で小池委員長とともに、このとき国交省のインチキが見抜けなかった委員の一人である宮村忠教授は、今回、日本学術会議分科会第4回に専門家として意見を陳述した一人だ。不思議なことに専門家として招かれたのに、1ページの資料も出さず残さず おしゃべりをして帰られた(苦笑)。

余談だが、このときの近藤徹委員長(独立行政法人水資源機構理事長)はこの後、土木学会へ天下り、現在は、応用生態工学会学会長である元河川局長だ。

話がそれたが、自分が審議で見逃したものを再検討したことへの感想を聞いたにもかかわらず、ウソをつかれたことが、想定外のショックだった

国交省のウソに始まって、学者のウソに終わったことになるのは悲しすぎるので、勘違いだったという撤回と謝罪はいつでも受け付けます。

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コメント

そうすると、学術会議における、小池俊雄委員長委員長の発言「一般の方々に流出解析法を分かりやすく説明する機会を持つ」も反故にされるのでしょうか。

第1回議事録
委員長:この分科会は流出解析法の専門家としての議論を深める場としたい。また、一般の方々に流出解析法を分かりやすく説明する機会を持つとともに、ある段階で様々な方々からのヒアリングの場を持つことも考えたい。

第5回議事録
委員長: 利用できるデータが限られている場合の流出解析技術としての妥当性、計算手法としての妥当性を、「流出解析手法のレビュー」で実施予定である。また、最新の流出解析モデルとの比較を行う上で、貯留関数法の評価を行う予定である。わかりやすさについては、公開説明会を行うことを考えている。

投稿: | 2011年6月23日 (木) 03時40分

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