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2011年10月29日 (土)

Stay Angry, Stay Foolish II

関係住民(東京、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木)から阻害された納税者(神奈川県民)として、意見を書いた。ご参考までに。

●この八ツ場パブコメ案に対し
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000184.html

●意見聴取(陳述タイプのもの)本日6時締めきりです。(400字程度)
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000185.html

1.当初の諮問内容である「『できるだけダムにたよらない治水』への政策転換を進めるとの考え」(今後の治水対策のあり方に関する有識者会議規約第2条)に沿った見直し方が行われていません。情報公開法に準じて考えた場合に不当な理由で非公開とされた審議で決まった見直し方法であり、本来であれば見直し方法から審議しなおされるべきです。

2.1を含め行政手続として不適切です。工期が3年延長、事業費は149.3億円増大することが点検結果(4-1)で分かっているのであれば、ただちに特定多目的ダム法に基づき基本計画の見直しの手続を取るべきです。

3.治水について。1997年河川法に基づく河川整備基本計画の策定(16条の2)の途中で、突然、今までに提示されたことも、正式に行政計画としてオーソライズされたこともない「河川整備計画相当の目標流量を17,000m3/s」4-10を八ツ場ダム計画の根拠として出すのは、違法もしくは脱法行為であり、まったく正当性がありません。

4.利水について。神奈川県を通って静岡県の富士川から導水することが4-134八ツ場ダムの代替案として含まれています。東京都ですら水需要予測が水供給能力を遥かに上回り過大であることは明らかであり、誰が考えても、非現実的で高価な代替案を繰り出して八ツ場ダムが優位であるという回答を出す作意としか思えず、この見直しの検証性を自ら貶めています。東京、千葉、群馬、埼玉、茨城の水需要予測を批判的に再度見直すべきです。完成しながら一滴も水を使っていない徳山ダムを教訓とすべきです。

5.パブコメを出すことができるにもかかわらず意見募集の対象から神奈川県民やその他の納税者が外されていることは行政権の逸脱です。
~~~~~~~~~~

以上、私まさのあつこが送った意見聴取の応募用紙への記載事項でした。国交省の裁量で募集した東京、千葉、群馬、埼玉、茨城、栃木以外の住民であることを理由に断られたら、淡々と異議申し立てをする。

●記述タイプのパブコメ記入用紙はこちら(11月4日)締めきり
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000183.html

当然ながら、推進派議員は、集票畑と一致団結してヤラセ推進意見を出すのですね~。

八ッ場ダム建設:必要性訴える 自民党県議ら、ダム推進大会 /群馬
◇意見提出呼びかけ 毎日新聞群馬版2011年10月29日
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20111029ddlk10010210000c.html

推進派が170人集会 朝日新聞群馬版2011年10月29日
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581110290001

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Stay Angry, Stay foolish.

これの続き)彼らは勝手に「流域住民」を定義するともなく定義したのだろうが、パブコメと意見聴取では応募対象がチグハグだ。それは法治国家の行政手続として間違いだ。

権力を持つものの裁量で物事が決まり、誰も何の歯止めがかけられない仕組みを「独裁」という。そのおかしさを訴えるという低レベルの行動をとらなければ、「裁量」が当然のものとしていつまでも独裁が続き、むしろ助長され増強される。

今回のパブコメは行政手続法に基づくパブコメですらない。
民主的な法治国家では、行政手続法ではなく、行政裁量に基づくパブコメ程度で、こんなに巨大な事業の決定を左右すること自体がありえない。
行政裁量ですべてが決まる国であり続けてはいけない。
民主的な基礎的な制度が21世紀でまだ整っていない。1960年代からの課題がまだ積み残されているという意味では、最終的には、国会の不作為を問うことになる。
挫折するかもしれないが、自分にできることをやってみるしかない。
Stay hungry, Stay foolishとジョブズも言っていたしね。
私はと言えば、Stay Angry, Stay foolish.で行く。

国交省みずから検討の場で「コスト縮減や工期短縮に関しては最大限の努力をしていく」 (←このリンク先のP.19)とごまかしているように、実際はパブコメにかかっている見直し案にも書かれているように、このまま行けば八ツ場ダムの工期は伸びる。事業費も増大する (←このリンク先P.4-2の表の最上段と最下段で工期3年延長と149.3億円増大が書かれている)。

パブコメ案第7章 対応方針(案) で「今後、対応方針の原案を作成し、事業評価監視委員会の意見を聴き、対応方針(案)を記述する予定」と委ねているように見えて、単なる隠れ蓑に丸投げをしているが、その事務局はまた関東地方整備局という同じ穴のムジナなので、結論は見えている。

何重にも国民をバカにしたスキームだなぁと改めて思う(ため息)。

それならば、科学者たちが声明をだしたように、推進理由と反対理由を何時間でもかけて闘わせて、公正な手続きを行ったという事実だけでも残すべきである。(それとは別に、今も水没予定地から動かずにいる、土地を売らずにいる長野原町住民に大臣自ら話を聞くべきなんだろうと思う)。ダムありきの見直しスキームで検証したことにして、推進の立場が明らかである自治体の意見だけを聞いて既成事実を重ね、アリバイ的な「パブコメ」と「意見聴取」を行ったことをもって、進めても、破綻はいずれくる。破綻の前例があるから断言する。

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邪悪なパブコメ 手前勝手な八ツ場ダム見直し

全国で83ダムが見直し中で、こちらですでに書いたが、
八ツ場ダムの見直しも、パブコメの段階に来た。
しかし、パブコメのかけかたも、中身もヒドイ。

パブコメにかけていますという案内はこちら
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000183.html
だが、そこから「記者発表資料」の中身をじっくり見なければパブコメの中身に到達しない。一般の人は、「記者発表」から読み解かなければならない。
会議の傍聴は「記者」と「国民」をわけて、「国民」を遮蔽するくせに
意見募集のときは「記者」の中に「国民」を含めて、「国民」を遮蔽する。

その壁を突破できた人てここに辿り着いた人は
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/index00000022.html
運がよければ、パブコメの中身にたどり着けるかもしれない。

「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)」
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000184.html 
普通なら、骨子→概要→報告書と並ぶはずが、
報告書→概要→骨子と並ぶ。300ページを越えるのに概要版がなく、
せめて概要版と説明会を行わなければ国交省前で座り込みをする!
