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2011年12月24日 (土)

12月22日 民主党政調会長定例会見 

順不同で取材メモ整理続行中。
行政の審議会取材とは違って
政治家会見はNow or Neverの真剣勝負。
じっと耳を澄まして、メモも取らずに、相手の表情と言葉だけに集中していると、
行間が読めて直感もさえてくる
。(時間を争う記者はパソコンで同時にメモを取る人がほとんど)

この会見では、
1)<口先番長>の異名を取る前原政調会長が
どこまでやる気なのかを見極めることが目標でした。
2)もう一
つはどこかで手打ちをしたのではないかとの直感を確かめることが目標。

二つのテーマの答えについては、こちらも合わせて(まだ重要な部分の音起こしをしていませんが)、目を皿のようにして読んでみてください。その回答が見えてきます。長文です。↓

2011年12月22日 民主党政調会長定例会見 18:00過ぎ始まり

八ツ場関係のみ音起こし(斜め字は私の加筆)

前原:私からは特にございません。

Q:診療報酬等の質問
前原:~~~~~~~~~~~~~~~~~

まさの:前田大臣が八ツ場ダムを継続するという発表をされました。今後は国会で予算をどうするのかというところに攻防が移るかと思います。八ツ場ダムというのは政官業の癒着の利権で国民の税金がむさぼられるという構図の象徴だと思います。国会でこれからどのように前原さんは闘って行かれますでしょうか

前原:まず今日は官房長官の裁定というのがございました。

これは一番目には利根川水系の河川整備計画がないので早急に策定し、これにおいて基準点における河川整備計画相当の目標量を検証すると、いうことが書いてあるんですね。

ダム検証によって建設中止の判断があったことを踏まえ、ダム建設予定だった地域に対する生活再建の法律を、川辺川ダム建設予定地を一つのモデルとしてとりまとめて、次期通常国会への提出を目指すと、いうことです。

そして3番目に、八ッ場ダム本体工事については、下記(上記の間違えと思われる)の2点を踏まえ、判断すると

一点目はこれから整備計画を作って基準点における相当目標量を決める前に、ダムが必要か必要でないかを判断することはおかしなことであって、この裁定を受けられたのであれば、国土交通大臣、受けられたという認識でおりますけれども、本体工事の着工というのは論理矛盾である、そう思っております。したがって、これを無理矢理、予算の中に入れられるということであれば、党としては反対をするということで国交省の予算は認められないということであって、国会での闘いではなくて、閣議決定をさせない、させることはできないということです。

まさの:知事たちに無条件で継続をするという連絡が3時ぐらいに行ったと聞いていますがその点はどうでしょうか。

前原:今申し上げた通りです。我々党の立場はまったく変わりません。

NHK:明日は政務三役会議。そこでの対応は。

前原:これも繰り返しになって恐縮ですが、官房長官裁定を読めば、利根川水系における河川整備計画がないわけですね。これを早急に策定して、それに基づいて基準点における河川整備計画相当目標流量を検証する。これが出てきたときにダムが必要かということを判断が初めてできるわけで、これを受け入れたのに、今、本体工事着工しますというのは、まったくもって論理矛盾ですので、これは政府民主三役会議で明日そのことは伝えて、本体工事にあくまでも国土交通省が盛り込むのであれば、党の立場としては反対せざるを得ないということは申し上げたいと思います。

Q:2件伺う。党の立場はおっしゃられた。党の立場を踏まえた上で予算を計上される可能性もなきにしもあらずということで、そうなると野田政権が確立目指してきた意思決定機関そのものに対する疑義という観点で、一つ考えられる。この点についてどうかということが一つ。
房長官が、会長がおっしゃられてきたようにこれはマニフェスト案件であるという意見に対して、参院のマニフェストで修正されているという主旨の発言をされています。この点について会長のお立場お考えをお聞かせください。