と宣言したら「概要版を作るよう指示を出した」と連絡が来た。
概要版は出て、骨子が出たのでその順番で出ているが、説明会はない。

ところが、一方的な「意見聴取」は行うと20日に記者発表した。
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000185.html

記者たちが当日記事を書き、次の日の21日に掲載されたとしても
その応募締めきりは29日(土)(本日!)までで、7日しかない。
パブコメより後に発表し、締めきりはパブコメよりも前!
なぜ、せめて30日(日)や月曜日の朝を締めきりにしないのか?
月曜から作業をする自分たち(河川官僚)の仕事の都合しか考えない
こういうのを「アリバイ」という。「傲慢」「怠慢」「勘違い」という。

さらに、意見を述べることができるのは、
東京、茨城、埼玉、群馬、千葉、栃木の1都5県民のみ

しかし、パブコメには八ツ場ダムが有利という答えが出るための非現実的な代替案として、静岡県の富士川からの導水も入っている。導水管が通る静岡県民も神奈川県民?もしくは山梨県?が意見を投じられない合理性はなにもない

八ツ場ダム(吾妻流域)から流れて来る水には一滴も接しないという意味では、栃木県も神奈川県や山梨県と変わりはないが、彼らは意見募集応募の対象になっている。河川官僚の自己都合で静岡県、神奈川県、山梨県を巻き込んでおきながら、河川官僚の裁量で、意見聴取は1都5県に限っている。

パブコメは日本全国誰でも書けるのに、意見聴取には壁を設けている。
整合性がない。

見過ごしてしまいそうな壁だが、ダム検証の手続きの非公正性を象徴している。この行政裁量は、間違っていると判断し、私は、一国民(昼間は東京都で水を使うことも多い神奈川県民)として淡々と意見聴取に応募する。そして、もしも、受け入れられなければ、異議申し立てを行う。その異議も却下されれば、その次の行動を起こす。
(続き)

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八ッ場ダム検証の抜本的なやり直しを求める声明

邪悪さ(次のコマで紹介)に触れ、心が萎える今日この頃、久々で科学者の良心に触れて元気が出た。10月26日に科学者たち77人が「八ッ場ダム検証の抜本的なやり直しを求める声明」を発表。当日、残念ながら行けなかったが、画像と声明文を八ツ場あしたの会が公開してくれている。【 画像 声明文 】 

研究者が為政者に対し良心に基づいて連名で声明を発することは海外では当たり前に行われている。実は日本でもごくたまにある(たとえば「普天間基地移設についての日米両政府、及び日本国民に向けた声明」2010年1月18日)が、マスメディアで大きく取り上げられることがない。今回は多くのメディアが取り上げた。画期的だと思う。

取材にすら行きそびれたので、画像を見て心に残る語録を記しておく。以下、声明会見の画像から。

●川村晃生(慶応大学教授・環境人文学)

学問や研究に携わる者は正確なデータや情報に基づいて論理的に答えに導いていくという責務が本来、課されている。現在八ツ場ダム検証は、地方整備局の都合のよい結論を導き出している。

過大な利水の量を見積もる、あるいは過大な流量を見積もるということは非科学的。3.11の大震災で起きたときに何が起きるのかについても議論しない。地すべりや造成地の問題、堆砂の問題があるが議論がかけ離れたまま政策決定していくことは将来、大きな不幸を招く。

大きな事業をする以上は徹底的な情報を公開し、賛成する側も反対する側もテーブルについて議論し、答えを導いていくことが民主的なやり方だろう、その手続きをもう一回やって欲しいというのが我々の要望。

●冨永靖徳(お茶の水女子大学名誉教授・物理学)

「水資源」という用語が盛んに使われるが、「石油資源」や「鉱物資源」とは違う。資源は使えばなくなる。水は石油のように使えばなくなるものではない。水や人間や生き物が生きていく上での必須の「環境」と考えるべきである。水を「資源」だと思えば、水資源の開発、確保、独占という発想になり、その延長線にダムがある。

水を「環境」であると考えれば水環境の整備と共有という考え方になる。我々が生きていく上で最良の水環境を整えることが緊急の課題として全世界で望まれていると考える。

自然は役所の守備範囲で人為的に区切られているわけではない。森林、河川、海岸、海を一体化した省庁を越えた観点から水環境の整備と共有について考えることが必要。

今回の八ツ場ダム検証は、こうした観点から言えば、消して科学的でないばかりか、どう考えても客観的ではない。ダム建設推進という予断をもった検証であることは明白。抜本的なやり直しを求めたいと思う。

■関係報道
やり直し求め声明文 八ツ場ダム再検証 朝日新聞群馬版 2011年10月27日
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581110270001
八ッ場ダム検証 やり直し求め声明 学者グループ「科学性、客観性が欠如」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20111027/CK2011102702000088.html 
東京新聞群馬版2011年10月27日
八ッ場ダム 学者「検証、科学性ない」 知事反論「追加検証必要ない」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20111027-OYT8T00022.htm 
読売新聞群馬版 2011年10月27日
八ッ場ダム:建設最良の検証結果に学者11人異議
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111027k0000m040074000c.html
毎日新聞 2011年10月26日

なお、11月1日に正式に野田首相および国土交通大臣宛てに提出されるという知らせが夕べ入っていた。

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2011年10月27日 (木)

前田武士大臣会見

先週金曜日、前田武士国土交通大臣になってから初めて会見に行った。
ダムを推進してきた河川工学者と専門外の有識者という情報と発言力非対称の委員構成、かつ非公開(記者に公開、国民に非公開)で行っている問題の多い「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」について尋ねた。

獲得できた回答は、ダムに頼らない治水の実践者などの会議への追加について。「必要な人に適宜出ていただくというようなことは考えても良いのではないかと思っておりますとのこと。大臣の認識について疑義がある箇所には下線を引っ張った。

http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin111021.html

(問)今後の治水対策のあり方に関する有識者会議についてですが、これまでいくつかのダムが中止となり、又は継続となっておりますが、継続とされたものの中には委員たちが水余りを指摘したものもありました。
そういう意味で、前原大臣になった時に、批判的な意見を持っている委員ではなく、それまで推進してきた委員を中心に、推進してきた委員の考え方を変えてもらうのだという人選が行われたと思いますが、今後、今までの検証を踏まえて、委員の追加をお考えになった方がよろしいのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
(答)有識者会議の委員の構成をもっと増やした方が良いということですか。

(問)例えば、原発事故を踏まえて、エネルギー総合政策の委員会の方も批判的な委員を加えました。今の委員のメンバーは、推進の方、河川工学者、そしてそれ以外の方という構成になっています。それに対しては随分と批判がございましたので、この辺りで軌道修正をするというようなこと、ダムに頼らない治水を実践してきた方、例えば元国土交通省の職員であった宮本博司さんなどを加えるということはいかがでしょうか。

(答)具体的な人事のご提案のようですが、私の今の理解では、有識者会議というのはオールジャパンの83事業に対して、有識者の高い見識で評価をしていただく会議だと思っております。そして、各具体のダム事業については、各地方整備局を主体にした検討の場がございますので、そこに自治体の長や、かなり専門的な方々も入っていただいて、時には適宜、学術会議に色々検討していただくということも含めて行っております。ですから、有識者会議は元々幅広い構成になっていると理解しております。

特にご指名でこの人ということ自体が、何か意図を持ってというように見られるおそれもあるかなという感じもいたします。もちろん今のようなご指摘があるということも承知しておりますので、必要に応じて、そのような方々も来ていただくような機会は考えなければならないと思います

更に申し上げれば、私は就任以来何度か、前原大臣の時に作っていただいた検討の場、有識者会議、そして検討の場できちんと自治体の長も入って選択されたことを有識者会議に持っていって評価をしていただく、そういった先入観のない検証をしっかり行った上で大臣が決断するというスキームを崩さないということをずっと申し上げているわけです。

このスキームそのものは大事にしていかないと、そもそもの信頼と言いますか、行ってきたこと自体全てがおかしくなるといけませんので。しかし、そこに今ご指摘のような観点から、必要な人に適宜出ていただくというようなことは考えても良いのではないかと思っております。

更に申し上げると、3.11の大震災の教訓というものが何か、その教訓を踏まえた上で、有識者会議にきちんと資料を提供できるようにしたいということが私の考えでありまして、御承知のように、7月の半ばに行われた社会資本整備審議会において、今回の東日本大震災のことについて議論をずいぶんと行っていただいた結果として、命が大事だ、そして災害に上限はないと、この二つの教訓を導き出していただいているのです。

これを踏まえて、国交省の中に、事務次官を長とするタスクフォースを作っていただきました。このタスクフォースは原局である水管理・国土保全局、要するに検討の場というものは各地方整備局でありますが、それが本省に上がってくると、ダム関係というのは水管理・国土保全局になりますので、利益相反にならないようにこことは遮蔽をしております。