前原:まず、意思決定については、最終的な意思決定は政府民主三役会議でおこなうということだったと思います。それから参院選挙のマニフェスト案件ではないとおっしゃったということですが、あくまでもこれは衆議院のマニフェストに書いてそして政権交代をさせていただいた。参議院の選挙では我々は多数をとれなかった。しかし、衆議院の多数によって政権を維持しているわけですから、そういう参議院のマニフェストには書いてないからということは国民に対しては少なくとも通用しないんじゃないかと思います。

時事:一方でですね、今、前田国交相は、群馬県の地元の方に向かわれて、建設の方針を伝えようとしています。地元や自治体に混乱が生じることも懸念されるわけですが、今回のこの事態は、誰に責任が、どこに責任があるかというふうにお考えかということと、政府と党が対立している構図になっていますが、会長は政府のこの間の対応についてどのようにお考えなのでしょうか。

前原:最終的に予算案が閣議決定されるのが明後日でございますので、それまでに事態の収拾が図られると思います。繰り返しになりますけれども、国交大臣も私も、官房長官裁定を受け入れた。官房長官裁定をどのように、河川整備計画を早急に策定すると、これに基づいて基準点における河川整備計画相当の目標流量を検証する、こういうものがあって初めてダムが必要なのかどうなのか、あるいは違う代替治水が可能なのかが決まってくるわけですね。これを受け入れられた国交大臣が、検証が終わっていないにもかかわらず、本体工事の着工を行うということは、これは裁定違反、論理矛盾であると私は思います。

どこに問題があるかどうかということは、今後、最高意志決定機関は政府民主三役会議でありますので、ここでどのような決断をされるのかということに私は尽きると思っています。

読売:2点。民主党のかかげる政治主導との関係なんですけれども、今回、党内では反対の意見が大半を占め、大臣は建設継続を表明したと、まだ会長のおっしゃる政府民主三役会議があるので分からないですが、現時点では政治主導は発揮されたというお考えにあるのでしょうか。2点目は、会長は国土交通相就任直後に八ツ場ダム中止を打ち出されましたが、今回、会長の進退に関わるのではないかという指摘もでていますが、現時点でのお考えをお聞かせください。

前原:はい。まぁ、政治主導かいなかということについては、これは、あ~いろんな考え方とらえ方があると思いますが、大事なことは、政治がさまざまな問題について、方針を立てて、最終的にそれを動かしてくるのは官僚組織ですから、官僚組織との連携を図りながら、うまく動かして目的を達成することが政治主導だと思います。
そのような観点からすると、今回、この問題というものについては党の考え方と、大臣の政務三役の間で違うということで、これからもいろいろそういう問題があるかもしれません。ただ、さきほどから申し上げているように、最終的にはなんらかの収拾が図られなければならないということでありますので、この官房長官裁定にしたがって読めばですね、私は継続はありえない、こう思っています。

後者の話については、私は政調会長としてとりまとめて、最終的に官房長官裁定にしたがった。官房長官も当初は箇所付けの話だと仰っていたのが、政治的な判断が必要ですよとマニフェストにかかわることで、それをとらえられたが故に、裁定というものを出したといことだと思うので、その裁定の条件をしっかり読めば、今決断できるようなものになっていない。

司会:そろそろ

毎日:国交大臣として前原会長会見がかかわった案件で、暫定税率の高速道路の無料化というのもあると思うんですけれども、それぞれのマニフェスト案件に理念、哲学があるのに、なぜ、八ツ場中止だけこだわるのか、どうでしょうか。

前原:暫定税率の廃止については、マニフェストに掲げましたが、これについては一年目に、それこそ党からの要望を得て政府一体となって、それについては維持するということを決めたはずであります。したがって、マニフェストの変更を政府与党一体になってあのときは、了解をしている。高速道路の無料化についても、もともと、高速道路全線を全線無料にする話ではなかった。それが、その最たるものが、首都高と阪神高速については有料制でいくことがマニフェストに書いてある。なぜならば通行量の多いところについて無料にすると、結果として高速道路としての役割を果たせないという中で、社会実験を加えながら段階的に高速道路の無料化というのをやっていくというのが我々の公約であったということであり、今日私がこうやって申し上げたのは高速道路はあたかも全部無料にするような話が当時あったが、それはもともと違う話であって私は国交大臣のときは、社会的実験を加えてそして最終ルールを設定するということで、私は国交大臣のときに、2割程度の社会実験を行いましたけれども、その程度というものが、最終的に妥当ではなかったかと思っております。したがって、八ツ場ダムの問題では手続も違うし、今、ご質問があった二つの問題については、私が国交大臣のときに、政府与党の間で話がついていたということで、今回は党の考え方と前田国交大臣の考え方が違う。明らかに違う案件だということだと思う。