今、そのタクスフォースがかなり方向性を出してくれておりまして、そこでいろいろな立場の有識者の話も聞くし、60年にわたって調査を行ってきているのですから、その中には議論されて、今は埋もれてしまっているようなものもありますので、そういうものも全部精査していただいた上で、3.11の二つの方針に沿った資料を集めていただいて、それを有識者会議に提供するということを行っております。

(問)埋もれている資料について、もう1点だけ確認をさせてください。3.11に限らないのですが、例えば、栃木県などは利水はしませんし、治水については、過去、八ッ場ダムの計画を作るときに、当時の建設省の方から参加をしていただけないだろうかという話があったので参画しているということで、栃木県は、実際は利根川とは接してもいないのです。そういった経緯も掘り起こして、国が声をかけて自治体に参加してもらったというようなものは、国自身がもう一度その必要であるかどうかということを検証する必要があるのではないでしょうか。

(答)私も、あまり専門的というか、詳しいことになると、この立場ですからわかりませんが、今のお話はたぶん検討の場においては当然関東地方全体ですから。今、栃木県と言われましたが、栃木県というのは利根川の流域にもなるわけです。思川だとか、こういった川は確か栃木県だったと思います。そういったことも含めて、中にはたぶん資料としてあるはずですから、そういったものも見つけ出せるかもわかりません。

(問)バーターでやったところがあるそうです。
(答)ちょっと何のことだかよくわかりませんが。

(問)思川にも賛成してもらうので、八ッ場にも賛成してくださいということで、実際には関係ない地域同士が入っているということでした。
(答)そういったことも含めて、その中に入ってくるかどうかですね。もちろん、パブリックコメントがありますから、詳しくはパブリックコメントに今言われたようなことも是非提供されたら良いと思います。

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2011年10月20日 (木)

日経新聞の八ツ場ダム社説(3)

まずは転載

●群馬・八ッ場ダム建設:検証手法に異議 関与の専門家が質問状
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111019ddm001010006000c.html
毎日新聞 2011年10月19日 東京朝刊
●八ッ場ダム建設 「公開の場で再検証を」50人超の学者
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20111019/CK2011101902000069.html
東京新聞2011年10月19日

そして、日経社説を読んで、これこれを書いた続きです。

民主党政権の迷走はいつまで続くのか」は私も聞きたいところだが、「利根川水系の1都5県は八ツ場ダムの治水効果や水源としての必要性を強調している」と鵜呑みにしたままではマズイのではないかと・・・。

今日は、間隙を突き、長年の不思議であった栃木県とその議会に取材にいったので、分かったことの一部を共有させてもらいます。

栃木県は八ツ場ダム関係1都5県の中で唯一異なる存在です。唯一、八ッ場ダムから利水しない

そればかりか、実は、物理的に利根川に接してもいない。接しているのは同じ利根川水系であっても違う支流・渡良瀬川。

でも、この2年で2回、八ツ場ダム推進の意見書を議会が出している。何故、利水も治水も栃木県の利益にならない事業に10億円を負担するのか?県行政はともかく、なぜ、議会はそんな根拠薄弱な事業に予算を通すのか?
 
要点だけ言ってしまうと、西から昇ったお日様が東に沈~む天才バカボンのフレーズで♪)みたいな話で、答えは、なんと、何キロも下流の埼玉県(実際に利根川に接しているところ)で堤防が切れたら、栃木県藤岡町まで逆流していく(標高で比べると藤岡町は埼玉県の利根川堤防の計画高水水位より低いのだそうだ)と言うのだが、根掘り葉掘り、しつこくしつこく聞くと、結局は、国に参画してくれないかと昔、言われたからだ、ということになった。
  
議員さんの方はこれとはまた若干違う理解をしていた。
  
オマケに、帰りの電車の中できちんとした地図を広げてもう一度見ると、栃木県側(に近い埼玉県)で堤防が切れて逆流をしたとしても、栃木県藤岡町の住宅街までは、広大な渡良瀬遊水池を乗り越えないと、達さない
  
公表されているハザードマップにもそんなことは載っていない。ところが、国交省が作成した「想定氾濫図」には載っているのだという。ところが、それは国交省のものなので直ちには提供していただけないということで、国交省に聞いてくださることになった(県民、国民の安全安心にかかわる情報がまさか非公開になんてことはないだろうからいただけるものと思っているが。
   
というわけで、西から昇ったお日様が東に沈むみたいな話が前提で、栃木県は八ツ場ダムが必要だと言い、それを「検証」して八ツ場ダムが有利となったのだとするとこれは検証したといえるのかということになってくる。

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2011年10月18日 (火)

リニア新幹線(急ぎの番外編)

民主党がガタガタなうちに
色々とさっさと進めてしまえという力を感じるが、世論は健全だ。

その一つがリニア新幹線(中央新幹線)

JR東海がリニアに投資するぐらいなら、乗客のために新幹線を安くするか、民営化した際に国に肩代わりさせた債務にかわる寄付を毎年少しづつでもすべきじゃないのかとか思ってしまうが・・・。すでにアワスメント(環境アセスメント)の説明会という段階に来ている。実はパブコメも行われた(私はダム関係の取材に行って会見で知って、そんなパブコメいつやったのかと聞くのがやっとだった)が、ほとんどその報道を目にした人はいないだろう。

かつてJRが国鉄として大赤字を作って国民にその24.2兆円の借金を負わせ
http://www.jrtt.go.jp/02Business/Settlement/settle-saimu.html
身軽になってビッグプロジェクト、しかも現・新幹線も、在来線も、高速バスも、高速道路も、第二東名も、飛行機も、航路も、代替案がすでにいくらでもあるところになんだってリニアなのか?不条理を感じる。アセスメント以前の問題ではないかと強く思う。

そんなことを思ったのは、以前、『リニア・破滅への超特急―テクノロジー神話の終着点』を書いた懸樋哲夫さんから、今日、この件でメールをいただいたからだ。広範囲に渡る重要な問題なので、以下、転載させてもらいます。

懸樋さんのメール『今、リニア計画では、沿線各地で説明会が開かれています。

これからも東京では、19日多摩市、23日町田市で2箇所、区部
でも品川、太田など数箇所でこれからも予定
されています。
http://company.jr-central.co.jp/company/others/chuoshinkansen03.html
http://company.jr-central.co.jp/company/others/assessment/tokyo/_pdf/information02.pdf

私は16日の日曜日、稲城市のリニアの説明会に行きました。
2時ですでに会場は満席だといって入れてくれません

さんざん押し問答しながら、会場の入り口まで行って、椅子にすわり、
同じく入れろと詰め寄る女性(50代くらい)とスタッフとで
討論の輪ができていました。
女性は「私はリニアには賛成だけど、どこに穴を掘るのかを
知りたくてきた。」というのでいろいろ話したら、
最後には、「それなら必要ないわね」となっていました。

1時間過ぎたころ、出てきた参加者が「穴掘る場所も出さないで
説明会とは何だ。こんなのは説明会じゃない。ふざけるな」
。と
いきまきながら、帰っていきます。そこで席が空いたのだから
入らせろと、やっと入室すると、すでに質疑応答の時間になって
いて、発言は反対意見ばかり、でした。

「大震災以後、みなが変わったのだ。私も変わった。なのに
JRは何も変わっていないではないか。原発と同様、安全だという
説明はもう通らない。」等々。

エネルギーの問題、電磁波問題で私も質問しましたたが、
答えは例の通りで、しかし「電力は東電、中電の全電力の0.4%しか(?)
使わないものです。」との答えに
、会場は「あきれた」のムードが漂い、
「すごい電力じゃないか」とどなる人もいました。

時間が終わりの3時半に迫り、「もう一度説明会を開け」との声にも、
司会は答えようともせずに、これにて説明会は終了しました、と宣言
閉会しました。

周りに囲む「スタッフ」の腕章をつけた男どもは「日本交通技術」という
コンサルタント会社とのこと。会場から「名札もつけないこのスタッフの
物々しさはどういうことだ
」という声も出ていました。

まったく格好だけ整え、説明会を成立させて通過儀礼を乗り切ろうと
しているとしか思えません。

通過沿線住民として特に問題だと感じたのは巨大な縦坑が沿線5キロ
から10キロおきに掘られるということです

説明書を見ると穴は巨大で大きさは数値が書いていませんが、
クレーン車の大きさから推し量ると直径が20メートルぐらいはありそうで、
その周りには作業スペースや土砂の仮置き場などが置かれるので、
相当なスペースが必要のようです。

大深度だから沿線住民への被害は少ないものと思われましたが、
この縦坑を品川から始まり稲城や川崎、名古屋までこの間隔で掘っていく
というのは住宅地にも相当の悪影響を及ぼすものと思われます

稲城の住宅街は閑静で地価も高いところだと思いますが、
実態がわかれば大問題になりそうです。

しかし説明会では、多くの人が自分の問題ということより、
リニア計画総体の問題に多くの声があがっていたことに
今後に希望がもてそうだと感じました。』

以上が懸樋さんからのメールの紹介でした。

皆さんはどう思います?

リニア新幹線にはどのようなリスクがあるのかを考える上で
この本「リニア・破滅への超特急―テクノロジー神話の終着点」はお勧めです。

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2011年10月13日 (木)

日経新聞の八ツ場ダム社説(2)パブコメ

拙作ブログにしては珍しく反響が高いので、今日やらねばならないことを明日に延ばして先に追加でもう一コマだけ書く。

現在八ツ場ダムはその検証結果についてパブコメ中 だ。国交省による国交省益のための検証だが、一都五県が「必要性を強調している」と日経が鵜呑みにした「水源」は、国交省によってこんなやり方で検証された。