フジTV:会長はこれまで八ツ場ダムについてマニフェストにかかる問題だとして政治的な判断を求めてこられましたけども、マニフェストの問題にかかるのであれば、総理がなんらかのメッセージを発するべきだと思うんですけれども、さきほど言われた事態の収拾を図るときに、総理がなんらかのメッセージを発するとか対応される可能性はあるのかということと。この問題について総理と事前に話されたということであれば、総理はどのような意向であったのか。

前原:さまざまな観点の話はしておりますし、今後、最終的に予算というものは、政府民主三役会議というものが決定をするわけですから、そこでのメンバーの一人に総理が入っておられますから、総理のご意向を伺いながら判断するということです。今までの話しについては、今、私から申し上げることは差し控えたいと思います。

産経:もしも本体着工の予算がついたままであれば、党として了承しないと、閣議決定もさせないという強行姿勢ですが、そうなったときに最終的に困るのは総理なのであって、今まで総理を支えるといい続けた会長の姿勢と、これから総理を困らせてでも止めるという姿勢には矛盾があるとお思いになりませんか。

前原:まったく思わない。党としての考え方と官房長官の裁定の文案を素直に読めば、本体工事の予算計上はまったく論理矛盾であるということで私どもはしていくということで、野田総理を支える姿勢にまったく変化はありません。これからも支え続けたいと思います。

司会:最後に

まさの:閣議を経て、前田大臣は今日発表されたと思いますので、印象的には、みんなのメンツを守ってどこかで手打ちをしたという印象にも見られます。その点どうかという点と、最後に、官と学のスクラムに負けたのではないかと先日伺いました。それについては時期尚早だとおっしゃられていました。今でもそう思っていらっしゃるでしょうか。

前原:後者は同じ考えでございます。前者はちょっと意味が分からなかった。

まさの:今日、3時から閣議があって、その閣議を経て前田大臣は継続をしますということを発表されたんですよね。4時45分。ということは、野田総理がさきほどフジの方がいってらっしゃったように、たとえば了解をしているのではないかと。だとすると、どこかで手打ちをして、会長は会長でメンツを守ると裁定案を出したので、藤村官房長官もメンツを守ったと前田大臣は大臣として判断をしたということで、皆さんのメンツを守って、みんなをお互いを守り合って、で、最終的には、もう今日自治体に行っているわけですから継続だと、こういうふうに見えるんですが、どうでしょうか。

前原:なんか想像がたくましいなと思いましたけど、閣議は予算の閣議ではないはずです。予算の閣議は24日になりますので。

まさの:じゃ今日は八ツ場の話しは出ていないということでしょうか

松崎哲久・民主党国土交通部門会議座長:閣議後の閣僚懇談会で。(座っていたことに気づかず、突然横から声がしてビックリした)

前原:はい。(頷いて独特の表情)

松崎哲久座長:閣議後の閣僚懇談会でそれは扱った。

前原:私は閣僚懇談会、閣僚懇談会でどういう話しがあったかということは、え~、副長官か官房長官かが話されるものと、話を出さないというものがありますので、我々のときは閣僚懇談会の中身は外には言わないということであります。どんな議論になったのかは分かりません。

ただ、私が申し上げたいのは党としての考え方は、今まで申し上げてきた通りであります。で、そして、最終的に、官房長官が裁定を出された。裁定の文面を読めば、河川整備計画を策定して、これに基づいて基準点における河川整備計画相当目標量を検証する、それが固まらない限り、本体工事の是非は決められないんじゃないでしょうか。それなのに○○は論理矛盾であるということはお伝えしたい。

~~~~~~~~以上、取材メモ~~

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