八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)の第4章3。
「新規利水の観点からの検討」 P.1に書いてある。

つまり、関係都県等に「水は今まで通り要るか」と確認して「要る」と言ったことをもって検証したというやり方だ。重要なのは「要る」の中身、必要性だ。

PDF上のP.21「④東京都」の改行を変えるだけでそのママ転載しますよ。
「・将来需要量の確認
平成21年度の給水人口は、
12,952,000人
一日最大給水量
4,950,000m3/日に対して、
平成25年度には計画給水人口
12,365,000人
計画一日最大給水量は、
6,000,000m3/日と推計している。」

分かります?4年後、給水人口は5%減るのに給水量は20%増

目を疑うのが茨城県の推計。
PDF上のP.40「⑧茨城県」の改行を変えるだけでそのママ転載しますよ。
「平成21年度の給水人口は、1,694,284人
一日最大給水量598,131m3/日に対して、
平成32年度には計画給水人口1,930,000人
計画一日最大給水量は852,441m3/日と推計している。」

東京都でさえ、人口は減ると予測しているのに、茨城県は水需要どころか、9年後に人口がド~ンと13%増えて、給水はドドド~ンと30%増える計算(嗚呼)。

以前、この県の人口がいかに減っていくかの推計は
国立社会保障・人口問題研究所のウェブサイト
から作ったグラフをこちらで紹介したけれど、人口増なんてあり得ない。こんなイケイケドンドンな推計を出すのは、国立社会保障・人口問題研究所のデータを論破してからにしてくださいという夢物語です。

で、この夢物語を確認の上、水はもっと必要だと国交省は国交省の省益(仕事)維持のために結論づけた。

これだけならまだしも(この時点ですでに物を言う気を失せるほどバカバカしい検証ですが)、このような高度成長期かバブル期の残像を追って満たす水供給計画のためにこの「4.5 目的別の総合評価」p5で堂々と書かれているように、静岡県の富士川から導水する計画等と比べて、八ツ場ダムが優れている、と結論したわけですよ。

これが、日経新聞が社論として鵜呑みにして読者にばらまいている「必要性」という幻想です。報道ってこれでいいのかな?行政批判とともに、フリーという弱っちい立場で大新聞とも闘わないといけないのって相当疲れるんですけど・・・。

それはともかく、1都5県の皆さんはもちろん、全国の皆さん、国直轄事業ですので出所は大半が国税です。しちめんどうくさいことですが、パブコメでまともな意見を寄せていただければと思います。

・記者発表資料[PDF:335KB]
・意見募集要領[PDF:162KB]
・意見提出様式[PDF:72KB]
・意見提出様式[Word:46KB]
・意見提出様式[一太郎:45KB]

ちなみに、八ツ場ダム事業は、ヤラセのメッカですから。
ヤラセ意見が一杯出るんだろうなと、予測をしています。

続く。

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日経新聞の八ツ場ダム社説(1)

「ついに」か、「やっと」か、「久々に」か・・・。
日経新聞が八ツ場ダムについての社説を書いた。
八ツ場ダムの早期決着を(2011/10/13付)http://s.nikkei.com/quPDNb 
タイトルには全く同感。しかし、首を傾げる点が多々ある。

利根川水系の1都5県は八ツ場ダムの治水効果や水源としての必要性を強調している」と書いているが、一都五県に記者がいるのだから、もっと事実確認をした上で社論を構築すればいいのに。人口が一番多い東京都の石原知事は、「治水」や「水源」についてなんと言っているか?定例会見(★以下抜粋)でやり取りをして呆れたことがある。各紙記者はその場にいた。

水源」については、数年前に「取水制限」があったというのが理由。しかし、制限があったのは「ビール工場」と「プール」という話だ。(生活に支障がなかったのはむしろ東京都にお住まいの方が覚えているだろう。)実は、石原都知事はいつもこの話を繰り返すので、ほんとうか?と「ビール工場」について取材をしてみたことがある。ところが、制限されたビール製造会社は見つからなかった。たとえプールの話が本当だとしても、日経の言う「必要性を強調している」とはプールの制限が数年前に一夏あったということだけなのだ。

治水」については知事は足もとについてはなんの認識も持たないらしく、埼玉を例に挙げている。その埼玉の例も、明らかにダムではなく、緊急に堤防の補修が必要なケースだった。知事本人も喋りながらそのことに気づいたのか話がボロボロだった。

その後、石原知事のこの反応についてある都議に聞いたら、「いつもそうなんですよ」と言う。つまり、利水のことを聞けば反論できなくなって治水に話をすり替える。治水のことを聞けば反論できなくなって利水に話をすり替えるいつものパターンなのだという。

フリーのジャーナリストの身体は一つしかない。豆鉄砲のようなものだ。弾込めをしながら撃ち続けても限界がある(可能性は∞だと信じているが)。しかし、大新聞は「パーツ」(記者)を沢山抱えていて戦車でも大砲でも組み立てることができるのに、なぜ、いまさら、日本の遅れに遅れた転換期において、行政の言うことの真偽を検証しないまま垂れ流し報道をするんだろう?

★石原知事定例記者会見録
平成22(2010)年8月6日(金) 15時09分~15時38分
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2010/100806.htm

【記者】6月の議会で、公営企業委員会の方で、水需要予測の実施に関する請願ということで、水需要予測の見直しを実施していただきたいということが東京都水道局に求められていますけれども、知事としては、これはどのように、いつ、水需要予測の見直しをするように、指示を出されますでしょうか。
【知事】僕、知らない、その話。初めて聞いた。申しわけない。

【記者】つまり、水需要予測に基づいて水道施設をつくるようにということになっておりますので、例えば、埼玉県は40万立方メートル下方修正をして予測をし直しました。東京都は、まだ、これまで見直しを行っていませんで、実績と予測の乖離が100万立方、埼玉の約2倍以上あるんです。これをやってくださいということを公営企業委員会のほうで、6月の委員会で多数で採択をされています。これをやることによって、例えば、無駄な水道事業、八ツ場ダムはその1つになりますけれども、そういった見直しが可能になってくると思うのですが。
【知事】それは八ツ場の問題に当然関係あることですから。
ただ、数年前に東京では、二百十何日ですか、取水制限したんです。それ1回のことで、それで済んで、当分ないだろうという予測で済むのか済まないのか。あの時は、学校のプールも使えなくなったし、東京のビール会社も生産を停止した。もし八ツ場が仮にあったとしたなら、17日で済んだ取水制限が、117日、続いたんです。こういうものも、1つの公の水路に対する大事な前提条件じゃないかと私は思いますけれども。
 あなたはどういう立場なの。

【記者】ダム問題をずっと報道しているダムジャーナリストですが、いつもビールの工場が停止されたということをおっしゃるのですけれども、確認しましたところ、知事がおっしゃっていたその時期に、ビールで生産ができなくなったというところは、ほとんど見つからなかったということ……。
【知事】そう。僕は東京で2つの会社が、製造を停止じゃないけれども、生産量を従来よりも低めたという話は聞きましたけれど。

【記者】はい。あと、プールにしても、それで人命が失われるというようなことではなかった……。
【知事】もちろんそうです。

【記者】飲み水、あるいは生きていくための最低限のものという、ナショナルミニマム(最低限度の生活水準)、あるいはローカルミニマム(極小値)というものは、見直し……。
【知事】ただ、八ツ場の場合、行ってみて分かるでしょうけれど、あそこまで事業が進んでいるわけです。しかも、利水の問題だけじゃない。治水の問題もあって、埼玉(県知事)の上田(清司)君の話なんか聞いたらいいと思うけれども、堤防が非常に老朽化して、どうどうと浸水してきて、結局、それに対する対策というのは、堤防をつくり直すということで、べらぼうにお金がかかるから、その度に、地元の消防団が出て、ここはまずい、危ないということで土嚢を積んだりなんかしているらしいけれども、堤防の決壊もさることながら、前提となる浸水というのでしょうか、それが堤防の反対側に、わき上がってくるような状況というのはあるみたいだから、これまた八ツ場について考える1つの条件じゃないでしょうか。

【記者】その堤防についてはボーリング調査で、どこが危ないかということが、おおよそ分かっている部分もありますので、そういった部分を、人命を、防災をするという意味で優先させるということは必要だと思うのですけれども。きょうお伺いしたのは、治水という観点も議論はたくさんあると思うのですが、利水について絞って、ぜひ伺いたかったのですが。
【知事】その話、初めて聞きましたんでね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
日経新聞の社説への反論は続く(弾込め中にて時間切れ)。

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2011年10月11日 (火)

諫早湾干事業・長良川河口堰の今!

転載します!

《諫早湾干事業・長良川河口堰に関する勉強会》

・日時:2010年10月13日(木曜日)午後4時半から7時
・場所:参議院議員会館101会議室
・主催:公共事業チェック議員の会 エネシフジャパン勉強会番外編Presents

・プログラム   
 ■有明海・諫早湾は今:4時30分~5時30分
   「判決後の農林水産省の対応(仮題)」
        農林水産省農村振興局整備部(交渉中)
   「開門こそが「農漁共存」による有明海再生の第一歩」
        菅波完(有明海漁民・市民ネットワーク事務局長)

 ■長良川河口堰の検証(専門委員会報告案の説明):5時30分~7時
   「長良川河口堰検証PT専門委員会報告案のポイント」
    小島敏郎(青山学院大学教授・長良川河口堰検証PT専門委員会共同座長)
   「日本の治水対策と河口堰:浚渫・ダム・堤防強化・集水域(仮題)」
    今本博健(京都大学名誉教授・長良川河口堰検証PT専門委員会共同座長)
   「木曽川水系フルプランと河口堰(仮題)」  
        国土交通省水管理・国土保全局(交渉中)
   
お申し込み(エネシフジャパン):http://sustena.org/eneshif 

※定員を越えた際には立ち見となることがございますので、ご了承ください。
 尚、お申し込みをいただいても返信メールは届きません。当日直接会場までお
越しください。

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22億円の経済効果をもたらす最上小国川のアユ

八ツ場ダム問題が佳境に入っている中ではありますが・・・。

●山形県の最上小国川ダムについて草島進一さんにインタビューしました。
ユーチューブでご覧下さい。(アユが地域に年間約22億円の経済効果をもたらしていることを話されている箇所の録音が上手く行かず、たいへん申し訳ないことにカットさせていただいています。これについては以下のメモで補足させていただきます)

http://www.youtube.com/watch?v=1WBTPmzr8a0

山形県には多くの日本人に知られていない歴史があります。スキー場、ゴルフ場と高度成長期に都会からさまざまな娯楽施設を押し付けられながら(原発と同じですね)、旧特殊法人森林開発公団により建設中だった大規模林道も含めて、地域に根ざす自然保護団体の力で多くの開発事業を中止させてきたことです。

今現在まで残っている最大の未解決問題は、最上川の支流「最上小国川」(もがみおぐにがわ)に予定された「穴あきダム」最上小国川ダムだと言うのです。

この問題を9月30日に山形県議会で質問した草島進一県議に伺いました。草島県議は、近畿大学の有路昌彦准教授の研究チームが行ったアンケート方式による試算で、アユ釣り客が地域に及ぼす経済効果が年間21億8千万円であるとの結果を取り上げ、ダム建設で「流域の経済に損失が発生したら責任を誰が取るのか」と、県土整備部長に尋ねました。

(議事録は草島氏のブログ(http://kusajima.exblog.jp/13763703/) でどうぞ)

自然資源から得られる経済効果の損失リスクを犯してまで山形県が進めようとする最上小国川ダムとはどのような計画でしょうか?これに対して草島県議が提唱する「まちづくり治水」とはどのようなものでしょうか。

イギリスの旅行家イザベラ・バードが「アジアのアルカディア(桃源郷)」と呼んだ川西町において「山形県自然保護団体協議会」が開催したシンポジウム「東日本大震災後の日本の自然保護を考える」でご一緒した草島氏に終了後、懇親会後のロビーにてお疲れのところ、お話を伺いました。

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2011年10月 7日 (金)

前田武士国土交通大臣への提案

八ツ場ダムの見直しのパブリックコメントが始まった。

国土交通省関東地方整備局のトップページ で
「八ッ場ダム建設事業の検証に係る討報告書(素案)」に対するパブリックコメントの
実施について掲載しました
 と出てくる。

その一番下に、『「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対するパブリックコメント」』とあり、

記者発表資料、意見募集要領、意見提出様式

をクリックすると

・記者発表資料[PDF:335KB]
・意見募集要領[PDF:162KB]
・意見提出様式[PDF:72KB]
・意見提出様式[Word:46KB]
・意見提出様式[一太郎:45KB]

しかし、これを見ても意見するノモは出てこない。

「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)

を見るとやっと出てくる。
「一括」と「個別」があり、一括でダウンロードしてみると317頁ある。概要版はない。誰が読むのか?

「記者」資料にはこうある。

 『国土交通省関東地方整備局では、「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」(以下、「検証要領細目」という。)に基づき、八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討を進めています。
 このたび、「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」における検討を踏まえ、検証要領細目に示されている検討結果の報告書(素案)を作成しました。
つきましては、今後の検討の参考とするため、別添の「『八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)』に対する意見募集要領」によりパブリックコメントを行い、広く意見を募集しますのでお知らせします。』

さて、これを読んでも、普通の人々にはサッパリわからないだろう。
何を聞かれているのか?何のためのものか?どう使われるのか?

これは、解説すればいわば、国交省関東地方整備局が、治水と利水から見た八ツ場ダムを、有識者会議のやり方で事業者として自ら見直した結を報告書にしたものだ。これを有識者会議や大臣に提出するつもりだが、このままでよいか?異論はないか?と聞いているのだ。

そのことが上記の赤字の文書で読み取れますか?

しかも中身は317頁
東電賠償請求の書類が156頁だったということで
請求させないための嫌がらせだと批判されたが、同じ原理
(東電賠償請求書類は「いやがらせ」? 専門用語だらけマニュアル156ページ
http://www.j-cast.com/2011/09/13107162.html?p=all 2011/9/13 19:08)

どういう考え方のもとでこの報告書が作られているのかを説明する箇所を見ても
その説明はこの通り

この報告書が、第一ラウンドで信濃川(千曲川)から導水する考え(これ4-135)を却下して、第二ラウンドまで残った静岡県の富士川これ4-134から導水する代替案と比較して八ツ場ダムが優れているという考え方で、作られたものだということは、一読しただけでは、誰も分からないだろう。

「水利権を整理する」「水利権行政を変革する」「渇水のときにはこれまでやってきたのと同様に融通し合う」「これまで通り美味しい地下水を生かす」というまともな代替案との比較はなされていないことは、誰も分からない。つまり、書いていないことは誰にも分からない。

「広く意見を募集しますのでお知らせします」というだけで
意見など本当は聴く気はないのだ

さて、前田武士国土交通大臣はどうするのだろう?
これが前田大臣が実現したい河川行政なのだろうか?

そして、明日、大臣は現場(長野原町)へいくわけですね・・・。

大臣に国土交通省と国民との意識のギャップと対立を埋めるために、以下のことを関東地方整備局に指示するよう、最低限の提案をしたいと思います。
1.説明会を利根川流域各地で開く。
  少なくとも利水を要望している基礎自治体ではすべて。治水策として八ツ場ダムを要望した基礎自治体ではすべて。各1都5県はもちろん。
2.概要版を作る。

これすらも行わなければ、私はパブコメの提出期限である11月4日の前の祝日(3日)を挟んだ前日(11月2日)に、国土交通省本省の前で座り込みをします。

これは八ツ場ダム問題を筆で伝えきれなかった自分への罰であり、
同時に、現在の河川行政に対する抗議の意思の表明です。

まさのあつこ

<加筆>なお、上記の提案は直情径行的な最低限の提案だが、八ツ場あしたの会は、根っこからの正攻法で攻めている。これが最善の提案であることを加えておきます!

■あしたの会 再検証やり直し住民支援求める
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581110070002
朝日新聞2011年10月07日

■八ッ場ダム検証「批判派入れ第三者機関で」 市民団体が要請書
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20111007/CK2011100702000065.html
東京新聞群馬版 2011年10月7日

以下は鉛筆なめぶりを暴露した素晴らしい記事だ!

■八ッ場ダム費用対効果「倍増」(2011年10月7日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20111007-OYT8T00043.htm

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